アップグレードには、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)プログラムまたはコマンドライン(Linuxのみ)を使用できます。
メモ:ゾーンをアップグレードすると、最初に更新されたプライマリサーバでZooKeeperが有効になります。詳細については、アップグレード後の環境設定を参照してください。
重要:
プライマリサーバのZENworks 2020 Update 2へのアップグレードには、ZENworksシステム更新を使用しないでください。
Windowsデバイスでは、ZENworksサーバをアップグレードする前にWindows Updateを実行して、使用可能な更新がデバイスにすべてインストールされていることを保証します。Windows Updateを一度実行した後は無効にして、デバイスのZENworksサーバのアップグレード中にそれ以上更新が行われないことを保証します。ZENworksをアップグレードした後、Windows Updateを有効にできます。
Linux Updateを無効にして、デバイスのZENworksサーバのアップグレード中にそれ以上更新が行われないことを保証します。
前提条件をすべて満たしている場合、ZENworks 2020 Update 2にアップグレードするプライマリサーバで、次の手順を実行します。
次の手順で、ZENworks アップグレードプログラムを起動します。
Linux: 次を実行します。
Micro FocusダウンロードサイトからZENworksアップグレードISOイメージをダウンロードします。
コマンドmount -o loop <名前を含むISOパス> <mount_path>を実行して、ISOをマウントします。
cdをマウントし、次を実行します: /setup.sh.
Windows: 次のいずれかの操作を行います。
Micro FocusダウンロードサイトからZENworksアップグレードISOイメージをダウンロードします。
ISOをマウントします。
setup.exeを実行します。
DOSウィンドウを開き、ZENworks 2020 Update 2インストールメディアのルートまでブラウズし、setup.exeコマンドを入力します。
アップグレード中に、表 2-1, アップグレード情報でアップグレードデータの詳細を参照します。
GUIアップグレードを使用している場合は、ヘルプボタンをクリックして同様の情報を参照することもできます。
Windowsデバイスで次のいずれかを実行します:
自動的に再起動するように選択した場合は(アップグレード時にはい、システムを再起動しますオプションを選択した場合。サーバの再起動(Windowsの場合のみ)参照)、起動プロセスが完了してサービスが開始したら、ステップ 5に進みます。
手動で再起動するように選択した場合は(アップグレード時にいいえ、システムを後で手動で再起動しますオプションを選択した場合。サーバの再起動(Windowsの場合のみ)を参照)、アップグレードが完了してサービスが開始するまで待機し、確認します。
アップグレード後、ZENworksサーバデータが古いNovellファイルパスから新しいMicro Focusファイルパスにコピーされます。ただし、古いファイルパスのZENworksサーバデータは、アップグレードプロセス中に保持されます。アップグレードされたバージョンのZENworksサーバが期待どおりに動作しているか確認したら、ビルドに付属しているクリーンアップユーティリティを実行して、保持されているサーバデータを削除できます。詳細については、Linuxまたはアプライアンスサーバでのクリーンアップユーティリティの実行を参照してください。
他のプライマリサーバをアップグレードするには、ステップ 1から繰り返します。
重要:管理ゾーン内のプライマリサーバがすべてアップグレードされるまで、これらの手順を繰り返してください。
メモ:ZENworks Reportingを使用している場合は、ゾーンをZENworks 2020 Update 2にアップグレードした後で、必ずZENworks Reportingを再設定してください。詳細については、『ZENworks Reportingアプライアンス展開および管理リファレンス』の「ZENworks Reportingアプライアンスの再設定」を参照してください。
表 2-1に、ZENworks 2020からZENworks 2020 Update 2にアップグレードするためのアップグレード情報を示します。
表 2-1 アップグレード情報
アップグレード情報 |
説明 |
---|---|
使用許諾契約 |
使用許諾契約に同意しない場合、アップグレードインストーラは続行されません。 |
ZENworks前提条件 |
必要な前提条件が満たされていない場合、アップグレード手順は続行されません。満たされていない前提条件は、GUIに表示されるか、またはコマンドラインに一覧にされます。詳細については、前提条件を参照してください。 .NET前提条件が満たされていない場合は、説明内のZENworksリンクをクリックして、ZENworksにバンドルされているランタイムバージョンをインストールすることができます。.NET 4.5 フレームワークとそのすべての最新アップデートをインストールしたか確認します。.NETのインストール後、ZENworksアップグレードが続行します。 メモ:.NET 4.5のインストール後、デバイスを再起動する必要があります。 |
