5.4 Identity Managerの設定

Identity Managerをインストールしたら、完全に機能するソリューションになるようにさまざまなコンポーネントを設定する必要があります。

5.4.1 データの同期化

Identity Managerは、ドライバを使用して異なるアプリケーション、データベース、オペレーティングシステム、およびディレクトリ間でデータを同期します。Identity Managerをインストールしたら、データを同期させるシステムごとに1つ以上のドライバを作成し設定する必要があります。

各ドライバには、データ同期に必要な要件および設定手順について説明するマニュアルガイドがあります。ドライバのガイドは、Identity Manager 4.0ドライバのマニュアルのWebサイトを参照してください。

管理対象システムごとに特有のドライバガイドを参照して、識別情報データを同期するドライバを作成します。

5.4.2 役割のマッピング

異なるシステム間で同期している情報がある場合、役割マッピング管理者(RMA)を使用して異なるシステム内の役割を管理します。詳細については、『Novell Identity Manager Role Mapping Administrator 2.0ユーザガイド』を参照してください。

5.4.3 ユーザアプリケーションの環境設定

次のステップでは、Identity Managerソリューションにユーザアプリケーションを使用してビジネス的な観点を追加します。ユーザアプリケーションを利用すれば、次のようなビジネスニーズに対処できます。

  • 役割ベースのプロビジョニングのアクションを実行する便利な方法を提供します。

  • 従業員が完全に組織のポリシーを自覚し、それらのポリシーに準拠する手順を実行することを確認するための方法が組織に確実に存在するようにします。

  • ユーザへのセルフサービスの提供、新規ユーザの自己登録、匿名/ゲストユーザのアクセスを実現します。

  • 組織のポリシーに適合した社内リソースへのアクセスと、企業のセキュリティポリシーコンテキスト内でのプロビジョニングが保証されます。

  • 社内のすべてのシステムにわたって、ユーザ情報の入力、更新、削除などの管理作業の手間を減らせます。

  • 識別情報、サービス、リソース、およびアセットの手動または自動プロビジョニングを管理します。

  • 複雑なワークフローをサポートします。

Identity Manager Roles Based Provisioning Module 4.0ユーザアプリケーション: アプリケーションガイド』には、ユーザアプリケーションのこれらの機能の設定方法に関する情報が含まれています。

5.4.4 設定、監査、レポーティング、およびコンプライアンス

Identity Managerソリューションを構築する上で最後の最も重要なステップは、ソリューションがビジネスの方針に準拠していることを確認できるように、監査、レポーティング、およびコンプライアンスの機能を設定するステップです。次のガイドを参照し、それぞれの機能をセットアップおよび設定します。