第5章

MySQLデータベースの設定

この章では、SilverMasterまたは展開データベースとしてNovell exteNd Application Serverで使用するMySQLデータベースの設定方法について説明します。トピックは次のとおりです。

 
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MySQLサポートについて

Windows、NetWare、またはLinux上でMySQLを実行する場合、Novell exteNd Application Serverは次の用途に対してMySQLへのアクセスをサポートします。

For more information    これらの使用の詳細については、『管理者用ガイド』のデータソース設定に関する章を参照してください。

DBMSとドライバのバージョン   アプリケーションサーバは、Connector/Jドライバを介してMySQLにアクセスします。このDBMSとドライバのサポートされているバージョンについては、Novell exteNd Application Serverリリースノートを参照してください。

MySQL Webサイト   www.mysql.comからMySQLの追加情報を入手することができます。

 
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MySQLアクセスの準備

アプリケーションサーバでMySQLの使用を開始する前に、次のことを確認しておく必要があります。

詳細については、状況に合わせて次の節を参照してください。

 
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MySQLがインストールされている場合

NetWare上、およびWindowsとLinux上のNovell exteNd の該当する設定に対しては、exteNd のインストールにより、アプリケーションサーバに必要なすべてのMySQLソフトウェア(MySQL DBMSとConnector/Jドライバ)が提供されます。これらの場合は、必要なすべてのDBMSとドライバの設定も、exteNd インストールによって実行されます。

For more information    詳細については、「Novell exteNdのインストール」を参照してください。

 
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MySQLを自分でインストールする場合

場合によっては、MySQLソフトウェアを自分で入手してインストールできます。

MySQL DBMS

必要なMySQLサーバの準備ができていない場合は、MySQLサーバをセットアップして、アプリケーションサーバコンピュータからアクセスできることを確認します。次の手順に従ってください(例はLinuxの場合です)。

  1. MySQL DBMSを入手し、適切なホストコンピュータにインストールします。

  2. MySQLサーバがインストールされたら、/usr/share/mysqlにある次のいずれかのテンプレートを使用して、設定ファイルをセットアップします。

    RAMのサイズに基づいて適切なテンプレートを選択し、/etc/my.cnfにコピーします。

  3. my.cnfファイルを編集し、max_allowed_packetの設定をデフォルトの16Mから8Mに変更します(SilverMasterInitを実行するために必要)。

      set-variable = max_allowed_packet=8M
    
  4. MySQLサーバで分散トランザクションをサポートする場合は、my.cnfファイルで、次に示す行のコメントを解除します。

      # Uncomment the following if you are using InnoDB tables
      innodb_data_home_dir = /var/lib/mysql/
      innodb_data_file_path = ibdata1:10M:autoextend
      .innodb_log_group_home_dir = /var/lib/mysql/
      innodb_log_arch_dir = /var/lib/mysql/
    

    分散トランザクションで使用するテーブルを後で作成する場合は、タイプを InnoDBとして指定する必要があります。例は次のとおりです。

      CREATE TABLE pet (name VARCHAR(20), owner VARCHAR(20), 
      species VARCHAR(20), sex CHAR(1), birth DATE, death DATE) 
      TYPE InnoDB;
    
  5. 次の行をmy.cnfファイルに追加します。

      transaction-isolation = READ-COMMITTED
      innodb_flush_log_at_trx_commit = 1
    
  6. 「ロギング」を有効にする(推奨)には、次の行をmy.cnfファイルに追加します。

      log-bin = filename.ext
    

Connector/Jドライバ

MySQLに接続する場合、Connector/J ドライバをセットアップして、アプリケーションサーバが使用できるようにする必要があります。次の手順に従ってください。