Upgrade Type(アップグレードタイプ) |
管理ゾーンで最初にアップグレードするプライマリサーバの場合ははいを、それ以外の場合はいいえを選択します。 はいを選択すると、ゾーン管理者の資格情報の入力を求められます。 または いいえを選択した場合は、表 2-2, アップグレード情報 - 他のプライマリサーバのアップグレードで説明する手順を実行します。 |
データベースのパージング |
最初のプライマリサーバのアップグレードを完了するのに必要な時間は、データベースに格納されているデータのサイズによって変わります。Microsoft SQLまたはOracle Enterpriseデータベースを使用しているプライマリサーバでは、アップグレードインストーラによって、パージできる不要なインベントリデータのサイズがチェックされます。パージするレコードの件数が200,000を超える場合、プライマリサーバのアップグレード前にデータベースをパージするオプションが表示されます。他のデータベースタイプでは、パージするレコードの件数が200,000未満の場合、このページは表示されません。
|
ZENworks診断センター |
ZENworks診断センターを使用して、データベースを検証します。不一致が見つかった場合は、エラーがZDC レポートに記録されます。 エラーレポートは次の場所で利用できます。
メモ:データベースの検証は、最初のプライマリサーバをZENworks 2020 Update 2にアップグレードする前に実行してください。それ以降のサーバのアップグレードでは、データベースの検証を求めるプロンプトは表示されません。 |
アップグレード前のタスク |
他のすべてのプライマリサーバ上のすべてのZENworksサービスが停止されていることを確認します。他のプライマリサーバ上でサービスが停止されていない場合は、アップグレードを続行できません。 Linuxサーバの場合は、DockerとDocker Composeがインストールされていて、そのサービスが有効で実行されていることを確認します。詳細については、前提条件を参照してください。 ZENworksデータベースおよび他の重要なデータの完全なバックアップを取っていることを確認します。 必要なアクションを実行した後で、表示されるチェックボックスを選択します。 |
アップグレード前の概要 |
概要には次のフィールドが表示されます。 ゾーン名: このサーバが属する管理ゾーンの名前が表示されます。 情報を変更するには、前をクリックします。 |
アップグレードプロセス |
ハードウェアの能力およびデータベース内のデータサイズによっては、アップグレードプロセスには数分かかります。 |
アップグレードエラー |
アップグレード中にエラーが発生した場合は、このページが表示されます。詳細については、次の場所にあるログファイルを参照してください。エラーを解決して、アップグレードを再開します。 Windowsの場合: 古いNovellファイルパスのログを確認できます。アップグレードプロセスが再開されたら、新しいMicro Focusファイルパスのログを確認します。 「Novellファイルパス」:
「Micro Focusファイルパス」:
|
|
Linuxの場合: 古いNovellファイルパスのログを確認できます。アップグレードプロセスが再開されたら、新しいMicro Focusファイルパスのログを確認します。 「Novellファイルパス」
「Microfocusファイルパス」
|
アップグレード後のアクション: ZENworksシステムステータスユーティリティの実行 |
アップグレードプログラムを終了する前に、ZENworksシステムステータスユーティリティを実行して、ZENworksサービスのハートビートチェックを起動するように選択します。結果はアップグレードログファイルに記録されます。 |
アップグレード後のアクション: クリーンアップユーティリティの実行 |
アップグレード後、ZENworksサーバ設定が古いNovellファイルパスから新しいMicro Focusファイルパスにコピーされます。ただし、ZENworksサーババイナリおよび古いファイルパスの古い設定は、アップグレードプロセス中に保持されます。アップグレードされたバージョンのZENworksサーバが期待どおりに動作しているか確認したら、ビルドに付属しているクリーンアップユーティリティを実行して、保持されているサーバデータを削除できます。詳細については、Linuxまたはアプライアンスサーバでのクリーンアップユーティリティの実行を参照してください。 |
サーバの再起動(Windowsの場合のみ) |
Windowsプライマリサーバでアップグレードが成功したら、すぐに再起動するか、後で再起動するか選択できます。
|
アップグレードの完了 |
次のアクションを含め、前に選択したアクションが実行されます。
|
表 2-2 アップグレード情報 - 他のプライマリサーバのアップグレード
インストール情報 |
説明 |
---|---|
