第5章

サーバの実行

この章では、Novell exteNd Application Serverを実行する方法について説明します。この章は、次の項目の節で構成されます。

 
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アプリケーションサーバの起動

この節では、アプリケーションサーバを手動で起動するためのプラットフォーム固有の情報について説明します。

注記:   アプリケーションサーバは、Windowsではサービスとして、またUNIXではデーモンとして、バックグラウンドで実行することもできます。 詳細については、「Novell exteNdのインストール」を参照してください。

この節は、次のトピックで構成されています。

 
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アプリケーションサーバの起動

Procedure Windowsでアプリケーションサーバを起動する

For more information    詳細については、次の「起動オプションの使用」および使用するJVMの指定を参照してください。

Procedure UNIXまたはLinuxでアプリケーションサーバを起動する

  1. コマンドラインから、サーバの\binディレクトリに変更します。

  2. ./SilverServer」と起動オプションを入力します。使用可能なオプションのリストを出力するには、次を入力します。

      ./SilverServer -?
    

For more information    詳細については、次の「起動オプションの使用」および使用するJVMの指定を参照してください。

Procedure NetWareでアプリケーションサーバを起動する

  1. システムコンソールから、「silverserver」と起動オプションを入力します。使用可能なオプションのリストを出力するには、次を入力します。

      silverserver -?
    

    または

      silverserver -help
    

    オプションを表示するには、ロガー画面に移動します。

  2. <Ctrl>+<Esc>キーを押します。アプリケーションサーバが、exteNd Application Serverとしてメニューに表示されます。

For more information    詳細については、次の「起動オプションの使用」および使用するJVMの指定を参照してください。

 
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起動オプションの使用

コマンドラインに入力できる起動オプションには、次の2種類があります。

起動オプションのタイプ

指定方法

JVM (Java仮想マシン)に直接渡されるオプション、またはJVMを起動するためにSilverServer実行可能ファイルによって処理されるオプション

プラス(+)記号の使用

サーバを起動するクラスに渡される、アプリケーションサーバ固有のオプション

マイナス(-)記号の使用

サーバの動作

JVMに対してプラス(+)記号で指定されたオプションを渡すと、アプリケーションサーバでは、JVMによって処理されるために、プラスをマイナスに変更します。たとえば、次のコマンドラインを指定したとします。

  SilverServer +verbose -dbcheck

これに対応するコマンドラインは、次のようになります。

  java -verbose ServerStartupClass -dbcheck

+オプションの表示

JVMに対して使用可能なオプションのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

コマンド

説明

java -?

標準のオプションを一覧表示します。

java -X

標準ではないオプションを一覧表示します。これらのオプションは、予告なしに変更される可能性があります。

注記:   アプリケーションサーバは、次の-Djava.class.pathオプションを適切な値とともにコマンドラインに自動的に追加します。このオプションは、コマンドラインで指定した該当オプションを上書きします。

オプションの表

サーバ起動オプションは、次のとおりです。

サーバ起動オプション

説明

サポートされるJavaオプション: +<x>

(これらのオプションは、JVMに渡されます。Java +オプションの詳細については、Javaのマニュアルを参照してください)。

+client

(Windowsの場合のみ)アプリケーションサーバ固有のオプション。

クライアントHotSpot JVMを使用します。

For more information    詳細については、使用するJVMの指定を参照してください。

+cp:a path

指定したpathをクラスパスに追加します。このオプションは、指定したパスをクラスパスに追加することによって、アプリケーションで追加のJavaクラスが使用できるようにします。

注記:   Javaクラスを拡張するには、AGCLASSPATH環境変数を使用します。詳細については、AGCLASSPATH変数の設定を参照してください。

+cp:p path

指定したpathをクラスパスに追加します。このデバッグオプションを使用する前に、必ずNovell exteNd テクニカルサポートに連絡してください。代わりに、AGCLASSPATHを使用して、追加のJavaクラスをアプリケーションで使用できるようにします。詳細については、AGCLASSPATH変数の設定を参照してください。

+debug

アプリケーションサーバ固有のオプション。

このオプションは、サーバ側オブジェクトをデバッグするために設定する必要があります。

+Djava.compiler=none

アプリケーションサーバ固有のオプション。

このオプションは、サーバ側アプリケーションをプロファイルするために設定する必要があります。

+profile

アプリケーションサーバ固有のオプション。

このオプションは、サーバ側アプリケーションをプロファイルするために設定する必要があります。

+server

(Windowsの場合のみ)アプリケーションサーバ固有のオプション。

サーバHotSpot JVMを使用します。

For more information    詳細については、使用するJVMの指定を参照してください。

+verbose[:class | gc | jni | vmopts]

JVMを詳細に実行します。

+verboseに対するアプリケーションサーバ固有のオプションは、次のとおりです。

  +verbose:vmopts

このオプションを指定すると、詳細モードで生成された他のすべての出力を含めることなく、起動オプションをコンソールに出力するようにサーバに対して通知されます。

+Xms size

JVM内の初期Javaヒープサイズ。デフォルト値は16MBです。

注記:   次の行の上書き情報を参照してください。

+Xmx size

JVM内の最大Javaヒープサイズ。デフォルト値は256MBです。

+Xmsと+Xmxは上書きできます。たとえば、1人のユーザだけにサービスを提供する開発サーバを実行している場合は、次のコマンドラインを使用して、小さなメモリフットプリントでサーバを実行することができます。

