[Distribution Options]タブには次のページがあり、アプリケーションオブジェクトをユーザに配布する方法を設定できます。
[Icons/Shortcuts]プロパティページは、シンプルなアプリケーションおよびAOT/AXTアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。MSIアプリケーション、Webアプリケーション、およびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
次の図に示す[Icons/Shortcuts]プロパティページでは、アプリケーションをワークステーションに配布するときにApplication Launcherが作成するアイコンとショートカットを定義します。アプリケーションのアイコンは、プログラムグループの項目として、またはワークステーションのデスクトップ上やフォルダ内のショートカットとして追加できます。既存のアイコン、ショートカット、およびプログラムグループを削除することもできます。
![アプリケーションオブジェクト>[Distribution Options]タブ>[Icons/Shortcuts]ページ](../graphics/zfd_am_do_ics_a.gif)
このページで追加したアイコンおよびショートカットは、アプリケーションオブジェクトのアイコンとは別に作成されるものです。アプリケーションオブジェクトのアイコンは、アプリケーションのインストールや実行などの各種アクションを呼び出しますが、このページで定義するアイコンおよびショートカットは、アプリケーションの実行可能ファイルに直接リンクしており、アプリケーションを起動する機能しかありません。
アイコンおよびショートカットを他のオプションと組み合わせて使用すると、必要に応じたユーザ環境を構築することができます。たとえば、作成するアイコンおよびショートカットを定義して、アプリケーションオブジェクトを一度だけ実行するように設定できます([Run Options]>[Applications])。ユーザがアプリケーションオブジェクトを選択すると、Application Launcherは、アプリケーションを一度実行し、アイコンとショートカットを作成して、アプリケーションオブジェクトのプロパティによって指定されているその他のタスクを実行します。次に、ワークステーションからそのアプリケーションオブジェクトのアイコンを削除します。その後にアプリケーションを起動するには、ユーザはアイコンまたはショートカットを選択しなければなりません。
このリストには、アプリケーションがワークステーションに配布されるときに作成されるアイコンとショートカットが表示されます。
[File]>[Find]の順にクリックすると、特定の情報を備えたアイコンやショートカットを検索できます。
[File]>[Import]の順にクリックすると、別のアプリケーションオブジェクトからアイコンとショートカットをインポートすることができます。[Open]ダイアログボックスには、デフォルトでファイルの種類として*.axtが表示されます。.aotファイルからインポートする場合、.aotファイルを選択するためには、ファイルの種類の表示を[*.aot]または[All Files]に変更する必要があります。
[Add]をクリックすると、新しいプログラムグループ、プログラムグループ項目、またはショートカットを追加できます。
重要: プログラムグループとプログラムグループの項目はWindows 98ワークステーションではサポートされていますが、Windows NT/2000/XPワークステーションではサポートされていません。ショートカットは、Windowsのすべてのバージョンでサポートされています。
[Icons and Shortcuts]リストからアイコンまたはショートカットを選択して[Modify]をクリックすると、そのアイコンまたはショートカットに関連付けられている情報を変更することができます。
[Icons and Shortcuts]リストからアイコンまたはショートカットを選択して[Delete]をクリックすると、そのアイコンまたはショートカットをリストから削除することができます。
Roamingユーザプロファイルを実装した場合は、このオプションを使用して、ユーザのログイン先の各ワークステーションに特定のアイコンおよびショートカットが配布されることを確認します。
[Icons and Shortcuts]リストで、目的のアイコンやショートカットを選択して[Track Distribution Per User]を選択します。
デフォルトでは、Application Launcherは[Icons and Shortcuts]リストに定義されたアイコンおよびショートカットのみを次のタイミングで作成します。
アプリケーションを起動するたびにアイコンやショートカットをApplication Launcherが作成するようにするには、[Icons and Shortcuts]リストでアイコンやショートカットを選択して、[Distribute Always]を選択します。
ユーザが各自のローカルコンピュータにnalcacheディレクトリを持っている場合、Application Launcherはこのnalcacheディレクトリに保存されている情報を使用して、アイコンやショートカットを作成します。ユーザがnalcacheディレクトリを持たない場合(たとえば、ユーザがターミナルサーバクライアントセッションを通じてApplication Launcherを実行している場合)、またはユーザに対してキャッシュの書き込みが無効である場合(ユーザオブジェクト>[ZENworks]タブ>[Launcher Configuration]ページ>[Enable Writing to Cache]オプション)、Application LauncherはeDirectoryに保存された情報を使用します。
[Registry]プロパティページは、シンプルなアプリケーション、AOT/AXTアプリケーション、およびMSIアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。Webアプリケーションおよびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
次の図に示す[Registry]プロパティページでは、アプリケーションをワークステーションに配布するときにApplication Launcherが実行するレジストリ変更を定義します。
![アプリケーションオブジェクト>[Distribution Options]タブ>[Registry]ページ](../graphics/zfd_am_do_reg_a.gif)
[Registry Settings]ツリーには、アプリケーションをワークステーションに配布するときに変更される、すべての設定が表示されます。アプリケーションオブジェクトの作成時に.aotファイル、.axtファイル、または.msiファイルを使用した場合は、このツリーには、それらのテンプレートで定義されているすべてのレジストリ設定が自動的に表示されます。
配布時に作成または削除する追加のレジストリ設定がある場合は、その設定を[Registry Settings]ツリーに追加して、該当するアクション(作成または削除)を[Item Will]フィールドで指定する必要があります。
