2.8 リモート管理操作の開始

リモート管理操作は、次の方法で開始できます。

2.8.1 管理コンソールからのセッションの開始

このシナリオでは、リモートセッションは管理コンソールの管理者によって開始されます。管理コンソールは通常、エンタープライズのネットワーク内に配置されており、管理対象デバイスはエンタープライズのネットワーク内部または外部のどちらにでも配置できます。次の図は、管理コンソールから管理対象デバイスで開始されるリモートセッションを示しています。

図 2-1 コンソールで開始されたセッション

リモート管理エージェントは、管理対象デバイスのブート時に自動的に起動されます。デフォルトのリモート管理ポリシーは、デバイスの展開時に管理対象デバイスで作成されます。このデフォルトポリシーを使用して権利ベース認証モードでのみリモートでデバイスを管理できます。新規のリモート管理ポリシーを作成する場合、新しいポリシーはデフォルトポリシーを上書きします。

パブリックネットワークからプライベートネットワークへの接続を許可する場合は、DNSアプリケーションレベルゲートウェイ(DNS_ALG)を展開してください。DNS_ALGの詳細については、「RFC 2694」を参照してください。

DNS名を使用してデバイスをリモート管理するには、ダイナミックDNSサービスがネットワークに展開されていることを確認します。

リモートオペレータは、次のいずれかの方法でセッションを開始することができます。

ZENworksコントロールセンターでのリモート管理操作の開始

デバイスコンテキストまたはユーザコンテキストからさまざまなリモート管理操作を開始できます。

デバイスコンテキストからリモート管理セッションを開始する

デバイス上のリモート管理セッションを開始するには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[デバイス]タブをクリックします。

  2. サーバ]または[ワークステーション]をクリックし、リモートで管理するデバイスを選択します。[アクション]をクリックし、実行するリモート管理操作を選択します。

    または

    左ペインの[デバイスタスク]で、実行するリモート管理操作を選択します。

    使用できるリモート操作は次のとおりです。

    • リモートコントロール: [リモート管理]ダイアログボックスが表示され、管理対象デバイスに対してリモートコントロール操作、リモートビュー操作、およびリモート実行操作を実行できます。

    • リモート診断: [リモート診断]ダイアログボックスが表示され、管理対象デバイスに対してリモート診断操作を実行できます。

    • ファイルの転送: [ファイルの転送]ダイアログボックスが表示され、管理対象デバイスに対してファイルの転送操作を実行できます。

  3. 表示されるダイアログボックスのオプションに入力します。次の表では、使用できる各種のオプションに関する情報について説明しています。

    フィールド

    詳細

    デバイス

    リモートで管理するデバイスのホスト名またはIPアドレスを指定します。

    説明

    管理対象デバイスで実行するリモート操作のタイプを選択します。このオプションは[リモート管理]ダイアログボックスでのみ使用できます。

    アプリケーション

    リモートで診断するデバイスで起動するアプリケーションを選択します。このオプションは[リモート診断]ダイアログボックスでのみ使用できます。

    認証

    管理対象デバイスを認証するために使用するモードを選択します。次の認証モードを使用できます。

    • 権限ベース認証

    • パスワードベース認証

    ポート

    リモート管理サービスがリスンするポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は5950です。

    セッションモード

    次のいずれかのセッションモードを選択します。

    • コラボレート: コラボレーションモードでリモートコントロールセッションとリモート表示セッションを起動できます。このモードでは、デフォルトでリモートコントロール操作用に選択されます。リモートコントロールセッションを管理対象デバイスで最初に起動した場合、次に示すマスタリモートオペレータの権限を取得します。

      • 他のリモートオペレータにリモートセッションに参加するように呼びかける

      • リモートコントロール権をリモートオペレータに委任する

      • コントロールをリモートオペレータから再取得する

      • リモートセッションを終了する

      その後で起動されるセッションは、リモート表示セッションです。

    • 共有: 複数のリモートオペレータで同時に管理対象デバイスをコントロールできます。

    • 排他的: 管理対象デバイスに対する排他的なリモートセッションを持つことができます。セッションが排他モードで開始されると、他のリモートセッションは、管理対象デバイスで開始できなくなります。このモードでは、デフォルトでリモート表示操作用に選択されます。