Primary Server and Zone Credentials(プライマリサーバおよびゾーン資格情報) |
アップグレード済みのプライマリサーバ、ゾーン資格情報、およびSSLポート番号の詳細の入力を求められます。 |
ZENworks Database Details(ZENworksデータベース詳細) |
(条件付き)デバイスが、アップグレード済みのプライマリサーバ経由でデータベースに接続できない場合、データベースに直接接続するための詳細の入力を求められます。 |
ポート番号 |
ファイアウォールによってブロックされている可能性があるポートをいくつか開く必要があります。今すぐポートを開くことも、後で手動で開くこともできます。 |
アップグレード前の概要 |
警告:[アップグレード前の概要]ページが表示される前に、サーバ上のZENworksサービスは停止します。この時点でアップグレードをキャンセルした場合、手動でZENworksサービスを再開する必要があります。 概要には次のフィールドが表示されます。 ZENworksホームディレクトリ: アップグレードするZENworksソフトウェアがインストールされているプライマリサーバ上の場所が表示されます。 ゾーン名: このサーバが属する管理ゾーンの名前が表示されます。 |
アップグレードプロセス |
ハードウェアの能力によっては、アップグレードプロセスには数十分かかります。 |
Errors during upgrade (アップグレード中のエラー) |
アップグレード中にエラーが発生した場合は、このページが表示されます。エラーを解決して、アップグレードを再開する必要があります。詳細については、次の場所にあるログファイルを参照してください。 Windowsの場合: 古いNovellと新しいMicro Focusファイルパス両方のログを確認できます。 「Novellファイルパス」
「Micro Focusファイルパス」
|
|
Linuxの場合: 次のファイルパスのログを確認できます。 「Novellファイルパス」
「Microfocusファイルパス」
|
アップグレード後アクション |
アップグレードプログラムを終了する前に、ZENworksシステムステータスユーティリティを実行して、ZENworksサービスのハートビートチェックを起動できます。結果はインストールログに記録されます。 |
サーバの再起動(Windowsの場合のみ) |
Windowsプライマリサーバでのアップグレード後、すぐに再起動するか、後で再起動するか選択できます。
|
アップグレードの完了 |
次のアクションを含め、前に選択したアクションが実行されます。
|
ZENworks 2020からZENworks 2020 Update 2にアップグレードしたいプライマリサーバで、次の手順を実行します。
アップグレードの前提条件が満たされていることを確認します。
ZENworks アップグレードプログラムを起動してLinuxターミナルを開き、アップグレードメディアのルートを参照して、次のコマンドを入力します。
./setup.sh --console
または
./setup.sh -e
言語を選択します。デフォルト言語は英語です。使用する言語に対応する番号を選択し、Enterを押して続行します。
イントロダクションを確認してから、Enterを押して続行します。
ヒント:「back」を入力し、Enterを押すと、前のインストールオプションに戻って変更を行うことができます。ウィザードを終了するには、「quit」を入力します。
エンドユーザ使用許諾契約(EULA)に同意する場合は、「1」を入力してEnterを押します。
使用許諾契約に同意する場合は、「1」を入力してEnterを押します。
同意しない場合、アップグレードウィザードは終了します。
[Prerequisite check (前提条件の確認)]ページが表示されます。警告またはエラーメッセージが表示される場合は、エラーを解決してからEnterを押して続行します。
これがアップグレードする最初のプライマリサーバである場合は1、それ以外の場合は「2」を入力し、Enterを押します。
(条件付き)前のページで「1」を入力した場合、ゾーン管理者の資格情報の入力を求められます。詳細を指定してEnterを押し、ステップ 11に進みます。
(条件付き)前のページで「2」を入力した場合、アップグレード済みのプライマリサーバの詳細およびゾーン管理者の資格情報の入力を求められます。必要な詳細情報を指定して、Enterを押します。
ゾーンの管理ユーザの名前を入力します。行の末尾で、Enterを押してデフォルト(Administrator)をそのまま使用するか、または管理者名を指定してEnterを押します。
管理者のパスワードを指定して、Enterを押します。
[ZENworksライセンス登録]ページには、ZENworksライセンス登録タイプを変更するオプションがあります。ZENworks 2020 Update 2ライセンスを指定して、[次へ]をクリックします。
他のすべてのプライマリサーバでZENworksサービスを停止し、次にEnterを押してローカルサーバのサービスを停止します。