このオプションを使用すると、[Registry Settings]ツリーでキーや値を検索したり、設定をツリーにインポートしたり、設定をツリーからエクスポートしたりすることができます。
[File]をクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。
[Import]: レジストリ設定を別のアプリケーションオブジェクトの.aotファイルや.axtファイル、またはレジストリファイル(.reg)からインポートします。[Open]ダイアログボックスには、デフォルトでファイルの種類として*.axtが表示されます。.aotファイルまたは.regファイルからインポートする場合、該当するファイルを選択するためには、ファイルの種類の表示を[*.aot]、[*.reg]、または[All Files]に変更する必要があります。
[Export]: レジストリ設定をレジストリファイル(.reg)にエクスポートします。設定を.aotファイルまたは.axtファイルの形式にエクスポートするには、[Tools]>[Application Launcher Tools]メニューにある[Export Application Object]オプションを使用して、アプリケーションオブジェクト全体をエクスポートする必要があります。
このオプションを使用すると、レジストリ設定を[Registry Settings]ツリーに追加できます。[Registry Settings]ツリーに表示されている設定のみが、アプリケーション配布の際に作成または削除されます。
レジストリのキーまたは値を追加するには、キーを追加するレジストリフォルダを選択するか、値を追加するキーを選択し、[Add]ボタンをクリックして、次のオプションのいずれかを選択します。
[Registry Settings]ツリーにキーまたは値が追加されると、[Distribution Options]リストを使用して、追加されたキーまたは値をワークステーションのレジストリに作成するか、レジストリから削除するかを指定することができます。
キー名、値の名前、値のデータにマクロを使用することができます。マクロの詳細については、マクロを参照してください。
変更するキーまたは値を選択して、[Modify]をクリックします。
削除するキーまたは値を選択して、[Delete]をクリックします。キーを削除すると、そのキーの下位オブジェクトもすべて削除されます。
[Distribution Options]では、アプリケーション配布時における個々のレジストリ設定([Registry Settings]ツリー内)の処理方法を指定できます。
このオプションを使用して、配布中にレジストリ設定を作成するか削除するかを指定します。
[Registry Settings]ツリーで、設定を選択し、[Item Will]リストから[Create]または[Delete]を選択します。[Delete]を選択した場合、対象のレジストリ設定に下位の設定があるときは、Application Launcherによって下位の設定も削除されます。
Roamingユーザプロファイルを実装した場合は、このオプションを使用して、ユーザのログイン先の各ワークステーションに特定のレジストリ設定が配布されることを確認します。Roamingユーザプロファイルの一部として保存されていないレジストリ設定すべてに対して、このオプションを有効に設定する必要があります。
[Registry Settings]リストで、目的のレジストリ変更を選択し、[Track Distribution Per User]を選択します。
デフォルトでは、Application Launcherは[Registry Settings]リストに定義されたレジストリ変更のみを次のタイミングで配布します。
アプリケーションを起動するたびにレジストリ変更をApplication Launcherが配布するようにするには、[Registry Settings]リストでレジストリ設定を選択して、[Distribute Always]を選択します。
ユーザが各自のローカルコンピュータにnalcacheディレクトリを持っている場合、Application Launcherはこのnalcacheディレクトリに保存されている情報を使用して、レジストリを変更します。ユーザがnalcacheディレクトリを持たない場合(たとえば、ユーザがターミナルサーバクライアントセッションを通じてApplication Launcherを実行している場合)、またはユーザに対してキャッシュの書き込みが無効である場合(ユーザオブジェクト>[ZENworks]タブ>[Launcher Configuration]ページ>[Enable Writing to Cache]オプション)、Application LauncherはeDirectoryに保存された情報を使用します。
[Application Files]プロパティページは、シンプルなアプリケーションおよびAOT/AXTアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。MSIアプリケーション、Webアプリケーション、およびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
このプロパティページでは、アプリケーションをワークステーションに配布するときにApplication Launcherがインストールまたは削除するアプリケーションファイルを指定します。
![アプリケーションオブジェクト>[Distribution Options]タブ>[Application Files]ページ](../graphics/zfd_am_do_appfile_a.gif)
[Application Files]リストには、配布中にインストールまたは削除されるすべてのファイルおよびディレクトリが表示されます。アプリケーションファイルまたはディレクトリごとに、名前、ターゲットディレクトリ(ファイルがインストールされるワークステーション上の場所)、およびソース(ファイルのインストール中に使用するファイルまたはディレクトリ)が表示されます。
アプリケーションオブジェクトの作成時に.aotファイルまたは.axtファイルを使用した場合は、このリストには、それらのテンプレートで定義されているすべてのファイルおよびディレクトリが自動的に表示されます。
このオプションを使用すると、[Application Files]リスト内の項目を検索したり、ファイルとディレクトリをリストにインポートしたりすることができます。
[File]をクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。
[Find]: リスト内の特定の項目を検索します。[Name]、[Taraget Directory]、または[Source]の各フィールドに入力したテキストを検索できます。たとえば、Program Filesディレクトリにインストールされているファイルおよびディレクトリをすべて検索することができます。
[Import]: アプリケーションファイルとディレクトリを、別のアプリケーションオブジェクトの.aotファイルまたは.axtファイルからインポートします。[Open]ダイアログボックスでは、デフォルトでファイルの種類として*.axtが表示されます。.aotファイルからインポートする場合、.aotファイルを選択するためには、ファイルの種類の表示を[*.aot]または[All Files]に変更する必要があります。
