21.6 外部OEM Sybaseデータベースから組み込みSybaseデータベースへのデータの移動

ZENworks 10 Managementでは、OEM Sybaseデータベース(外部Sybaseデータベース)から、ZENworksサーバにインストールされているSybase SQL Anywhereデータベース(組み込みSybaseデータベース)へ、データを移動できます。

21.6.1 データの移動の準備

外部Sybaseデータベースから組み込みSybaseデータベースへデータを移動する前に、次の操作を行います。

  • WindowsデバイスまたはLinuxデバイス上に、外部OEM Sybaseデータベースとともに、ZENworks 10 Managementがインストールされていることを確認してください。

  • 組み込みSybaseデータベースをZENworksサーバにインストールします。外部Sybaseデータベースのインストール方法の詳細については、『ZENworks 10 Asset Managementインストールガイド』の「外部ZENworksデータベースのインストール」を参照してください。

    組み込みSybaseデータベースのインストール時には、[Sybaseアクセス設定]ページの設定中に次の点を考慮する必要があります。

    • データベース名は、外部Sybaseデータベースの名前と同じにしても、一意の名前にしても構いません。

    • ユーザ名とパスワードは、外部Sybaseデータベースのものと同じにする必要があります。

    • データベースのサーバ名は、一意にする必要があります。

21.6.2 外部Sybaseから組み込みSybaseへのデータの移動

  1. 組み込みSybaseデータベースがインストールされているZENworksサーバで、次の操作を行います、

    1. Novell ZENworks組み込みデータストアサービスを停止します。

      • Windowsの場合: 次を実行します。

        1. Windowsデスクトップの[スタート]メニューで、[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

        2. 管理ツール]>[サービス]の順にダブルクリックします。

        3. Novell ZENworks組み込みデータストア]サービスを右クリックして[中止]をクリックするか、[Novell ZENworks組み込みデータストア]サービスを選択してツールバー上の [中止]アイコン をクリック ます。

      • Linuxの場合: コンソールのプロンプトで、「/etc/init.d/./sybase-asa stop」と入力します。

    2. databaseディレクトリのコンテンツを削除します。

      databaseディレクトリは、Windowsの場合はZENworks_installation_pathディレクトリ、Linuxの場合は/opt/novell/zenworks/ディレクトリにあります。

  2. 外部Sybaseデータベースがインストールされているデバイスで、Novell ZENworks組み込みデータストアサービスを中止します。

    • Windowsの場合: 次を実行します。

      1. Windowsデスクトップの[スタート]メニューで、[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

      2. 管理ツール]>[サービス]の順にダブルクリックします。

      3. Novell ZENworks組み込みデータストア]サービスを右クリックして[中止]をクリックするか、[Novell ZENworks組み込みデータストア]サービスを選択してツールバー上の [中止]アイコン をクリ クします。

    • Linuxの場合: コンソールのプロンプトで、「/etc/init.d/./sybase-asa stop」と入力します。

  3. 外部Sybaseデータベースがインストールされているデバイスから、databaseディレクトリ内のすべてのファイルを、組み込みSybaseデータベースを含むZENworksサーバの該当するディレクトリにコピーします。

    databaseディレクトリは、Windowsの場合はZENworks_installation_pathディレクトリ、Linuxの場合は/opt/novell/zenworks/ディレクトリにあります。

  4. 組み込みSybaseデータベースがインストールされているZENworksサーバで、zenworks_database.confを開き、データベースファイルの正しいパスが含まれていることを確認してください。

  5. 組み込みSybaseデータベースがインストールされているZENworksサーバで、zdm.xmlを編集します(Windowsの場合はZENworks_installation_path\conf\datamodel、Linuxの場合は/etc/opt/novell/zenworks/datamodelにあります)。

    • 次のエントリを追加します。

      <entry key="Embedded">true</entry>
      
    • Serverエントリキーの値を127.0.0.1(組み込みSybaseデータベースがインストールされているZENworksサーバのIPアドレス)に設定します。

    • Portエントリキーの値が、組み込みSybaseデータベースが実行されているポート番号であることを確認してください。

    • Engineエントリキーの値を、組み込みデバイスのインストール時に指定したデータベースサーバ名に設定します。

    • (オプション)組み込みSybaseデータベースのインストール時に一意のデータベース名を指定した場合は、Databaseエントリキーの値をその一意のデータベース名に設定します。

  6. 組み込みSybaseデータベースがインストールされているZENworksサーバで、ZENworksサービスを再起動します。

    • Windowsの場合: 次を実行します。

      1. Windowsデスクトップの[スタート]メニューで、[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

      2. 管理ツール]>[サービス]の順にダブルクリックします。

      3. 次のサービスを開始します:Novell ZENworksサーバNovell ZENworks Services MonitorNovell ZENworks組み込みデータストア、およびDatastorell ZENworksエージェントサービス

    • Linuxの場合: コンソールのプロンプトで、次のコマンドを入力します。

      • /etc/init.d/./novell-zenmntr restart

      • /etc/init.d/./novell-zenserver restart

      • /etc/init.d/./novell-zenloader restart

      • /etc/init.d/./sybase-asa restart

ZENworksサーバは、新しいデータベースを指しています。