アップグレード前に、管理ゾーン内にある他のすべてのプライマリサーバのサービスを停止する必要があります。他のプライマリサーバのサービスが停止されていない場合、アップグレードを続行することはできません。
アップグレードプロセス中は、データベースサービス以外のZENworksサービスは実行できません。
アップグレード前の概要をよく読んで、Enterを押して続行します。
管理ゾーン内の他のプライマリサーバをアップグレードする場合は、この手順でEnterを押すとアップグレードが始まります。
アップグレード完了と表示されたら、Enterを押して続行します。
エラーが表示された場合、/var/opt/novell/log/zenworksまたは/var/opt/novell/log/zenworks/systemupdate/<Update GUID>ファイルにあるインストールログを参照してください。
アップグレードプロセスの再実行中にエラーが表示される場合は、Micro Focusパスのログを確認することもできます。例: /var/opt/microfocus/log/zenworks
次の操作を実行して、ZENworks 2020 Update 2が実行されていることを確認します。
特定のサービスコマンドを使用したLinuxサービスのチェック
SLES 12以降のサーバでは、次のコマンドを実行します。
systemctl status microfocus-zenserver.service
systemctl status microfocus-zenloade.service
サービスが実行されていない場合は、次のコマンドを実行してZENworksサービスを開始します。
sysytemctl start microfocus-zenserver.service
sysytemctl start microfocus-zenloader.service
設定コマンドを使用してLinuxサービスをチェックする
サーバで次のコマンドを実行します。
microfocus-zenworks-configure ‑c SystemStatus
ZENworksサービスとそのステータスが表示されます。
サービスを実行するには、次のコマンドを実行してください。
microfocus-zenworks-configure ‑c Start
ZENworksコントロールセンターの実行
ネットワーク内にある任意のデバイスのWebブラウザで、次のURLを使用してZENworksコントロールセンターを開きます。
https://<DNS name of the Primary_Server>/zenworks
または
https://<IP address of the Primary_Server>/zenworks
他のプライマリサーバをアップグレードするには、ステップ 2から繰り返します。
アップグレード後のタスクの詳細については、『ZENworksサーバインストールガイド』のインストール後のタスクの完了
を参照してください。
メモ:ZENworks Reportingを使用している場合は、ゾーンをZENworks 2020 Update 2にアップグレードした後で、必ずZENworks Reportingを再設定してください。詳細については、『ZENworks Reportingアプライアンス展開および管理リファレンス』の「ZENworks Reportingアプライアンスの再設定」を参照してください。
ZENworks 2020 Update 2 Lighthouseビルドを展開し、ゾーンをZENworks 2020 Update 2 FCSにアップグレードする場合は、次の手順を実行します。
アプライアンス: ZENworks 2020 Update 2 LighthouseアプライアンスビルドをMicrosoft Hyper-V、XEN on SLES、またはCitrix XenServerに展開していて、ZENworks 2020 Update 2 FCSビルドに更新する場合は、Micro Focusカスタマサポートに連絡してから、次の手順を実行してください。
/var/tmpまたは/var/opt/microfocus/zenworks/tmpディレクトリに一時ディレクトリ(mntdir)を作成します。
作成された一時ディレクトリにISOをマウントします。
ISOをマウントした後で、ZENloaderサービスを再起動してください。
マウントディレクトリ(mntdir)に移動します。
例:
/var/tmp/の場所にマウントした場合は、/var/tmp/mntdirに移動します。
/var/opt/microfocus/zenworks/の場所にマウントした場合は、/var/opt/microfocus/zenworks/mntdirに移動します。
zman sui Commonコマンドを実行します。
プロンプトが表示されたら、管理者資格情報を指定すると、ルートパスワードの入力を求められます。
システム更新がゾーンにインポートされ、ZCCでステータスを追跡するには、[環境設定]>[システム更新]に移動します。
更新の展開手順については、『ZENworks System Updates Reference』の「Deploying Updates」を参照してください。
ZENworks 2020 Update 2 ISOをマウントします。
