5.3 高度な検索の実行

ユーザ、グループ、またはタスクグループの検索時に条件を複数個指定する必要がある場合は、高度な検索を使用できます。次に例を示します。

Last Name equals Smith AND Title contains Rep

高度な検索は、1つまたは複数の検索条件グループで構成されています。高度な検索を新規に定義する場合、デフォルト設定では、検索条件グループは1つです。検索条件グループの中で、次の「論理演算子」を使って結び付けたい検索条件(前述の例のような検索条件)をそれぞれ指定します。

検索条件の評価順序を調整するために、検索条件グループを複数個指定する場合も、これらの論理演算子を使って検索条件グループどうしを結び付けます。例として、次の検索条件を使って高度な検索を実行するケースを考えてみます(2つの検索条件グループが「または」で結ばれている)。

(Last Name equals Smith AND Title contains Rep) OR (First Name starts with k AND Department equals Sales)

この場合、次のように指定します。

説明: 図

検索結果は次のようになります。

説明: 図

高度な検索を実行するには

  1. [ディレクトリ検索]ページを開き、下部にある[新規検索]ボタンをクリックします。

    デフォルト設定では、[基本検索]ページが開きます。

  2. ページ下部にある[高度な検索]ボタンをクリックします。

    [高度な検索]ページが開きます。

    説明: 図
  3. [検索語句]ボックスの一覧で、検索する情報の種類を次の中から選択します。

    • グループ
    • タスクグループ
    • ユーザ

    これで、[この基準を使用]セクションで値を指定できる状態になりました。

  4. 検索条件グループの検索条件を指定します。

    1. 左のドロップダウンリストボックスで、検索する属性を選択します。次に例を示します。

      Last Name
    2. 中央のドロップダウンリストボックスで、選択した属性に対して実行する比較演算子を選択します。次に例を示します。

      equals
    3. 右のテキストボックスで、選択した属性と比較する値を入力します。次に例を示します。

      Smith
  5. 検索条件グループの2つめの検索条件を指定するには、次の手順を実行します。

    1. 検索条件グループの右にある[基準の追加]ボタンをクリックします。

      説明: 図
    2. 新規に追加された検索条件の左に表示される検索条件論理演算子のドロップダウンリストボックスで[および]または[または]を選択し、この検索条件を1つ目の検索条件と結び付けます。

    3. この手順をステップ 4から繰り返します。

      ヒント:検索条件を削除するには、右に表示される[基準の削除]ボタンをクリックします。説明: 図

  6. 2つ目の検索条件グループを指定するには、次の手順を実行します。

    1. [基準グループの追加]をクリックします。

      説明: 図
    2. 新規に追加した検索条件グループの上に表示される検索条件グループ論理演算子のドロップダウンリストボックスで[および]または[または]を選択し、この検索条件グループを1つ目の検索条件グループと結び付けます。

    3. この手順をステップ 4から繰り返します。

      ヒント:検索条件グループを削除するには、すぐ上に表示される[基準グループの削除]ボタンをクリックします。説明: 図

  7. [検索]ボタンをクリックします。

    検索結果が表示されます。

    次に行う作業については、セクション 5.4, 検索結果の使用を参照してください。

5.3.1 比較演算の選択

検索条件の中で使用できる比較演算は、その検索条件の中で指定した属性の種類によって決まります。

属性の種類

選択可能な比較演算

文字列(テキスト)

  • 次で始まる
  • 次を含む
  • 次と等しい
  • 次で終わる
  • 存在する
  • 次で始まらない
  • 次を含まない
  • 次と等しくない
  • 次では終了しない
  • 存在しない

あらかじめ設定されている選択項目リスト内の文字列(テキスト)

ユーザ、グループ、タスクグループなど、識別名によって識別されるオブジェクト

ブール値(TrueまたはFalse)

  • 次と等しい
  • 存在する
  • 次と等しくない
  • 存在しない

日時(日付/時刻形式または日付のみ形式)

数値(整数)

  • 次と等しい
  • より大きい
  • より大きいか等しい
  • より小さい
  • より小さいか等しい
  • 存在する
  • 次と等しくない
  • より大きくない
  • より大きくないか等しい
  • より小さくない
  • より小さくないか等しい
  • 存在しない

5.3.2 比較する値の指定

検索条件の中で指定した属性の種類によって、比較に使う値の指定方法が決まります。

属性の種類

値の指定方法

文字列(テキスト)

右側に表示されるテキストボックスにテキストを入力します。

あらかじめ設定されている選択項目リスト内の文字列(テキスト)

右側に表示されるリストボックスの一覧で項目を選択します。

ユーザ、グループ、タスクグループなど、DNによって識別されるオブジェクト

右側に表示される[ルックアップ]ボタン、[履歴]ボタン、および[リセット]ボタンを使用します。

日時(日付/時刻形式または日付のみ形式)

右側に表示される[カレンダ]ボタンおよび[リセット]ボタンを使用します。

数値(整数)

右側に表示されるテキストボックスに数値を入力します。

ブール値(TrueまたはFalse)

右側に表示されるテキストボックスに「true」または「false」と入力します。

比較演算が次のいずれかの場合は、値を指定しないでください。

  • 存在する
  • 存在しない

テキストの大文字/小文字

テキストの検索処理において、大文字と小文字は区別されません。つまり、値を入力する際に大文字を使っても小文字を使っても、検索結果は同じになります。たとえば次の値を入力した場合、検索結果は同じになります。

