レプリカの追加、削除、またはレプリカタイプの変更をする前に、ターゲットレプリカの位置を慎重に計画してください。ツリーのレプリカ作成に関するガイドラインを参照してください。
次の機能をディレクトリに提供するために、レプリカをサーバに追加してください。
レプリカの追加の詳細については、『ConsoleOneユーザガイド』の「レプリカを追加する」を参照してください。
レプリカを削除すると、パーティションのレプリカはサーバから削除されます。
サーバをディレクトリツリーから削除する場合は、その前に、レプリカをサーバから削除します。レプリカを削除することで、サーバを削除するときに起きる問題を減らすことができます。
また、レプリカの削除により、ネットワークの同期トラフィックの量も削減できます。通常、パーティションに7個以上のレプリカは必要ありません。
マスタレプリカまたはサブオーディネートリファレンスは、削除できません。
マスタレプリカを削除するには、次の2つのオプションを利用します。
これにより、元のマスタレプリカは自動的に読み書き可能レプリカに変更され、削除できるようになります。
これにより、パーティションのレプリカとペアレントパーティションのレプリカがマージされ、そのサーバからレプリカが削除されます。マージによりパーティションの境界は削除されますが、オブジェクトは削除されません。オブジェクトは、「結合」パーティションのレプリカを持つ各サーバに残ります。
レプリカを削除する場合、次の点に注意してください。
データベースは、ネットワークの別のサーバで引き続きアクセスできます。また、レプリカが含まれていたサーバも、NDSで引き続き機能します。
サブオーディネートリファレンスレプリカは、削除や管理ができません。サーバがパーティションのレプリカを含む場合、サブオーディネートリファレンスレプリカは、NDSにより自動的にサーバ上に作成されます。しかし、サーバがパーティションのチャイルドレプリカを含む場合には、作成されません。
レプリカの削除の詳細については、『ConsoleOneユーザガイド』の「レプリカを削除する」を参照してください。
レプリカタイプを変更して、レプリカ情報へのアクセスを制御します。たとえば、既存の読み書き可能レプリカを読み込み専用レプリカに変更して、ユーザがレプリカに書き込んだり、ディレクトリデータを変更したりできないようにします。
読み書き可能レプリカ、または読み込み専用レプリカのタイプを変更できます。マスタレプリカのタイプは変更できませんが、読み書き可能レプリカまたは読み込み専用レプリカは、マスタレプリカに変更できます。これにより、元のマスタレプリカは、自動的に読み書き可能レプリカに変更されます。
通常、ほとんどのレプリカは、読み書き可能レプリカとして使用されます。読み書き可能レプリカには、クライアント操作による書き込みができます。変更が加えられると、読み書き可能レプリカは、同期の情報を送信します。読み込み専用レプリカには、クライアント操作による書き込みができません。しかし、レプリカを同期すると、読み込み専用レプリカは更新されます。
サブオーディネートリファレンスのレプリカタイプは、変更できません。サブオーディネートリファレンスがあるサーバに、パーティションのレプリカを配置するには、レプリカの追加操作を行う必要があります。サブオーディネートリファレンスレプリカは、パーティションの完全なコピーではありません。サブオーディネートリファレンスレプリカの配置および管理は、NDSで制御します。サーバがパーティションのレプリカを含む場合、サブオーディネートリファレンスレプリカは、NDSにより自動的にサーバ上に作成されます。しかし、サーバがパーティションのチャイルドレプリカを含む場合には、作成されません。
この手順で、マスタレプリカのタイプの変更はできません。新しいマスタレプリカを指定するには、既存の読み書き可能レプリカまたは読み込み専用レプリカのタイプをマスタレプリカに変更します。これにより、元のマスタレプリカは自動的に読み書き可能レプリカに変更されます。
詳細については、『ConsoleOneユーザガイド』の「レプリカを変更する」を参照してください。
フィルタ済みレプリカには、NDSパーティションの情報のフィルタ済みサブセット(オブジェクトまたはオブジェクトクラス、およびこれらのオブジェクトの属性と値のフィルタ済みセット)が保存されます。