  SilverServer +Xms2m +Xmx16m

これは、初期Javaヒープサイズを2MBに、最大ヒープサイズを16MBに設定します。

アプリケーションサーバオプション:-<x>

(これらのオプションは、アプリケーションサーバに渡されます。)

-? -?または-help

SilverServer.exeの使用状況を出力します。

--a

サーバ起動プロパティを出力した後、サーバを起動せずに終了します。

このデバッグオプションは、サーバの起動に失敗した場合に便利です。起動プロパティが何であるかを確認できます。

-host hostname

サーバを実行しているホストの完全な名前。ホスト名解決に関する問題がない限り必要ありません。

-jvmversion

JVMに関する情報を出力します。

-minspan number

-retry numberとともに使用します(次の項目を参照)。再試行が行われなければならない期間(分単位)。SilverMonitorは、すべての再試行が行われていなくても、minspanで指定された分数後に動作しなくなります。デフォルト値は10です。

For more information    詳細については、SilverMonitorの使用を参照してください。

-dbcheck

サーバの起動時にデータベースの整合性をチェックします。

-noexitondbcheck

データベースの整合性チェックに失敗した場合に終了しません。

このオプションは、データベースチェックに失敗した場合に整合性をチェックし、SMCへのアクセスを許可するために使用します。

-nomonitor

SilverMonitorバックグラウンドプログラムなしで実行します。

このオプションは、サーバの起動に失敗した場合にサーバをデバッグするために便利です。このオプションが使用されないと、サーバでは、起動を試行し続けます。

For more information    詳細については、SilverMonitorの使用を参照してください。

注記:   -nomonitorを使用してサーバを起動した場合、SMCから(または、APIを使用して)サーバを再起動することはできません。この場合、サーバをシャットダウンして、手動で再起動する必要があります。

-p file

指定したファイルから起動プロパティを読み込みます。

デフォルトは、サーバの\Resources\httpd.propsファイルです。

-retry number

動作しなくなる前にSilverMonitorでサーバの再起動または処理が試行される回数。 デフォルト値は3です。-minspan number (前の項目)を参照してください。

For more information    詳細については、SilverMonitorの使用を参照してください。

-trace

トレースをオンにします。トレース情報は、デフォルトまたは指定したログ出力にダンプされます。

 
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使用するJVMの指定

アプリケーションサーバに付属のHotSpot JVMには、ほとんどのプラットフォーム用に2つのバージョン、クライアントバージョンとサーババージョンが用意されています。この節では、サーバ側プロセス(サーバ、キャッシュマネージャ、負荷マネージャ、およびディスパッチャ)とクライアント(SilverJ2EEClientやSMCなど)でこれらのJVMを使用する方法について説明します。

Windowsの場合

Windowsでは、デフォルトにより、サーバ側プロセスとクライアントのすべてでHotSpot JVMのサーババージョンを使用します。

Windowsでのこの動作を無効にするには、次の起動オプションを、JVMを起動するアプリケーションサーバの実行可能ファイルとともに使用します。

実行可能ファイル

使用されるJVM

+server

サーバHotSpot JVM

+client

クライアントHotSpot JVM

UNIXおよびLinuxの場合

UNIXおよびLinuxの場合、JVMの使用状況は異なります。デフォルトは次のとおりです。

プラットフォーム

JVMの使用状況

SolarisおよびLinux

サーバプロセスはサーバHotSpot JVMを使用します。

クライアントはクライアントHotSpot JVMを使用します。

AIX

サーバプロセスとクライアントはクラシックJVMを使用します。

HP-UX

サーバプロセスとクライアントはHotSpot JVMを使用します(HP-UXの場合、HotSpotのバージョンは1つだけです)。

UNIXおよびLinuxサーバ側プロセスでこの動作を無効にするには、サーバの.agprofileファイルを編集します。ケースステートメントを検索し、目的のJVMをポイントするようにプラットフォームのネイティブ検索パス(LD_LIBRARY_PATH、SHLIB_PATH、またはLIBPATH)の定義を更新します。

NetWareの場合

NetWareは、デフォルトで、サーバ側プロセスとクライアントのすべてでクライアントHotSpot JVMを使用します。

Procedure JVMを変更する

  1. 実行中のJavaアプリケーションをすべて停止します。

  2. 次を入力して、JVMをシャットダウンします。

      java -exit
    
  3. サーバJVMに変更するための方法を次から1つ選択します。

  4. 次を入力して、Javaを再起動します。

      load java.nlm
    
  5. アプリケーションサーバを再起動します。

  6. 必要に応じて、他のJavaアプリケーションを再起動します。

 
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特定のIPアドレスまたはホスト名でのサーバの起動

http-server.com.sssw.srv.hostプロパティをhttpd.propsファイル(サーバの\Resourcesディレクトリにあります)で設定して、特定のIPアドレスまたはホスト名で起動するようにアプリケーションサーバに命令することができます。この機能は、複数のネットワークカードや複数のIPアドレスが存在する(「マルチホーム」)コンピュータで特に役立ちます。これは、WindowsおよびUNIXでも同様に機能します。

