7.2 ワークフローへの動作の追加

  1. [ワークフロー]タブをクリックします。プロビジョニング要求定義のワークフローがグラフィカルに表示されます。

    どのワークフローにも開始動作と完了動作が必要なので、これらの動作は自動的にキャンバスに追加されます。開始動作は、転送リンクで完了動作に接続されます。

  2. ワークフローに動作を追加するには、パレットで目的の動作を表すアイコンをクリックし、ワークスペースまでドラッグします。

    フローパスによりリンクしている動作間に動作を挿入するには、フローパス上に動作をドロップします。動作間でフローパスを定義する方法の詳細については、「セクション 7.3, フローパスの追加」を参照してください。ワークフローに動作を追加し終えたら、動作のプロパティを設定する必要があります(「セクション 7.2.1, 動作の一般プロパティの設定」を参照)。さまざまなタイプの動作を設定する方法の詳細については、「セクション 8.0, ワークフローアクティビティの参照」および「セクション 9.0, 統合アクティビティの操作」を参照してください。

7.2.1 動作の一般プロパティの設定

  1. プロパティを設定する動作を表すアイコンを右クリックし、メニューから[プロパティを表示する]を選択します。

    ヒント:[PRD]メニューから[プロパティを表示する]を選択して、[プロパティ]タブを表示することもできます。

    [プロパティ]ビューが表示されます。

  2. プロパティの列をクリックして、プロパティを設定します。各動作のプロパティの詳細については、「セクション 8.0, ワークフローアクティビティの参照」を参照してください。

    各動作にはデフォルト名が付いています。このデフォルト名は、ワークフローでの動作の具体的な目的を説明する名前に置き換えることをお勧めします。このようにしておけば、ワークフローのグラフィカル表示を見たときに、ワークフローの意味が簡単にわかります。ユーザアプリケーションで表示されるコメントもわかりやすくなります。たとえば、次の図では、ユーザアプリケーションでのデフォルトIDと記述IDを使用したコメントが示されています。

    図 7-5 デフォルト名を使用したユーザコメントでの動作

    図 7-6 記述名を使用したユーザコメントでの動作

7.2.2 データ項目マッピングの定義

[データ項目マッピング]ビューを使用して、データフローからフォームのフィールドにデータをマップし(前動作マッピング)、データをフォームからデータフローに戻します(後動作マッピング)。

  1. プロパティを設定する動作アイコンを右クリックし、メニューから[データ項目マッピングを表示する]を選択します。

    ヒント:[PRD]メニューから[データ項目マッピングを表示する]を選択して、[データ項目マッピング]タブを表示することもできます。

    [データ項目マッピング]ビューが表示されます。

  2. 前動作マッピングの場合は、マップする項目の[ソース式]フィールドをクリックし、式を指定します。後動作マッピングの場合は、マップする項目の[ターゲット式]フィールドをクリックし、式を指定します。

    前動作マップは次の操作に使用できます。

    • フォームコントロール値を初期化する。

    • フォームコントロールのデフォルト値を設定する。

    • LDAPクエリから派生したデータリストを使用して複雑なフォームコントロールに入力する。

    • 前の動作のフォームコントロールから、現在の動作のフォームコントロールにデータを渡す。

    • 外部Javaクラスを呼び出してデータを処理する。

    後動作マップは次の操作に使用できます。

    • フローデータ内に新しいデータ項目を作成する。

    • 動作からフローデータにフォームコントロールデータを移動する。

    • 外部Javaクラスを呼び出してデータを処理する。

    さまざまなタイプの動作に対するデータ項目マッピングの詳細については、「セクション 8.0, ワークフローアクティビティの参照」を参照してください。

    開始動作の前動作マップには、ハードコーディングされた文字列、プロセスロケールや受信者などのシステム変数、および識別ボールト式(ECMA式ビルダVDX Exprパネルを使用して作成)を含められます。

    前動作マップでは、ユーザが入力するフォームフィールドの[ソース式]を空白にしておきます。または、ユーザが入力するフォームフィールドのデフォルト値を求めるソース式を作成します。どちらの場合も、フォームフィールドは編集可能なフィールドとして定義する必要があります。フォームフィールドのプロパティを設定する方法の詳細については、「セクション 6.5.2, 一般的なフォームコントロールのプロパティ」を参照してください。

7.2.3 電子メール通知設定の定義

電子メールテンプレートを選択し、電子メールテンプレートに含まれる名前付きパラメータの値を設定するために式を指定するには、[電子メール通知]ビューを使用します。新しい承認動作が開始されたとき(作業があることを承認者に通知するため)、および完了動作が終了したとき(ワークフローが終了したことをイニシエータに知らせるため)、電子メールが送信されます。

  1. プロパティを設定する動作のアイコンを右クリックし、メニューから[電子メール通知の表示]を選択します。

    ヒント:[PRD]メニューから[電子メール通知を表示]を選択して、[電子メール通知]タブを表示することもできます。

    [電子メール通知]ビューが表示されます。

  2. [電子メールテンプレート]フィールドをクリックし、定義済みテンプレートのリストから電子メールテンプレートを選択します。

    電子メールテンプレートの編集: Designerで電子メールテンプレートを編集できます。この場合、[モデラー]で識別ボールトを選択し、[アウトライン]ビュー[デフォルト通知コレクション]までスクロールします。テンプレートを右クリックし、[テンプレートの編集]を選択します。

    ローカライズされた電子メールテンプレート デフォルトでは、Designerはデフォルトの電子メール通知テンプレートを表示します。デフォルトのテンプレートを選択すると、電子メールはユーザのデフォルト言語で表示されます(デフォルト言語がサポートされている場合)。[すべてのローカライズされた電子メールテンプレートを表示]初期設定を「True」に設定すれば、ユーザはDesignerで、ローカライズされた電子メールテンプレートのリストから選択することもできます。ローカライズされたテンプレートには、デフォルトと同じ名前が付いていますが、電子メールテンプレートの名前にJava言語コードが付け加えられています。たとえば、cn=Provisioning Notification Activity_es, cn=Default Notification Collection, cn=securityは、スペイン語版のテンプレートであることを示します。 ローカライズされたテンプレートを選択した場合、電子メールは、ユーザのデフォルト言語ではなくテンプレートの言語で表示されます。

  3. [ターゲット]のトークンに対応する[ソース]フィールドをクリックし、トークンに値を割り当てるECMAScript式を指定します。

    電子メール通知設定の詳細については、「セクション 8.0, ワークフローアクティビティの参照」をしてください。