Designerにより、各環境のニーズに合わせてeDirectoryのクラスと属性を作成できます。新しいスキーマは、運用環境に実装する前に、DesignerでテストしてIdentity Managerドライバと一緒に使用できます。
モデラで、[アイデンティティボールト]アイコンを右クリックして[Manage Schema (スキーマの管理)]を選択します。
[Classes (クラス)]タブを選択し、[Add a New Class (新規クラスの追加)]アイコン
をクリックします。
クラスの名前を指定し、[OK]をクリックします。この例では、名前はEmpInfoです。

クラスのフラグを選択します。この例ではEffective (有効)です。
クラスフラグの詳細については、表 12-4を参照してください。

Designerでは、作成するクラスに関するメモを追加できます。この情報は、descとして.ldifファイルに、メモとして.schファイルに、それぞれ保存されます。
メモを追加するクラスを選択し、Schema Managerの[Schema Notes (スキ―マメモ)]アイコンをクリックします。

ウィンドウにメモを入力し、[OK]をクリックします。

モデラで、[アイデンティティボールト]アイコンを右クリックして[Manage Schema (スキーマの管理)]を選択します。
[属性 (Attributes)]タブを選択し、[Add a New Attribute (新規属性の追加)]アイコン
をクリックします。
新しい属性の名前を指定し、[OK]をクリックします。この例では、名前はEmpIDです。

左側で新しい属性を選択してから、その属性の制約を選択します。

属性の制約は、データタイプに保存される情報を制限し、eDirectoryおよびeDirectoryクライアントの動作を制御します。制約のリストについては、表 12-5を参照してください。
[ASN1]の値がある場合は、それを指定します。この例では値がありません。

スキーマ定義をNovellに登録すると、NovellからASN1番号が提供されます。このASN1番号により、異なる定義構造を持つ重複するスキーマ名が原因となるスキーマ競合の問題が解決されます。スキーマ定義を一般利用に供する場合は、スキーマ定義を登録します。
ドロップダウンボックスで必要な構文を選択します。この例では、大文字/小文字無視文字列を表すci-stringです。

構文は各属性ごとに必要です。構文にはさまざまな種類があります。各構文の定義については、表 12-6を参照してください。
スキーマ定義のサイズに制限がある場合は、[Sized (サイズ制限)]を選択して、サイズを10進形式で指定します。この例では値がありません。

この値はeDirectoryデータベース内のスキーマ定義の長さで、単位はバイトです。ツールは10進形式の情報を処理できます。eDirectoryデータベースは、この情報を16進形式に変換して使用します。
[Add Naming (名前付き属性の追加)]アイコン、[Add Mandatory (必須属性の追加)]アイコン、または[Add Optional (オプション属性の追加)]アイコンを選択します。この例では、[Add Mandatory (必須属性の追加)]アイコンを選択します。

さまざまなタイプの属性があります。それらの属性タイプはクラスの定義に役立ちます。属性のタイプについては、表 12-7を参照してください。
属性に関連付けるクラスを選択します。この例では、EmpInfoを使用しています。
[OK (OK)]をクリックします。