例:

  http-server.com.sssw.srv.host=192.101.1.10

 
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アプリケーションサーバのシャットダウン

コンピュータを取り外したり、ソフトウェアパッチをインストールしなければならない場合は、SMCの[停止]ボタンを使用して(次の手順を参照)、常駐サーバまたは選択したサーバをシャットダウンします。

注記:   変更したプロパティを有効にするためにサーバを停止して再起動する場合は、[再起動]ボタンを使用します(アプリケーションサーバの再起動を参照)。

Procedure サーバをシャットダウンする

  1. SMCを開始します。

  2. 左側のパネルから、停止するサーバを選択します。

  3. 停止]をクリックします。

    次の確認メッセージが表示されます。

    servershutdown

  4. (オプション)シャットダウンまたは再起動される前にサーバを無効にする場合は、[最初にサーバを無効にする]をオンにします(詳細については、次の表を参照してください)。

  5. OK]を選択します。

次に行われる内容は、[最初にサーバを無効にする]をオンにしたかどうかによって異なります。

状況

結果

[最初にサーバを無効にする]がオフの場合

サーバはただちにシャットダウンまたは再起動されます。

[最初にサーバを無効にする]がオンの場合

新しいクライアントセッションを確立することはできませんが、既存のクライアントセッションは通常どおりに動作し続けます。クラスタでは、新しいセッションがサーバに送信されないように、無効にしたサーバが負荷マネージャから登録解除されます(サードパーティ製の負荷マネージャを使用している場合、サーバが無効になったことを通知する方法はありません)。

最後のクライアントセッションが閉じられると(通常は、最後のクライアント接続が閉じられてから5分後に)、サーバは無効な状態であることが宣言され、シャットダウンまたは再起動されます。

注記:   SMCはサーバへのクライアント接続であるため、サーバをシャットダウンする前にSMCを終了するか、またはSMCからサーバを削除する必要があります。

 
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アプリケーションサーバの再起動

SMCを使用して行ったサーバのプロパティ変更を更新するためにサーバを停止して再起動するには、[再起動]ボタンの使用をお勧めします。

サーバは、SilverMonitor (デフォルト)で起動された場合にのみ再起動できます。詳細については、SilverMonitorの使用を参照してください。

Procedure アプリケーションサーバを再起動する

  1. SMCを開始します。

  2. 左側のパネルから、アプリケーションサーバを選択します。

  3. 再起動]をクリックします。再起動を確認するように指示されます。

  4. (オプション)再起動される前にサーバを無効にする場合は、[最初にサーバを無効にする]をオンにします(詳細については、次の表を参照してください)。

  5. OK]を選択します。

    次に行われる内容は、[最初にサーバを無効にする]をオンにしたかどうかによって異なります。

    状況

    結果

    [最初にサーバを無効にする]がオフの場合

    サーバはただちに再起動されます。

    [最初にサーバを無効にする]がオンの場合

    新しいクライアントセッションを確立することはできませんが、既存のクライアントセッションは通常どおりに動作し続けます。クラスタでは、新しいセッションがサーバに送信されないように、再起動したサーバが負荷マネージャから登録解除されます(サードパーティ製の負荷マネージャを使用している場合、サーバが無効になったことを通知する方法はありません)。

    最後のクライアントセッションが閉じられると(通常は、最後のクライアント接続が閉じられてから5分後に)、サーバは無効な状態であることが宣言され、再起動されます。

    注記:   SMCはサーバへのクライアント接続であるため、サーバを再起動する前にSMCを終了するか、またはSMCからサーバを削除する必要があります。

    アプリケーションサーバは、最初に起動されたときと同じ起動パラメータを使用して再起動され、サーバのプロパティの変更もすべて取得されます。

 
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サービスとして実行されるプロセスの維持

アプリケーションサーバを手動で起動する代わりに、サーバマシンが再起動されると自動的に起動されるように、サーバをサービスとして(または、UNIXではデーモンとして)実行することができます。 サービスとして実行するサーバのインストールの詳細については、「 Novell exteNdのインストール」を参照してください。

サービスとしてサーバを実行するだけでなく、サービスとして次のサーバ側プロセスを実行することもできます。

Windowsサービスとして実行するプロセスの管理を簡潔にするために、サーバは次の操作を実行できるWindowsユーティリティ、SilverServiceUtilを提供しています。

注記:   サービスとして実行するサーバを初めて設定するには、インストールプログラムを使用する必要があります( Novell exteNdのインストールを参照)。サービスとして実行するようにサーバを設定したら、SilverServiceUtilを使用してサービス環境を維持できます(同じコンピュータでの追加のサービスの作成などの処理も実行できます)。