このオプションを使用すると、[Application Files]リストにファイルやディレクトリを追加できます。[Application Files]リストに表示されているファイルとディレクトリのみが、配布中にワークステーションにインストールまたはワークステーションから削除されます。
[File]: ファイルをリストに追加するには、[Add]>[File]の順にクリックして、[Edit Files]ダイアログボックスを開きます。
[Source File]フィールドで、インストールのソースとして使用するファイルを指定します。マッピングされたドライブ、UNCパス、またはマクロを使用できます。または、ファイルを参照して選択することもできます(たとえば、\\server1\vol1\bookmarks\bookmark.htm or %SOURCE_PATH%\bookmark.htm)。ソースファイルは、単一のファイルがコピーされる場合もあれば、複数のファイルの場合もあります(たとえば、%SOURCE_PATH%\**)。snAppShotTMアプリケーションソース(.fil)ファイルである場合もあります。
ワークステーションからファイルを削除する場合は、このフィールドは空欄にしておきます。
[Target File]フィールドでは、ソースファイルのコピー先になるワークステーション上のファイルを指定します(たとえば、c:\program files\novell\browser\bookmark.htm)。マクロでターゲットパスを置き換えることもできます(たとえば、%TARGET_PATH%\bookmark.htm)ワイルドカード(**)を使用して複数のファイルをコピーするときは、コピー先のディレクトリだけを指定します(たとえば、c:\program files\novell\browser\)。
ワークステーションからファイルを削除する場合は、そのファイルのワークステーションにおけるフルパスを入力し、[Target File to Be Deleted]ボックスを選択します。
[Directory]: ディレクトリをリストに追加するには、[Add]>[Directory]の順にクリックして[Edit Directory]ダイアログボックスを開きます。
[Name]フィールドでは、ワークステーション上で作成または削除するディレクトリを指定します(たとえば、c:\program files\novell)。マクロでディレクトリパスを置き換えることもできます(たとえば、%DIRECTORY_TARGET_PATH%\novell)。
ワークステーションからディレクトリを削除するには、[Directory to Be Deleted]チェックボックスを選択します。このボックスを選択しない場合、ディレクトリがワークステーション上に作成されます。
変更するファイルまたはフォルダを選択して、[Modify]をクリックします。
削除するファイルまたはフォルダを選択して、[Delete]をクリックすると、[Application Files]リストから選択したファイルやフォルダを削除できます。
これらのオプションを使用して、[Application Files]リストに含まれているファイルやディレクトリの個々の配布オプションを指定します。
[Application Files]リストからフォルダを選択して、[Item Will]リストから次のオプションのいずれかを選択します。
[Copy if Does Not Exist]: ファイルがワークステーション上に現在ない場合にそのファイルをコピーします。
[Copy if Newer]: 既存ファイルの日時よりもファイルの日時が新しい場合、またはファイルがワークステーション上に現在ない場合に限り、ファイルをコピーします。
[Copy if Newer and Exists]: ファイルがすでにワークステーション上にあり、その日時が古い場合に限り、ファイルをコピーします。
[Copy if Newer Version]: ファイルの内部バージョンが既存ファイルのバージョンより新しい場合に限り、ファイルをコピーします(バージョン情報がある場合)。これは、.EXEまたは.DLLのバージョンを、コンパイル済みのバージョン情報に基づいて更新する場合に便利です。
[Copy if Different]: ファイルの日時またはサイズが既存ファイルの日時やサイズと異なっている場合に限り、ファイルをコピーします。
[Application Files]リストからフォルダを選択して、[Item Will]リストから次のオプションのいずれかを選択します。
Roamingユーザプロファイルを実装した場合は、このオプションを使用して、ユーザのログイン先の各ワークステーションにアプリケーションファイルが配布されることを確認します。Roamingユーザプロファイルの一部として保存されていないアプリケーションファイルすべてに対して、このオプションを有効に設定する必要があります。
[Application Files]リストで、目的のアプリケーションファイルを選択し、[Track Distribution Per User]を選択します。
デフォルトでは、Application Launcherは[Application Files]リストに定義されたファイルとフォルダの変更のみを次のタイミングで配布します。
アプリケーションを起動するたびにファイルやフォルダをApplication Launcherが配布するようにするには、[Application Files]でファイルやフォルダを選択して、[Distribute Always]を選択します。
ユーザが各自のローカルコンピュータにnalcacheディレクトリを持っている場合、Application Launcherはこのnalcacheディレクトリに保存されている情報を使用して、ファイルやフォルダをインストールまたは削除します。ユーザがnalcacheディレクトリを持たない場合(たとえば、ユーザがターミナルサーバクライアントセッションを通じてApplication Launcherを実行している場合)、またはユーザに対してキャッシュの書き込みが無効である場合(ユーザオブジェクト>[ZENworks]タブ>[Launcher Configuration]ページ>[Enable Writing to Cache]オプション)、Application LauncherはeDirectoryに保存された情報を使用します。
このオプションは、ファイルを共有ファイル(複数のアプリケーションで使用するファイル)として設定する場合に使用します。通常、共有ファイルはWindowsのDLLファイルです。snAppShotは、ワークステーションにインストールされているアプリケーションに変更点が見つかった場合に、共有ファイルを検出します。
[INI Settings]プロパティページは、シンプルなアプリケーション、AOT/AXTアプリケーション、およびMSIアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。Webアプリケーションおよびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
次の図に示す[INI Settings]プロパティページでは、アプリケーションをワークステーションに配布するときにApplication Launcherが作成または削除するINI設定を定義します。
![[INI Settings]ページ](../graphics/zfd_am_do_ini_a.gif)
