9.4 手動でのエージェントの展開

ZENworksサーバを使用してAdaptive Agentをデバイスに配布するのではなく、サーバからAdaptive Agent展開パッケージをダウンロードして手動でエージェントにインストールすることができます。

  1. デバイスが必要な要件を満たしていることを確認します(『 ZENworks 10 Asset Managementインストールガイド』の「管理対象デバイス要件」を参照してください)。

  2. ターゲットデバイス上で、Webブラウザで次のアドレスを開きます。

    http://server/zenworks-setup

    serverはZENworksサーバのDNS名またはIPアドレスです。

    [ZENworksダウンロード]ページ

    Webブラウザに、展開パッケージのリストが表示されます。各アーキテクチャ(32ビットおよび64ビット)用に、2種類のパッケージがあります。

    ネットワーク: ネットワークパッケージは、プレエージェントのみをダウンロードし、ターゲットデバイスにインストールします。続いて、プレエージェントがZENworksサーバからZENworks Adaptive Agentをダウンロードしてインストールします。ネットワークパッケージでは、デバイスにエージェントを展開する前に、デバイス上にMicrosoft .NETがインストールされている必要があります。

    スタンドアロン: スタンドアロンパッケージでは、PreagentとAdaptive Agentを目的のデバイスにダウンロードし、続いてPreagentがローカルデバイスからAdaptive Agentをインストールします。スタンドアロンパッケージは、ZENworks Adaptive Agentを現在ネットワークから接続解除されているデバイスにインストールする必要がある場合に便利です。パッケージをリムーバブルメディア(CD、USBフラッシュドライブなど)に保存し、スタンドアロンデバイスでメディアからパッケージを実行することができます。Adaptive Agentはデバイスにインストールされますが、デバイスがネットワークに接続されるまで登録および管理は行われません。

    カスタム: パッケージ名である、デフォルトエージェントは、事前定義された展開パッケージを参照します。[展開]>[展開パッケージの編集]を使用して作成されたカスタム展開パッケージは、 パッケージの作成時に付けられた名前で表示されます。

  3. 使用する展開パッケージの名前をクリックし、パッケージをデバイスのローカルドライブに保存するか、ZENworksサーバから実行します。

  4. パッケージをダウンロードしたら、デバイスでパッケージを起動します。

    このパッケージで使用できるオプションについては、パッケージオプションを参照してください。

  5. インストールの完了時に、再起動するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。次のいずれかを行います。

    • 何もしない。この場合、5分後に自動的に再起動します。

    • キャンセル]をクリックする。後で再起動する必要があります。

    • Ok]をクリックして、すぐに再起動する

    デバイスは再起動するとき、管理ゾーンに登録され、ZENworksアイコンが通知エリア(システムトレイ)に配置されます。

    ZENworksコントロールセンターでは、デバイスは[デバイス]ページの\サーバフォルダ構造または\ワークステーションフォルダ構造の下層に表示されます。

パッケージオプション

コマンドラインから展開パッケージを起動する場合、次に表示されているオプションを使用できます。構文は次のとおりです。

package name option1 option2 ...

例:

PreAgentPkg_Agent.exe -q -v -k regkey1

-d target_path: 指定したターゲットパスにファイルを抽出します。デフォルトのターゲットパスは、c:\windows\novell\zenworks\stageです。

-h: ヘルプ情報を表示します。

-k: 管理ゾーンのデバイスの登録に使用する登録キー。

-l: パッケージのコンテンツの一覧表示のみ行います。パッケージを抽出しないで、インストールも実行されません。

-n: パッケージを抽出しますが、インストールは実行されません。

-x: インストール後に再起動されません。

-q: 再起動のプロンプトを表示しないようにします。

-v: 詳細画面のロギングがオンになります。

上記のオプションに加えて、パッケージを作成する際に使用できる2つのBUILDTIMEオプション(-f fileおよび-o output_file)があります。これらのオプションは、Novellテクニカルサービスから指示があった場合のみ使用してください。