 
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SilverServiceUtilの使用

SilverServiceUtilは、サーバの\binディレクトリにあるコマンドラインユーティリティです。

Procedure SilverServiceUtilを呼び出す

ユーティリティのアクションは、次のとおりです。

アクション

説明

addDepend

サービスに従属関係を追加します(たとえば、サービスが別のサービスに依存している場合、Windowsサービスマネージャは別のサービスが開始されるまでこのサービスを開始しません)。

create

新しいサービスを作成します。

delete

既存のサービスを削除します。

list

現在のコンピュータで定義されているサービスをすべて一覧表示します。

stop

実行中のサービスを停止します。

update

既存のアプリケーションサーバサービスの環境設定を更新します。

これらのアクションについては、次に説明します。SilverServiceUtilアクションのそれぞれの使用に関して完全な情報を取得するには、次のように入力します。

  SilverServiceUtil -action -help

従属サービスの定義

Procedure サービスを別のサービスに依存させる

各パラメータの説明は、次のとおりです。

オプション

説明

serviceName

prereqServiceNameに依存するサービスの名前

prereqServiceName

serviceNameが依存するサービスの名前

この従属関係が定義されると、WindowsサービスマネージャはprereqServiceNameが開始されるまでserviceNameを開始しません。

サービスの作成

SilverServiceUtilを使用して、アプリケーションサーバサービスまたは非アプリケーションサーバサービスを作成できます。

アプリケーションサーバサービスの作成   SilverServiceUtilを使用すると、すべてのインストール済みアプリケーションサーバがサービスとして実行されるように設定できます。

Procedure アプリケーションサーバサービスを作成する

各パラメータの説明は、次のとおりです。

オプション

説明

serviceName

作成するサービスの名前。 名前は任意に付けることができますが、固有でなければなりません。

displayName

サービスの表示名。 名前は任意に付けることができますが、固有でなければなりません。

pathToExecutable

サービスに対して呼び出す実行可能ファイルへのパス。次の実行可能ファイル(すべては、サーバの\binディレクトリにあります)の中から1つを指定します。

  • SilverAppServerService.exe: サービスとしてサーバを実行する場合

  • SilverCacheManagerService.exe: サービスとしてキャッシュマネージャを実行する場合

  • SilverDispatcherService.exe: サービスとしてディスパッチャを実行する場合

  • SilverLoadManagerService.exe: サービスとして負荷マネージャを実行する場合

単一のホストで複数のサーバをサービスとして実行するように設定する場合は、SilverServiceUtilを実行するたびに固有の実行可能ファイルをポイントするようにしてください。

outputDirectory

(オプション)ログファイルを保存するディレクトリへのパス。

指定しなかった場合、ログファイルはサーバの一時ディレクトリに保存されます。

numFiles

(オプション) outputDirectoryに作成するログファイルの最大数。

「0」と指定した場合、または値を指定しなかった場合、ログファイルは、サービスが再起動されるたびに上書きされます。ログファイルには、次のような名前が付けられます。

  nameOfService.out

たとえば、SilverAppServerService4というサービスとしてVersion 4サーバを実行しており、numFilesに対して「0」と指定した場合、唯一のログファイルには、次のような名前が付けられます。

  SilverAppServerService4.out

numFiles

0より大きい数値を指定した場合、サービスが再起動されるたびに、指定した数値以内で新しいファイルが作成され、指定した数値に達すると、番号付けが始めから行われます。ログファイルには、次のような名前が付けられます。

  nameOfService.nnn.out

前の例を使用すると、最初のログファイルには、次のような名前が付けられます。

  SilverAppServerService4.000.out

次回サービスが開始されると、次のようなログファイルが作成されます。

  SilverAppServerService4.001.out

numFilesの80パーセントに到達すると、警告メッセージがサーバコンソールに送信されます。numFiles自体に到達すると、サービスは、出力ファイルが削除されるまで、numFilesが「0」として定義されている場合と同じように動作します。

options

(オプション)開始時に実行可能ファイルに渡されるコマンドラインオプション。オプションは、二重引用符で囲みます。特定のオプションは、実行ファイルに依存します。

汎用サービスの作成   このオプションを使用して、汎用Windowsサービスを作成することもできます。

Procedure 汎用サービスを作成する

サービスの一覧表示と削除

現在のコンピュータで定義されているすべてのサービスを一覧表示するだけでなく、既存のサービスを削除することもできます。

Procedure すべてのサービスを一覧表示する

「-d」と指定した場合、表示名はサービス名とともに一覧表示されます。

Procedure サービスを削除する

表示名ではなく、サービス名を指定します (削除の確認メッセージは表示されません)。

サービスの停止

Procedure サービスを停止する

各パラメータの説明は、次のとおりです。

オプション

説明

serviceName

停止するサービスの名前

numRetries

(オプション)サーバが停止したかどうかを判断するためにサービスマネージャを照会する回数。指定しなかった場合、サービスマネージャは照会されません。

retryDelay

(オプション)再試行の間隔(秒数)

サービスの再設定

Procedure 既存のアプリケーションサーバサービスを再設定する

-outputDir、-maxOutputFiles、および-startupOptionsという引数は、createアクションで使用されるものと同じです。

updateアクションは、対応するサービスに対してWindowsレジストリエントリを変更します。変更は、サービスが再開されるまで有効になりません。サービスの開始と停止は、Windowsコントロールパネルの[サービス]から実行できます(コンピュータを再起動する必要はありません)。