通常、管理者は、フィルタ済みレプリカのセットを保持するNDSサーバを作成するためにフィルタ済みレプリカ機能を使用します。フィルタ済みレプリカのセットには、DirXML製品を介してNDS以外のアプリケーションやディレクトリに同期されるオブジェクトおよび属性のみが含まれます。
このため、ConsoleOneでは、フィルタ済みレプリカのパーティションスコープおよびフィルタを作成できるスナップインが提供されています。スコープとは、単に、サーバ上でレプリカを保存するパーティションのセットです。一方、レプリケーションフィルタには、サーバのフィルタ済みレプリカセットに含めるNDSクラスおよび属性のセットが定義されます。この結果、NDSサーバには、ツリー内の多くのパーティションから必要なデータを抽出した明確に定義されたデータセットが保存されることになります。
サーバのパーティションスコープおよびレプリケーションフィルタの記述は、NDSに格納され、ConsolOneのサーバオブジェクトによって管理することができます。
フィルタ処理済レプリカ環境設定ウィザードを使用すると、サーバのレプリケーションフィルタおよびパーティションスコープを、表示される手順に従って簡単に設定できます。 ConsoleOneで、[ウィザード]>[フィルタ処理済レプリカ環境設定]の順にクリックします。 フィルタ済みレプリカを保持するサーバオブジェクトを選択し、[次へ]をクリックします。 サーバのレプリケーションフィルタを定義するには、[フィルタセットの定義]をクリックします。 レプリケーションフィルタには、サーバのフィルタ済みレプリカセットに保存したいNDSクラスおよび属性のセットが含まれます。フィルタセットの定義の詳細については、サーバフィルタの設定を参照してください。 [フィルタの編集]をクリックして、適切なクラスおよびフィルタを追加し、[OK]をクリックします。 [適用]>[OK]>[次へ]の順にクリックします。 このサーバのパーティションスコープを定義するには、[パーティションスコープの定義]をクリックします。 パーティションスコープは、このサーバ上でレプリカを保存するパーティションのセットです。パーティションスコープの詳細については、パーティションスコープの定義を参照してください。 リストからレプリカを選択して、[レプリカタイプの変更]をクリックします。 [フィルタ済み読み書き可能]または[フィルタ済み読み込み専用]をクリックし、[OK]をクリックします。 [適用]>[OK]>[次へ]の順にクリックします。 レプリカの設定が終わったら、[終了]をクリックします。 パーティションスコープは、サーバ上でレプリカを保存するパーティションのセットです。ConsoleOneの[DirXML-パーティションスコープ]ウィンドウには、NDSツリー内のパーティションの階層を示す拡張可能なビューが表示されます。個別のパーティション、指定した分岐のパーティションセット、またはツリー内のすべてのパーティションを選択できます。次に、サーバに追加する、これらのパーティションのレプリカタイプを選択します。 サーバには、完全なレプリカもフィルタ済みレプリカも保存することができます。フィルタ済みレプリカの詳細については、フィルタ済みレプリカを参照してください。 サーバレプリケーションフィルタには、サーバのフィルタ済みレプリカセットに保存したいNDSクラスおよび属性のセットが含まれます。どのサーバオブジェクトからでもフィルタを設定できます。フィルタ済みレプリカの場合、サーバごとにフィルタを1つだけ作成できます。つまり、あるNDSサーバ用に定義されているフィルタは、そのサーバ上のすべてのフィルタ済みレプリカに適用されます。ただし、完全なレプリカにはフィルタは適用されません。 サーバのフィルタは必要に応じて変更できますが、変更するとレプリカの再同期化が発生するため時間がかかります。フィルタを設定する場合は、慎重に計画するようにしてください。 ConsoleOneで、NDSサーバオブジェクトを右クリックします。 [プロパティ]>[DirXML-フィルタ]タブ>[フィルタの編集]の順にクリックします。 適切なクラスおよびフィルタを追加し、[OK]をクリックします。 [適用]>[OK]の順にクリックします。フィルタ処理済レプリカ環境設定ウィザードの使用
パーティションスコープの定義
NDSサーバに存在するレプリカの表示
NDSサーバへのフィルタ済みレプリカの追加
完全なレプリカのフィルタ済みレプリカへの変更
サーバフィルタの設定