ISOをマウントした後で、ZENloaderサービスを再起動します。
コマンドプロンプトを開いて、<mount_location>に移動します。
zman sui Commonコマンドを実行します。
プロンプトが表示されたら、管理者資格情報を指定します。
システム更新がゾーンにインポートされ、ZCCでステータスを追跡するには、[環境設定]>[システム更新]に移動します。
更新の展開手順については、『ZENworks System Updates Reference』の「Deploying Updates」を参照してください。
初めてプライマリサーバをZENworks 2020 Update 2にアップグレードする場合、データベーススキーマを検証する必要があります。それ以降のサーバのアップグレードでは、この手順は実行しないでください。
プライマリサーバのコンソールプロンプトから、次のコマンドを実行します。
Windowsの場合
cd to MEDIA_ROOT\Common\tools\zdc
zdc_verifyDB.bat
Linuxの場合
cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc
./zdc_verifyDB
ZENworks診断センターは、診断テストを実行し、結果をHTML形式で生成します。Windowsプライマリサーバでは、レポートは%ZENSERVER_HOME%\logs\zdcreports\%SESSION%に保存されます。
/var/opt/microfocus/log/zenworks/zdcreports
Linuxプライマリサーバでは、レポートは次の場所に保存されます。
/var/opt/microfocus/log/zenworks/zdcreports
レポートを表示するには、index.html(reportディレクトリ)を開きます。
診断テストの完全なログは、次の場所に保存されます。
Windowsの場合: %ZENSERVER_HOME%\logs\zdcreports\zdc_zen11_verify_%SESSION%.log
Linuxの場合: /var/opt/microfocus/log/zenworks/zdcreports
外部データベーススキーマ(外部のPostgreSQL、Microsoft SQL、またはOracleデータベーススキーマなど)を検証するには、次の手順を実行します。
プライマリサーバのコンソールプロンプトから、次のコマンドを実行します。
Windowsの場合
cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc
zdc_verifyDB.bat -d check
Linuxの場合
cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc
./zdc_verifyDB -d check
メモ:-d checkパラメータは、データベースをデバイス間で移行する場合に限り使用してください。同じデバイスでデータベースをアップグレードする場合は、-d checkパラメータを使用しないでください。
データベースのタイプを指定します。データベースタイプに対応する番号を入力します。
(1) PostgreSQL
(2) MS-SQL
(3) Oracle
選択したデータベース(Microsoft SQL、PostgreSQL、またはOracle)に基づいて、データベースの詳細を指定します。
メモ:Microsoft SQLデータベースを使用している場合、ログインに選択している認証タイプに応じた形式でユーザ名を入力します。
Windows認証: <名前>@<ドメイン>
SQL Server認証: <名前>
(条件付き)データベースがリモートPostgreSQLである場合、データベースエンジン名を入力します。
ZENworks診断センターは、診断テストを実行し、結果をHTML形式で生成します。Windowsプライマリサーバでは、レポートは%ZENSERVER_HOME%\logs\zdcreports\%SESSION%に保存されます。
Linuxプライマリサーバでは、レポートは次の場所に保存されます。
/var/opt/microfocus/log/zenworks/zdcreports
レポートを表示するには、index.html(reportディレクトリ)を開きます。
診断テストの完全なログは、次の場所に保存されます。
Windowsの場合: %ZENSERVER_HOME%\logs\zdcreports\zdc_zen11_verify_%SESSION%.log
Linuxの場合: /var/opt/microfocus/log/zenworks/zdcreports
アップグレード後、ZENworksサーバ設定が古いNovellファイルパスから新しいMicro Focusファイルパスにコピーされます。ただし、ZENworksサーババイナリおよび古いファイルパスの古い設定は、アップグレードプロセス中に保持されます。アップグレードされたバージョンのZENworksサーバが期待どおりに動作しているか確認したら、ビルドに付属しているクリーンアップユーティリティを実行して、保持されているサーバデータを削除できます。このセクションで説明するトピックは次のとおりです。
