この節では、インベントリ情報をカスタマイズする方法について説明します。
ZENworks 6.5 Desktop Managementを使って、デフォルトのハードウェアインベントリに含まれていない情報をインベントリ対象ワークステーションから収集することができます。
デフォルトのインベントリに含まれていない情報をインベントリ対象ワークステーションから収集するには、インベントリクラスに対して属性およびそれに対応する値を定義する必要があります。各インベントリクラスにはデフォルトで、標準属性と呼ばれる独自の属性と、標準属性値と呼ばれる標準属性に対応する値が設定されています。インベントリスキャナは、クラスの標準属性の値に加えて、ユーザ定義属性(カスタム属性と呼ばれる)およびそれに対応する値をインベントリデータベースに保存します。このプロセスは、カスタムハードウェアインベントリスキャンと呼ばれます。
たとえば、Rateという名前のカスタム属性をProcessorテーブルに追加することができます。インベントリスキャナは、プロセッサの種類などの標準属性値のスキャンを実行し、インベントリデータベースにRateおよびProcessor Typeの値を保存します。
次の表は、インベントリクラスおよび標準属性のリストを示しています。
注: 次の表で*が記載されている項目は、値をバイト単位で指定する必要があることを示しています。+が記載されている項目は、その属性に対して列挙値を指定する必要があることを示しています。列挙値の詳細については、列挙値を参照してください。
カスタムスキャンの実行に必要な作業に関する詳細については、次の節を参照してください。
カスタム属性に値を追加するには、custom.iniファイルを作成する必要があります。管理者は、カスタム属性を追加できるインベントリクラスのリストを通知する必要があります。インベントリスキャナはcustom.iniファイルを使用して、カスタム属性およびそれに対応する値に関する情報を取得します。
custom.iniファイルの内容は次のとおりです。
[START_CIM_OBJECT]
Class = Inventory_Class_Name_as_displayed_in_the_Custom_Attribute_Editor_dialogbox or Inventory_Class_Name_in_Inventory_database
RegularAttrs = regular_attribute_name1, regular_attribute_name2, ..., regular_attribute_nameN
RegularVals = regular_attribute_value1, regular_attribute_value2, ..., regular_attribute_valueN
Action = A/D
custom_attribute = custom_attribute_value
custom_attribute = custom_attribute_value
...
...
custom_attribute = custom_attribute_value
[END_CIM_OBJECT]
Classは、定義済みのインベントリクラス名です(定義済みのインベントリクラス名のリストについては、インベントリクラス名および標準属性に関する表を参照してください)。RegularAttrsは標準属性名のリストを示します。RegularValsは、標準属性に対応する値です。Actionの値Aは、指定したカスタム属性がデータベーステーブルに追加されることを示します。Actionの値Dは、指定したカスタム属性がデータベーステーブルから削除されることを示します。
セミコロン(;)の後にコメントを入力できます。スキャナは、セミコロンの後にくるデータを無視します。
custom.iniファイルの[START_CIM_OBJECT]と[END_CIM_OBJECT]間に含まれる内容を「セクション」と呼びます。セクション内の最初の3行を照会と呼びます。
1つの標準属性に対して1つの値、1つのカスタム属性に対して1つの値が設定されたcustom.iniのサンプルファイルを次に示します。
[START_CIM_OBJECT]
Class = Computer System Information ;インベントリクラス名
RegularAttrs = Name ;標準属性名
RegularVals = John ;標準属性値
Action = A
Employee Number=BLR_5000234 ;カスタム属性およびその値
[END_CIM_OBJECT]
前に示した照会では、Name属性の値がJohnの場合、その従業員番号がCIM.UnitaryComputerSystemテーブルに追加されます。
次に示す方法のいずれかを使用して、custom.iniファイルを作成することができます。
アプリケーションを開発した後、[ワークステーションインベントリポリシー]の[ハードウェアスキャン]タブを選択し、[カスタムスキャンを有効にする]オプションを選択して、アプリケーション名を指定します。詳細については、ワークステーションインベントリポリシーの設定を参照してください。
このアプリケーションは、スキャナによって起動されます。
custom.iniファイルを使って作業する場合、次のガイドラインに従います。
インベントリクラスの複数のインスタンスが存在する場合は、インスタンスを判別するために、標準属性およびそれに対応する値の最小セットを指定する必要があります。
たとえば、標準属性値が「Novell, Ltd.」の場合、custom.iniファイルではこの標準属性値を次のように記述する必要があります。
Novell\, Ltd.
