7.1 [ワークフロー]タブについて

[ワークフロー]タブを使用して、[ワークフロー]ページを表示します。[ワークフロー]ページを使用して、プロビジョニング要求定義のワークフローの動作を定義します。[ワークフロー]ページは、キャンバス、パレット、および関連ビューから構成されています。

図 7-1 [ワークフロー]ページ

7.1.1 キャンバス

キャンバスには、ワークフロー内のアクティビティが図で表示されます。テンプレートを使用せずに新しいプロビジョニング要求定義を作成する場合は、開始動作と完了動作を除いてキャンバスには何もありません。

キャンバスの任意の場所を右クリックすると、メニューが表示されます。メニューに含まれるコマンドは次のとおりです。

表 7-1 [ワークフロー]メニュー

項目

説明

削除

選択した動作またはフローパスを削除します。

動作IDの表示

ワークフローエディタで動作名を表示するか、動作IDを表示するかを切り替えます。動作IDはシステムで定義されており、編集できません。ただし、動作に関連したエラーが検証中に検出された場合、Designerは、エラーが発生した動作を動作IDで特定します。この場合は、キャンバス上でその動作を見つけるために、動作IDの表示に切り替えます。[ウィンドウ]>[初期設定]>[プロビジョニング]>[ワークフロー]>[図の初期設定]>[動作IDの表示]の順に選択することによって、動作名と動作IDのどちらをデフォルトで表示するかを指定できます。

フローパスタイプを表示する

フローパスタイプ(転送、承認済み、却下済みなど)の表示のオンとオフを切り替えます。[フローパスタイプを表示する]をオンにすると、フローパスタイプを示すラベルが各フローパス上に表示されます。

プロパティを表示する

選択した動作の[プロパティ]ビューが表示されます。動作が選択されていない場合、ワークフロー自体の[プロパティ]ビューが表示されます。

データ項目マッピングを表示する

選択した動作の[データ項目マッピング]ビューが表示されます。

電子メール通知の表示

選択した動作の[電子メール通知]ビューが表示されます。

キャンバスには次の2つのコントロールがあり、ワークフローを簡単に表示できます。

ズーム: ワークフローの表示倍率を増減する場合に、[ズーム]コントロールを使用します。ワークフロー表示の一部を拡大して、より詳しく表示したり、ワークフロー表示を縮小して、ワークフローの表示範囲を広げたりできます。[ズーム]コントロールの右側にある四角形をクリックすると、倍率は100%に戻ります。

スケール: ワークフロー表示内の項目間のスペースを増減する場合に、[スケール]コントロールを使用します。たとえば、ワークフロー内の項目に多数のフローパスが付いている場合、スケールを増やせば、各フローパスが見やすくなります。[スケール]コントロールの右側にある四角形をクリックすると、スケールは100%に戻ります。

図 7-2 ズームコントロールとスケールコントロール

7.1.2 パレット

パレットには、キャンバスにドラッグしてワークフローを作成できる動作を表すアイコンがあります。アイコンを操作するツールと動作をリンクするツールも用意されています。

図 7-3 ワークフローパレット

パレットには、次のツールが含まれます。

表 7-2 ワークフローパレット

ツール

説明

選択

個々のノードまたはフローパスを選択します。ノードを選択するには、[選択]ツールをクリックし、ノードをクリックします。

マーキー

複数のノードまたはフローパスを選択します。複数の項目をグループとして移動する場合は、このツールを使用します。複数の項目を選択するには、[マーキー]ツールをクリックし、選択する項目の外側の領域をクリックします。マウスボタンを押したまま選択する項目までドラッグし、マウスボタンを放します。

複数の項目を選択した場合は、最初に選択した項目のプロパティのみが[プロパティ]ビューに表示されます(ビューの詳細については、「セクション 7.1.3, ビュー」を参照)。

フローパス

ノード間にフローパスを作成します。フローパスは、ノードを接続するための接続ロジックを提供します。ノードの接続の詳細については、「セクション 7.3, フローパスの追加」を参照してください。

動作(開始、承認、ログなど)

選択した動作をワークフローに挿入します。動作の追加の詳細については、「セクション 7.2, ワークフローへの動作の追加」を参照してください。動作の詳細については、「セクション 8.0, ワークフローアクティビティの参照」を参照してください。

7.1.3 ビュー

[ワークフロー]ページには、[プロパティ]、[データ項目マッピング]、および[電子メール通知]ビューも含まれています。

図 7-4 ワークフロービュー

動作を表すアイコンを右クリックして、コンテキストメニューからビューを選択できます。すべての動作ですべてのビューを使用できるわけではありません。次の表では、ビューとそのビューを使用する動作を示します。

表 7-3 動作に対応するビュー

アクティビティ

プロパティ

電子メール通知

データ項目マッピング

開始

X

 

X

承認

X

X

X

ログ

X

 

 

ブランチ

X

 

 

マージ

X

 

 

条件

X

 

 

マッピング

X

 

X

ワークフローステータス

X

 

X

電子メール

 

 

 

終了

X

X

 

統合

X

 

X

エンタイトルメント

X

 

X

エンティティ

X

 

X