12.3 スキーマの変更

Designerでは、eDirectoryスキーマを変更できます。次のセクションでは、「Manage Schema (スキーマの管理)」ツールに含まれる、クラスおよび属性に関するさまざまなフィールドについて説明します。このほかに、スキーマの変更方法を説明するセクションもあります。

12.3.1 クラスに関するフィールド

クラスに関するフィールド

表 12-1 クラスに関するフィールド

クラスに関するフィールド

説明

Classes (クラス)

スキーマで定義され、Designerに保存されているすべてのクラスを一覧表示します。

Only show changes (変更のみを表示)

このチェックボックスをオンにすると、BaseIVSchema.xmlファイルに保存されている基本スキーマとは異なるクラスのみが表示されます。基本スキーマに変更がなければ、リストは空です。

Add a new class (新規クラスの追加)

新しいeDirectoryクラスを作成します。

Rename class (クラス名の変更)

ベースクラス以外のクラスの名前を変更します。ベースクラスには使用可能なオプションはありません。

Delete class (クラスの削除)

ベースクラス以外のクラスを削除します。ベースクラスには使用可能なオプションはありません。

Schema Notes (スキーマメモ)

作成したクラスに関するメモを追加できます。ベースクラスには使用できません。

Help (ヘルプ)

Schema Manager (スキーママネージャ)のヘルプを起動します。

Flags (フラグ)

さまざまなタイプの使用可能なクラスフラグを一覧表示します。詳細については、表 12-4を参照してください。

ASN1

スキーマ定義をNovellに登録すると、NovellからASN1番号が提供されます。このASN1番号により、異なる定義構造を持つ重複するスキーマ名が原因となるスキーマ競合の問題が解決されます。スキーマ定義を一般利用に供する場合は、スキーマ定義を登録します。

Show inherited associations (継承した関連付けの表示)

スキーマでは、他の属性をスーパークラスから継承できます。この項目を選択すると、クラスに関連付けられているすべての属性が(割り当てられたものと継承されたものとを問わず)一覧表示されます。この項目を選択しないと、割り当てられた属性のみが一覧表示されます。

Add Naming (ネーミング属性の追加)

[Add Naming (ネーミング属性の追加)]アイコンは、選択されているクラスにネーミング属性を追加します。詳細については、表 12-7を参照してください。

Add Mandatory (必須属性の追加)

[Add Mandatory (必須属性の追加)]アイコンは、選択されているクラスに必須属性を追加します。詳細については、表 12-7を参照してください。

Add Optional (オプション属性の追加)

[Add Optional (オプション属性の追加)]アイコンは、選択されているクラスにオプション属性を追加します。詳細については、表 12-7を参照してください。

Delete (削除)

[Delete (削除)]アイコンは、選択したクラスに関連付けられている属性を削除します。

Attributes (属性)

[Attributes (属性)]タブは、選択したクラスが関連付けられているすべての属性を一覧表示します。[Show Inherited Associations (継承した関連付けの表示)]が選択されている場合は、継承した関連付けられている属性を一覧表示します。

さらに、属性のタイプも一覧表示します。たとえば、クラスGroupはにはCNという名前付き属性とCNという必須属性があります。リスト内の他のすべての属性はオプション属性です。

該当するアイコンを選択すれば、選択したクラスについて属性を追加したり削除したりできます。この表にある「Add Naming (名前付き属性の追加)」、「Add Mandatory (必須属性の追加)」、「Add Optional (オプション属性の追加)」、および「Delete (削除)」を参照してください。

Super (スーパー)

eDirectoryスキーマは、他のクラスからの継承を許可します。別のクラスが継承する元のクラスをスーパークラスと呼びます。[Super (スーパー)]タブは、選択されたクラスの直接のスーパークラスを一覧表示します。同じクラスが複数のスーパークラスから属性を継承することが可能です。すべてのクラスが継承するスーパークラスはTopです。Topより上には他のクラスはありません。たとえば、GroupはTopから直接継承しますが、UserはOrganizational Personから継承します。Organizational PersonはPersonから継承します。PersonはndsLoginPropertiesから継承し、ndsLoginPropertiesはTopから継承します。

Sub (サブ)

[Sub (サブ)]タブは、選択されたクラスから継承するすべてのクラスを一覧表示します。[Sub (サブ)]タブにクラスが表示されていない場合は、選択されたクラスから継承するクラスはありません。

Containment (包含)

eDirectoryでは、オブジェクトはリーフオブジェクトかコンテナオブジェクトです。[Containment (包含)]は、選択されているクラスを含むことができる他のすべてのクラスを一覧表示します。たとえば、クラスGroupにはクラスdomain、Organization、およびOrganizational Unitを含めることができます。

Document this Class (このクラスを文書化)

選択されたクラスを、Designerで実行されるドキュメント生成プロセスに組み込むことができます。

スキーマの詳細については、Novell LogicSource for eDirectoryを参照してください。LogicSourceは、NovellがNovellのお客様に提供する購読サービスです。LogicSourceの詳細については、 Novell Technical Subscriptionsを参照してください。

12.3.2 属性に関するフィールド

属性に関するフィールド

表 12-2 属性に関するフィールド

属性フィールド

説明

Attributes (属性)

