6.9 インストールモード

システム分析(YaSTによる記憶装置のチェックとコンピュータにインストールされている他のシステムの検出)が終了すると、使用可能なインストールモードが表示されます。

新しいインストール

最初から新しくインストールを開始する場合に、このオプションを選択します。

Update

新しいバージョンにアップデートする場合に、このオプションを選択します。システムアップデートの詳細は、セクション 7.0, SUSE Linux Enterpriseのアップデートを参照してください。.

[Repair Installed System]

インストール済みの損傷したシステムの修復には、このオプションを選択します。詳細は、6.6.3項 「Recovering a Corrupted System」にあります。

図 6-5 インストールモード

この画面では、インストール時にアドオン製品を組み込むこともできます。このような製品を組み込むには、[Include Add-On Products from Separate Media]を選択します。アドオン製品には、ご使用のシステムのための、拡張機能、サードパーティ製品、または追加ソフトウェアなどがあります。

[次へ]をクリックして続行します。アドオン製品の組み込みを選択した場合は、セクション 6.9.1, アドオン製品に進み、そうでない場合は、次のセクションをスキップして、セクション 6.10, 時計とタイムゾーンに進みます。.

6.9.1 アドオン製品

アドオン製品はローカルソース(CD、DVDまたはディレクトリ)またはネットワークソース(HTTP、FTP、NFS、CIFS、...)のいずれかからインストールできます。ネットワークソースからインストールするときは、ネットワークインストールを行うのでない場合は、先にネットワークを設定する必要があります。[Yes, Run the Network Setup]を選択し、ネットワークのセットアップにある説明に従って続行します。アドオン製品がローカルで使用できる場合は、[No, Skip the Network Setup]を選択します。

[次へ]をクリックして、製品のソースを指定します。ネットワークが設定されていない場合、使用可能なソースタイプは、[CD][DVD][ハードディスク][USB Stick or Disk][ローカルディレクトリ]、または[Local ISO Image]です。アドオン製品がリムーバブルメディアで提供される場合、自動的に、メディアがマウントされ、コンテンツが読み込まれます。アドオン製品がハードディスクで提供される場合は、[ハードディスク]を選択して、アンマウントされているハードドライブからインストールします。または、アドオン製品がファイルシステム内にある場合は、[ローカルディレクトリ]または[Local ISO Image]を選択します。アドオン製品は、リポジトリとして、またはRPMファイルのセットとして配布される場合があります。後者の場合は、[Plain RPM Directory]をオンにします。ネットワークが使用可能な場合は、HTTP、SLP、FTPなどの追加リモートソースから選択できます。直接、URLを指定することもできます。

リポジトリを記述するファイルを今すぐダウンロードするには、[Download Repository Description Files]をオンにします。この項目をオフにすると(チェックマークを付けないと)、インストールが開始してからファイルがダウンロードされます。[次へ]で続行し、必要な場合は、CDまたはDVDを挿入します。製品のコンテンツによっては、追加の使用許諾契約の受諾が必要な場合があります。

また、インストール済みのシステムで、いつでもアドオン製品を設定できます。インストール済みシステムでアドオン製品を使用する方法については、セクション 10.0, アドオン製品のインストールで説明されています。

ネットワークのセットアップ

ネットワークセットアップの起動後、YaSTは、使用可能なネットワークカードの有無をスキャンします。2つ以上のネットワークカードが見つかった場合は、リストから設定するカードを選択する必要があります。

Ethernetネットワークアダプタがまだ接続されていない場合は、警告ボックスが開きます。ネットワークケーブルが接続されていることを確認したら、[Yes, Use It]を選択します。ネットワークにDHCPサーバがある場合は、[Automatic Address Setup (via DHCP)]を選択します。ネットワークを手動で設定するには、[Static Address Setup]を選択し、[IPアドレス][ネットマスク][デフォルトゲートウェイのIPアドレス]、および[DNS Server IP]を指定します。

一部のネットワークでは、プロキシサーバを使用してインターネットにアクセスする必要があります。チェックボックス[Use Proxy for Accessing the Internet]にチェックを入れ、該当する仕様を入力します。[受諾]をクリックして、ネットワークのセットアップを実行します。インストールプロシージャで、アドオン製品またはリポジトリのセットアップが続行されます( セクション 6.9.1, アドオン製品参照)。