 
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個別のポートの設定

特定のタイプのアプリケーションサーバ操作へのアクセスを制限するには、次のポートを定義できます。

ポート

説明

ランタイム

HTTP、HTTPS、またはRMIを使用してJ2EEアプリケーションをユーザが実行できるようにします。

管理

サーバ設定、セキュリティ、証明書などを読み書きする機能など、管理設定を管理者が設定または変更できるようにします。

管理ポートでは、次の操作を実行する必要があります。

  • SMCを実行する

  • SilverCmdを使用する

  • サーバ管理APIコールを行う

各ポートタイプでは、関連付けられていないURLと操作は除外されます。たとえば、管理ポートは、管理URLのみを渡します。個別のポートは、サーバの許可の設定と組み合わせて機能するように設計されています。たとえば、管理ポートとランタイムポートがそれぞれ固有である場合、ランタイムポートで管理URLを実行しようとすると、失敗します。ユーザが管理ポートに正常にアクセスすると、サーバでは、ユーザのグループの許可をチェックして、アクセスのレベルをさらに判断します。

パブリックサイトの設定方法は、クレジットカードトランザクションを使用するEコマースサイトの設定方法とは異なる場合があります。特にエクストラネット環境では、アプリケーションデータを変更するような管理操作をユーザが実行できないようにする必要があります。複数のサーバポートを企業ファイアウォールと組み合わせて設定すると、アプリケーションへの内部および外部のアクセスを管理できます。

 
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ファイアウォールでの個別ポートの使用

異なるタイプのユーザや操作に対して別個のアプリケーションサーバポートを定義すると、セキュリティ上の利点がいくつか得られます。

 
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ポートの有効化について

サーバは、次のプロトコルのそれぞれに対して、管理ポートとランタイムポートをサポートしています。

プロトコル

デフォルトのポート

HTTP

83 (NetWareの場合)

8080 (UNIXの場合)

80 (Windowsの場合)

HTTPS (RSA)

443

HTTPS (DSA)

443

デフォルトでは、HTTPポートのみが有効になります。 DSAポートおよびRSAポートは、デフォルト値に設定されますが、有効にはなりません。サーバは、DSAポートおよびRSAポートが有効にされるまで、これらのポートでリッスンしません。

アプリケーションサーバを起動すると、設定して有効にした固有のポート値それぞれに対してソケットがバインドされます。アプリケーションサーバは、異なるタイプのアクセスに対して固有なポート値を必要としません。同じ値を持つポートは同じソケットを共有し、複数の操作を許可します。たとえば、HTTPランタイムポートとHTTP管理ポートを8080に設定した場合、アプリケーションサーバは、両方に対する要求を受け付ける1つのソケットだけを使用します。

ヒント:   アプリケーションサーバをインストールすると、HTTPランタイムポートとHTTP管 理ポートは、デフォルトとして指定したポート番号に設定されます。アプリケーションサーバ をインストールした後で個別の管理ポートを設定した場合は、SMCを起動するために使用する プログラムのショートカットを更新する必要があります。

For more information    SMCを開始する別の方法については、SMCの実行を参照してください。

管理ポートに接続しているクライアントでは、このポートに関連付けられている操作のみを実行できます。管理に関連している多くのオブジェクトではランタイムサポートが必要なため、ランタイム操作はどのポートでも実行できます。ただし、ランタイムポートではランタイム操作しか許可されません。

For more information    HTTPポートを有効にする方法については、一般的なサーバのプロパティの指定を参照してください。HTTPSポートの有効化の詳細については、RSA/DSAポートの有効化を参照してください。

 
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ポートタイプ

アプリケーションサーバは、HTTP/HTTPS通信用に、最大6つの固有なポート番号に設定できます。ポートで許可される操作のタイプと、それに関連するセキュリティプロトコルは、個別に設定できます。つまり、3つのセキュリティプロトコルのうちの1つと、3つのポートタイプのうちの1つを混在させることができます。

接続アクセスタイプ

接続ポートタイプ

ポートプロパティ名

デフォルトのポート

HTTPを使用する非暗号化ポート

ランタイム

com.sssw.srv.port_rt

83 (NetWareの場合)

8080 (UNIXの場合)

80 (Windowsの場合)

管理

com.sssw.srv.port_admin

RSA暗号化を使用するSSLポート

ランタイム

com.sssw.srv.https.port_rsa_rt

443

管理

com.sssw.srv.https.port_rsa_admin

DSA暗号化を使用するSSLポート

ランタイム

com.sssw.srv.https.port_dsa_rt

管理

com.sssw.srv.https.port_dsa_admin

すべてのポートプロパティ名(https.propsファイルで定義されます)は、http-serverで始まります。詳細については、を参照してください。

 
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一般的なサーバのプロパティの指定

一般的なサーバのプロパティには、次の内容が含まれます。

Procedure 一般的なサーバのプロパティを指定する

  1. SMCを開始します。

  2. サーバを選択します。

  3. ツールバーから[環境設定]アイコンを選択します。

  4. 一般]を選択します。

    PortHTTP

  5. 必要に応じて、これらのフィールドを編集します。

    フィールド

    指定する内容

    ランタイムポートを有効にするおよびポート番号

    管理ポートを有効にするおよびポート番号

    HTTPリスナポートを有効にするには、[HTTPポート]のオプションを一部またはすべてオンにし、対応するポート番号を指定します。

    すべてのHTTPポートタイプに対するデフォルトにより、アプリケーションサーバは、次のポートでリッスンします。

    • 83 (NetWareの場合)

