1.5 プライマリサーバのアップグレード

アップグレードには、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)プログラムまたはコマンドライン(Linuxのみ)を使用できます。

重要:

  • プライマリサーバのZENworks 11 SP4へのアップグレードには、ZENworksシステム更新を使用しないでください。

    Windowsデバイスでは、ZENworksサーバをアップグレードする前にWindows Updateを実行して、使用可能な更新がデバイスにすべてインストールされていることを保証します。Windows Updateを一度実行した後は無効にして、デバイスのZENworksサーバのアップグレード中にそれ以上更新が行われないことを保証します。ZENworksをアップグレードした後、Windows Updateを有効にできます。

  • Linux Updateを無効にして、デバイスのZENworksサーバのアップグレード中にそれ以上更新が行われないことを保証します。

1.5.1 GUIを使用したLinuxおよびWindowsサーバのアップグレード

セクション 1.4, 前提条件で説明されている前提条件をすべて満たしている場合、ZENworks 11 SP4にアップグレードするプライマリサーバで、次の手順を実行します。

  1. 次の手順で、ZENworks 11 SP4アップグレードプログラムを起動します。

    • Linux: Linux端末で、ZENworks 11 SP4インストールメディアのルートまでブラウズし、sh setup.shコマンドを入力します。

    • Windows: 次のいずれかの操作を行います。 

      • ZENworks 11 SP4インストールメディアのルートまでブラウズし、setup.exeをダブルクリックします。

      • DOSウィンドウを開き、ZENworks 11 SP4インストールメディアのルートまでブラウズし、setup.exeコマンドを入力します。

  2. アップグレード中に、表 1-1, アップグレード情報でアップグレードデータの詳細を参照します。

    GUIアップグレードを使用している場合は、[ヘルプ]ボタンをクリックして同様の情報を参照することもできます。

  3. Windowsデバイスで次のいずれかを実行します:

    • 自動的に再起動するように選択した場合は(アップグレード時に[はい、システムを再起動します]オプションを選択した場合。サーバの再起動(Windowsの場合のみ)参照)、起動プロセスが完了してサービスが開始したら、ステップ 5に進みます。

    • 手動で再起動するように選択した場合は(アップグレード時にいいえ、システムを後で手動で再起動しますオプションを選択した場合。サーバの再起動(Windowsの場合のみ)を参照)、アップグレードが完了してサービスが開始するまで待機し、ステップ 4で確認します。

  4. アップグレードが完了してZENworksサービスが再開されたら、次のいずれかを行って、ZENworks 11 SP4が実行されていることを確認します。

    • GUIを使用したWindowsサービスのチェック:  

      サーバで、[スタート]をクリックし、[管理ツール]、[サービス]の順に選択して[Novell ZENworks Loader]および[Novell ZENworksサーバ]サービスの状態を確認します。

      サービスが実行中でない場合は、サービスを開始します。[Novell ZENworksサーバ]サービスを右クリックして[開始]を選択し、[Novell ZENworks Loader]サービスを右クリックして[開始]をクリックします。

      または、Novell ZENworksサーバ再起動オプションを使用して、関連するサービスをすべて停止します。これによって、Novell ZENworks Loaderを含む関連する各サービスはいったん停止してから、正しい順序で開始されます。

    • ZENworksコントロールセンターの起動:  

      ネットワーク内にある任意のデバイスのWebブラウザで、次のURLを使用してZENworksコントロールセンターを開きます。

      https://DNS_name_or_IP_address_of_Primary_Server:port_number/zenworks

    • 特定のサービスコマンドを使用したLinuxサービスのチェック:  

      サーバで次のコマンドを実行します。

      /etc/init.d/novell-zenserver status
      
      /etc/init.d/novell-zenloader status
      

      サービスが実行されていない場合は、次のコマンドを実行してZENworksサービスを開始します。

      /etc/init.d/novell-zenserver start
      
      /etc/init.d/novell-zenloader start
      
    • 設定コマンドを使用したLinuxサービスのチェック:  

