Linux User Management (LUM)

Linux User Managementを使用するとeDirectoryユーザを作成でき、これによってNNSLサーバにアクセスできるようになります。eDirectoryユーザの作成は、次のいずれかがNNLSのインプリメンテーションに当てはまる場合に必要となります。

Figure 11に、NNLSのLinux User ManagementサービスがNNLSサーバに対するアクセスを制御する方法を示します。

Figure 11
Linux User Management (LUM)の動作

Table 4に、LUMをインストールすると制御できる各種のPAM対応サービスの機能を示します。Figure 11に示すように、NNLSのインストール中にLUMがサポートされるのはloginコマンドだけです。

他のPAM対応サービスをLUMユーザがアクセスできるようにするには、NNLSのインストールプロセスでプランニングする必要があります。詳細については、『Novell Nterprise Linux Servicesインストールガイド』の「Linux User Management」を参照してください。


Table 4. LUMで制御されるPAM対応サービス

コマンド 実行場所 役割

ftp

別のホスト

NNLSサーバ(この場合はリモートホスト)との間でファイルを転送する。

login

NNLSサーバ、またはNNLSサーバとのSSHセッション内

直接的に、またはNNLSサーバとのSSHセッションでNNLSサーバにログインする。

passwd

NNLSサーバ、またはNNLSサーバとのSSHセッション内

eDirectoryのパスワードを変更する。

rlogin

別のホスト

NNLSサーバ(この場合はリモートホスト)にログインする。

rsh

別のホスト

NNLSサーバ(この場合はリモートホスト)上でコマンドを実行する。

sshd

別のホスト

セキュリティ保護された暗号化接続をNNLSサーバ(この場合はリモートホスト)との間で確立する。

su

NNLSサーバ、またはNNLSサーバとのSSHセッション内

一時的に別のユーザになる。

多くの場合、一時的にrootユーザになるために使用されます。rootユーザはLUMユーザではないので、LUMの影響を受けません。