ZfD 4 Preboot Servicesがいったんインストールされると、デフォルトの環境設定の変更が必要になる場合はほとんどありません。ただし設定の変更が必要になった場合には、変更対象のサーバの該当する.iniファイルを編集して変更できます。これらの.iniファイルは、Preboot Servicesサーバのsys:\systemディレクトリにあります。
この節では、次のトピックについて説明します。
tftp.iniファイルを修正して、MTFTPおよびTFTPモジュールがファイルのアクセスに使用するパスを設定できます。使用できるオプションは次のとおりです。
[ReadPath]: MTFTPおよびTFTPモジュールがファイルのアクセスに使用するパスを設定します。この設定のデフォルト値は、sys:\tftp\です。
[WriteProtect]: この値を0に設定すると、MTFTPおよびTFTPモジュールは書き込み要求を受け付け、1に設定すると、書き込み要求を拒否します。
注: 変数名(たとえば、ReadPath)では、大文字小文字を区別します。
pdhcp.iniファイルを修正することで、Proxy DHCPモジュールが使用するパラメータを設定できます。使用できるオプションは次のとおりです。
[TRANSACTION_SERVER_IP]: PrebootクライアントはこのIPアドレスでサーバにアクセスし、イメージ作成処理をチェックします。
[TFTP_SERVER_IP]: PXEおよびPrebootクライアントはこのIPアドレスを使用してサーバにアクセスし、イメージ作成処理が必要な場合に、Prebootクライアント(dinic.sys)およびイメージングエンジンをダウンロードします。
[PDHCP_Server_IP]: このアドレスが設定されていると、Proxy DHCPサーバはサーバ上のこのIPアドレスにバインドしようとします。このアドレスはサーバ上の有効なIPアドレスであることが必要です。
この設定を使用すると、Proxy DHCPサーバに、サーバの物理LANアダプタではなくクラスタサーバ上の仮想LANアダプタを使用するように強制することもできます。
この設定の使用により、PDHCPサーバに、マルチホームサーバの1つのインタフェースのみに応答するよう強制できます。
[BOOT_MENU_TIMEOUT]: この設定は、PXEワークステーションのブート時にPXEブートメニューが表示される時間(秒単位)を制御します。
[USE_MTFTP]: このオプションを0に設定すると、マルチキャストTFTP転送が無効になります。これがデフォルトの設定です。
このオプションを1に設定すると、マルチキャストTFTP転送が有効になります。このモードでは、PXEクライアントは初期dinic.sysファイル転送のためのマルチキャストグループへの参加を待機します。このオプションを有効にすると、PXEブートシーケンスが10〜20秒延びるため、お勧めできません。
[MTFTP_IP]: この値はサーバがMTFTP転送で使用するマルチキャストIPを指定します。
[MTFTP_SERVER_PORT]: この値はMTFTP転送に使用するサーバポートを指定します。
[MTFTP_CLIENT_PORT]: この値はMTFTP転送に使用するクライアントポートを指定します。
[MTFTP_OPEN_TIMEOUT]: MTFTPセッションをオープンする前に待機する時間を設定します。
[MTFTP_REOPEN_TIMEOUT]: MTFTPセッションを再オープンする前に待機する時間を設定します。
注: 変数名(たとえば、MTFTP_IP)では、大文字と小文字が区別されます。
dts.iniファイルを修正することで、トランザクションサーバモジュールが使用するパラメータを設定できます。次のオプションを設定できます。
[Server UdpPort]: この値には、使用するUDPポート番号を設定します。
注: この変数名では大文字と小文字を区別します。
DHCPサーバおよびProxy DHCPサーバをNetWare 6サーバで実行する方法については、NetWare 6 DHCPサーバへの標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスのセットアップを参照してください。