Preboot Servicesサーバのセットアップの確認

この節では、ZfD 4 Preboot Servicesのインストール後にその環境設定を確認する方法、およびインストールしたサーバ上に標準のDHCPおよびProxy DHCPのサービスをセットアップする方法について説明します。


Preboot Servicesコンポーネントの概要

次のコンポーネントがPreboot Servicesの一部としてインストールされます。


Proxy DHCPサーバ

Preboot Services Proxy DHCPサーバは標準のDHCPサーバと連携して、TFTP、MTFTP、およびトランザクションの各サーバのIPアドレスをPreboot Servicesクライアントに通知します。Proxy DHCPサーバはPXEクライアントに応答し、どのブートサーバ(TFTPまたはMTFTP)が使用されるかをも通知します。


TFTPサーバおよびMTFTPサーバ

Preboot ServicesのTFTPサーバとMTFTPサーバは、Preboot Servicesクライアントがイメージ作成処理の実行に必要なファイルを要求するために使用されます。TFTPサーバは、この他に、これらのイメージングファイル(linux.1、linux.2、およびloadlin.exe)の集中管理用リポジトリを供給します。

PXEクライアントは、このサーバを使用してPreboot Servicesクライアントをダウンロードします。

デフォルトでは、ワークステーションのブート処理を迅速に実行するためにTFTPが使用されますが、環境設定を変更してMTFTPを使用することもできます。詳細については、ZENworks for Desktops Preboot Servicesのインストールとセットアップを参照してください。


トランザクションサーバ

Preboot Servicesクライアントはトランザクションサーバに接続して、ワークステーションで実行することが必要なイメージ作成処理があるかどうかを確認します。


Windowsサーバ上でのセットアップの確認

ZfD 4 Preboot Servicesコンポーネントがインストールされるとき、次のサービスがサーバ上でインストールされ実行されている必要があります。

インストール対象の環境でデフォルトのマルチキャストIPがすでに使用中でない場合、またはPXEでインストールされたファイルをデフォルトディレクトリから移動した場合には、これらのサービスのデフォルトの環境設定を変更する必要はありません。

これらのサービスの環境設定については、サーバの環境設定を参照してください。

Preboot ServicesコンポーネントがインストールされたWindows NT/2000/XPサーバがDHCPサーバを兼ねている場合には、Windows 2000 Advanced Serverでの標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスの設定を参照してください。


Windows 2000 Advanced Serverでの標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスの設定

Preboot ServicesがインストールされたWindows 2000 Advanced Serverに標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. コマンドプロンプトで、「netsh」を入力します。

  2. netschプロンプトで、「dhcp server」を入力します。

  3. dhcp serverプロンプトで、次のコマンドを入力します。

    add optiondef 60 ClassID STRING 0 PXEClient

  4. DHCPセットアップメニューで定義タイプを追加します。


NetWareサーバ上でのセットアップの確認

ZfD 4 Preboot Servicesコンポーネントがインストールされるとき、次のサービスがサーバ上でインストールされ実行されている必要があります。

pxestart.ncfファイルを使用して、1つのコマンドでPreboot Servicesを起動できます。

pxestop.ncfファイルを使用して、1つのコマンドでPreboot Servicesを停止できます。

インストール対象の環境でデフォルトのマルチキャストIPがすでに使用中でない場合、またはPXEでインストールされたファイルをデフォルトディレクトリから移動した場合には、これらのサービスのデフォルトの環境設定を変更する必要はありません。

これらのサービスの環境設定については、NetWareにおけるPreboot Servicesサーバの環境設定を参照してください。

Preboot Servicesコンポーネントが、標準のDHCPサーバを兼ねるNetWare 6サーバにインストールされた場合については、NetWare 6 DHCPサーバへの標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスのセットアップを参照してください。


NetWare 6 DHCPサーバへの標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスのセットアップ

Preboot ServicesがインストールされたNetWare 6 DHCPサーバに標準のDHCPサービスおよびProxy DHCPサービスをセットアップするには、次の手順に従います。

重要:  標準のDHCPサーバをすでに実行しているNetWare 5.xサーバにProxy DHCPサーバをインストールし実行することは、NetWare 5.1のDHCPプロトコルでオプション60が用意されていないため、サポートされていません。

NetWare 5.1サーバを実行している環境でDHCPサービスをNetWare 6にアップグレードした場合には、ステップ1〜6を実行します。NetWare 6サーバを実行している場合には、ステップ7から実行します。

  1. NetWare 6からDNS-DHCPクライアントをインストールします。

  2. サーバ上のsys:\systemディレクトリから、dhcpsrvr.nlm、dnipinst.nlm、およびnddprefs.datをバックアップの場所にコピーします。

  3. NetWare 6 CD上のsys\systemディレクトリから、dhcpsrvr.nlm、dnipinst.nlm、およびnddprefs.datをサーバ上のsys\systemディレクトリにコピーします。

  4. DNS-DHCPコンソールを使用して、DNSおよびDHCPのレコードをエクスポートします。

    DNS-DHCPのロケータとグループオブジェクト、およびDNSゾーンオブジェクトのNDS(R)/Novell eDirectoryTMの場所に注意してください。

  5. システムコンソールで、「load DNIPINST -R」を入力して、DNS-DHCPおよび関連スキーマ拡張を削除します。

  6. システムコンソールで、「load DNIPINST」を入力して、更新されたDNS-DHCPおよびスキーマ拡張をインストールします。

  7. DNS-DHCPコンソールを使用して、DNSおよびDHCPのレコードをインポートします。

  8. DNS-DHCPコンソールを使用して、ツールバーの[Global Preferences]をクリックし、[Global DHCP Options]タブをクリックします。

    または、

    DNS-DHCPコンソールを使用して、左側パネルのサブネットをクリックし、[Other DHCP Options]タブをクリックします。

  9. [Modify]をクリックします。

  10. [Available DHCP Options]の下の[Option 60]を選択し、[Add]をクリックします。

  11. [Vendor Class Identifier]テキストボックスに「PXEClient」を入力し、[OK]を2度クリックします。

  12. このサーバがDNSサーバを兼ねている場合には、システムコンソールで「load NAMED」を入力します。

  13. システムコンソールで、「load DHCPSRVR」を入力します。

  14. テキストエディタを使用して、sys\system\pdhcp.iniに対して次を変更します。

    USE_DHCP_Portを0に設定。

    USE_BINL_PORTが1に設定されていることを確認。

  15. pdhcp.nlmをアンロードし、再びロードします。