[INI Settings]ツリーには、アプリケーションをワークステーションに配布するときに変更するINI設定が表示されます。アプリケーションオブジェクトの作成時に.aotファイル、.axtファイル、または.msiファイルを使用した場合は、このツリーには、それらのテンプレートで定義されているすべての.INI設定が自動的に表示されます。
配布時に作成または削除する追加のINI設定がある場合は、そのINI設定を[INII Settings]ツリーに追加して、該当するアクション(作成または削除)を[Item Will]フィールドで指定する必要があります。
[INI Settings]ツリーには複数のINIファイルを含めることができ、各INIファイルは複数のセクションで構成することができます。設定を[INI Settings]ツリーに追加する場合、その設定はファイルとセクションに追加する必要があります。つまり、新しい設定を追加する前に、新しいファイルと新しいセクションを追加しておく必要があります。
たとえば、CLASSPATH=の設定をsample.iniファイルのENVIRONMENTセクションに追加すると仮定します。この場合は、1)sample.iniファイルのファイルエントリを[INI Settings]ツリーに追加します。2)sample.iniファイルの下にENVIRONMENTセクションを追加します。3)ENVIRONMENTセクションの下にCLASSPATH=の設定を追加します。4)CLASSPATH=の設定を選択して、該当する作成アクションを[Item Will]フィールドで指定します。
CLASSPATH=の設定を追加するのではなく削除する場合も、実行するプロセスは同じですが、該当する削除アクションを[Item Will]フィールドで指定する点が異なります。
このオプションを使用すると、ファイル、セクション、または値を[INI Settings]ツリーで検索したり、設定をツリーにインポートしたり、設定をツリーからエクスポートしたり、ファイルのINI設定を確認したりすることができます。
[File]をクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。
[Import]: INI設定を別のアプリケーションオブジェクトの.aotファイルや.axtファイル、または.iniファイルからインポートします。[Open]ダイアログボックスでは、デフォルトでファイルの種類として*.axtが表示されます。.aotファイルまたは.iniファイルからインポートする場合、該当するファイルを選択するためには、ファイルの種類の表示を[*.aot]、[*.ini]、または[All Files]に変更する必要があります。
[Export]: 設定を.iniファイルにエクスポートします。設定を.aotファイルまたは.axtファイルにエクスポートするには、[Tools]>[Application Launcher Tools]メニューにある[Export Application Object]オプションを使用して、アプリケーションオブジェクト全体をエクスポートする必要があります。
[View File]: アプリケーションの配布時に変更する特定ファイルのINI設定を表示します。[File]>[View File]の順にクリックする前に、[INI Settings]ツリーからファイルを選択する必要があります。
このオプションを使用すると、INI設定を[INI Settings]ツリーに追加できます。[INI Settings]ツリーに表示されている設定だけが、アプリケーション配布時に作成または削除されます。ファイルをツリーに追加したり、セクションをファイルに追加したり、値をセクションに追加したりすることができます。
そのためには、ツリーから適切な項目を選択し、[Add]ボタンをクリックして、次のオプションのいずれかを選択します。
[File]: [INI Settings]ツリーにファイルを追加します。ファイル名の指定だけでなく、ファイルの場所を指定することもできます。デフォルトでは、%*WINDIR%マクロが使用されます。これは、ワークステーションのWindowsディレクトリ(通常はc:\windowsまたはc:\winnt)を表しています。ファイルに名前を付けたら、そのファイルにセクションを追加することができます。
[Section]: 選択したファイルにセクションを追加します。セクションに名前を付けたら、そのセクションに値を追加することができます。
[INI Settings]ツリーに値を追加したら、[Distribution Options]リストを使用して、その値をワークステーションに作成するかどうか、またはワークステーションから削除するかどうかを指定することができます。値を作成する必要があるがファイルまたはセクションがない場合は、Application Launcherが、値を追加する前にそのファイルまたはセクションを作成します。
セクション名、値の名前、値のデータにマクロを使用することができます。詳細については、マクロを参照してください。
ファイルの名前、セクションの名前、または値の名前を変更することができます。変更するファイル、セクション、または値を選択して、[Modify]をクリックします。
[INI Settings]ツリーから削除するファイル、セクション、または値を選択して、[Delete]をクリックします。ファイルやセクションを削除すると、それらの下位オブジェクトもすべて削除されます。
この配布オプションを使用すると、アプリケーション配布時における個々のINI設定([INI Settings]ツリー内)の処理方法を定義することができます。
このオプションを使用して、アプリケーションを配布するときに設定を作成するか削除するかを指定します。[INI Settings]ツリーから値を選択し、[Item Will]リストから次のオプションのいずれかを選択します。
[Create or Add to Existing Section]: 値が現在はセクションにない場合にその値を作成します。値がある場合は、既存の値に加えてその値をセクションに追加します。これは、たとえば「DEVICE=」の値が2つなど、同じ種類の値が複数必要なときに便利です。
[Create or Append to Existing Value]: 値が現在はセクションにない場合にその値を作成します。値がある場合は、新しい値のデータを既存の値に追加します。値のデータは、先頭の文字がスペースなどの区切り文字でなければなりません。
[Delete or Remove From Existing Value]: セクションから値を削除するか、値に複数のデータエントリがある場合は、この値のデータエントリを値から削除します。たとえば、win.iniファイルに次の設定があるとします。Run = sol.exe calc.exeこのオプションを使用すると、Run = sol.exeの部分は残したままcalc.exeだけを削除することができます。値のデータは、先頭の文字がスペースなどの区切り文字でなければなりません。
これらのオプションを使用して、セクションや値を作成、変更、または削除する順番に配置します。
[INI Settings]ツリーで、移動するセクションまたは値を選択して、[Move Up]または[Move Down]をクリックします。
デフォルトでは、Application Launcherは[INI Settings]リストに定義された変更のみを次のタイミングで配布します。