    このオプションは[リモート管理]ダイアログボックスでのみ使用できます。

    セッションの暗号化

    SSL暗号化(TLSv1プロトコル)を使用してリモートセッションのセキュリティを保持します。

    キャッシング有効化

    リモート管理セッションデータのキャッシングを有効にしてパフォーマンスを向上させます。このオプションは、リモート制御操作、リモートビュー操作、およびリモート診断操作で使用できます。このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。

    帯域幅の動的な最適化の有効化

    使用可能なネットワーク大域幅の検出を有効にし、それに従ってセッション設定を調整してパフォーマンスを強化します。このオプションは、リモート制御操作、リモートビュー操作、およびリモート診断操作で使用できます。

    ログインの有効化

    セッションおよびデバッグ情報をnovell-zenworks-vncviewer.txtファイルに記録します。ファイルのデフォルトの保存場所は、Internet ExplorerからZENworks®コントロールセンター(ZCC)を起動した場合はデスクトップで、Mozilla *FireFox*からZCCを起動した場合はMozillaのインストールディレクトリです。

    プロキシ経由のルート

    管理対象デバイスのリモート管理操作をリモート管理プロキシ経由でルーティングできるようにします。管理対象デバイスがプライベートネットワーク上、あるいはNAT(ネットワークアドレス変換)を使用するファイアウォールまたはルータの反対側にある場合、デバイスのリモート管理操作はリモート管理プロキシ経由でルーティングできます。このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。

    次のフィールドに入力します。

    代理: リモート管理プロキシのDNS名またはIPアドレスを指定します。デフォルトで、デバイスのリモート操作を実行するように[プロキシ設定]パネルで設定されたプロキシがこのフィールドに指定されます。別のプロキシを指定できます。

    プロキシポート: リモート管理プロキシがリスンするポート番号を指定します。デフォルトでは、ポートは5750です。

    メモ:リモート管理監査は、管理コンソールのIPアドレスではなくリモート管理プロキシを実行しているデバイスのIPアドレスを表示します。

    識別用に次のキーペアを使用します

    内部認証局(CA)が展開されている場合、次のオプションは表示されません。外部CAが展開されている場合、次のフィールドに値を入力してください。

    秘密鍵:参照]をクリックして、リモートオペレータの秘密鍵を参照して選択します。

    証明書:参照]をクリックして、秘密鍵に対応する証明書を参照して選択します。この証明書は、ゾーンに設定された認証局にチェーンされている必要があります。

    鍵および証明書のサポートするフォーマットは、DER、PEM、PFXです。PFXフォーマットを使用している場合、鍵と証明書の両方が同じファイルにある必要があります。このファイルを鍵と証明書の両方の入力として指定する必要があります。

    キャッシュパスの有効化: プライマリキーと証明書のパスを管理コンソールにキャッシュできるようにします。

    このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。

  4. OK]をクリックして、選択したリモート操作が起動します。

ユーザコンテキストからリモート管理セッションを開始する

リモートセッションを実行することにより、管理対象デバイスにログインしているユーザを支援する手順:

  1. ZENworksコントロールセンターで、[ユーザ]タブをクリックします。

  2. ユーザソース]をクリックします。

  3. リモートで管理するバイスにログインしているユーザを選択します。

  4. アクション]をクリックし、実行するリモート管理操作を選択します。

    使用できる操作は次のとおりです。

    • リモートコントロール: [リモート管理]ダイアログボックスが表示され、管理対象デバイスに対してリモートコントロール操作、リモートビュー操作、およびリモート実行操作を実行できます。

    • リモート診断: [リモート診断]ダイアログボックスが表示され、管理対象デバイスに対してリモート診断操作を実行できます。

    • ファイルの転送: [ファイルの転送]ダイアログボックスが表示され、管理対象デバイスに対してファイルの転送操作を実行できます。

  5. 表示されるダイアログボックスのオプションに入力します。次の表では、使用できる各種のオプションに関する情報について説明しています。

    フィールド

    詳細

    デバイス

    リモートで管理するデバイスのホスト名またはIPアドレスを指定します。

    説明

    管理対象デバイスで実行するリモート操作のタイプを選択します。このオプションは[リモート管理]ダイアログボックスでのみ使用できます。

    アプリケーション

    リモートで診断するデバイスで起動するアプリケーションを選択します。このオプションは[リモート診断]ダイアログボックスでのみ使用できます。

    認証

    管理対象デバイスを認証するために使用するモードを選択します。次の認証モードを使用できます。

    • 権限ベース認証

    • パスワードベース認証

    ポート

    リモート管理サービスがリスンするポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は5950です。

    セッションモード

    次のいずれかのセッションモードを選択します。

    • コラボレート: コラボレーションモードでリモートコントロールセッションとリモート表示セッションを起動できます。このモードでは、デフォルトでリモートコントロール操作用に選択されます。リモートコントロールセッションを管理対象デバイスで最初に起動した場合、次に示すマスタリモートオペレータの権限を取得します。

