E.4 イメージセーフデータビューアとエディタ(zisviewおよびzisedit)

イメージングブートメディア(PXE、CD、DVD、またはZENworksパーティション)からデバイスをブートする場合は、イメージング保守モードプロンプトが表示されたときに「zisedit」および「zisview」を入力することにより、そのデバイスのイメージセーフデータを編集および表示できます。

詳細情報については、次のセクションを参照してください。

E.4.1 イメージセーフデータビューアによって表示される情報

イメージングブートメディアからデバイスをブートする場合は、イメージング保守モードプロンプトが表示されたときに「zisview」を入力することにより、そのデバイスのイメージセーフデータを表示できます。

イメージセーフデータビューア(zisview)には、デバイスに関する次の情報が表示されます。

表 E-1 zisview情報

カテゴリ

情報

イメージセーフデータ

  • バージョン: Novell ZENworks Configuration Managementイメージングエージェント(novell-ziswin)のバージョン番号。

  • イメージ作成直後フラグ: この項目がFalseに設定されている場合には、イメージングエージェントがLinuxからデータを読み込み、それをイメージセーフデータ保管場所に書き込みます。この項目がTrueに設定されている場合は、イメージングエージェントがイメージセーフデータ保管場所からデータを読み込み、それをLinuxに書き込みます。

  • スクリプトイメージフラグ: この項目がTrueに設定されている場合、最後のイメージング操作はスクリプトされたイメージでした。この項目がFalseに設定されている場合、最後のイメージング操作はスクリプトされたイメージではありませんでした。

  • 最後に適用されたベースイメージ: デバイスに復元された直近のベースイメージ。

  • 最後に適用されたベースイメージの時間: デバイスに復元された直近のベースイメージのタイムスタンプ。

  • 最後に適用されたベースイメージのサイズ: デバイスに復元された直近のベースイメージのサイズ。

  • 最後に適用されたベースイメージアドレス: デバイスに復元された直近のベースイメージのIPアドレス。

  • スクリプトチェックサム: 最後のスクリプト実行を表すチェックサム値を表します。ZENworksイメージングエンジンは、チェックサムを使用してデバイスでの同じスクリプトの再実行を防止します。ただし、ZENworksコントロールセンターで同じスクリプトを再実行することを指定した場合を除きます。

ワークステーションのID情報

デバイスが管理ゾーンのメンバーであるか、イメージセーフデータが存在する場合

  • ゾーンGUID: デバイスを含む管理ゾーン(インポートされている場合)。

  • デバイスGUID: このコンピュータのデバイスのグローバル一意識別子。

  • デバイスインデックス: デバイス識別番号。

デバイスが管理ゾーンのメンバーでなく、イメージセーフデータが存在しない場合

  • ワークステーションのツリー: デバイスがツリー内に作成されている場合は、デバイスが含まれるツリー。

  • ワークステーションDN: デバイスのDN (判明している場合)。

  • ワークステーションID: デバイスのID番号(判明している場合)。

すべてのデバイス

  • Win 9xコンピュータ名: デバイスのコンピュータ名。

  • Windowsワークグループ: デバイスのMicrosoftネットワークワークグループ。

  • Windows SID: デバイスのWindowsセキュリティID。これは、Windowsでこのデバイスを識別する固有の番号です。

ネットワーク情報

  • DHCP: このデバイスがDHCPを使用してIPアドレスを入手するかどうかを示します。

  • IPアドレス: このデバイスが使用するスタティックなIPアドレス。

  • ゲートウェイ: このデバイスが使用するゲートウェイ。

  • サブネットマスク: このデバイスが使用するサブネットマスク。

運用DNS情報

  • DNSサーバ: DNS名の解決に使用されるDNSネームサーバの数

  • DNSサフィックス: デバイスのDNSコンテキスト。

  • DNSホスト名: デバイスのDNSローカルホスト名。このフィールドを使用して、デバイスのコンピュータ名を変更します。

Intel iAMT情報

  • iAMTのエンタープライズ名。  

E.4.2 イメージセーフデータビューアの使用

zisviewを使用する場合は、イメージング保守モードプロンプトが表示されたときに、次のいずれかを入力します。

表 E-2 データビューアコマンド

コマンド

説明

zisview

すべてのイメージセーフデータを表示します。

zisview -z field

特定の1つまたは複数のフィールドに関する情報を表示します。fieldには1つまたは複数のフィールド名をスペースで区切って指定します。fieldでは大文字と小文字は区別されません。

次のすべてが有効なフィールド名です(コマンドラインに入力できる、対応する最小の名前は、各フィールド名に続けてかっこ内にあります)。

  • JustImaged (J)
  • ScriptedImage (SC)
  • LastBaseImage (L)
  • Zone GUID (T)
  • Device GUID (ObjectDN)
  • Device Index (N)
  • Windows WorkGroup (WorkG)
  • Windows SID (SI)
  • WorkstationID (Works)
  • DHCP (DH)
  • IP (I)
  • Gateway (Gateway)
  • Mask (M)
  • DNSServerCount (DNSServerC)
  • DNSServer (DNSServer)
  • DNSSuffix (DNSSu)
  • DNSHostName (DNSH)

zisview -s

すべてのイメージセーフデータフィールドを含む環境変数の生成に使用できるスクリプトを作成します。

zisview -h

zisviewのヘルプを表示します。

E.4.3 イメージセーフデータエディタの使用

イメージングブートメディアからデバイスをブートした後は、イメージング保守モードプロンプトが表示されたときに「zisedit」を入力することにより、そのデバイスのイメージセーフデータの情報を変更、消去、または削除できます。

ziseditを使用する場合は、プロンプトが表示されたときに、次のいずれかを入力します。

表 E-3 ziseditコマンド

コマンド

説明

zisedit

すべてのイメージセーフデータフィールドが記載された画面を表示します。フィールド内の情報はどれでも、追加、変更できます。

zisedit field=new_information

この構文を使用すれば、1つのフィールドの情報を変更できます。fieldには有効なフィールド名を、new_informationにはこのフィールドに含める情報を指定します。fieldでは大文字と小文字が区別されません。

たとえば、「zisedit mask=255.255.252.0」と入力すると、この情報がサブネットマスクフィールドに入力されます。

次のすべてが有効なフィールド名です(コマンドラインに入力できる、対応する最小の名前は、各フィールド名に続けてかっこ内に表示されます)。

  • JustImaged (J)
  • ScriptedImage (SC)
  • LastBaseImage (L)
  • Zone GUID (T)
  • Device GUID (ObjectDN)
  • Device Index (N)
  • Windows WorkGroup (WorkG)
  • Windows SID (SI)
  • WorkstationID (Works)
  • DHCP (DH)
  • IP (I)
  • Gateway (Gateway)
  • Mask (M)
  • DNSServerCount (DNSServerC)
  • DNSServer1 (DNSServer1)
  • DNSSuffix (DNSSu)
  • DNSHostName (DNSH)

zisedit -c

すべてのイメージセーフデータフィールドをクリアします。

zisedit -r

すべてのイメージセーフデータ保管場所を削除します。

zisedit -h

ziseditのヘルプを表示します。