リモート管理により、管理対象デバイスをリモートで制御できます。リモートオペレータは、リモートコントロール接続を使用して、管理対象デバイスを参照するのみでなく、制御することもできます。このことは、管理対象デバイスでのユーザ支援の提供と問題の解決に役立ちます。リモートコントロールセッション起動の詳細については、セクション 2.8, リモート管理操作の開始を参照してください。
次の表では、リモートコントロールセッション中にリモート管理ビューアで利用可能なさまざまなツールバーオプションについて説明しています。また、使用できる場合、ショートカットキーもリストされています。
表 3-1 リモート管理ビューアのツールバーオプション
オプション |
ショートカットキー |
機能 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<P> |
セッションパフォーマンスを改善するフォーマットやエンコーディング、ログ、リモートカーソル処理などの様々なセッションパラメータを設定できます。 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<I> |
接続されている管理対象デバイスのホスト名、ポート、画面解像度、およびプロトコルバージョンを提供します。 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<F> |
全画面モードと通常モードを切り替えることができます。 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<H> |
[表示]ウィンドウを更新します。 |
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管理対象デバイスに<Ctrl>+<Alt>+<Del>キー操作を送信します。 |
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管理対象デバイス上の[スタート]メニューを呼び出します。 |
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このオプションをクリックして、キーボードの<Alt>を押すと、<Alt>のキーストロークが管理対象デバイスに送信されます。 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<B> |
管理対象デバイスの画面を黒くする、または表示します。デバイスの画面を消去すると、リモートオペレータが実行している操作が、デバイスにいるユーザに参照されません。管理対象デバイスのキーボードとマウスのコントロールもロックされます。 このオプションが有効になるのは、[ ]オプションが、管理対象デバイスで有効なリモート管理ポリシーで有効な場合だけです。 |
とマウス |
<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<L> |
管理対象デバイスのキーボードおよびマウスコントロールをロック、またはロック解除します。デバイスのマウスとキーボードのコントロールがロックされると、管理対象デバイスのユーザは、これらのコントロールを使用できません。 このオプションが有効になるのは、[ ]オプションが、管理対象デバイスで有効なリモート管理ポリシーで有効な場合だけです。 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<T> |
管理対象デバイスとファイルを受け渡しするセッションを起動します。 このオプションが有効になるのは、[セクション 3.5, ファイル転送セッションの管理を参照してください。 ]オプションが、管理対象デバイスで有効なリモート管理ポリシーで有効な場合だけです。ファイル転送について詳しくは、 |
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ZENworksリモート管理コラボレーションセッションを管理対象デバイスで起動します。このセッションでは、複数のリモートオペレータをリモート管理セッションに招待できます。リモートコントロール権を別のリモートオペレータに委任して問題解決を支援してもらうこともできます。このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。 セッションコラボレーションについて詳しくは、セクション 3.1.2, セッションコラボレーションを参照してください。 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<U> |
管理対象デバイスでリモート実行セッションを起動します。これにより、管理対象デバイスでプログラムをリモートで起動できます。 このオプションが有効になるのは、[ ]オプションが管理対象デバイスで有効なリモート管理ポリシーで有効な場合だけです。 |
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<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<O> |
リモートセッション中、管理対象デバイスでパスワードにより保護されているスクリーンセーバを無効にします。 このオプションが有効になるのは、[ ]オプションが管理対象デバイスで有効なリモート管理ポリシーで有効な場合だけです。 |
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<Alt>+<F4> |
リモートセッションを閉じます。 |
セッションコラボレーション機能では、リモート管理セッションに参加するよう、複数のリモートオペレータを招待できます。ただし、招待されるリモートオペレータは、リモートセッション要求をリスンするリモート管理リスナを起動している必要があります。リモートコントロール権を別のリモートオペレータに委任して問題解決を支援してもらい、その後コントロール権を再び取得することもできます。このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。
リモートコントロールセッションを管理対象デバイスで最初に起動した場合、マスタリモートオペレータの権限を取得します。セッションコラボレーションを使用して次を行うことができます。
複数のリモートオペレータをリモートコントロールセッションに参加するよう招待する。
リモートコントロール権を別のリモートオペレータに委任して問題解決を支援してもらい、その後コントロール権を再び取得する。
リモートセッションを終了する。
セッションコラボレーションを起動するには、次の手順に従います。
管理対象デバイス上のリモート制御セッションをコラボレーションモードで起動します。
リモートコントロールセッション起動の詳細については、セクション 2.8, リモート管理操作の開始を参照してください。
リモート管理ビューアのツールバーにある をクリックします。[セッションコラボレーション]ウィンドウが表示されます。·
[セッションコラボレーション]ウィンドウには、デバイスで有効なリモート管理ポリシーに追加されたリモートオペレータが一覧表示されます。各リモートオペレータは、色付きの円を前に付けた別々のエントリとしてリストされます。
グレーの円は、リモートオペレータがセッションに参加していないことを示します。
赤い円は、リモートオペレータがセッションに参加し、リモート表示モードになっていることを示します。
緑の円は、リモートオペレータがセッションに参加していて、セッションのリモートコントロール権を委任されていることを示します。
リモートオペレータの追加については、セクション 2.3, リモート管理ポリシーの作成を参照してください。
次の表に、マスタリモートオペレータがセッションコラボレーション中に実行できるアクションをリストします。
表 3-2 [セッションコラボレーション]ウィンドウのオプション
マスタリモートオペレータがリモートセッションを切断すると、すべてのリモートオペレータのセッションが終了されます。