インプリメンテーションのヒント


iFolder

以下のインプリメンテーションに関するポイントは、入門情報にすぎません。iFolderの使用については、『Novell iFolder 2.1 Installation and Administration Guide』を参照してください。


iFolderの管理

iFolderの管理は、iFolder管理コンソールを使用して行います。iFolder管理コンソールには直接アクセスするか、iManagerを使用してアクセスします。詳細については、『Novell iFolder 2.1 Installation and Administration Guide』の「Using the iFolder Management Console」を参照してください。


iFolderサーバの設定

ユーザがiFolderサーバにログインできるようにする前に、『Novell iFolder 2.1 Installation and Administration Guide』の「Configuring Your First iFolder Server」に記載されているセットアップ作業を完了させます。


iFolderユーザの作成と有効化

ユーザがiFolderにアクセスできるようにするには、次の手順に従います。

  1. eDirectoryでユーザオブジェクトを作成します。
  2. ユーザオブジェクトをiFolderユーザとして有効にします。
  3. 次のいずれかの方法で、ユーザに自分のiFolderアカウントを作成させます。

WARNING:  ユーザが初めてiFolderにアクセスするのにNetStorageを使用すると、パスフレーズを作成する機会を与えられません。このため、そのユーザのファイルとフォルダはiFolderサーバ上で暗号化されません。

詳細については、『Novell iFolder 2.1 Installation and Administration Guide』の「Managing iFolder User Accounts」を参照してください。


Samba

NovellによるSambaファイルサービスのインプリメンテーションをNNLSサーバで使用するには、『Novell Nterprise Linux Servicesインストールガイド』の「Nterprise Linux Servicesのインストール」の指示に従ってサービスをインストールしておく必要があります。

NNLSのソフトウェアをインストールした後で、次の作業を行う必要があります。

  1. NNLSサーバ上のSambaファイルサービスへのアクセス権を与える各ユーザに対してeDirectoryのユーザアカウントを作成する。
  2. シェルプロンプトからユーザとしてサーバにログインして、各ユーザのホームディレクトリを作成する。

NNLSを初めて使用する場合は、『Novell Nterprise Linux Servicesラボガイド』の「eDirectoryとアイデンティティサービス」に記載されている手順に従ってNNLSサーバ上にeDirectoryオブジェクト(ユーザ、グループ、コンテナ)を作成することをお勧めします。その後、同じマニュアルにある「Sambaのユーザホームディレクトリの作成」を参照して、Sambaファイルサービスにアクセスするためのサーバの準備を完了させます。

Sambaへのアクセスを有効にしたアカウントを持つすべてのユーザは、Windowsサーバと同じようにNNLSサーバにアクセスできます。

NovellによるSambaのインプリメンテーションの詳細については、NNLSでのSambaサポートを参照してください。


NetStorage

以下のセクションのインプリメンテーションに関するポイントは、入門情報にすぎません。NetStorageの使用の詳細については、『NetStorage Administration Guide』を参照してください。


ストレージロケーションの作成

eDirectoryにストレージロケーションオブジェクトを作成することにより、NetStorageから他のファイルシステムへのアクセスポイントを作成します。ストレージロケーションの作成方法については、『NetStorage Administration Guide』の「Creating a Storage Location Object」を参照してください。


クイックインストールを行った場合

クイックインストールを行った場合、NetStorageには次の2つのストレージロケーションが作成されます。


カスタムインストールを行った場合

カスタムインストールを行った場合、前のセクションで説明した共有フォルダが作成されます。ただし、Virtual Officeをインストールしたときに「iFolderサーバのIPアドレスまたはホスト名」(『Novell Nterprise Linux Servicesインストールガイド』を参照)を指定したかどうかによっては、iFolderのリンクが含まれない場合があります。


iFolderには追加のセットアップが必要

インストールしたNetStorageにiFolderのリンクが含まれている場合は、ユーザがサービスにアクセスできるようにする前に、iFolderに記載されているすべての作業を完了させる必要があります。


ユーザとグループのアクセス権の割り当て

NetStorageは他のファイルストレージシステムへのアクセスを提供するだけであるため、NetStorageを使用して他のシステムにアクセスするユーザとグループを作成して、これらのシステムにあるファイルとディレクトリへのアクセス権を割り当てる必要があります。

たとえば、次のようにします。

IMPORTANT:  eDirectoryを介してNetStorage (NNLS)サーバに対する認証を行うために使用するユーザ名およびパスワードは、ターゲットシステムで定義されているユーザ名およびパスワードに一致している必要があります。


他のターゲットシステムにアクセスするための認証

NNLSをインストールすると、NetStorageのプライマリ認証ドメインが確立します。ストレージロケーションにアクセスするには、ユーザはこのプライマリドメイン内のどこかに存在している必要があります。NetStorageは認証要求を受信すると、NNLSをインストールするときに指定したコンテキストおよびそのすべてのサブコンテキストからユーザ名を検索します。

多くの場合、他のファイルシステムに対する認証は、他の認証ドメインによって制御されます。たとえば、異なるeDirectoryツリー内にあるNetWareサーバを参照するストレージロケーションをNNLSサーバ上に作成したとします。このストレージロケーションにアクセスするには、ユーザは参照先のサーバがあるツリーに対する認証を受ける必要があります。

つまり、NetStorageの設定で新しいコンテキストをプライマリでない認証ドメインとして指定する必要があります。

プライマリでない認証ドメインを定義するときは、次のことを行う必要があります。

NetStorageの認証ドメインを管理する方法の詳細については、『NetStorage Administration Guide』の「Authentication Domains」を参照してください。


デフォルトではNetStorageの認証は永続的ではない

デフォルトでは、ユーザはブラウザでNetStorageにアクセスするたびに再認証を受ける必要があります。これは、同じワークステーション上で別のブラウザウィンドウを開いて認証を受けている場合でも同じです。

これは、デフォルトでは永続的なcookieが有効になっていないためです。

この設定は変更できます。詳細については、『NetStorage Administration Guide』の「Persistent Cookies」を参照してください。