      サーバで次のコマンドを実行します。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c SystemStatus
      

      ZENworksサービスとそのステータスが表示されます。

      サービスを実行するには、次のコマンドを実行してください。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c Start
      
  5. 他のプライマリサーバをアップグレードするには、ステップ 1から繰り返します。

    重要:管理ゾーン内のプライマリサーバがすべてアップグレードされるまで、これらの手順を繰り返してください。

表 1-1に、ZENworks 11 SP3からZENworks 11 SP4にアップグレードするためのアップグレード情報を示します。

表 1-1 アップグレード情報

アップグレード情報

説明

使用許諾契約

使用許諾契約に同意しない場合、アップグレードインストーラは続行されません。

ZENworks前提条件

必要な前提条件が満たされていない場合、アップグレード手順は続行されません。満たされていない前提条件は、GUIに表示されるか、またはコマンドラインに一覧にされます。詳細については、「システム要件」(『ZENworks 11 SP4サーバインストールガイド』)を参照してください。

.NET前提条件が満たされていない場合は、説明内のZENworksリンクをクリックして、ZENworksにバンドルされているランタイムバージョンをインストールすることができます。.NET 4.0 SP1フレームワークとそのすべての最新アップデートをインストールしたか確認します。.NETのインストール後、ZENworksアップグレードが続行します。

メモ:.NET 4.0のインストール後、デバイスを再起動する必要があります。

Upgrade Type(アップグレードタイプ)

管理ゾーンで最初にアップグレードするプライマリサーバの場合ははいを、それ以外の場合はいいえを選択します。

はいを選択すると、ゾーン管理者の資格情報の入力を求められます。

または

いいえを選択した場合は、表 1-2, アップグレード情報 - 他のプライマリサーバのアップグレードで説明する手順を実行します。

データベースのパージング

最初のプライマリサーバのアップグレードを完了するのに必要な時間は、データベースに格納されているデータのサイズによって変わります。Microsoft SQLまたはOracle Enterpriseデータベースを使用しているプライマリサーバでは、アップグレードインストーラによって、パージできる不要なインベントリデータのサイズがチェックされます。パージするレコードの件数が200,000を超える場合、プライマリサーバのアップグレード前にデータベースをパージするオプションが表示されます。他のデータベースタイプでは、パージするレコードの件数が200,000未満の場合、このページは表示されません。

  • 今すぐデータベースをパージする: このオプションを選択すると、ウィザードによってデータベースのパージが続行されます。データベースがパージされたら、アップグレードプロセスを再開します。

    次のパージ設定を指定します。

    • x日間経過した削除済みの製品とコンポーネントをパージする: 製品とコンポーネントのデータを削除してからパージするまでの日数を指定します。デフォルトは180日です。

    • x日間経過したインベントリ履歴データをパージする: インベントリ履歴データをパージするまでの日数を指定します。デフォルトは180日です。

    • x日間経過したソフトウェアアプリケーション使用率データをパージする: Asset Management用に収集されたソフトウェアアプリケーションの使用率データをパージするまでの日数を指定します。デフォルトは180日です。

    • x日間経過したネットワークソフトウェア使用率データをパージする: Asset Management用に収集されたネットワークソフトウェアの使用率データをパージするまでの日数を指定します。デフォルトは180日です。

    • x日間経過したWebアプリケーション使用率データをパージする: Asset Management用に収集されたWebアプリケーションの使用率データをパージするまでの日数を指定します。デフォルトは180日です。

    重要:パージ処理が中断された場合、データベースが矛盾した状態になるおそれがあります。

  • Continue without purging the database (データベースをパージしないで続行する): このオプションを選択すると、ウィザードによってアップグレードプロセスが続行されます。

ZENworks診断センター

ZENworks診断センターを使用して、データベースを検証します。詳細については、ZENworks診断センターの実行によるデータベーススキーマの検証を参照してください。