    • 8080 (UNIXの場合)

    • 80 (Windowsの場合)

    HTTPS (RSA)とHTTPS (DSA)に対するデフォルトのポートは443です。

    For more information    詳細については、個別のポートの設定を参照してください。

    For more information    HTTP通信を無効にするには、HTTP通信のオフ設定を参照してください。

    サーバのユーザ名(UNIXのみ)

    UNIXでサーバを起動するアカウントのユーザを指定します。デフォルトはrootです。

    SilverMasterデータベース名

    サーバが使用するSilverMasterデータベースを変更します。

    たとえば、負荷分散クラスタを設定する際、SilverMasterデータベースの名前変更が必要となる場合があります。 クラスタ内のすべてのサーバは、同じSilverMasteデータベースを使用する必要があります。 このフィールドを使用してSilverMasterデータベース名を指定します。

  6. 更新]をクリックします。

  7. 変更を有効にするには、[再起動]をクリックします。

    For more information    詳細については、アプリケーションサーバの再起動を参照してください。

 
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サーバのログ機能の使用

アプリケーションサーバには、サーバのデバッグ、サーバの監視、およびセキュリティの監査などに対するログ機能が備えられています。情報をファイルまたはデータベースにログ記録したり、ログ機能を実行する独自のカスタムクラスを指定したりすることができます。

Procedure ログ機能をオンにする

  1. SMCを開始します。

  2. ツールバーから[環境設定]アイコンを選択します。

  3. 一般]を選択します。

    PortHTTP

  4. オンまたはオフにするログ出力オプションを次のとおりに選択します。

    フィールド

    説明

    用途

    データベースのログ

    メッセージをSilverMasterにログ記録します。メッセージは、AgLog、AgErrorLog、およびAgTraceLogシステムテーブルに保存されます。

    これはデフォルトの設定です。

    ファイルのログ

    指定したファイルにメッセージをログ記録します。

    [ファイルのログ]または[ユーザ定義]をオンにした場合に有効となるオプションの隣のテキストフィールドに、有効にした各オプションに対するファイル名を指定します。

    ユーザ定義

    ログ機能を実行するカスタムJavaクラスを使用します。

    デフォルトでは、アプリケーションサーバはログ機能を実行する独自の内部クラスを使用します。 ログ出力をカスタマイズする場合は(たとえば、拡張されたログファイル形式を指定するために)、独自のログクラスを記述して、ここで指定します。

    For more information    カスタムログクラスを作成して使用する方法については、を参照してください。

    HTTPログを有効にする

    サーバへの各クライアント要求および各サーバ応答に対する1ラインを、AgLogテーブル(または、指定したファイル)に記述します。

    エラーログ機能と組み合わせて実行します。サーバへのクライアント要求を表示し、さらにサーバのアクティビティを監視する場合は、標準のHTTPログ機能を使用します。

    SMCの[統計情報/概要/要求時間]オプションと組み合わせて使用します(要約統計情報を参照)。

    For more information    詳細については、HTTPログ機能についてを参照してください。

    エラーログを有効にする

    エラーおよびさまざまなステータス情報をAgErrorLogテーブル(または、指定したファイル)に記録します。このタイプのログ機能を有効にすると、サーバのエラーやステータスに関するさらに詳しい情報を取得できます。

    このオプションをオンにします。

    トレースログを有効にする

    サーバのアクションを記録します。HTTPログ機能やエラーログ機能とは異なり、トレースログ機能は、サーバイベントの追跡だけでなく、エラーメッセージの追跡も集中的に行います。オンにすると、AgTraceLogテーブル(または、指定したファイル)に、サーバに関する問題を追跡するためにテクニカルサポートで使用される追加のトレース情報が含まれます。

    このオプションは、テクニカルサポートによって要求された場合にのみオンにしてください。

  5. 更新]をクリックします。

    アプリケーションサーバは、指定した情報のログを開始します。

HTTPログ機能について

デフォルトでは、HTTPログ機能を有効にすると、サーバによって、HTTPメッセージが標準のW3C一般ログファイル形式(www.w3.orgを参照)でデータベースにログされます。ログは、ファイルにリダイレクトすることができます(前の説明を参照)。

また、複合ログファイル形式もあります。これは、各HTTP要求から[Referrer]フィールド(クリックトレースを許可する)と[User-Agent]フィールド(ブラウザタイプをログする)もログするという点を除いては、一般ログファイル形式と類似しています。アプリケーションサーバは、複合ログファイル形式に対する組み込みのサポートを備えています。

Procedure この形式を使用してログする

  1. SMCの[サーバのログ]で、[ユーザ定義]をオンにします。

  2. Javaクラス]フィールドで、次のように指定します。

      com.sssw.srv.http.CompoundLogger
    
  3. HTTP要求をログする先のファイル(オプションとして、CompoundLoggerクラスによりサポートされるエラーログ機能とトレースログ機能用のファイル)を指定します。

  4. サーバを再起動します。

ヒント:   SMCを使用する代わりに、httpd.propsで次の値を設定し、サーバを再起動すること によって、複合ログを指定することもできます。

  http-server.com.sssw.srv.logger=com.sssw.srv.http.CompoundLogger
  http-server.com.sssw.srv.logger.logname=fileName

