E.24 アクション - レジストリの編集

[アクション - レジストリの編集]ダイアログボックスでは、適用するレジストリ設定を設定できます。指定したレジストリ設定を適用する前にレジストリをバックアップし、レジストリが正しくフォーマットされ、十分にテストされていることを確認することをお勧めします。

レジストリツリー]タブをクリックして、値およびキーを追加するか、セクションを名前変更または削除するか、またはレジストリファイルをインポートするツリー内のハイブを選択します。[詳細設定]タブをクリックして、アクションをどのように(システムまたはユーザとして)実行するか指定して、修正したレジストリファイルを適用する前にレジストリファイルをバックアップします。

このダイアログボックスには、次の方法でアクセスします。

詳細情報については、次のセクションを参照してください。

E.24.1 レジストリツリー

[レジストリツリー]ページでは、値およびキーを追加するか、セクションを名前変更または削除するか、またはレジストリファイルをインポートするツリー内のハイブを選択できます。

図 E-27 [アクション - レジストリの編集]ダイアログボックス:[レジストリツリー]ページ

次の表は、レジストリツリーの変更を管理するために実行できるタスクの一覧を示しています。

タスク

手順

レジストリキーを追加する

  1. レジストリハイブを選択し、[新規]をクリックしてから[キー]をクリックします。

  2. キーの名前を指定します。

  3. 次のレジストリ操作のいずれかを選択します。

    • 常に作成: 現在ワークステーションのレジストリにキーが存在しているかどうかに関係なくキーが作成されます。

    • 存在しない場合に作成: 現在ワークステーションのレジストリにキーが存在しない場合のみキーが作成されます。

    • リネーム: 現在ワークステーションのレジストリにキーが存在する場合、その名前が変更されます。

    • 削除: 現在ワークステーションのレジストリにキーが存在する場合、そのキーが削除されます。

    • 削除して再作成: ワークステーションのレジストリにキーが存在している場合は、キーを削除してから再作成します。

    • 空の場合は削除: 現在ワークステーションのレジストリにキーが存在し、そのキーが空の場合は削除されます。

    • なし: レジストリ操作は何も実行されません。

レジストリ値を追加する

  1. 目的の項目の横にあるチェックボックスをオンにし、[レジストリ値]をクリックして、[Add Value To(レジストリ値の追加先)]ダイアログボックスを表示します。

  2. Value Type(レジストリ値の種類)]リストから、次のオプションのいずれかを選択します。

    • デフォルト: 選択したキーにデフォルトの文字列値を追加します。

    • 文字列: 選択したキーに文字列値を追加します。

    • バイナリ: 選択したキーにバイナリの値を追加します。大部分のハードウェアコンポーネント情報はバイナリデータとして保存され、16進数形式で表示されます。

    • Dword: 選択したキーにDWORD値を追加します。DWORD値は、長さ4バイトの数値で表されます。デバイスドライバやサービスの多くのパラメータはこのタイプで、バイナリ形式、16進数形式、または10進数形式で表示されます。

    • 拡張可能文字列: 選択したキーに拡張可能な文字列の値を追加します。拡張可能文字列は、可変長のデータ文字列です。このデータタイプには、プログラムまたはサービスがデータを使用するときに解決される変数が含まれています。

    • 複数の文字列: 選択したキーに複数の値を持つ文字列を追加します。複数の文字列値は、ユーザが判読できる形式のリストまたは複数の値で構成されます。各エントリはスペース、カンマ、または他の記号で区切られています。

    • Qword: 選択したキーにQword文字列を追加します。Qword値は、64ビットの整数である数値で表されるデータです。このデータは、レジストリエディタにバイナリ値として表示されます。

    • リンク: 選択したキーにリンク文字列値を追加します。リンク文字列値は、シンボリックリンクを指定するUnicode文字列です。

    • なし: レジストリ操作は何も実行されません。

    • フルリソース記述子: 選択したキーにフルリソース記述子の値を追加します。フルリソース記述子は連続するネストされた配列で、ハードウェアコンポーネントやドライバのリソースリストを保存するためのものです。

    • リソースリスト: 選択したキーにリソースリストを追加します。リソースリストは連続するネストされた配列で、ハードウェアデバイスドライバ、またはそのドライバが制御する物理デバイスの1つが使用するリソースリストを保存するためのものです。