メモ:データベースの検証は、最初のプライマリサーバをZENworks 11 SP4にアップグレードする前に実行してください。それ以降のサーバのアップグレードでは、データベースの検証を求めるプロンプトは表示されません。

データベースを検証した後、はい、ZDCを使用してデータベーススキーマを検証しましたを選択します。このオプションは、ZENworksデータベーススキーマが正しいことを検証したことを確認します。

Tablespace for ZENworks Database (ZENworksデータベースのテーブルスペース) (Oracleデータベースに適用可能)

ZENworks 11 SP4へのアップグレードでは、11.3.xで設定済みのテーブルスペースを使用することも、テーブルデータとインデックスに対して新しいテーブルスペースを設定するように選択することもできます。ZENworks 11 SP4へのアップグレード中に、データベースオブジェクトは自動的に新しいテーブルスペースに移動されます。

ZENworks Services Optimization (ZENworksサービスの最適化)

ZENworksサービスが高パフォーマンス設定になっていない場合、このページが表示されます。はいを選択してインストール中にZENworksサービス設定を再指定するか、いいえを選択して無視します。

はいを選択した場合、ZENworksアップグレードインストーラはZENServerおよびZENloader用のRAMの設定値を増やします。

アップグレード前の概要

概要には次のフィールドが表示されます。

ZENworksホームディレクトリ: アップグレードするZENworksソフトウェアがインストールされているプライマリサーバ上の場所が表示されます。

ゾーン名: このサーバが属する管理ゾーンの名前が表示されます。

データベースのアップグレード: ZENworksデータベースのアップグレードステータスを示し、アップグレードが必要かどうかを自動的に確認します。

情報を変更するには、[]をクリックします。

アップグレードプロセス

ハードウェアの能力およびデータベース内のデータサイズによっては、アップグレードプロセスには数分かかります。

アップグレード中にキャンセルをクリックすると中止できます。中止した場合、その時点までにアップグレードされたファイルは変更されたまま残ります。キャンセル後の操作の詳細については、Novellサポートにお問い合わせください。

アップグレードエラー

アップグレード中にエラーが発生した場合は、このページが表示されます。詳細については、次の場所にあるログファイルを参照してください。

Windowsの場合

  • %ZENWORKS_HOME%\logs

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\loader-messages.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update-import.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update\<更新GUID>

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\pre-global-actions.log

    • %WINDOWS_SYSTEM_DRIVE%\tmp\err.log

Linuxの場合

  • /var/opt/novell/log/zenworks

    • /var/opt/novell/log/zenworks/ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update/<更新GUID>

    • /var/opt/novell/log/zenworks/loader-messages.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update-import.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/pre-global-actions.log

    • /tmp/err.log

エラーを解決して、アップグレードを再開します。

アップグレード後アクション

アップグレードプログラムを終了する前に、ZENworksシステムステータスユーティリティを実行して、ZENworksサービスのハートビートチェックを起動するように選択します。結果はアップグレードログファイルに記録されます。

サーバの再起動(Windowsの場合のみ)

Windowsプライマリサーバでアップグレードが成功したら、すぐに再起動するか、後で再起動するか選択できます。

  • はい、システムを再起動します: このオプションを選択すると、サーバが再起動されアップグレード処理が完了します。

  • いいえ、システムを後で手動で再起動します: このオプションを選択すると、サーバの次回再起動時にアップグレード処理が完了します。

    重要:サーバを再起動し、アップグレード処理を完了します。

アップグレードの完了

次のアクションを含め、前に選択したアクションが実行されます。

  • ZENworksデータベースをアップグレードする(最初のプライマリサーバのアップグレード時に実行)。

  • プライマリサーバにインストールされているZENworksコンポーネントすべてのアップグレード。

  • ゾーンへのシステム更新のインポート(ゾーン内の管理対象デバイスのアップグレードが可能になる)。

表 1-2 アップグレード情報 - 他のプライマリサーバのアップグレード

インストール情報

説明

Primary Server and Zone Credentials(プライマリサーバおよびゾーン資格情報)

