Application LauncherはHTTPまたはHTTPSプロトコルを使用して、イベント情報をXMLデータとしてZfD Application Management Reportingサーブレット(zfdamrServlet)に送信できます。サーブレットはメッセージを処理して、ZfDに同梱されているSybaseデータベースなどのJDBC対応データベースに追加します。
XMLを使用するレポート機能をセットアップするには、次の作業を実行します。
Reportingサーブレットを使用するには、次のいずれかのサーバ環境が必要です。表示されているバージョン番号は最低限のバージョン要件です。
| サーバ | Javaサーブレットエンジン | JVM |
|---|---|---|
NetWare 6 (Support Pack 2またはそれ以降) 1 |
Tomcat 3.3a |
Novell JVM* for NetWare 1.3.1 |
Windows 2000 (最新のサービスパックを適用) |
Tomcat 3.3a |
Sun JDK 1.3.1_01 |
1 Support Pack 2またはそれ以降が必要です。Support Pack 2またはそれ以降が適用されていない場合、Reportingサーブレットのサーバ利用率は100%に上昇して、そのまま変わりません。
NetWare 6へのTomcatのインストールについては、NetWare 6のマニュアルを参照してください。
Windows 2000へのTomcatのインストールについては、Apache TomcatのWebサイトを参照してください。
Reportingサーブレットをインストールするサーバ環境が、前の節「Reportingサーブレットの要件を満たす」に表示されたソフトウェア要件を満たしていることを確認します。
ZfDサーバのsys:\public\reporting\canned\nalレポートディレクトリからTomcatのwebappsディレクトリにzfdamrServlet.warファイルをコピーします。
このファイルは、ZENworks for Desktops Program CDまたはZENworks 6 Desktop Management Program CDのzenworks\products\appmgmt\nalレポートディレクトリにも収録されています。
Tomcatを再起動して、zfdamrServlet.warファイルを展開します。
または、
Tomcatを再起動しない場合は、Tomcatに同梱されているツールを使用して、ファイルを展開します。
Reportingサーブレットでは、レポートイベントの書き込み先のデータベースに関する情報が必要です。この情報を指定するには、次の手順に従います。
web.xmlファイルを開きます。このファイルはTomcatのwebapps\zfdamrservlet\web-infディレクトリにあります。
Sybaseデータベースを使用している場合は、dbipパラメータを検索して、パラメータの値をデータベースサーバのIPアドレスに変更します。Sybaseデータベースの場合、変更する必要があるパラメータはIPアドレスだけです。
または、
Sybase以外のデータベースを使用している場合は、お使いのデータベースに合わせて、下で説明するパラメータを変更します。
dbuser: データベースへの書き込みアクセス権を持つユーザ名を入力します。読み取りアクセス権は必要ありません。設定済みのユーザ名(MW_DBA)は、ZfDインストールプログラムによって作成されるSybaseデータベースに対するデフォルトのRead-Writeユーザ名です。ZfD Sybaseデータベースを使用していて、デフォルトのRead-Writeユーザ名を変更していない場合は、このパラメータを変更する必要はありません。
dbpasswd: dbuserパラメータで指定したユーザ名に対するパスワードを入力します。設定済みのパスワード(novell)は、ZfDインストールプログラムによって作成されるSybaseデータベースに対するデフォルトのRead-Writeユーザのパスワードです。ZfD Sybaseデータベースを使用していて、デフォルトのRead-Writeユーザのパスワードを変更していない場合は、このパラメータを変更する必要はありません。
dbip: データベースを実行しているサーバのIPアドレスを入力します。
dbport: データベースがリッスンしているポートを入力します。設定済みのポート(2638)は、ZfDインストールプログラムによって作成されるSybaseデータベースに対するデフォルトのNetWareサーバポートです。NetWareにインストールされたZfD Sybaseデータベースを使用していて、デフォルトのポートを変更していない場合は、このパラメータを変更する必要はありません。
dbprotocol: データベースへのアクセス時に使用するプロトコルを入力します。Sybaseの場合、「jdbc」です(あらかじめ設定された値)。
dbsubprotocol: データベースへのアクセス時に使用するサブプロトコルを入力します。Sybaseの場合、「sybase」です(あらかじめ設定された値)。
dbsubname: データベースへのアクセス時に使用するサブネームを入力します。Sybaseの場合、「Tds」です(あらかじめ設定された値)。
dbdriver: データベースへのアクセス時に使用するフルクラスのドライバを入力します。このドライバは、dbprotocolパラメータに表示されたプロトコルをサポートしている必要があります。Sybaseの場合、「com.sybase.jdbc2.jdbc.SybDriver」です(あらかじめ設定された値)。
ファイルを保存します。
Tomcatを再起動します。
Application LauncherでXMLを使用してアプリケーションイベントをレポートできるようにするには、次の作業を実行します。
XMLターゲットポリシーを有効にして、コンテナと関連付ける:
ConsoleOneで、使用するService Location Packageを右クリックし、[Properties]をクリックします。
または、
Service Location Packageがない場合は、新しいService Location Packageを作成するコンテナを右クリックし、[New]>[Policy Package]の順にクリックします。Policy Package Wizardに従って、Service Location Packageを作成します。
![[General Policies]ページ](../graphics/zfd_am_slp_gen_a.gif)
[General]ページで、[Enabled]列の下にあるチェックボックスを選択し、[XML Targets]ポリシーを有効にします。
リストから[XML Targets]ポリシーを選択し、[Properties]をクリックして、[XML Targets]プロパティページを表示します。
![[XML Targets]ページ](../graphics/zfd_am_slp_xml_a.gif)
[Add]をクリックして[XML URL]ダイアログボックスを表示します。XMLデータの送信先のURLを入力して[OK]をクリックすると、入力したURLがリストに追加されます。
ReportingサーブレットのURLは次のとおりです。
http://ip_address/zfdamrServlet/run
ip_addressは、Reportingサーブレットが実行されているサーバのIPアドレスまたはDNSホスト名です。
ステップ 4を繰り返して、さらにURLを追加します。
URLを追加し終わったら、[OK]をクリックして[General]ページに戻ります。
[Associations]をクリックして[Associations]ページを表示します。
![Service Location Packageの[Associations]ページ](../graphics/zfd_am_slp_assc_a.gif)
このページを使用して、Web URLに送信するXMLレポートの対象になるユーザまたはワークステーションが配置されているコンテナにService Location Packageを関連付けます。ユーザオブジェクトおよびワークステーションオブジェクトが配置されているコンテナがペアレントコンテナに複数含まれている場合は、各コンテナを選択する代わりに、ペアレントコンテナを選択することができます。
[Add]をクリックし、追加するコンテナを参照して選択します。[OK]をクリックして、選択したコンテナをリストに追加します。
ステップ 9を繰り返して、さらにコンテナを追加します。
コンテナを追加し終わったら、[OK]をクリックして情報を保存します。
XMLターゲットポリシーを有効にしたら、XMLレポート機能を使用するためにアプリケーションオブジェクトを設定できます。イベントのレポート機能はアプリケーションごとに設定します。したがって、イベントのレポートを収集するアプリケーションと、収集しないアプリケーションを選択できます。
XMLレポート機能を使用するためにアプリケーションを設定する方法については、レポート機能を使用するためのアプリケーションの設定を参照してください。