11.2 [Create]ポートレットの設定

作成ポートレットを環境設定するには、表 11-1に説明されている手順に従ってください。

表 11-1 作成ポートレットの環境設定手順

手順

タスク

説明

1

デフォルトの「ユーザまたはグループの作成」機能が、要件に一致しているかどうかを判別します.

ニーズに合っている場合は、以降の作業は必要ありません。合わない場合は、残りの手順を完了してください。

2

ユーザに作成を許可するオブジェクトのタイプを定義します。

オブジェクトおよび属性をディレクトリ抽象化層に追加します。

詳細については、セクション 1.2.2, ディレクトリ抽象化層を参照してください。

3

この新しいポートレットにユーザがアクセスする方法を指定します。

既存または新しいページから、ユーザがこのポートレットを起動できるようにしますか? ポートレットおよびページにアクセスできるのは、どのようなユーザとしますか?

ページの詳細については、セクション 6.0, ページの管理を参照してください。

4

ページおよびポートレットインスタンスにアクセスできるユーザを指定します。

ページセキュリティを編集し、ユーザをリストに追加します。ページへのユーザアクセスの制限の詳細については、セクション 6.0, ページの管理を参照してください。

ポートレットインスタンスを編集してセキュリティを変更します。ポートレットへのユーザアクセスの制限の詳細については、セクション 7.0, ポートレットの管理を参照してください。

匿名ユーザをこのポートレットにアクセスさせますか?匿名アクセス用の作成ポートレットの設定方法の詳細は、セクション 11.4, 作成ポートレットの自己登録の環境設定を参照してください。

5

ポートレットの初期設定を指定します。

環境設定で定義する内容は、次のとおりです。

  • ユーザが作成できるオブジェクト

  • 作成中に指定する属性

詳細については、セクション 11.3, 環境設定を参照してください。

6

テスト.

オブジェクトが作成され、属性が適切に入力されていることを確認します。

7

ユーザに対する、eDirectory™の有効な権利を設定します。

ユーザがオブジェクトを作成するために十分な権利を持っていることを確認してください。

11.2.1 ディレクトリ抽象化層の設定

作成ポートレットのユーザが作成可能なオブジェクト、および指定可能な属性は、ディレクトリ抽象化層で定義する必要があります。詳細は、表 11-2を参照してください。

表 11-2 ディレクトリ抽象化層の設定

定義タイプ

プロパティ

entity

作成

選択済み.

表示

選択済み.

選択しない場合、作成できるエンティティのリストにそのエンティティは表示されません。

作成

作成用コンテナ:有効なアイデンティティボールトコンテナを指定します。コンテナを割り当てない場合は、ユーザに対して選択を要求するメッセージが表示されます。ユーザは、ユーザアプリケーションのインストール時に指定されたルートコンテナから始まる、任意のコンテナを選択することができます。匿名ユーザの場合は、作成用コンテナを指定することをお勧めします。指定しない場合は、[ContainerLookupPortlet]のセキュリティ設定を変更する必要があります。詳細は、セクション 11.4, 作成ポートレットの自己登録の環境設定を参照してください。

 

ネーミング属性の作成:エンティティのネーミング属性を指定します。これは、作成ポートレットにオブジェクトIDとして表示されます。[名前付きラベルの作成]を使って、別の文字列を指定できます。

メモ:ネーミング属性はこのように定義されるため、ディレクトリ抽象化層に個別の属性として追加する必要はありません。

パスワードの管理:エンティティを作成するときにはパスワードが必要です

エンティティタイプがcreateのパスワードを必要とする場合、選択します。

ユーザを作成するように作成ポートレットが設定されており、そのユーザに対してiManagerパスワードポリシーを割り当てる場合は、同じiManagerパスワードポリシーにこのコンテナも割り当てる必要があります。これにより、アプリケーション内で作成されたユーザは自動的にデフォルトのiManagerパスワードポリシーが割り当てられます。

デフォルトでは、[ユーザまたはグループの作成]アクションにアクセスでき、OUに対するトラスティ権利がある任意のユーザが、ユーザを作成して初期パスワードを割り当てることができます。新しいユーザが初めてログインする際には、[パスワードの変更]ページが表示され、初期パスワードを変更することができます。初期設定[初回ログイン時にパスワードを有効期限切れにしますか]を使って、デフォルトの動作を変更することができます。

この初期設定の詳細は、セクション 11.3, 環境設定を参照してください。

[パスワードの変更]ページの詳細は、セクション 5.3.1, パスワード管理機能についてを参照してください。

attribute

対応

viewable

選択済み.

[enabled]または[viewable]を(誤って)選択しない場合、ポートレットは属性を使用できません。

抽象化層を設定する場合の詳細については、セクション 1.2.2, ディレクトリ抽象化層を参照してください。