      • 他のリモートオペレータにリモートセッションに参加するように呼びかける

      • リモートコントロール権をリモートオペレータに委任する

      • コントロールをリモートオペレータから再取得する

      • リモートセッションを終了する

      その後で起動されるセッションは、リモート表示セッションです。

    • 共有: 複数のリモートオペレータで同時に管理対象デバイスをコントロールできます。

    • 排他的: 管理対象デバイスに対する排他的なリモートセッションを持つことができます。セッションが排他モードで開始されると、他のリモートセッションは、管理対象デバイスで開始できなくなります。このモードでは、デフォルトでリモート表示操作用に選択されます。

    このオプションは[リモート管理]ダイアログボックスでのみ使用できます。

    セッションの暗号化

    SSL暗号化(TLSv1プロトコル)を使用してリモートセッションのセキュリティを保持します。

    キャッシング有効化

    リモート管理セッションデータのキャッシングを有効にしてパフォーマンスを向上させます。このオプションは、リモート制御操作、リモートビュー操作、およびリモート診断操作で使用できます。このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。

    帯域幅の動的な最適化の有効化

    使用可能なネットワーク大域幅の検出を有効にし、それに従ってセッション設定を調整してパフォーマンスを強化します。このオプションは、リモート制御操作、リモートビュー操作、およびリモート診断操作で使用できます。

    ログインの有効化

    セッションおよびデバッグ情報をnovell-zenworks-vncviewer.txtファイルに記録します。ファイルのデフォルトの保存場所は、Internet ExplorerからZENworks®コントロールセンター(ZCC)を起動した場合はデスクトップで、Mozilla *FireFox*からZCCを起動した場合はMozillaのインストールディレクトリです。

    プロキシ経由のルート

    管理対象デバイスのリモート管理操作をリモート管理プロキシ経由でルーティングできるようにします。管理対象デバイスがプライベートネットワーク上、あるいはNAT(ネットワークアドレス変換)を使用するファイアウォールまたはルータの反対側にある場合、デバイスのリモート管理操作はリモート管理プロキシ経由でルーティングできます。このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。

    次のフィールドに入力します。

    代理: リモート管理プロキシのDNS名またはIPアドレスを指定します。デフォルトで、デバイスのリモート操作を実行するように[プロキシ設定]パネルで設定されたプロキシがこのフィールドに指定されます。別のプロキシを指定できます。

    プロキシポート: リモート管理プロキシがリスンするポート番号を指定します。デフォルトでは、ポートは5750です。

    メモ:リモート管理監査は、管理コンソールのIPアドレスではなくリモート管理プロキシを実行しているデバイスのIPアドレスを表示します。

    識別用に次のキーペアを使用します

    内部認証局(CA)が展開されている場合、次のオプションは表示されません。外部CAが展開されている場合、次のフィールドに値を入力してください。

    秘密鍵:参照]をクリックして、リモートオペレータの秘密鍵を参照して選択します。

    証明書:参照]をクリックして、秘密鍵に対応する証明書を参照して選択します。この証明書は、ゾーンに設定された認証局にチェーンされている必要があります。

    鍵および証明書のサポートするフォーマットは、DER、PEM、PFXです。PFXフォーマットを使用している場合、鍵と証明書の両方が同じファイルにある必要があります。このファイルを鍵と証明書の両方の入力として指定する必要があります。

