パフォーマンスに関するヒント

この節では、次に示すインベントリコンポーネントのパフォーマンスに関するヒントについて説明します。

• Inventory Reportsのパフォーマンスに関するヒント
• Inventory Data Exportのパフォーマンスに関するヒント
• Inventory Queryのパフォーマンスに関するヒント

Inventory Reportsのパフォーマンスに関するヒント

千台を超えるワークステーションがデータベースに含まれる場合、すべてのサブレポートを表示するのに時間がかかります。したがって、サブレポートのリストを指定することをお勧めします。サブレポートのリストを指定することにより、レポートの全般的なパフォーマンスが向上します。

Inventory Data Exportのパフォーマンスに関するヒント

• Inventory Data Exportのパフォーマンスを最大にするには、DBExportでフィルタ条件を有効にする必要があります。DBExportは、指定した照会に基づき、選択されたソフトウェアだけをエクスポートします。
• エクスポートの実行中、使用しない属性の選択は解除します。選択の解除を実行するには、DBExportと［Required Attributes Only］オプションを使用します。
• ソフトウェアのエクスポートを個別に実行します。この結果、［Non-Software Export］機能のパフォーマンスが大幅に向上します。

Inventory Queryのパフォーマンスに関するヒント

• 任意のタイミングでデータベース内のすべてのワークステーションに関する情報を取得するには、(Processor.Processor Family = UNKNOWN)照会を指定します。次に［Display Machine(s) Not Satisfying the Query］オプションを選択します。
• 複雑な照会の仕様を使わない場合、または照会を保存しない場合、［Advanced Find Type］オプションは使用しないでください。
• パフォーマンスを向上させるには、複数のグループでAND条件を使用する照会を指定します。
• 複数の論理演算子が設定された複雑な照会を、論理演算子で切り分けて、複数のグループに分割します。
• 複数のワークステーションで複雑な照会を使用する場合、データベースのキャッシュサイズを増やします。データベースの調整に関する詳細については、データベースパラメータの調整に関するヒントを参照してください。
• 範囲を限定した、高速に実行される照会を保存して、再利用できるようにします。
• 速度の遅いリンクを使ってデータベースに接続して、Inventory Queryを実行することは避けてください。
• 高速接続であるにもかかわらず、複雑な照会の実行に10分以上かかる場合には、指定した照会に合致するワークステーションが存在しない可能性があります。このとき次のメッセージが表示されます。

  No Computer system matched the query

  ［Result］ウィンドウを閉じて、入力照会の範囲を限定し、再び照会を実行します。ワークステーションが検索されるまで、照会範囲を限定するプロセスを繰り返します。

• 最適なパフォーマンスを得るには、照会に使用するグループの数を4つに制限してください。さらに、4つのグループを分割する論理演算子の数を3つに制限してください。
• 正確な論理文字列がわかっている場合には、MATCHES演算子を使用しないようにします。MATCHES演算子は、指定したパターンに基づく結果を得るために、データベースを検索します。この結果、パフォーマンスが低下します。
• インベントリデータベースに保存されていない特定のインベントリコンポーネントをチェックする場合、標準属性を使用した照会の代わりに(ISNULL)演算子を使用します。
• もう一度、照会を実行する場合、接続先であるインベントリデータベースのシャットダウンは避けてください。この結果、照会の実行速度が向上します。