7.11 パーティショニングされた新規デバイスのスキャン(再起動なし)

このセクションの例を使用して、新たに追加したマルチパスLUNを再起動なしで検出します。

  1. 端末コンソールを開き、rootユーザとしてログインします。

  2. すべてのターゲットをスキャンしてホストの有無を調べ、LinuxカーネルのSCSIサブシステムのミドルレイヤに新しいデバイスを認識させます。端末コンソールのプロンプトで、次のように入力します。

    rescan-scsi-bus.sh [options]
    

    rescan-scsi-bus-shスクリプトの構文とオプション情報の詳細については、セクション 7.10, 新規デバイスのスキャン(再起動なし)を参照してください。

  3. 次のように入力して、デバイスが認識されていること(リンクに新しいタイムスタンプが付いている)を確認します。

    ls -lrt /dev/dm-*
    
  4. 次のように入力して、デバイスの新しいWWNがログに表示されることを確認します。

    tail -33 /var/log/messages
    
  5. テキストエディタで、デバイスの新しいエイリアス定義を/etc/multipath.confファイルに追加します(oradata3など)。

  6. 次の入力で、デバイスのパーティションテーブルを作成します。

    fdisk /dev/dm-8
    
  7. 次のように入力して、udevをトリガします。

    echo 'add' > /sys/block/dm-8/uevent
    

    これによって、dm-8上のパーティションにデバイスマッパーデバイス作成されます。

  8. 次の入力で、新しいパーティションのファイルシステムおよびラベルを作成します。

    mke2fs -j /dev/dm-9
    
    tune2fs -L oradata3 /dev/dm-9
    
  9. 次の入力で、DM-MPIOを再起動して、エイリアスを読み込ませます。

    /etc/init.d/multipathd restart
    
  10. 次の入力で、デバイスがmultipathdによって認識されていることを確認します。

    multipath -ll
    
  11. テキストエディタで、/etc/fstabファイルにマウントエントリを追加します。

    この時点では、「ステップ 5」で作成したエイリアスは、まだ、/dev/disk/by-labelディレクトリにあります。マウントエントリを/dev/dm-9パスに追加した後、次回の再起動の前に、マウントエントリを次のように変更します。

    LABEL=oradata3
    
  12. 次のように入力して、マウントポイントとして使用するディレクトリを作成し、デバイスをマウントします。

    md /oradata3
    
    mount /oradata3