アップグレード済みのプライマリサーバ、ゾーン資格情報、およびSSLポート番号の詳細の入力を求められます。

ZENworks Database Details(ZENworksデータベース詳細)

(条件付き)デバイスが、アップグレード済みのプライマリサーバ経由でデータベースに接続できない場合、データベースに直接接続するための詳細の入力を求められます。

ポート番号

ファイアウォールによってブロックされている可能性があるポートをいくつか開く必要があります。今すぐポートを開くことも、後で手動で開くこともできます。

アップグレード前の概要

警告:[アップグレード前の概要]ページが表示される前に、サーバ上のZENworksサービスは停止します。この時点でアップグレードをキャンセルした場合、手動でZENworksサービスを再開する必要があります。

概要には次のフィールドが表示されます。

ZENworksホームディレクトリ: アップグレードするZENworksソフトウェアがインストールされているプライマリサーバ上の場所が表示されます。

ゾーン名: このサーバが属する管理ゾーンの名前が表示されます。

データベースのアップグレード: ZENworksデータベースをアップグレードするかどうかを指定します。ステータスがプログラムによって自動的に確認され、アップグレードが必要かどうかチェックされます。

アップグレードプロセス

ハードウェアの能力によっては、アップグレードプロセスには数十分かかります。

Errors during upgrade (アップグレード中のエラー)

アップグレード中にエラーが発生した場合は、このページが表示されます。詳細については、次の場所にあるログファイルを参照してください。

Windowsの場合

  • %ZENWORKS_HOME%\logs

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\loader-messages.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update-import.log

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\system-update\<更新GUID>

    • %ZENWORKS_HOME%\logs\pre-global-actions.log

    • %WINDOWS_SYSTEM_DRIVE%\tmp\err.log

Linuxの場合

  • /var/opt/novell/log/zenworks

    • /var/opt/novell/log/zenworks/ZENworks_Upgrade_<タイムスタンプ>.log.xml

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update/<更新GUID>

    • /var/opt/novell/log/zenworks/loader-messages.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/system-update-import.log

    • /var/opt/novell/log/zenworks/pre-global-actions.log

    • /tmp/err.log

エラーを解決して、アップグレードを再開する必要があります。

アップグレード後アクション

アップグレードプログラムを終了する前に、ZENworksシステムステータスユーティリティを実行して、ZENworksサービスのハートビートチェックを起動できます。結果はインストールログに記録されます。

サーバの再起動(Windowsの場合のみ)

Windowsプライマリサーバでのアップグレード後、すぐに再起動するか、後で再起動するか選択できます。

  • はい、システムを再起動します: サーバを再起動し、アップグレード処理を完了します。

  • いいえ、システムを後で手動で再起動します: サーバの次回再起動時に、アップグレード処理を完了します。

    重要:アップグレード処理を完了するには、サーバを再起動する必要があります。

アップグレードの完了

次のアクションを含め、前に選択したアクションが実行されます。

  • ZENworksデータベースをアップグレードする(最初のプライマリサーバのアップグレード時に実行)。

  • プライマリサーバにインストールされているZENworksコンポーネントすべてのアップグレード。

  • ゾーンへのシステム更新のインポート(ゾーン内の管理対象デバイスのアップグレードが可能になる)