ログの表示

組み込みログクラスを使用する場合は、SMCでログを表示できます(ログの表示を参照)。また、SilverCmd PrintLogを使用して、SilverCmdコンソールウィンドウまたはファイルでログを表示することもできます。PrintLogを使用すると、組み込みログクラスまたはデータベースのどちらを使用している場合でも、データを表示できます。

ログテーブルとファイルの維持

ログ情報は、すぐに蓄積される可能性があります。ログテーブルやログファイルは、管理可能な状態を維持するためにクリーンアウトします。レコードを削除するには、SilverCmd ClearLogを使用できます。これらのテーブルを維持するには、ネイティブデータベースユーティリティを使用できます。ログファイルから無関係な情報を減らしたり削除したりするには、任意のエディタを使用できます。

 
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ORB設定の指定

SMCを使用すると、RMIを使用するかどうか(使用する場合は、そのネームサービスポート)、リモートオブジェクトに対してSSLを使用するかどうか、およびIIOP SSLに対して使用するポートを指定できます。

Procedure ORB設定を指定する

  1. SMCを開始します。

  2. ツールバーから[環境設定]アイコンを選択します。

  3. 一般]を選択します。

    PortHTTP

  4. RMIオプションを指定します。

    フィールド

    説明

    ネームサービスポート

    アプリケーションサーバがRMIネームサービスを開始するポート(たとえば、EJBを検出する必要のあるすべてのクライアントは、このサービスを使用します)。デフォルトは54890です。

    RMIサーバを有効にする

    非暗号化クライアント通信に対してRMIの使用を有効にするかどうかを指定します。RMIは、個別に有効にするか、HTTPと一緒に有効にすることができます。

    オンにすると、非HTTPクライアントでサーバ上のHTTPセッションが必要とされないように、アプリケーションサーバは、RMI/IIOPを使用してリモートサーバオブジェクトをエクスポートし、RMIセッションを受け付けます。

    このオプションがオフの場合、RMIサーバは作成されず、RMIセッションも受け付けられません。

    注記:   リモートトランザクションを暗号化するには、[リモートオブジェクトにSSLを使用する]オプションをオンします。

    リモートオブジェクトにSSLを使用する

    RMIサーバ(有効な場合)、リモートセッション、およびリモートユーザトランザクションを安全にするためにSSL暗号化を使用するかどうかを指定します。

    オンにすると、リモートオブジェクト(EJBなど)を暗号化し、RMI/IIOPを使用して非HTTPクライアントによりエクスポートできます。

    IIOP SSL最小ポート

    IIOP SSL通信に対する下限(範囲内)を指定します。範囲を指定しなかった場合、ORBでは、使用できる最初のポートを選択します。範囲を指定する必要がない場合は、「-1」を使用します。

    次の場合は、IIOP SSLポート範囲を作成する必要があります。

    • ネットワークファイアウォールとの相互運用を許可する場合

      IIOP SSL通信によって使用される範囲を制御すると、ファイアウォール管理者は、これらのポートを開いて、トラフィックを適切に設定できるようになります。

    • IIOP SSL通信を使用したEJBに対するセッションレベルのフェールオーバーを環境でサポートする場合

      範囲は、システムに展開されたbeanで使用されるEJBセキュリティ属性の固有な組み合わせそれぞれに対して1つのポートを許可するために十分な大きさでなければなりません。セキュリティ属性の組み合わせの最大数(つまり、最大範囲)は、暗号の標準セットを使用する場合、64です。ほとんどの一般的なインストールに対しては、16という範囲が適切な数のポートです。

    IIOP SSL最大ポート

    IIOP SSL通信に対する上限(範囲内)を指定します。「-1」と指定した場合、範囲に上限はありません。

  5. 更新]をクリックします。

  6. 変更を有効にするには、[再起動]をクリックします。詳細については、アプリケーションサーバの再起動を参照してください。

 
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1つのホストでの複数のサーバの実行

1つのホストの1つのIPアドレスでは、複数のアプリケーションサーバを実行できます。(アプリケーションサーバは、1つのホストで複数のネットワークカードを通じた複数のIPアドレスを使用する「マルチホーム」もサポートしています。詳細については、特定のIPアドレスまたはホスト名でのサーバの起動を参照してください)。

固有なポートの指定   1つのホストで実行される複数のサーバは、固有なポートを使用するように設定する必要があります。SMCでは、ランタイムポートと管理ポートを指定できます。

