インベントリサーバ上のSenderとReceiverは、下位のサーバから上位のサーバにスキャンファイルを転送します。詳細情報については、以下を参照してください。
SenderとReceiverは次のプロセスを実行します。
Senderは、リーフサーバまたは中間サーバ上で実行されるJavaコンポーネントで、Service Managerによりロードされるサービスです。インベントリサーバ上のインベントリコンポーネントの概要のサーバコンポーネントの早見表を参照してください。
インベントリ情報をロールアップする際のSenderからの情報の流れは次のとおりです。
Senderは、サーバのentpushdirディレクトリにあるこの.strファイルを.zipファイルに圧縮した後、.strファイルを削除します。この.zipファイルは、.prpファイルと共に.zipファイルに再び圧縮されます。.prpファイルは、その.zipファイルに関する情報を含む内部ファイルです。詳細については、圧縮されたスキャンデータファイルの理解を参照してください。
Senderの全アクションのステータス情報は、ロールアップログとサーバステータスログに記録されます。詳細については、ステータスログを使ったワークステーションインベントリの監視を参照してください。
Senderは、Receiverに接続できない場合、10秒後に接続を再試行します。再試行の間隔は、係数を2として指数的に増加します。Receiverへの接続を14回再試行した後、再試行は中止されます。中止まで、Senderは約23時間再試行を継続します。接続が確立している間、他の情報は処理されません。
Receiverは、中間サーバまたはルートサーバ上で実行されるJavaコンポーネントであり、Service Managerによりロードされるサービスです。インベントリサーバ上のインベントリコンポーネントの概要のサーバコンポーネントの早見表を参照してください。
Receiverは次の処理を実行します。
中間サーバで、ファイルはentpushdirにコピーされます。データベースが接続されている中間サーバ、またはデータベースとインベントリ対象ワークステーションが接続されている中間サーバで、ファイルは\entpushdirとデータベースディレクトリ(\dbdir)にコピーされます。
Senderはスキャンデータファイル(.str)を.zipファイルに圧縮します。この.zipファイルは、.prpファイルと共に.zipファイルに再び圧縮されます。.zipファイル(.zipファイルと.prpファイルを含む)は、次の命名規則に従って名前が付けられます。
scheduledtime_inventoryservername_treename_storedstatus.zip
scheduledtimeは.zipファイルが作成された日付と時刻、inventoryservernameは.zipファイルが圧縮されたインベントリサーバ、treenameは.zipファイルが現在保存されているツリーの固有の名前、storedstatusは.zipファイルの保存ステータス、zipは圧縮ファイルの拡張子です。
storedstatusは、0、1、または2によって示されます。0は、.zipファイルがまだ保存されていないことを示します。1は、.zipファイルが初めてサーバに保存されることを示します。2は、.zipファイルが一度保存されたことがあることを示します。
.zipファイル名は、データベースがサーバに接続されているかどうかによって異なります。
.zipファイルには、.zipファイルとプロパティファイルが含まれます。プロパティファイルは、次の命名規則に従って名前が付けられます。
scheduledtime_inventoryservername.prp
プロパティファイルには、スケジュール設定されている時間、インベントリサーバ名、および署名が含まれています。署名は.zipファイルの認証に役立ちます。
各.zipファイルには最大50個の.strファイルを含めることができます。
次の表は、Sender-Receiverが使用するディレクトリのクイックリファレンスです。
スタンドアロンサーバにはReceiverはロードされません。