1.5.2 コマンドラインを使用したLinuxサーバのアップグレード

ZENworks 11 SP3 (11.3.x )からZENworks 11 SP4にアップグレードしたいプライマリサーバで、次の手順を実行します。

  1. セクション 1.4, 前提条件で説明されているアップグレード前提条件が満たされていることを確認します。

  2. ZENworks 11 SP4アップグレードプログラムを起動してLinux端末を開き、アップグレードメディアのルートをブラウズして、次のコマンドを入力します。

    ./setup.sh --console 
    

    または

    ./setup.sh -e 
    
  3. 言語を選択します。デフォルト言語は英語です。使用する言語に対応する番号を選択し、Enterを押して続行します。

  4. イントロダクションを確認してから、Enterを押して続行します。

    ヒント:back」を入力し、Enterを押すと、前のインストールオプションに戻って変更を行うことができます。ウィザードを終了するには、「quit」を入力します。

  5. エンドユーザ使用許諾契約(EULA)に同意する場合は、「1」を入力してEnterを押します。

  6. 使用許諾契約に同意する場合は、「1」を入力してEnterを押します。

    同意しない場合、アップグレードウィザードは終了します。

  7. [Prerequisite check (前提条件の確認)]ページが表示されます。警告またはエラーメッセージが表示される場合は、エラーを解決してからEnterを押して続行します。

  8. これがアップグレードする最初のプライマリサーバである場合は1、それ以外の場合は「2」を入力し、Enterを押します。

  9. (条件付き)前のページで「1」を入力した場合、ゾーン管理者の資格情報の入力を求められます。詳細を指定してEnterを押し、ステップ 11に進みます。

  10. (条件付き)前のページで「2」を入力した場合、アップグレード済みのプライマリサーバの詳細およびゾーン管理者の資格情報の入力を求められます。必要な詳細情報を指定して、Enterを押します。

    • (条件付き)デバイスがプライマリサーバに接続された場合、ステップ 17に進みます。

    • (条件付き)デバイスがプライマリサーバに接続できない場合、データベース詳細の入力を求められます。詳細を入力し、ステップ 17に進みます。

  11. ゾーンの管理ユーザの名前を入力します。行の末尾で、Enterを押してデフォルト(Administrator)をそのまま使用するか、または管理者名を指定してEnterを押します。

  12. 管理者のパスワードを指定して、Enterを押します。

    (条件付き)デバイスがデータベースサーバに接続された場合、ステップ 13に進みます。接続できなかった場合、データベース詳細の入力を求められます。データベースの詳細を指定して、Enterを押します。

  13. ZENworks診断センターを実行し、データベースを検証します。詳細については、ZENworks診断センターの実行によるデータベーススキーマの検証を参照してください。

    メモ:データベースの検証は、最初のプライマリサーバをZENworks 11 SP4にアップグレードする前に実行してください。それ以降のサーバのアップグレードでは、データベースを検証する必要はありません。

  14. ZENworks診断センターを使用して、ZENworksデータベーススキーマを検証したことを確認します。Yを押して続行します。

    アップグレードを続行するために確認が必要です。

  15. 他のすべてのプライマリサーバでZENworksサービスを停止し、次にEnterを押してローカルサーバのサービスを停止します。

    アップグレード前に、管理ゾーン内にあるすべてのプライマリサーバのサービスを停止する必要があります。

    アップグレードプロセス中は、データベースサービス以外のZENworksサービスは実行できません。

  16. ZENworksサービスが高パフォーマンス設定になっていない場合、「1」を選択してインストール中にZENworksサービス設定を再指定するか、「2」を選択して無視します。

  17. アップグレード前の概要をよく読んで、Enterを押して続行します。

    管理ゾーン内の他のプライマリサーバをアップグレードする場合は、この手順でEnterを押すとアップグレードが始まります。

  18. アップグレード完了と表示されたら、Enterを押して続行します。

    エラーが表示された場合、/var/opt/novell/log/zenworksまたは/var/opt/novell/log/zenworks/systemupdate/<Update GUID>ファイルにあるインストールログを参照してください。

  19. 次の操作を実行して、ZENworks 11 SP4が実行されていることを確認します。

    • 特定のサービスコマンドを使用したLinuxサービスのチェック

      サーバで次のコマンドを実行します。

      /etc/init.d/novell-zenserver status
      
      /etc/init.d/novell-zenloader status
      

      サービスが実行されていない場合は、次のコマンドを実行してZENworksサービスを開始します。

      /etc/init.d/novell-zenserver start
      
      /etc/init.d/novell-zenloader start
      
    • 設定コマンドを使用してLinuxサービスをチェックする

      サーバで次のコマンドを実行します。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c SystemStatus
      