    キャッシュパスの有効化: プライマリキーと証明書のパスを管理コンソールにキャッシュできるようにします。

    このオプションは現在Windowsでのみサポートされています。

  6. OK]をクリックすると選択したリモート操作が起動します。

スタンドアロンモードでのリモート管理操作の開始

リモート管理操作をスタンドアロンモードで開始する前に、リモート管理ビューアをインストールします。

ビューアをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]をクリックします。

  2. 左のナビゲーションペインで、[ZENworksツールのダウンロード]をクリックします。

  3. ZENworksダウンロードページの左のナビゲーションページで、[管理ツール]をクリックします。

  4. novell-zenworks-rm-viewer-バージョン.msiをクリックして、ファイルを一時的に適当な場所に保存します。

  5. .msiファイルをダブルクリックして、ZENworksリモート管理ビューアの最新バージョンをインストールします。

    ファイルは、C:\Document And Settings\ユーザ名\ApplicationData\Novell\Zenworks\Remote Management\binディレクトリに自動的にインストールされます。

スタンドアロンモードでリモート管理操作を開始するには、次の手順に従います。

  1. nzrViewer.exeファイルをダブルクリックしてZENworksリモート管理クライアントを起動します。

  2. 表示された[ ZENworks Remote Management接続]ウィンドウに、管理対象デバイスのDNS名またはIPアドレスと、ポート番号を指定します。「IPアドレス~~ポート」というフォーマットを使用してください。たとえば、「10.0.0.0~~1000」です。

  3. リモート管理プロキシのDNS名またはIPアドレスとポート番号を次の形式で指定します。

    • IPアドレス~~ポート.例:10.0.0.0~~5750

    • IPアドレス~ポート例:10.0.0.0~50

  4. 接続]をクリックします。

    認証が正常に実行されると、リモートセッションが開始されます。デフォルトでは、リモートコントロールセッションが起動されます。

コマンドラインオプションを使用してのリモート管理操作の開始

リモート管理操作をコマンドラインオプションを使用して起動する前に、リモート管理ポリシーのセキュリティ設定で、[リモート管理コンソールにSSL証明書がない場合は、接続を許可する]が有効であることを確認してください。

リモート管理ビューアをインストールするには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]をクリックします。

  2. 左のナビゲーションペインで、[ZENworksツールのダウンロード]をクリックします。

  3. ZENworksダウンロードページの左のナビゲーションページで、[管理ツール]をクリックします。

  4. novell-zenworks-rm-viewer-バージョン.msiをクリックして、ファイルを一時的に適当な場所に保存します。

  5. .msiファイルをダブルクリックして、ZENworksリモート管理ビューアの最新バージョンをインストールします。

    ファイルは、C:\Document And Settings\ユーザ名\ApplicationData\Novell\Zenworks\Remote Management\binディレクトリに自動的にインストールされます。

コマンドラインオプションを使用してリモート管理操作を開始するには、次の手順に従います。

  1. コマンドプロンプトで、novell-zenworks-rm-viewer-バージョン.msiファイルがインストールされているディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    nzrViewer [/options<parameters if any>][管理対象デバイスのIPアドレス] [~~port] [/proxy proxy_server] [~~ポート]

    管理対象デバイスのデフォルトのポートは5950で、プロキシは5750です。

    使用できるコマンドラインオプションについては、表 2-1を参照してください。

  3. 接続]をクリックします。

    認証が正常に実行されると、リモートセッションが開始されます。コマンドラインでリモート操作のタイプを指定しないと、デフォルトでリモートコントロールセッションが起動されます。

ただし、コマンドラインオプションを使用してリモート管理操作を起動する場合、次の制限があります。

  • 内部認証局(CA)が展開されている場合、SSL認証のnzrViewerコマンドでkeycertCAcertコマンドラインオプションを指定する必要があります。オプションを指定しない場合は、リモート管理ポリシーのセキュリティ設定で、[リモート管理コンソールにSSL証明書がない場合は、接続を許可する]が有効であることを確認してください。ただし、デバイスのセキュリティが低下するため、これは推奨されません。

  • 管理対象デバイスが管理ゾーンに含まれる場合、ビューアが提示する証明書が有効で署名済みであり、CAに関連付けられていることを確認してください。そうでない場合、SSL認証が失敗します。

    メモ:ZENworksコントロールセンター(ZCC)からリモートセッションを起動すると、ZCCが自動的に証明書を生成し、ビューアに渡してセッションを起動します。証明書の有効期間は4日間だけです。

  • 管理対象デバイスはビューアが指定する証明書を使用して、リモートオペレータを特定します。ビューアが証明書を指定しない場合、ユーザは特定されず、許可メッセージ、表示信号、監査ログで不明と記録されます。