アプリケーションを起動するたびにINI変更をApplication Launcherが配布するようにするには、[INI Settings]リストでINI設定を選択して、[Distribute Always]を選択します。
ユーザが各自のローカルコンピュータにnalcacheディレクトリを持っている場合、Application Launcherはこのnalcacheディレクトリに保存されている情報を使用して、INI変更を実行します。ユーザがnalcacheディレクトリを持たない場合(たとえば、ユーザがターミナルサーバクライアントセッションを通じてApplication Launcherを実行している場合)、またはユーザに対してキャッシュの書き込みが無効である場合(ユーザオブジェクト>[ZENworks]タブ>[Launcher Configuration]ページ>[Enable Writing to Cache]オプション)、Application LauncherはeDirectoryに保存された情報を使用します。
ネットワーク上のRoamingプロファイルをユーザに許可している場合に、ユーザごと、ワークステーションごとに選択した変更内容を追跡する必要があるときに使用します。
[INI Settings]ツリーで、追跡する設定を選択して、[Track Distribution Per User]を選択します。
[Text Files]プロパティページは、シンプルなアプリケーションおよびAOT/AXTアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。MSIアプリケーション、Webアプリケーション、およびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
次の図に示す[Text Files]プロパティページでは、アプリケーションをワークステーションに配布するときにApplication Launcherがテキストファイル(config.sys、autoexec.batなど)に対して実行する変更を定義します。
![アプリケーションオブジェクト>[Distribution Options]タブ>[Text Files]ページ](../graphics/zfd_am_do_text_a.gif)
[Text Files]ツリーには、Application Launcherが変更するテキストファイルが表示されます。ファイルに対するそれぞれの変更内容は、そのファイルの下位に表示されます。
このオプションを使用すると、[Text Files]ツリーでファイルやテキストを検索したり、[Text Files]ツリーにファイルをインポートしたりすることができます。
[File]をクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。
[Import]: テキストファイルを、別のアプリケーションオブジェクトの.aotファイルまたは.axtファイルからインポートします。[Open]ダイアログボックスでは、デフォルトでファイルの種類として*.axtが表示されます。.aotファイルからインポートする場合、.aotファイルを選択するためには、ファイルの種類の表示を[*.aot]または[All Files]に変更する必要があります。
このオプションを使用すると、テキストファイルの変更内容を[Text Files]ツリーに追加できます。アプリケーションが配布されるときに、[Text Files]ツリーに表示されている内容だけが変更されます。
[File]: テキストファイルをツリーに追加するには、[Add]>[File]の順にクリックしてファイルエントリを作成します。ファイル名のみ、またはパスとファイル名(たとえば、autoexec.batやc:\autoexec.bat)を入力することができます。指定できるのは、ローカルワークステーションのドライブ、UNCサーバのパス、およびマクロだけです。
通常は、できるだけパスを指定してください。ファイル名しか入力しない場合、Application Launcherでは、ワークステーションのPATH環境変数に指定されているすべてのディレクトリが検索されます。一致するファイル名が見つからない場合は、ファイルが存在しないと判断され、PATH変数に指定されている最初のディレクトリにそのファイルが作成されます。
[Change]: [Text Files]リストに表示されているファイルに変更を加えるには、ファイルを選択し、[Add]>[Change]の順にクリックして、[Edit Text File]ダイアログボックスを開きます。必要な変更を加えます。[Edit Text File]ダイアログボックスの[Help]をクリックすると、ダイアログボックスの各フィールドについての情報を参照できます。
1つのテキストファイルに、複数の変更内容を追加できます。たとえば、ファイル内のテキストを置換し、同じファイルの末尾にテキストを追加することができます。追加するそれぞれの変更内容は、[Text File]リストのテキストファイルの下に表示されます。
テキストファイルの名前を変更するには、[Text File]ツリーからファイルを選択し、[Modify]をクリックして新しい名前を入力します。
テキストファイルの変更内容を編集するには、[Text File]ツリーから変更を選択し、[Modify]をクリックします。表示される[Edit Text File]ダイアログボックスで、必要な変更を加えます。[Edit Text File]ダイアログボックスの[Help]をクリックすると、ダイアログボックスの各フィールドについての情報を参照できます。
[Text File]ツリーで、削除するテキストファイルまたはテキストファイルの変更を選択して、[Delete]をクリックします。
これらのオプションを使用して、テキストファイルやテキストファイルの変更それぞれに配布オプションを設定します。これらのオプションは、[Text File]ツリーからテキストファイルを選択したか、テキストファイルの変更を選択したかによって異なります。
このオプションは、テキストファイルを選択した場合にのみ表示されます。選択したテキストファイルの変更後にユーザがコンピュータを再起動しないように設定する場合は、このオプションを選択します。[Distribution Options]>[Options]ページの[Reboot]と[Prompt Reboot]のオプションの方が、このオプションの設定よりも優先されます。
これらのオプションは、テキストファイルの変更を選択した場合にのみ表示されます。[Move Up]または[Move Down]をクリックして、変更を適用する順番に並べます。
デフォルトでは、Application Launcherは[Text File]リストに定義されたテキストファイル変更を次のタイミングで配布します。
アプリケーションを起動するたびにテキストファイルの変更をApplication Launcherが配布するようにするには、[Text Files]リストで変更を選択して、[Distribute Always]を選択します。