      ZENworksサービスとそのステータスが表示されます。

      サービスを実行するには、次のコマンドを実行してください。

      /opt/novell/zenworks/bin/novell-zenworks-configure ‑c Start
      
    • ZENworksコントロールセンターの実行

      ネットワーク内にある任意のデバイスのWebブラウザで、次のURLを使用してZENworksコントロールセンターを開きます。

      https://<DNS name of the Primary_Server>/zenworks

      または

      https://<IP address of the Primary_Server>/zenworks

  20. 他のプライマリサーバをアップグレードするには、ステップ 2から繰り返します。

アップグレード後のタスクの詳細については、『ZENworks 11 SP4サーバインストールガイド』のインストール後のタスクの完了を参照してください。

1.5.3 ZENworks診断センターの実行によるデータベーススキーマの検証

初めてプライマリサーバをZENworks 11 SP4にアップグレードする場合、データベーススキーマを検証する必要があります。それ以降のサーバのアップグレードでは、この手順は実行しないでください。

組み込みSybaseまたはOEM Sybaseのデータベーススキーマの検証

  1. プライマリサーバのコンソールプロンプトから、次のコマンドを実行します。

    • Windowsの場合

      cd to MEDIA_ROOT\Common\tools\zdc

      zdc_verifyDB.bat

    • Linuxの場合

      cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc

      ./zdc_verifyDB

    ZENworks診断センターは、診断テストを実行し、結果をHTML形式で生成します。Windowsプライマリサーバでは、レポートは%ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\%SESSION%に保存されます。

    Linuxプライマリサーバでは、レポートは次の場所に保存されます。

    /var/opt/novell/log/zenworks/zdcreports

    レポートを表示するには、index.html(reportディレクトリ)を開きます。

    診断テストの完全なログは、次の場所に保存されます。

    Windowsの場合: %ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\zdc_zen11_verify_%SESSION%.log

    Linuxの場合: /var/opt/novell/log/zenworks/zdcreports

外部データベーススキーマの検証

外部データベーススキーマ(外部のSybase、Microsoft SQL、またはOracleデータベーススキーマなど)を検証するには、次の手順を実行します。

  1. プライマリサーバのコンソールプロンプトから、次のコマンドを実行します。

    • Windowsの場合

      cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc

      zdc_verifyDB.bat -d check

    • Linuxの場合

      cd to MEDIA_PATH/Common/tools/zdc

      ./zdc_verifyDB -d check

      メモ:-d checkパラメータは、データベースをデバイス間で移行する場合に限り使用してください。同じデバイスでデータベースをアップグレードする場合は、-d checkパラメータを使用しないでください。

  2. データベースのタイプを指定します。データベースタイプに対応する番号を入力します。

    • (1) Sybase

    • (2) MS-SQL

    • (3) Oracle

  3. 選択したデータベース(Microsoft SQL、Sybase、またはOracle)に基づいて、データベースの詳細を指定します。

    メモ:Microsoft SQLデータベースを使用している場合、ログインに選択している認証タイプに応じた形式でユーザ名を入力します。

    • Windows認証: <名前>@<ドメイン>

    • SQL Server認証: <名前>

  4. (条件付き)データベースがリモートSybaseである場合、データベースエンジン名を入力します。

    ZENworks診断センターは、診断テストを実行し、結果をHTML形式で生成します。Windowsプライマリサーバでは、レポートは%ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\%SESSION%に保存されます。

    Linuxプライマリサーバでは、レポートは次の場所に保存されます。

    /var/opt/novell/log/zenworks/zdcreports

    レポートを表示するには、index.html(reportディレクトリ)を開きます。

    診断テストの完全なログは、次の場所に保存されます。

    Windowsの場合: %ZENWORKS_HOME%\logs\zdcreports\zdc_zen11_verify_%SESSION%.log

    Linuxの場合: /var/opt/novell/log/zenworks/zdcreports