アップグレードが正常に完了したら、このリリースで導入された変更を確認することができます。
例:
ログファイル: ログファイルは、新しいMicro Focusパス(/var/opt/microfocus/log/zenworks)で利用できるようになります。
古いNovellパス(/var/opt/novell/log/zenworks)のログファイルも保持されます。これらのファイルは、クリーンアップユーティリティを実行しても削除されません。
メモ:アップグレード後に生成される新しいサーバ関連のログファイルはすべて古いNovellファイルパスではなく、新しいMicro Focusファイルパスでのみ利用できます。
設定ファイル: ZENworksサーバ専用の設定ファイルは、新しいMicro Focusパス(/etc/opt/microfocus/zenworks)で利用できるようになります。
また、サーバとエージェント両方の設定ファイルは、古いNovellパス(/etc/opt/novell/zenworks)に保持されます。クリーンアップユーティリティを実行すると、ZENworksサーバに関連する設定ファイルは古いパスから削除されます。ただし、ZENworksエージェントに関連するファイルは古いパスに保持されます。
ライブラリ: ZENworksサーバ専用のライブラリは新しいMicro Focusパス(/opt/microfocus/zenworks)で利用できるようになります。
また、サーバとエージェント両方のライブラリは、古いNovellパス(/opt/novell/zenworks)に保持されます。クリーンアップユーティリティを実行すると、ZENworksサーバに関連するライブラリは古いパスから削除されます。
設定アクションがNovellからMicro Focusに名前変更されました。たとえば、設定アクションnovell-zenworks-configure -c CalibrateMemoryConfigureActionは、microfocus-zenworks-configure -c CalibrateMemoryConfigureActionに名前変更されました。Novell命名規則に従う設定アクションは、このリリースでは非推奨となり、Micro Focus命名規則に従う設定アクションを利用できるようになります。
ZENworksサーバサービスはNovellからMicro Focusに名前変更されました。たとえば、novell-zenserver.serviceは、microfocus-zenserver.serviceに名前変更されます。同様に、novell-zenloader.serviceやnovell-zenjoinproxy.serviceなどのサービスは、それぞれmicrofocus-zenloader.serviceやmicrofocus-zenjoinproxy.serviceに名前変更されます。
ただし、古いサービス名は引き続き表示されますが、非アクティブになります。古いサーバサービスを削除するには、クリーンアップユーティリティを実行できます。
したがって、systemctlコマンドを使用してサービスを開始または停止する際には、コマンドで名前変更されたサービスを使用していることを確認してください。
メモ:novell-zenworks-xplatzmd.serviceなどの一部のサービスは、名前変更されず、クリーンアップユーティリティを実行した後でも古い命名規則のままです。
PostgreSQLの組み込みデータベースに関連するサービスもNovell命名規則を保持します。つまり、zenpostgresql.serviceは有効のままで、クリーンアップ中に削除されません。
クリーンアップユーティリティにより、Novellファイルパスに保持されている古いZENworks設定データおよび非アクティブな古いバージョンのZENworksサーバサービスを削除できます。アップグレードされたサーバが期待どおりに動作しているかどうかを確認した後でのみクリーンアップユーティリティを実行します。クリーンアップユーティリティの実行後に、次のものが保持されます。
設定ファイルやライブラリなどのZENworksエージェント関連のデータは古いNovellファイルパスに保持されます。
ZENworks System Updater Service (ZeUS)フォルダは/opt/novell/zenworks/ZeUSパスに保持されます。
システム更新および他のログファイルは、/var/opt/novell/log/zenworksパスに保持されます。
ZENworksエージェントに関連するサービス、つまり、novell-zenworks-xplatzmd.serviceは、Novell命名規則に従って保持されます。
組み込みPostgreSQLに関連するサービス、つまり、zenpostgresql.serviceは名前変更されません。
クリーンアップユーティリティを実行するには、ルートユーザとして次のコマンドを実行し、クリーンアップを続行するかどうかを確認します。