ユーザが各自のローカルコンピュータにnalcacheディレクトリを持っている場合、Application Launcherはこのnalcacheディレクトリに保存されている情報を使用して、変更を実行します。ユーザがnalcacheディレクトリを持たない場合(たとえば、ユーザがターミナルサーバクライアントセッションを通じてApplication Launcherを実行している場合)、またはユーザに対してキャッシュの書き込みが無効である場合(ユーザオブジェクト>[ZENworks]タブ>[Launcher Configuration]ページ>[Enable Writing to Cache]オプション)、Application LauncherはeDirectoryに保存された情報を使用します。
Roamingユーザプロファイルを実装した場合は、このオプションを使用して、ユーザのログイン先の各ワークステーションに特定のテキストファイル変更が配布されることを確認します。Roamingユーザプロファイルの一部として保存されていない変更すべてに対して、このオプションを有効に設定する必要があります。
[Text Files]リストで、目的の変更を選択し、[Track Distribution Per User]を選択します。
[Distribution Scripts]プロパティページは、シンプルなアプリケーション、AOT/AXTアプリケーション、およびMSIアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。Webアプリケーションおよびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
アプリケーション配布処理の一部として、Application Launcherではスクリプトエンジンを起動して、「配布前に実行」スクリプトと「配布後に実行」スクリプトを実行することができます(スクリプト実行順序の詳細については、スクリプトの実行順序を参照してください)。次の図に示す[Distribution Scripts]プロパティページでは、Application Launcherが使用するスクリプトエンジン、および実行するスクリプトを定義します。
![アプリケーションオブジェクト>[Distribution Options]タブ>[Distribution Scripts]ページ](../graphics/zfd_am_do_scripts_a.gif)
重要: Windows NT/2000/XPでは、配布スクリプトは保護されたシステム空間で実行されます。つまり、ユーザがスクリプトコマンドやコマンドの結果を知ることはありません。したがって、ユーザの介入を必要としたり開始したりするコマンドを配布スクリプトに含めないでください。そのようなコマンドを含むスクリプトは、ユーザの介入を必要としたり開始したりする時点で停止します。
このテキストウィンドウを使用して、アプリケーションの配布前に実行するスクリプトコマンドを入力します。スクリプト内で拡張文字を使用しないでください。拡張文字はサポートされていません。スクリプトの例については、スクリプトの例を参照してください。
このテキストウィンドウを使用して、アプリケーションの配布後に実行するスクリプトコマンドを入力します。スクリプト内で拡張文字を使用しないでください。拡張文字はサポートされていません。スクリプトの例については、スクリプトの例を参照してください。
スクリプトエンジンにより、使用する必要があるスクリプトコマンドとスクリプト言語が決まります。[Script Engine Location]フィールドでスクリプトエンジンを定義しない場合、Application LauncherはNovell ClientTMをスクリプトエンジンとして使用します(ワークステーションにNovell Clientがインストールされている場合)。つまり、Novell Clientのほとんどのログインスクリプトコマンドを使用することができます(サポートされているNovell Clientログインスクリプトコマンドを参照)。
Novell Client以外のスクリプトエンジンを使用する場合は、そのスクリプトエンジンを指定します。スクリプトエンジンは、ローカルドライブなど、ユーザが常に使用可能な場所に置く必要があります。スクリプトエンジンをネットワークサーバ上に置くことができるのは、たとえば、Novell ClientやClient for Microsoft Networksを通じて、ユーザがそのサーバにドライブをマッピングできる場合に限られます。Application Launcherがスクリプトエンジンを検出できない場合は、ユーザに対してエラーメッセージが表示され、アプリケーションの配布は失敗します。
スクリプトエンジンとしてWindowsコマンドインタープリタを使用する場合は、次の例に示すように/Cスイッチを含める必要があります。
%winsysdir%変数は、Windowsシステムディレクトリ(たとえばc:\winnt\system32)を指定します。/cスイッチは、コマンドインタープリタに対して、スクリプトを実行した後に停止するように指示します。/cスイッチを使用しない場合、スクリプトは完了しません。
スクリプトの例については、スクリプトの例を参照してください。
ファイル拡張子が必要になるのは、[Script Engine Location]フィールドでスクリプトエンジンを指定した場合のみです。
アプリケーションを配布するときに、Application Launcherは、Run Before Distribution(配布前に実行)スクリプトおよびRun After Distribution(配布後に実行)スクリプトの一時スクリプトファイルを作成します。これらのファイルはスクリプトエンジンに渡され、スクリプトエンジンによってスクリプトが実行されます。ファイル拡張子を指定する必要があります。スクリプトエンジンでスクリプトファイルを処理するためにはファイル拡張子が必要です。
スクリプトの例については、スクリプトの例を参照してください。
次のスクリプトは、スクリプトエンジンとしてWindows NT/2000/XPのコマンドインタープリタを使用します。配布の実行前に、c:\ディレクトリのリスティングがテキストファイルに保存され、autoexec.batファイルがバックアップされます。
dir c:\ >c:\1.txt
copy autoexec.bat autoexec.bak /y
cmd.exe /c
.bat
Application Launcherは、アプリケーションの配布時および起動時に、最大4つの異なるスクリプトを実行できます。
配布スクリプト: [Run Before Distribution]および[Run After Distribution]([Distribution Options]タブ>[Distribution Scripts]ページ)
実行スクリプト: [Run Before Launching]および[Run After Termination]([Run Options]タブ>[Launch Scripts]ページ)
Application Launcherでは、次の順にスクリプトが実行されます。
スクリプトエンジンとしてNovell Clientを使用する場合、次のコマンドを除くすべてのスクリプトコマンドを使用できます。
CLS |
INCLUDE |
PCOMPATIBLE |
DISPLAY |
LASTLOGINTIME |
SCRIPT_SERVER |
EXIT |
NO_DEFAULT |
SET_TIME |
FDISPLAY |
NOSWAP |
SWAP |
IF MEMBER OF |
PAUSE |
WRITE |
Application Launcherは、画面に何も表示しません。スクリプトエラーも表示しません。