表 2-1 リモート操作を起動するコマンドラインオプション

コマンドラインオプション

パラメータ

説明

listen

port

リスナが指定されたポートでリモートセッション要求をリスンできるようにします。デフォルトでは、ポートは5550です。

restricted

 

ツールバーおよびシステムメニューを非表示にします。

viewonly

 

管理対象デバイスでリモート表示操作を起動します。

remotecontrol

 

管理対象デバイスでリモートコントロール操作を起動します。

ftponly

 

管理対象デバイスでファイル転送操作を起動します。

remoteexecute

 

管理対象デバイスでリモート実行操作を起動します。

diagnostics

appname

管理対象デバイスでリモート診断操作を起動します。appnameパラメータが指定されると、管理対象デバイスではそのアプリケーションが起動されます。

filecompressionlevel

level

ファイル転送操作時の速度および圧縮率を上げるため、ファイル圧縮処理を最適化する方法を提供します。アッシュレベルは0まで9あります。

  • 0は圧縮しないことを示します。

  • 1は速度が一番速いことを示します。

  • 9は圧縮率が一番高いことを示します。

圧縮レベルが指定されていないと、デフォルトの圧縮レベル6が使用されます。これは速度と圧縮の両方を最適化した値です。

noencrypt

 

非暗号化モードでリモートセッションを起動します。

fullscreen

 

管理対象デバイスでフルスクリーンモードでリモート操作を起動します。

notoolbar

 

表示ウィンドウのツールバーを非表示にします。

exclusive

 

排他モードでリモートセッションを起動します。

8bit

 

セッションデータをレンダリングするのに使用する色の深さを指定します。

shared

 

共有接続を有効にし、デスクトップをすでに使用している他のクライアントと共有できるようにします。デフォルトでは、このオプションはTrueです。

collaborate

 

コラボレーションモードでリモートセッションを起動します。

noshared

 

非共有接続を有効にし、サーバの設定に応じて、接続されている他のクライアントを切断するかまたは接続を拒否します。

swapmouse

 

マウスのボタンを切り替えます。

nocursor

 

管理対象デバイスのマウスポインタだけを表示します。ローカルのマウスポインタは表示されません。

dotcursor

 

ローカルのマウスポインタをドットとして表示します。デフォルトでは、このオプションはTrueです。

smalldotcursor

 

ローカルのマウスポインタを小さなドットとして表示します。

normalcursor

 

ローカルのマウスポインタをデフォルトの形で表示します。

belldeiconify

 

ビューアでビープ音を鳴らす、ベル文字の転送を許可します。このオプションによって、ベル文字が受信されるときに最大化されるVNCviewerを最小化します。

emulate3

 

ボタンが2つあるマウスを使用しているユーザは、両方のボタンを同時に押下することによって真ん中のボタンをエミュレートできます。デフォルトでは、このオプションはTrueです。

noemulate3

 

3つボタンのマウスをエミュレートしません。

nojpeg

 

ロッシーなJPEG圧縮を使用不可にします。これはエンコーダの効率が低下するためお勧めしません。完璧な画像品質を求めるためどうしても必要な場合にのみこのオプションを使用してください。

nocursorshape

 

リモートのカーソル移動を処理するカーソルシェイプの更新を無効にします。カーソルシェイプの更新を使用すると、リモートカーソル移動での遅延を減らすことができ、帯域幅の使用量を大幅に改善できます。

noremotecursor

 

リモートカーソルを表示しません。

fitwindow

 

表示ウィンドウのスクロールバーを非表示にします。

scale

percentage

指定されたスケールのパーセンテージまで表示ウィンドウを拡大・縮小します。

emulate3timeout

ms

3つボタンマウスをエミュレートするタイムアウト時間を指定します。

disableclipboard

 

クリップボードへのデータのコピーを使用不可にします。

delay

 

表示領域をレンダリングし、時間の更新を取得するまで指定された時間待機します。

loglevel

n

記録する情報のレベルを指定します。

console

 

