2.10 表示ラベルのローカライズ

Designerには、プロビジョニングオブジェクトで定義された表示ラベルを簡単にローカライズする方法が用意されています。図 2-3のボタンが表示されている場合はいつでも、ローカライズ文字列値を指定できます。

図 2-3 [ストリングのローカライズ]ボタン

このボタンをクリックすると、図 2-4に示されている[ローカリゼーション]ダイアログボックスが表示されます。

図 2-4 [ローカリゼーション]ダイアログボックス

表 2-3 ローカライズ可能なオブジェクト

Designerツール

説明

ディレクトリ抽象化レイヤエディタ

  • エンティティおよび属性の表示ラベル

  • 関係名

  • グローバルリストおよびローカルリストの項目

  • クエリ表示ラベルおよびパラメータ表示ラベル

プロビジョニング要求定義エディタ

  • ユーザに表示される動作プロパティ

  • ユーザに表示されるフォームプロパティ

プロビジョニングチームエディタ

  • プロビジョニングチームの表示名および説明

ユーザアプリケーションのデフォルト言語の表示ラベルは必ず入力してください。入力しないと、次のランタイムエラーが発生します。「リソースリゾルバcom.novell.soa.common.i18n.LocalizedMapResolverが <locale> のデフォルトのロケールのリソースを返しませんでした。デフォルトのロケールにはリソースが存在している必要があります。

ロケール環境設定は、ドライバのAppConfig.AppDefs.locale-configuration XMLData属性の<default-locale>要素に保存されます。

2.10.1 サポートされている言語

[ローカリゼーション]ダイアログボックスに表示されているどの言語にでも表示ラベルをローカライズできます。サポートされている言語は、ユーザアプリケーションドライバで定義されます。サポートされるロケールのリストを変更するには、セクション 2.9, ロケールおよびローカリゼーションリソースグループの指定で説明されている手順に従います。

2.10.2 ディレクトリ抽象化レイヤの表示ラベルのローカライズ

ディレクトリ抽象化レイヤエディタでは、複数の方法で抽象化レイヤ定義をローカライズできます。ローカライズ用のダイアログボックスには、次の方法でアクセスできます。

表 2-4 ローカライズ用のダイアログボックスにアクセスする方法

ローカライズするテキスト

アクション

ディレクトリ抽象化レイヤでローカライズ可能なすべての項目

[DAL]>[グローバルローカリゼーションの設定]の順にクリックします。

または

エディタのツールバーで[グローバルローカリゼーションの設定]をクリックし、[ターゲット言語]を選択してから、[ターゲット]フィールドにローカライズテキストを入力します。

特定のエンティティ、関係、またはリスト

ツリービューで、ローカライズするオブジェクトを右クリックして[ローカライズ]をクリックし、[ターゲット言語]を選択してから、[ターゲット]フィールドにローカライズテキストを入力します。

単一の表示ラベル

特定のエンティティまたは属性を選択し、プロパティペインの[表示ラベル]の隣にある[表示ラベルのローカライズ]をクリックします。

2.10.3 ローカライズされたラベルのエクスポートとインポート

Designerには、ユーザアプリケーションプロジェクトのすべての表示ラベルをXMLファイルまたはプロパティファイルにエクスポートするためのウィザードが用意されています。これらのファイルをローカライズして、再びインポートできます。ドライバ全体、すべてのディレクトリ抽象化レイヤまたはすべてのプロビジョニング要求定義、または単一オブジェクトを一度にエクスポートできます。

表示ラベルをエクスポートする:

  1. ローカリゼーションデータのエクスポートウィザードを起動するには、プロビジョニングビューでコンテナノードまたはオブジェクトを右クリックします。

  2. [ローカライズ]>[ローカリゼーションデータのエクスポート]の順にクリックします。

  3. 次のようにフィールドに値を入力します。

    フィールド

    説明

    フォルダに格納する

    エクスポートされたファイルを書き込むローカルフォルダの名前を指定します。

    生成されたファイルのプレフィックス

    生成されたファイルのプレフィックスを指定します。どのプロジェクトのファイルであるかが分かるように、名前付け方法を決めます。

    ファイルタイプ

    エンコードまたは形式に応じて[XML]または[プロパティ]を選択します。XMLファイルはUTF-8でエンコードされます。プロパティファイルではUnicode*が使用されます。

    エクスポートする言語を選択する

    ローカライズ先の言語を選択します。表示ラベルキーを格納するファイルがその言語で生成されます。正しいユーザアプリケーションドライバオブジェクトにインポートできるように、ローカリゼーションをこのファイルに正しい形式で追加する必要があります。

    既存ファイルを上書きする前にプロンプトする

    このオプションを選択すると、ターゲットディレクトリに同じ名前のファイルがある場合、既存ファイルを上書きする前に、メッセージが表示されます。

  4. [完了]をクリックします。 エクスポート操作の結果を示すメッセージが表示されます。

ローカライズされたファイルをインポートする:

  1. ローカリゼーションデータのインポートウィザードを起動するには、プロビジョニングビューでコンテナノードまたはオブジェクトを右クリックします。

  2. [ローカライズ]>[ローカリゼーションデータのインポート]の順にクリックします。

  3. 次のようにフィールドに値を入力します。

    フィールド

    説明

    フォルダの検索

    インポートするファイルが保存されているフォルダの場所を指定します。

    ファイルタイプ

    インポートするファイルがXML形式の場合は[XML]を選択します。

    インポートするファイルがプロパティ形式の場合は[プロパティ]を選択します。

    初期設定

    ウィザードで警告メッセージが表示されないようにする場合は、[未使用文字列に関する警告を抑止する]を選択します。

    インポートする前に既存文字列のバックアップが作成されるようにする場合は、[既存の表示ラベル文字列のバックアップを作成する]を選択します。元に戻す必要が生じた場合に役立ちます。

    ファイル

    インポートするファイルを選択します。このテーブルには、前の手順で指定したフォルダの場所とファイルタイプに基づいたファイルが表示されます。空白の場合、指定したタイプのファイルはターゲットフォルダに存在しません。ウィザードは、ファイル名から言語を判別しようとします。ファイル名から判別できない場合、デフォルト言語は英語になります。

    ウィザードが推定した言語が間違っっている場合は、[言語]列を変更できます。ウィザードは、指定された言語を反映してファイル名を変更し、対応する言語に表示名をインポートします。

  4. [完了]をクリックしてインポートを完了します。結果を示すステータスダイアログボックスが表示されます。結果には、ファイルの読み取りに関するエラーや、一致対象が見つからないため使用されていない表示ラベルキーに関する警告が含まれます。