スクリプトのコマンド、構文、および例については、NOVELL: Product Documentation WebサイトのNovell Client documentationを参照してください。
[Pre-Install Schedule]プロパティページは、シンプルなアプリケーションおよびAOT/AXTアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。MSIアプリケーション、Webアプリケーション、およびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
次の図に示す[Pre-Install Schedule]プロパティページでは、ユーザがはじめてアプリケーションオブジェクトを起動する前に、Application Launcherがアプリケーションをワークステーションにインストールするように設定できます。インストールのタイミングを指定できるので、アプリケーションをオフライン(業務時間外)で配布し、ユーザがアプリケーションがインストールされるまで待たなくてはならない事態を回避することができます。たとえば、翌日の業務開始時にアプリケーションをすぐに使用できるように、業務時間終了後にそのアプリケーションをインストールしておくことができます。
![アプリケーションオブジェクト>[Distribution Options]タブ>[Pre-Install Schedule]ページ](../graphics/zfd_am_do_preinst_a.gif)
インストールを事前に実行すると、Application Launcherはワークステーションに関連するすべての配布処理(ファイルのコピー、テキストファイル、INIファイル、およびワークステーションのレジストリ設定の変更)を実行します。次に、ユーザがアプリケーションオブジェクトをダブルクリックすると、Application Launcherはユーザ固有の配布処理(ユーザのレジストリキーの変更など)を実行し、インストールを終了します。
ワークステーションまたはユーザのいずれかに関連付けられたアプリケーションを事前にインストールできます。ユーザに関連付けられたアプリケーションの場合は、ユーザがログインしており、Application Launcherが実行されている必要があります。ワークステーションに関連付けられたアプリケーションの場合、ユーザのログインは不要です。
重要: Windows NT/2000/XPワークステーションでは、ユーザがログインしていない場合は、ユーザ固有のマクロがデフォルトのユーザディレクトリを指定します。これは、フォルダやアイコンを[スタート]メニューに追加する機能に影響します。この問題を解決するには、次の2つの方法があります。1)アプリケーションオブジェクトのマクロエントリに[Track Distribution Per User]オプションを指定します。2)ユーザ固有のマクロをすべてのユーザに適用されるマクロに変更(たとえば、%*PROGRAMS%を%*COMMONPROGRAMS%に変更)します。
このオプションを選択すると、アプリケーションは事前インストールされるようになります。このオプションを選択しない場合、スケジュールを設定した場合であってもアプリケーションは事前インストールされません。
使用するスケジュールの種類を選択します。[None]、[Specified Days]、または[Range of Days]を選択できます。
このオプションは、スケジュールを指定しない場合に使用します。アプリケーションは、システム要件が満たされ([Availability]>[System Requirements]ページ)、アプリケーションがオブジェクトと関連付けられた([Associations]ページ)時点でインストールされます。
このオプションを使用して、アプリケーションを事前インストールする日付を指定します。指定できる日付の数は、350以下です。
[Date Range]: [Date Range]リストには、アプリケーションが事前にインストールされる日付がすべて表示されます。日付を追加するには、[Add]をクリックし、日付を選択して[OK]をクリックします。リストにその日付が表示されます。
[Time for Selected Dates]: 適用できる開始時刻と終了時刻を選択します。選択した時刻は、[Date Range]リスト内のすべての日付に適用されます。時刻は5分単位で増分します。最早開始時刻は00:00(午前12時)、最遅終了時刻は23:55(午後11時55分)です。つまり、時間の増分単位により、午後11時55分から深夜12時までの5分間は、アプリケーションが使用不可能な時間範囲になります。アプリケーションを終日使用可能にする場合は、スケジュールタイプとして日付の範囲を使用する必要があります。
[Spread from Start Time (in Minutes)]: ネットワークの負荷が過大にならないように、複数のワークステーションが同時にアプリケーションをインストールすることを避ける場合は、アプリケーションをインストールできる時間の間隔を分単位で入力します。アクセス分散オプションを使用すると、アクセス時間を指定した時間(分単位)に分散できるので、すべての事前インストール処理がすべて同時に実行されることを回避できます。
このオプションを使用して、アプリケーションを事前インストールする日付の範囲を選択します。このオプションを使用すると、指定した期間内の特定の曜日に限ってアプリケーションを事前インストールすることもできます。
[Date Range]: 日付の範囲を定義するには、開始日と終了日を選択し、指定された期間内で曜日(日曜から土曜まで)を選択します。デフォルトでは、すべての日付が選択されています。ボタンをクリックすると、いずれかの日付を選択できます。
[Time for Selected Range]: 適用できる開始時刻と終了時刻を選択します。このオプションは、選択した日が1日だけか、複数の日付か、7日間すべてであるかによって異なります。1日または複数の日付を選択した場合(7日間すべて以外を選択した場合)、アプリケーションは選択した日付の開始時刻から終了時刻の間で使用できます。たとえば、月曜日の8:00から5:00の間でアプリケーションの使用を可能にした場合、アプリケーションは8:00から5:00の間で動作します。ただし、7日間すべてを選択した場合、時刻の設定は無視されます。アプリケーションは毎日24時間使用できます。
[Spread from Start Time (in Minutes)]: ネットワークの負荷が過大にならないように、複数のワークステーションが同時にアプリケーションをインストールすることを避ける場合は、アプリケーションをインストールできる時間の間隔を分単位で入力します。アクセス分散オプションを使用すると、アクセス時間を指定した時間(分単位)に分散できるので、すべての事前インストール処理がすべて同時に実行されることを回避できます。
[Use this Schedule in GMT for All Clients]: スケジュールは、ワークステーションのタイムゾーンに基づいています。複数のタイムゾーンにまたがるネットワークで、アプリケーションの実行を午後1時に設定すると、アプリケーションは各タイムゾーンの午後1時に実行されます。このオプションを選択すると、タイムゾーンが異なる地域のワークステーションで、アプリケーションを同時に実行させることができます(たとえば、ローマ時間の午後1時とロサンゼルス時間の午後11時)。