コンソールウィンドウに情報を記録します。

logfile

filename

情報が記録されるログファイルの名前。

config

filename

事前定義された環境設定をロードするのに使用する環境設定ファイルの名前。

key

filename

秘密鍵が保存されているファイルの名前。このキーは、管理対象デバイスでのSSLハンドシェークの際に使用されます。

重要:キーとcertオプションは、同時に使用される必要があります。これらのオプションをnzrViewer コマンドと一緒に使用する場合、セキュリティ上の理由により、リモート管理ポリシーのセキュリティ設定で[リモート管理コンソールにSSL証明書がない場合は、接続を許可する]オプションを無効化する必要があります。

cert

filename

秘密鍵に対応する証明書が保存されているファイルの名前。

重要:キーとcertオプションは、同時に使用される必要があります。これらのオプションをnzrViewer コマンドと一緒に使用する場合、セキュリティ上の理由により、リモート管理ポリシーのセキュリティ設定で[リモート管理コンソールにSSL証明書がない場合は、接続を許可する]オプションを無効化する必要があります。

CAcert

filename

ルート証明書が保存されているファイルの名前。この証明書は、SSLハンドシェークの際に管理対象デバイス証明書を確認するために使用されます。

encoding

encname

セッションで使用する目的のエンコードを指定します。エンコードのタイプは、Raw、CopyRect、RRE、 CoRRE、Hextile、Zlib、およびTightです。

compresslevel

n

リモートセッションデータを圧縮する圧縮レベルを0~9で選択します。レベル1では、使用するCPU時間は最小となり、圧縮率は低くなります。またレベル9では最大の圧縮率を実現しますが、サーバ側でのCPU時間は遅くなります。非常に遅いネットワークでは高いレベルを使用し、高速LANで作業する場合は低いレベルを使用してください。圧縮レベル0は使用しないようお勧めします。

quality

n

JPEGの品質を0から9の範囲で指定します。品質レベル0はイメージの品質は劣りますが圧縮率は非常に高くなります。レベル9はイメージ品質は非常に高くなりますが圧縮率は低くなります。

zenrights

 

使用される認証スキーマは、ZENworks権限認証であることを指定します。

zenpasswd

 

使用される認証スキーマは、ZENworksパスワード認証であることを指定します。

locale

 

リソースが表示されるロケールを指定します。デフォルトでは、英語が使用されます。このオプションの値は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、イタリア語、中国語(繁体字)、および中国語(簡体字)です。

代理

proxy_server

リモート管理プロキシのDNS名またはIPアドレスとポート番号を次の形式で指定します。

  • IPアドレス~~ポート.例:10.0.0.0~~5750

  • IPアドレス~ポート例:10.0.0.0~50

2.8.2 管理対象デバイスからのセッションの開始

このシナリオでは、リモートセッションは管理対象デバイスのユーザによって開始されます。これは管理コンソールが管理対象デバイスと接続できない場合に便利です。次の図は、管理対象デバイスのユーザによって開始されたリモートセッションを示しています。

図 2-2 エージェントで開始されたセッション

管理対象デバイスのユーザは、次の場合にデバイスでリモートセッションを実行するようリモートオペレータに要求できます。

  • リモートオペレータが、ユーザからのリモートセッション要求をリスンするためのリモート管理リスナを起動している。

  • リモート管理ポリシーで、[ユーザにリモートセッション要求を許可する]オプションが有効化されている。

  • リモート管理リスナがリモート接続をリスンするためのポートは、管理コンソールファイアウォールで開いている必要がある。デフォルトのポートは5550。

セッションを要求するには、次の手順に従います。

  1. 通知領域にあるZENworksアイコンをダブルクリックします。

  2. 左ペインで[リモート管理]にナビゲートし、[一般]をクリックします。

  3. リモート管理セッションの要求]をクリックして、[セッションの要求]ダイアログボックスを表示します。

    状況によっては、リモートオペレータによるリモート管理セッションを要求する場合や、リモートオペレータからセッションの開始を要求される場合があります。[リモート管理セッションの要求]オプションがリンクテキストとして表示されない場合、オプションは無効です。

  4. リモート操作のリスニング]リストで、リモートオペレータを選択してリモートセッションを開きます。

    または

    リモートオペレータが表示されていない場合、[接続要求)]フィールドにオペレータの接続情報を入力します。

  5. 操作]フィールドで、開く操作のタイプ(リモートコントロール、リモートビュー、リモート診断、ファイル転送、またはリモート実行)を選択します。

    各操作の詳細については、セクション 1.2, リモート管理操作の理解を参照してください。

  6. 要求]をクリックして、セッションを起動します。

パブリックネットワークからプライベートネットワークへの接続を許可する場合は、DNSアプリケーションレベルゲートウェイ(DNS_ALG)を展開してください。DNS_ALGの詳細については、「RFC 2694」を参照してください。