/opt/microfocus/zenworks/bin/zen-legacy-cleanup.sh
ユーザの介入なしにクリーンアップユーティリティをサイレントに実行するには、コマンドに-sフラグを追加します。
このクリーンアップユーティリティのログは、/var/opt/microfocus/log/zenworks/zen-legacy-cleanup_<タイムスタンプ>.logの場所にあります。
コマンドを実行後、古いファイルパス/opt/novell/zenworks/のファイルとNovell命名規則に従う古いサーバサービスがサーバから削除されているかどうかを確認できます。
メモ:クリーンアップユーティリティを実行すると、Sybase関連のファイルは保持され、アップグレードされたZENworksサーバが期待どおりに動作しているかどうかを確認した後で、手動で削除できます。
アップグレードが正常に完了したら、このリリースで導入された変更を確認することができます。
例:
ログファイル: ログファイルは新しいMicro Focusパスで利用できるようになります。例: C:\Program Files (x86)\Micro Focus\ZENworks\logs。
古いNovellパスのログファイルは保持されます。例: C:\Program Files (x86)\Novell\ZENworks\logs。これらのファイルは、クリーンアップユーティリティを実行した後で削除されません。
メモ:アップグレード後に生成される新しいサーバ関連のログファイルはすべて古いNovellファイルパスではなく、新しいMicro Focusファイルパスでのみ利用できます。
ライブラリ: ZENworksサーバ専用のライブラリは新しいMicro Focusパスで利用できるようになります。例: C:\Program Files (x86)\Micro Focus\ZENworks\lib。
また、サーバとエージェント両方のライブラリは、古いNovellパスに保持されます。例: C:\Program Files (x86)\Novell\ZENworks\lib。クリーンアップユーティリティを実行すると、ZENworksサーバに関連するライブラリは古いパスから削除されます。
ZENworksサーバサービスはNovellからMicro Focusに名前変更されました。例: Novell ZENworks Join Proxyは、Microfocus ZENworks Join Proxyに名前変更されます。同様に、サービスNovell ZENworks Loaderは、Microfocus ZENworks Loaderに、Novell ZENworks Services Monitorは、Microfocus ZENworks Services Monitorに、Novell ZENworks Serverは、Microfocus ZENworks Serverに名前変更されます。
ただし、古いNovell命名規則を使用するサービスは、引き続き表示されますが、無効になります。これらのサービスを削除するには、クリーンアップユーティリティを実行する必要があります。
メモ:クリーンアップユーティリティの実行後は、Novell ZENworks Agent Serviceなどのサービスは有効のままで、Novell命名規則は保持されます。
PostgreSQLの組み込みデータベースに関連するサービスもNovell命名規則を保持します。つまり、Novell ZENworks Embedded Datastore-PostgreSQLは有効のままで、クリーンアップ中に削除されません。
新しいMicro FocusファイルパスC:\Program Files (x86)\Micro Focus\ZENworksを指す新しい新しい環境変数%ZENSERVER_HOME%がこのリリースに導入されました。既存の環境変数%ZENWORKS_HOME%は、Novellファイルパスに保持されているZENworksエージェントデータにアクセスするために引き続き適用できます。
設定アクションがNovellからMicro Focusに名前変更されました。たとえば、設定アクションnovell-zenworks-configure -c CalibrateMemoryConfigureActionは、microfocus-zenworks-configure -c CalibrateMemoryConfigureActionに名前変更されました。Novell命名規則に従う設定アクションは、このリリースでは非推奨となり、Micro Focus命名規則に従う設定アクションを利用できるようになります。
クリーンアップユーティリティにより、Novellファイルパスに保持されている古いZENworksサーバデータおよび無効になっている古いバージョンのZENworksサーバサービスを削除できます。アップグレードされたZENworksサーバが期待どおりに動作しているかどうかを確認した後でのみ、クリーンアップユーティリティを実行します。クリーンアップユーティリティの実行後に、次のものが保持されます。
設定ファイルやライブラリなどのZENworksエージェント関連データは、Novellファイルパスに保持されます。例: C:\Program Files (x86)\Novell\ZENworks。