    • リソース要件リスト: 選択したキーにリソース要件リストを追加します。リソース要件リストは連続するネストされた配列であり、デバイスドライバまたはそのドライバが制御する物理デバイスが使用できるハードウェアリソースのデバイスドライバのリストを保存するためのものです。

  3. データを指定します。前の手順で選択した値の種類に応じて、データの種類は異なります。

 

  1. 次のレジストリ操作のいずれかを選択します。

    • 常に作成: 設定がすでにレジストリに存在する場合でも、常に設定が作成されます。すでに存在する場合は、設定の現在の値が上書きされます。たとえば、PATH=C:\がすでに存在する場合、PATH=C:\TEMPに置き換えられます。

    • [存在する場合に作成]: 設定はすでに存在する場合にのみ作成されます。設定の現在の値は上書きされます。たとえば、PATH=C:\がすでに存在する場合、PATH=C:\TEMPに置き換えられます。

    • 存在しない場合に作成: 設定が存在しない場合にのみ、設定が作成されます。

    • 削除: 設定は削除されます。レジストリ設定に従属の設定がある場合、従属の設定も削除されます。

    • 存在する場合に追加し、そうでなければ作成: 現在ワークステーションのレジストリに値が存在する場合は、レジストリ値が追加されます。レジストリ値が存在しない場合は、作成されます。

      存在する場合に付加し、そうでなければ作成: 現在ワークステーションのレジストリに値が存在する場合は、レジストリ値に付加されます。レジストリ値が存在しない場合は、作成されます。

エントリの名前を変更する

  1. 目的の項目の横にあるチェックボックスをオンにして、[編集]>[名前変更]の順にクリックします。

  2. 新しい名前を指定します。

エントリを削除する

  1. 目的の項目の横にあるチェックボックスをオンにして、[削除]をクリックします。

レジストリファイルのコンテンツをインポートする

  1. インポート]をクリックしてから、コンテンツのインポート元のレジストリファイルを指定します。

レジストリ値の名前、レジストリキー、またはその両方を検索します

  1. 検索する値またはキーの名前を指定します。

  2. レジストリキー/値]、[レジストリ値データ]、または[両方]を選択します。

  3. レジストリツリー]リストで選択したノードに検索を限定するには、[選択したノード内のみで検索]チェックボックスをオンにします。

  4. 検索]をクリックします。

E.24.2 詳細設定

[詳細設定]ページでは、適用するレジストリ設定を設定できます。

図 E-28 [アクション - レジストリの編集]ダイアログボックス:[詳細設定]ページ

名前を付けてアクションを実行: アクションの実行方法を指定します。

  • システム: アクションは、ローカルシステムユーザ下で実行され、管理者レベルのアカウント情報を継承します。たとえば、アクションはHKEY_LOCAL_MACHINEハイブに対するフルアクセス権を保持します。

  • ユーザ: レジストリファイルは、ログインユーザのアクセス情報を使用して適用されます。たとえば、レジストリおよびファイルシステムに対するアクションの権利は、ログインユーザが持つ権利と同じになります。HKEY_CURRENT_USERハイブ内のキーを変更する場合は、アクションを「ユーザ」として実行する必要があります。ユーザに割り当てられた権利によっては、アクションにHKEY_LOCAL_MACHINEハイブに対する権利がある場合とない場合があります。[ユーザ]を選択する場合、ユーザはデバイスにログインする必要があります。ログインしないとアクションは失敗します。

レジストリファイルの適用前に、レジストリのバックアップを取ります: チェックボックスをオンにし、バックアップファイルのパスを指定します。たとえば、c:\BackupFile.regのように指定します。

このオプションを選択すると、レジストリ全体がバックアップされてから、設定したレジストリファイルがインポートされます。バックアップ処理は、このアクションが実行されるたびに実行されます。この操作は時間がかかることがあり、バックアップファイルは大容量になることがあります。

レジストリを編集する前には、編集するレジストリ内のキーをエクスポートするか、このオプションを選択してレジストリ全体をバックアップしてください。そうすることで、問題が発生した場合に、レジストリを以前の状態に復元できます。