実際のインストール開始前の最後のステップで、YaST 推奨のインストール設定を変更し、今まで行った設定をレビューできます。基本設定は提案を変更するには、 タブで変更でき、詳細オプションは タブで使用できます。 をクリックして変更するカテゴリを選択するか、または見出しの1つをクリックします。これらのダイアログに示された項目を設定すると、常に、設定の変更に応じて更新されたインストール設定ウィンドウに戻ります。
図 6-8 インストールの設定
ヒント: デフォルト設定の復元
すべての変更内容をデフォルト値にリセットするには、
の順にクリックします。YaSTに、元の推奨値が表示されます。システムによって提示されたパーティションのセットアップをレビューし、(必要な場合は)変更します。パーティション設定を変更すると、特定のディスクをパーティション分割したり、あるいはパーティションのセットアップを変更すると、エキスパートパーティショナが開きます( を選択した場合はユーザ独自のパーティション分割スキームを適用することができます。セクション 15.1, YaSTパーティション分割ツールの使用参照)。
IBM System zでブートローダ(zipl)の環境設定にこのモジュールを利用することはできません。
YaSTにより、システムのブート設定が提案されます。 システム内の他のオペレーティングシステム(Microsoft Windows、他のLinuxインストールなど)が自動的に検出され、ブートローダに追加されます。ただし、SUSE Linux Enterprise Serverは、デフォルトでブートされます。通常、設定を変更せずに、そのまま適用することができます。カスタムセットアップが必要な場合は、ご使用のシステムの提案を変更します。詳細については、8.2項 「YaSTによるブートローダの設定;」を参照してください。
SUSE Linux Enterprise Serverには、各種の適用目的に使用する多数のソフトウェアパターンが含まれています。WebおよびLAMPサーバまたは印刷サーバ)。インストールするソフトウェアパッケージの選択の詳細については、 を選択して、YaSTソフトウェアマネージャに切り替えます。
をクリックして、パターンの選択を開始し、必要に応じてインストールのスコープを変更します。リストからパターンを選択し、ウィンドウの右部分にパターン記述を表示します。各パターンには、個々の機能に必要なソフトウェアパッケージが多数含まれています(YaST Software Managerを使用して、後でいつでも、追加のソフトウェアパッケージをインストールしたり、システムからソフトウェアパッケージを削除することもできます。詳細については、セクション 9.0, ソフトウェアをインストールまたは削除するを参照してください。
図 6-9 ソフトウェア選択とシステムタスク
メモ: デフォルトのデスクトップ
SUSE Linux Enterprise Serverのデフォルトデスクトップは、GNOMEです。KDEをインストールするには、
をクリックして、 から を選択します。ここで、インストールの最初の手順でユーザにより定義されたシステムrootの言語設定を調整したり、UTF-8サポートを設定したり、言語の詳細(たとえば、英語(南アフリカ)など)を指定できます。
を変更できます。言語を追加することもできます。システムの言語設定を調整するには、 を選択します。リストから言語を選択します。第一言語がシステム言語として使用されます。現在の設定が違う場合は、キーボードレイアウトおよびタイムゾーンを第一言語に適応させることもできます。 では、ユーザ第2言語を選択すると、追加パッケージをインストールしなくても、いつでも言語間で切り替えられます。詳細については、セクション 13.0, YaSTで言語および国の設定を変更するを参照してください。
アドオンメディアのソースを追加した場合は、ここに表示されます。必要に応じて、アドオン製品の追加、削除、変更をここで行ないます。これはセクション 6.9.1, アドオン製品で前述したのと同じ設定ダイアログです。
キーボードの配列を変更するには、セクション 8.3, キーボードとマウスを設定するを参照してください。完了したら、 をクリックして、インストールの概要に戻ります。
選択します。デフォルトでは、インストール用に選択した言語に対応する配列が選択されます。リストからキーボードレイアウトを選択します。特殊文字などを正しく入力できるかどうかを確認するには、ダイアログの下にある フィールドを使用します。 には、各種の設定を微調整するオプションがあります。キーボード配列の変更の詳細は、ここでタイムゾーンと時刻の設定を調整します。ネットワークが設定済みの場合、コンピュータをタイムサーバと自動的に同期させるネットワーク時間プロトコル (NTP) クライアントを設定できます。 これは、前にセクション 6.10, 時計とタイムゾーンで示されたのと同じ設定です。
SUSE Linux Enterprise Serverは、各種のランレベルでブートできます。通常は、ここでは何も変更する必要はありません。しかし、必要な場合には、このダイアログでデフォルトのランレベルを設定してください。ランレベルの設定の詳細はについては、7.2.3項 「YaSTでのシステムサービス(ランレベル)の設定;」を参照してください。
このダイアログには、お使いのコンピュータからYaSTが取得したすべてのハードウェア情報が表示されます。呼び出すと、ハードウェア検出ルーチンが起動します。システムによっては、このプロセスに時間がかかる場合があります。リストのいずれかの項目を選択して
をクリックすれば、選択した項目についての詳細な情報を表示できます。 を使用して、詳細リストをローカルファイルシステムまたはフロッピーに保存します。高度なユーザは、 を選択してPCI ID設定とカーネル設定も変更できます。kdumpを使用すると、クラッシュの際にカーネルのダンプを保存して、問題の原因を分析できます。このダイアログを使用して、kdumpを有効にして設定できます。詳細については、第4章 Kexec and Kdumpを参照してください。