ログファイルはNovellファイルパスに保持されます。例: C:\Program Files (x86)\Novell\ZENworks\logs。
ZENworks System Updater Service (ZeUS)フォルダは、Novellファイルパスに保持されます。例: C:\Program Files (x86)\Novell\ZENworks\ZeUS。
ZENworksエージェントに関連するサービスは、Novell命名規則を保持します。つまり、Novell ZENworks Agent Serviceは有効のままです。クリーンアップ中に削除されません。
PostgreSQLの組み込みデータベースに関連するサービスもNovell命名規則を保持します。つまり、Novell ZENworks Embedded Datastore-PostgreSQLは有効な状態になります。クリーンアップ中に削除されません。
保持されているデータをクリーンアップするには、管理者としてクリーンアップユーティリティを実行します。ユーティリティは次の場所で入手できます。
%ZENSERVER_HOME%\bin\ZENLegacyCleanup.exe
このクリーンアップユーティリティのログは、%ZENSERVER_HOME%\logs\LegacyUninstall\ZENLegacyCleanup_<タイムスタンプ>.logの場所にあります。
コマンドを実行した後で、古いNovellファイルパスのZENworksサーバデータとNovell命名規則に従うZENworksサーバサービスがサーバから削除されているかどうかを確認できます。
メモ:クリーンアップユーティリティを実行すると、Sybase関連のファイルは保持され、アップグレードされたZENworksサーバが期待どおりに動作しているかどうかを確認した後で、手動で削除できます。
プライマリサーバを正常にアップグレードした後で、次のアップグレード後の設定を実行します。
ZENworksライセンスを有効にして、システム更新エンタイトルメントを設定します。ラインセンスの詳細については、TID 7024521を参照してください。
メモ:
ZENworksをライセンス登録した後で、ZENworksシステム更新ページで更新を確認してください。
Micro Focus Customer Centerからのアプライアンスキーを使用して、オンラインアップデートを登録して、設定します。詳細については、次のリンクを参照してください。
ZENworks Control CenterでZENworksのバージョンを確認します(環境設定 > サーバの階層)。
システム更新のステータスが正常であることを確認します。
最新のZDCを実行して、スキーマを検証していることを確認します。詳細については、「ZENworks診断センター」を参照してください。
(条件付き)最新のTuxera NTFSドライバまたはイメージングの更新を適用していることを確認します。詳細については、「Adding Tuxera Driver for ZENworks Imaging」を参照してください。
レポーティングが新たに使用可能なドメインを取得するように設定していることを確認します。詳細については、「ZENworks Reporting Configuration」を参照してください。
ZooKeeperサービスが常に稼働していることを確認し、ZENworksローダサービスやVerticaデータベースなどのさまざまなZENworksコンポーネントが適切に機能できるようにします。ZooKeeperサービスのステータスを確認するには、ZCCの診断ページを参照してください。ZooKeeperコンポーネントの詳細については、『Vertica Reference Guide』の「ZooKeeper」を参照してください。
メモ:ゾーン内に複数のプライマリサーバがある場合は、デフォルトで、ZooKeeperサービスは最初にアップグレードされたプライマリサーバノードで稼働し、アクティブになります。
ファイアウォール制限のためにゾーン内のプライマリサーバがZooKeeperサービスと通信できない場合は、次の設定アクションを実行してZooKeeperポートを開くことができます。また、ファイアウォールが他のプライマリサーバからポート6789のZooKeeperサービスへのクライアント接続を許可していることを確認する必要があります。ゾーン内のプライマリサーバがZooKeeperサービスにアクセスできない場合は、ポートを開くため、ZooKeeperが有効になっているサーバで次の設定アクションを実行できます。
microfocus-zenworks-configure -c ClusterFirewallConfigureAction -Doperation=add -Dservice=zookeeper
ただし、DMZ内のプライマリサーバが企業ネットワーク内のZooKeeperサービスにアクセスできない場合は、企業ファイアウォールでポート6789を手動で開く必要があります。
ZooKeeperポートの詳細については、『ZENworks 2020 TCP and UDP Ports』を参照してください。