[Options]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。
次の図に示す[Options]プロパティページでは、ワークステーションにアプリケーションを配布するときにApplication Launcherが使用する一般的なオプションを定義します。
![アプリケーションオブジェクト>[Distribution Options]タブ>[Options]ページ](../graphics/zfd_am_do_opts_a.gif)
バージョン番号は0から65535までの一意の番号で、アプリケーションオブジェクトが更新されるたびに数値を増分させていくことができます。バージョン番号を増分していくように設定すると、ユーザが次にアプリケーションオブジェクトを起動したときに、再びアプリケーションが配布されます。
GUID(global unique identifier)は、ランダムに生成される文字列であり、アプリケーションに一意の識別子を提供します。Application Launcherは、ワークステーションにアプリケーションを配布するときに、トラッキングを実行できるようにGUIDをワークステーションのWindowsレジストリに追加します。
GUIDを使用して、配布されたアプリケーションを追跡してトラブルシューティグすることができます。たとえば、特定のアプリケーションが確実にワークステーションに配布されるようにする場合は、アプリケーションオブジェクトの[Distribution]ページに記録されているGUIDと、ワークステーションのレジストリに現在設定されているGUIDを比較します。[Synchronize Distributed GUIDs]オプション([Tools]>[Application Launcher Tools]メニュー)を使用すると、複数のアプリケーションオブジェクトに同じGUIDを共有させることもできます。このオプションは、複数のアプリケーションをまとめて配布する場合に役立ちます。[Generate New GUIDs]オプション([Tools]>[Application Launcher Tools]メニュー)を使用すると、複数のアプリケーションに必ず異なるGUIDが割り当てられるようにすることもできます。
これらのオプションを使用すると、アプリケーションを常に配布するかどうかや、配布時にユーザへの確認メッセージを表示するかどうかを指定できます。Webアプリケーションおよびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトの場合、[Options]フィールドは適用されないため表示されません。
デフォルトでは、Application Launcherは、アプリケーションオブジェクトに関連付けられた配布の変更を次のタイミングで実行します。
アプリケーションを起動するたびにApplication Launcherがそのアプリケーションを再配布するようにするには、[Distribute Always]を選択します。
このオプションは、アプリケーションの実行時には必ずすべてのアプリケーション設定とファイルが更新されているようにする場合などに役立ちます。ユーザが各自のローカルコンピュータにnalcacheディレクトリを持っている場合、このnalcacheディレクトリのファイルと設定が配布されます。ユーザがnalcacheディレクトリを持たない場合(たとえば、ユーザがターミナルサーバクライアントセッションを通じてApplication Launcherを実行している場合)、またはユーザに対してキャッシュの書き込みが無効である場合(ユーザオブジェクト>[ZENworks]タブ>[Launcher Configuration]ページ>[Enable Writing to Cache]オプション)、アプリケーションファイルと設定はeDirectoryの情報で更新されます。ユーザが各自のローカルコンピュータにnalcacheディレクトリを持っている場合でもeDirectoryの情報を配布するようにするには、アプリケーションのバージョン番号を変更するか、または個々のユーザにアプリケーションオブジェクトを右クリックして[Verify]をクリックさせる必要があります。
特定のファイルや設定のみを毎回配布する必要がある場合でも、状況に応じてそれらのファイルや設定を更新することができます。たとえば、特定のレジストリキーと値を毎回配布する場合は、その特定のキーと値に対して[Registry]ページ([Distribution Options]タブ)の[Distribute Always]オプションを設定することができます。
この設定によりすべてのアプリケーションファイルと設定が毎回配布されるようになるため、この設定は[Registry]、[INI Settings]、[Application Files]、[Icons/Shortcuts]、および[Text Files]の各ページ([Distribution Options]タブ)の[Distribute Always]オプションよりも優先されます。
このオプションを選択すると、アプリケーションをワークステーションに配布するかどうかの選択をユーザに促すメッセージを表示できます。このメッセージは、ユーザがアプリケーションアイコンをはじめてクリックしたときに表示され、それ以降は表示されません。アプリケーションをインストールするべきかどうかをユーザが判断しやすくするために、メッセージには、[Description]ページ([Identification]タブ)に入力したテキストを表示できます。
ワークステーションの再起動のタイミングを選択します。使用できるオプションは次のとおりです。
[If Needed]: Windowsの実行中には反映できない変更が実行された場合(DLLを置換する場合など)に、Application Launcherはワークステーションを再起動します。
[Always]: Application Launcherは、アプリケーションの配布後に必ずワークステーションを再起動します。
[Never]: Application Launcherはワークステーションを再起動しません。変更内容はワークステーションを次回再起動したときに有効になります。
重要: NALサービスは、「ユーザ」空間ではなく「システム」空間で実行され、ワークステーションに関連付けられたアプリケーションをWindows NT/2000/XPワークステーションで配布します。[Always]オプションを選択した場合は、[Prompt Reboot]オプションが[Prompt]に設定(次を参照)されていても、NALサービスはワークステーションを自動的に再起動します。つまり、NALサービスは[Prompt Reboot]の設定を無視します。[If Needed]を選択した場合に再起動が必要になったときも、同様にNALサービスはワークステーションを自動的に再起動します。
ワークステーションの再起動を確認するメッセージを表示するかどうかを選択します。[Prompt]を選択したが[Show Progress]([Identification]タブ>[Icon]ページ)は選択しなかった場合、ユーザには確認メッセージは表示されません(つまり、[Show Progress]を無効にする設定の方が、[Prompt Reboot]オプションを有効にする設定よりも優先されます)。