  1. Connector/Jを入手して、アプリケーションサーバコンピュータにインストールします。

  2. AGCLASSPATH変数(.agprofileファイルの中)を設定して、Connector/JドライバのJARファイルの場所を指定します。JARファイルの名前は次のとおりです。

      mysql-connector-java-version-bin.jar
    

    For more information    AGCLASSPATHの設定の詳細については、『管理者用ガイド』のデータソース設定に関する章を参照してください。

 
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MySQLデータベースの作成

この章では、SilverMaster、展開データベース、または接続プールとして使用可能なMySQLデータベースを手動で作成する基本的な方法について説明します。

注記:   NetWare上、およびWindowsとLinux上の適切なNovell exteNd 設定に対しては、アプリケーションサーバのインストール時に、exteNd のインストールによってSilverMaster用のMySQLデータベースを自動的に作成および設定できます。 これらの場合は、事前にMySQLデータベースを手動で作成する必要はありません。

Procedure 手動でMySQLデータベースを作成する

  1. コマンドプロンプトから、次のように入力して「MySQLモニタ」を起動します。

      mysql
    
  2. データベースを作成するために、次のように入力します。

      create database databasename;
    

    例は次のとおりです。

      create database salesdb;
    
  3. アプリケーションサーバが接続に使用するMySQLユーザに、このデータベースに対するアクセス権を許可する必要があります。次のように入力します。

      grant all on databasename.* to username@localhost identified by \qpassword\q;
    

    例は次のとおりです。

      grant all on salesdb.* to appserver@localhost identified by \qsecretpw\q;
    
  4. MySQLモニタを終了するために、次のように入力します。

      quit
    

 
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SilverMasterデータベースのセットアップ

SilverMasterは、アプリケーションサーバがシステム情報を保存するためのデータベースです。SilverMasterはアプリケーションサーバをインストールする際に設定されるため、その時点でデータベースが使用可能である必要があります。

MySQLデータベースは、アプリケーションサーバのSilverMasterとして使用できます。詳細については、状況に合わせて次の節を参照してください。

 
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SilverMasterがセットアップされている場合

NetWare上、およびWindowsとLinux上での該当するNovell exteNd 設定に対しては、exteNd のインストールにより、アプリケーションサーバのインストール時にSilverMaster用のMySQLデータベースを自動的に作成および設定できます。

For more information    詳細については、「Novell exteNdのインストール」を参照してください。

 
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SilverMasterを自分でセットアップする場合

場合によっては、SilverMaster用のMySQLデータベースを自分でセットアップできます。また、ユーザによるセットアップが必要な場合もあります。

  1. 事前にMySQLデータベースを作成しておきます。

    For more information    手動で作成する場合の手順の詳細については、MySQLデータベースの作成を参照してください。

  2. exteNd のインストールを開始し、SilverMasterの設定を指定するよう求めるプロンプトが表示されたら、そのデータベースを指定します。

    For more information    詳細については、「Novell exteNdのインストール」を参照してください。

 
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展開データベースのセットアップ

一般的にJ2EEアプリケーションはSilverMasterデータベースに展開しますが、必要に応じて他のデータベースをアプリケーションサーバに追加し、代わりにそれらのデータベースに展開することもできます。MySQL展開データベースをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. MySQLデータベースを作成します。

    For more information    手動で作成する場合の手順の詳細については、MySQLデータベースの作成を参照してください。

  2. アプリケーションサーバにそのデータベースを追加します。次のいずれかを使用します。

    データベース名、ユーザ名、およびパスワード(データベースを作成したときに指定したもの)を入力し、MySQLデータベースのプラットフォームとドライバセットを選択します。JDBC URLの場合は、次のように指定します(%HOST%および%DBNAME%は、適切なMySQLホストアドレスとデータベース名に置き換えます)。

      jdbc:mysql://%HOST%/%DBNAME%
    

    例は次のとおりです。

      jdbc:mysql://localhost/salesdb
    

MySQLデータベースからデータにアクセスするためにアプリケーションサーバに「接続プール」を追加する場合も、手順は同様です。



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