スキーマで定義され、Designerに保存されているすべての属性を一覧表示します。すべての属性を一度に表示することも、特定のクラスに関連付けられている属性を表示することもできます。ドロップダウンリストからクラスを選択します。そのクラスに関連付けられている属性が一覧表示されます。

Only Show Changes (変更のみを表示)

このチェックボックスをオンにすると、BaseIVSchema.xmlファイルに保存されている基本スキーマとは異なる属性のみが表示されます。基本スキーマに変更がなければ、リストは空です。

Constraints (制約)

属性に対して使用可能なさまざまな制約を一覧表示します。詳細については、表 12-5を参照してください。

ASN1

スキーマ定義をNovellに登録すると、NovellからASN1番号が提供されます。このASN1番号により、異なる定義構造を持つ重複するスキーマ名が原因となるスキーマ競合の問題が解決されます。スキーマ定義を一般利用に供する場合は、スキーマ定義を登録します。

Syntax (構文)

属性の構文は、属性がその値をeDirectoryツリーに保存するために使用する標準データタイプを定義します。詳細については、表 12-6を参照してください。

Sized (サイズ制限)

eDirectoryデータベースに保存されているスキーマ定義のサイズを制限できます。この値はeDirectoryデータベース内のスキーマ定義の長さで、単位はバイトです。ツールは10進形式の情報を処理できます。eDirectoryデータベースは16進形式の情報を使用します。

Show Inherited Associations (継承した関連付けの表示)

スキーマでは、他の属性をスーパークラスから継承できます。この項目を選択すると、選択された属性に関連付けられているすべてのクラスが(割り当てられたものと継承されたものとを問わず)一覧表示されます。この項目を選択しないと、割り当てられたクラスのみが一覧表示されます。

Used by Classes (使用元のクラス)

このフィールドは、選択された属性を使用するすべてのクラスを一覧表示します。[Show Inherited Associations (継承した関連付けの表示)]が選択されている場合は、選択された属性を継承するクラスを一覧表示します。

Add Naming (ネーミング属性の追加)

[Add Naming (名前付き属性の追加)]アイコンは、選択されている属性を名前付き属性としてクラスに追加します。詳細については、表 12-7を参照してください。

Add Mandatory (必須属性の追加)

[Add Mandatory (必須属性の追加)]アイコンは、選択された属性を必須属性としてクラスに追加します。詳細については、表 12-7を参照してください。

Add Optional (オプション属性の追加)

[Add Optional (オプション属性の追加)]アイコンは、選択された属性をオプション属性としてクラスに追加します。詳細については、表 12-7を参照してください。

Delete (削除)

[Delete (削除)]アイコンは、選択された属性に関連付けられているクラスを削除します。

12.3.3 スキーマ定義の削除

拡張されたスキーマ定義は削除できます。基本スキーマは削除できません。基本スキーマの項目を選択すると、[Delete (削除)]アイコンはぼかし表示になり、選択不可となります。

  1. モデラで、[Identity Vault (アイデンティティボールト)]アイコンを右クリックして[Manage Schema (スキーマの管理)]を選択します。

  2. 削除するクラスまたは属性を選択し、[Delete (削除)]アイコン [Delete (削除)]アイコン をクリックします。

12.3.4 スキーマの変更

Designerでは、スキーマを変更することができます。

  1. モデラで、[Identity Vault (アイデンティティボールト)]アイコンを右クリックして[Manage Schema (スキーマの管理)]を選択します。

  2. 変更するクラスまたは属性を選択します。

  3. この項目を変更するには、右側にある変更対象フィールドを選択します。

    基本スキーマのクラスまたは属性を選択した場合は、次のポップアップメッセージが表示されます。

    基本スキーマを変更しようとしてときに表示される警告

    拡張されたスキーマのみを変更し、基本スキーマは変更しないようにしてください。基本スキーマの変更は、データ破壊やeDirectory同期エラーの原因となることがあります。

  4. 目的に応じて項目を変更し、[OK]をクリックします。

12.3.5 スキーマ定義の名前変更

拡張されたスキーマ定義の名前は変更できます。基本スキーマのクラスや属性の名前は変更できません。基本スキーマの項目を選択すると、[Rename (名前変更)]アイコンはぼかし表示になり、選択不可となります。

クラス名の変更

  1. モデラで、[Identity Vault (アイデンティティボールト)]アイコンを右クリックして[Manage Schema (スキーマの管理)]を選択します。

  2. クラスタブで名前を変更するクラスを選択し、[Rename Class (クラス名の変更)]アイコンをクリックします。

    [Rename (名前変更)]アイコン
  3. クラスの新しい名前を指定し、[OK]をクリックします。

    [Rename Class (クラス名の変更)]フィールド

属性名の変更

  1. モデラで、[Identity Vault (アイデンティティボールト)]アイコンを右クリックして[Manage Schema (スキーマの管理)]を選択します。

  2. 属性タブで名前を変更する属性を選択し、[Rename attribute (属性名の変更)]をクリックします。

    属性名の変更
  3. 属性の新しい名前を指定し、[OK]をクリックします。

    [Rename Attribute (属性名の変更)]フィールド