McDonald
mcdonald
MCDONALD

テキスト内でのワイルドカードの使用

テキストの中でワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使うこともできます。このワイルドカードは、0個以上の任意の文字を表します。次に例を示します。

Mc*
*Donald
*Don*
McD*d

[ルックアップ]ボタン、[履歴]ボタン、および[リセット]ボタンの使用

この節では、次のボタンの使用方法について説明します。

ボタン

機能

比較に使う値を検索する

比較に使われた値の履歴リストを表示する

比較に使う値をリセットする

ユーザを検索するには

  1. ユーザを検索したいフィールドの右側にある[ルックアップ]ボタンをクリックします。

    説明: 図

    [オブジェクトルックアップ]ページが開きます。

    説明: 図
  2. 目的のユーザを探すための検索条件を指定します。

    1. ドロップダウンリストで、検索キーの種類として[名]または[姓]を選択します。

    2. ドロップダウンリストボックスの横にあるテキストボックスに、検索したいユーザの名前全体または名前の一部を入力します。

      入力したテキストで始まるすべての名前がヒットします。入力されたテキストの大文字/小文字は区別されません。テキストの中でワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使うこともできます。このワイルドカードは、0個以上の任意の文字を表します。

      たとえば、次のどの検索テキストを入力した場合でも、「Chip」という名がヒットします。

      Chip chip c c* *p *h*
      

      メモ:マネージャに対する検索処理を実行する場合、マネージャであるユーザだけが検索対象になります。タスクマネージャに対する検索処理を実行する場合は、タスクマネージャであるユーザだけが検索対象になります。

  3. [検索]をクリックします。

    [オブジェクトルックアップ]ページに検索結果が表示されます。

    説明: 図

    目的のユーザが検索結果に含まれている場合は、ステップ 4に進みます。含まれていない場合は、ステップ 2に戻ります。

    ヒント:検索結果を昇順または降順にソートするには、列見出しをクリックします。

  4. 検索結果の中から目的のユーザを選択します。

    [オブジェクトルックアップ]ページが閉じ、選択したユーザの名前が、比較に使う値として該当フィールドに入力されます。

グループまたはタスクグループを検索するには

  1. グループまたはタスクグループを検索したいフィールドの右側にある[ルックアップ]ボタンをクリックします。

    説明: 図

    [オブジェクトルックアップ]ページが開きます。

    説明: 図
  2. 目的のグループまたはタスクグループを探すための検索条件を指定します。

    1. リストボックスの一覧では、[説明]しか選択できません。

    2. リストボックスの横にあるテキストボックスに、検索したい説明全体または説明の一部を入力します。

      入力したテキストで始まるすべての説明がヒットします。入力されたテキストの大文字/小文字は区別されません。テキストの中でワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使うこともできます。このワイルドカードは、0個以上の任意の文字を表します。

      たとえば、次のどの検索テキストを入力した場合でも、「Marketing」という説明がヒットします。

      Marketing marketing m m* *g *k*
      

      メモ:グループに対して検索処理を実行する場合、グループとタスクグループが検索対象になります。タスクグループに対して検索処理を実行する場合は、タスクグループだけが検索対象になります。

  3. [検索]をクリックします。

    [オブジェクトルックアップ]ページに検索結果が表示されます。

    説明: 図

    目的のグループまたはタスクグループが検索結果に含まれている場合は、ステップ 4に進みます。含まれていない場合は、ステップ 2に戻ります。

    ヒント:検索結果を昇順または降順にソートするには、列見出しをクリックします。

  4. 検索結果の中から目的のグループまたはタスクグループを選択します。

    [オブジェクトルックアップ]ページが閉じ、選択したグループまたはタスクグループの説明が、比較に使う値として該当フィールドに入力されます。

履歴リストを使用するには

  1. 以前入力した値を確認したいフィールドの右側にある[履歴]ボタンをクリックします。

    説明: 図

    履歴リストが開き、以前入力した値がアルファベット順に表示されます。

    説明: 図
  2. 次のいずれかの操作を実行します。

    実行したい作業

    操作手順

    履歴リスト内の値を選択する

    目的の値を履歴リストから選択します。

    履歴リストが閉じ、選択した値が、比較に使う値として該当フィールドに入力されます。

    履歴リストをクリアする

    [履歴のクリア]をクリックします。

    履歴リストが閉じ、履歴リストの内容がクリアされます。なお、履歴リストをクリアしても、比較に使う値として現在入力されている値は変更されません。

[カレンダ]ボタンの使用

カレンダを使用すれば、比較に使う日時(日付/時刻形式または日付のみ形式)を選択できます。

カレンダを使用するには

  1. 日時を選択したいフィールドの右側にある[カレンダ]ボタンをクリックします。

    説明: 図

    カレンダが開きます。

    説明: 図
  2. 年、月、および日を指定します。

    1. カレンダの上部にある[<<]ボタンまたは[>>]ボタンをクリックし、目的の年月を表示します。

    2. その月で、目的の日付を選択します。

  3. 時と分を指定します。

    1. カレンダの下部にある[<<]ボタンまたは[>>]ボタンをクリックし、目的の時を表示します。

    2. [<]ボタンまたは[>]ボタンをクリックし、目的の分を表示します。

    3. [OK]をクリックします。

      カレンダが閉じ、選択した日時が、比較に使う値として該当フィールドに入力されます。