ポート

デフォルト

設定に関する情報

HTTP

80

ポートの有効化について

RSA

443

RSA/DSAポートの有効化

DSA

RMIネームサービス

54890

ORB設定の指定

SSL IIOPポート

-1

 
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文字セットエンコードの指定

アプリケーションサーバは、フォームコンテンツをURLエンコードおよびURLデコードする場合に、次のサーバのプロパティを使用します。

  com.sssw.srv.international.UrlEncoding

このエンコードプロパティは、AgUserIni.props環境設定ファイル(サーバの\Resourcesディレクトリにあります)に格納されています。

デフォルトにより、アプリケーションサーバは、URLエンコードおよびURLデコードに対してUTF-8 (Universal Character Set Transfer Format)を使用します。UTF-8では、変更を必要とせずにASCII文字をエンコードできるため、UTF-8は、英語およびその他のほとんどの西欧言語に対して最適に機能します。マルチバイトエンコードを使用する言語はUTF-8のサブセットではないため、文字のエンコードとデコードは、このような言語において適切に機能しません。

エンコードスキームを変更する場合

エンコードスキームは、環境におけるクライアントブラウザの大部分で、ISO 8859-1 (Latin 1)ではない文字エンコードを使用する場合にのみ、通常は変更する必要があります。たとえば、ShiftJISエンコードを使用して従業員にコンテンツを提供する日本語のWebサイトでは、エンコードプロパティをSJISに変更することが推奨されます。

Procedure デフォルトのUTF-8から別のエンコードに変更する

  1. AgUserIni.propsファイル(アプリケーションサーバのルートディレクトリの下の\Resourcesディレクトリにあります)に次のラインを追加します。

      com.sssw.srv.international.UrlEncoding=NewEncoding 
    
  2. NewEncoding変数の箇所に、サイトで必要な言語マッピングを入力します。 言語用のJava文字列マッピングがわからない場合は、SunのWebサイトを参照してください。

  3. アプリケーションサーバを再起動します。

    URLコンテンツは、サーバを再起動した後で、新しいエンコードスキームを使用してエンコードされます。

 
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JMSサーバの実行

アプリケーションサーバには、JMS (Java Message Service)実装用にNovell exteNd JMSサーバが含まれています。つまり、exteNd JMSサーバは、J2EEアプリケーションでメッセージングをサポートするためにアプリケーションサーバで実行するJMSサーバを提供します。

この節では、Novell exteNd JMSサーバをアプリケーションサーバで使用する場合に必要な情報の一部について説明します。

For more information    JMSサーバの詳細については、Novell exteNdメッセージングプラットフォームヘルプを参照してください。

 
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JMSサーバの起動

JMSサーバは、次のいずれかの方法で起動できます。

方法

動作

自動

アプリケーションサーバの起動時に、アプリケーションサーバでJMSサーバをチェックし、必要な場合は自動的にJMSサーバを起動することができます。この方法を使用するには、アプリケーションサーバのhttpd.propsファイルでこのプロパティ設定が次のように指定されていることを確認する必要があります。

  http-server.com.sssw.srv.jmsServerLaunch=true

アプリケーションサーバのインストール時に、インストールプログラムによって、JMSサーバを設定するかどうかが尋ねられ、その選択に基づいてこのプロパティが設定されます。後で選択を変更する場合は、httpd.propsファイルを編集して、trueまたはfalseと指定できます。

デフォルトにより、インストールプログラムによって、jmsServerLaunchプロパティはtrueに設定されます。ただし、このプロパティは、httpd.propsファイルから削除した場合、デフォルトでfalseになります。

自動的な方法では、アプリケーションサーバはJMSサーバを「チャイルドプロセス」として起動します。 結果として、JMSサーバは、アプリケーションサーバが終了すると終了します。

手動

Novell exteNdメッセージングプラットフォームヘルプの説明に従って、ユーザ自身でJMSサーバを起動できます。

アプリケーションサーバを起動する前にJMSサーバを手動で起動した場合、アプリケーションサーバはJMSサーバを起動しようとしません(jmsServerLaunchプロパティの設定には関係ありません)。

 
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クラスタ内のJMSサーバの使用

ご使用の環境におけるJMSサーバの信頼性は、クラスタの使用によって高めることができます。一般的な環境設定のいくつかを次に示します。

環境設定

手順

クラスタアプリケーションサーバと個々のJMSサーバ

の指示に従って、アプリケーションサーバのクラスタを設定します。デフォルトでは、クラスタ内の各アプリケーションサーバに独自のローカルJMSサーバが含まれます。

クラスタJMSサーバにアクセスするクラスタアプリケーションサーバ

  1. の指示に従って、アプリケーションサーバのクラスタを設定します。

  2. Novell exteNdメッセージングプラットフォームヘルプの指示に従って、JMSサーバのクラスタを設定します。各アプリケーションサーバに対してインストールされたmsgsvc.propertiesファイル(JMSサーバ \libディレクトリ内を検索)を手動で編集する必要があります。

 
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JMSサーバデバッグメッセージの表示

ランタイム時におけるJMSサーバ関連の問題は、アプリケーションサーバコンソールにデバッグメッセージを表示することによってトラブルシュートできます。基本的なJMSサーバデバッグ機能をオンにするには、アプリケーションサーバのhttpd.propsファイルを編集して次のプロパティを指定します。

  http-server.com.sssw.srv.jms.debug=1

詳細なJMSサーバデバッグ機能を設定する場合は、このプロパティに1より大きな数値を指定します。JMSサーバデバッグ機能を無効にするには、0 (デフォルト)と指定します。



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