次に、2つのセクションが設定されたcustom.iniのサンプルファイルを示します。
[START_CIM_OBJECT]
Class = Computer System Information
RegularAttrs = Name, PrimaryOwnerContactID
RegularVals = John, 56
Action = D
EmployeeName= Tom
EmployeeId=568
[END_CIM_OBJECT]
[START_CIM_OBJECT]
Class = Diskette Drive
RegularAttrs = DisketteDeviceID
RegularVals = A:
Action = A
Manufacturer = Sony
[END_CIM_OBJECT]
たとえば、ワークステーションに2つのフロッピードライブが存在し、1つはA:にマップされ、もう1つがB:にマップされている場合、その両方のドライブの記憶容量はそれぞれ1440KBです。カスタム属性として「Rate」を追加しようとしている場合、次のようにDisketteCapacity標準属性だけで照会を記述することはできません。
[START_CIM_OBJECT]
Class = Diskette Drive
RegularAttrs = DisketteCapacity
RegularVals = 1440
Action = A
Rate = $
[END_CIM_OBJECT]
この照会は、2つのインスタンスを返します。1つは、A:にマップされたフロッピードライブであり、もう1つはB:にマップされたフロッピードライブです。このカスタム属性および属性値はインベントリデータベースに追加されません。
この場合、custom.iniを次のとおり記述し直すことができます。
[START_CIM_OBJECT]
Class = Diskette Drive
RegularAttrs = DisketteDeviceID
RegularVals = A:
Action = A
Rate = $100
[END_CIM_OBJECT]
[START_CIM_OBJECT]
Class = Diskette Drive
RegularAttrs = DisketteDeviceID
RegularVals = B:
Action = A
Rate = $100
[END_CIM_OBJECT]
すべてのインベントリ対象ワークステーションのカスタム属性およびその値をワークステーションインベントリで表示できます。詳細については、インベントリ対象ワークステーションのインベントリサマリの表示を参照してください。
例1: カスタム属性であるEmployee Name(値XYZ)およびEmployee Code(値BLR_TERCH_5000234)をCIM.UnitaryComputerSystemに追加します。
[カスタム属性エディタ]ダイアログボックスを使用して、Computer System InformationにEmployee NameおよびEmployee Codeを追加します。
次の内容を持つcustom.iniファイルを作成します。
[START_CIM_OBJECT]
Employee Name = XYZ
Employee Code = BLR_TERCH_5000234
[END_CIM_OBJECT]
custom.iniファイルを作成した後、Novell Desktop Management Schedulerを実行してスキャンを開始します。
例2: 標準属性DisketteDeviceIDの値がA:の場合、カスタム属性であるPriceと値$4.00をZENworks.ExtendedDisketteDriveに追加します。標準属性DisketteDeviceIDの値がB:の場合、カスタム属性であるPriceと値$8.00をZENworks.ExtendedDisketteDriveに追加します。
[カスタム属性エディタ]ダイアログボックスを使って、Diskette DriveにPriceを追加します。
次の内容を持つcustom.iniファイルを作成します。
[START_CIM_OBJECT]
Class =Diskette Drive
RegularAttr = DisketteDeviceID
RegularVals = A:
Price = $4.00
[END_CIM_OBJECT]
[START_CIM_OBJECT]
Class = Diskette Drive
RegularAttr = DisketteDeviceID
RegularVals = B:
Price = $ 8.00
[END_CIM_OBJECT]
custom.iniファイルを作成した後、Novell Desktop Management Schedulerを実行してスキャンを開始します。
例3: CIM.UnitaryComputerSystemからカスタム属性Employee Nameを削除します。
次の内容を含むcustom.iniを作成します。
[START_CIM_OBJECT]
Action = D
Employee Name = XYZ
[END_CIM_OBJECT]
custom.iniファイルを作成した後、Novell Desktop Management Schedulerを実行してスキャンを開始します。
例4: CIM.UnitaryComputerSystemでEmployee Codeの値をBLR_TERCH_5000234からBLR_TEST_1200012にリセットします。
次の内容を持つcustom.iniファイルを作成します。
[START_CIM_OBJECT]
Action = A
Employee Code = BLR_TEST_1200012
[END_CIM_OBJECT]
custom.iniファイルを作成した後、Novell Desktop Management Schedulerを実行してスキャンを開始します。
例5: 標準属性Familyの値が178、MaxClockSpeedの値が1500の場合、カスタム属性Priceおよび値$100.00をCIM.Processorに追加します。標準属性Familyの値が178、MaxClockSpeedの値が2000の場合、カスタム属性Priceおよび値$250.00をCIM.Processsorに追加します。
[カスタム属性エディタ]ダイアログボックスを使用して、ProcessorにPriceを追加します。
次の内容を持つcustom.iniファイルを作成します。
[START_CIM_OBJECT]
Class = Processor
RegularAttr = Family, MaxClockSpeed
RegularVals = 178, 1500 ; Pentium 4 with MaxClockSpeed = 1500 MHz
Price = $ 100.00
[END_CIM_OBJECT]
[START_CIM_OBJECT]
Class = Processor
RegularAttr = Family, MaxClockSpeed
RegularVals = 178, 2000 ; Pentium 4 with MaxClockSpeed = 2000 MHz
Price = $ 2500.00
[END_CIM_OBJECT]
custom.iniファイルを作成した後、Novell Desktop Management Schedulerを実行してスキャンを開始します。
IBMNAMES情報([ワークステーションインベントリポリシー]の[設定エディタ]>[IBMNAMES]を使用して設定)を使用して、Windows 98を実行しているIBMインベントリ対象ワークステーションに関する情報を取得します。スキャナは、[ワークステーションインベントリポリシー]の[設定エディタ]オプションで指定されているコンピュータの種類およびモデル番号の情報を使用して、モデル名を読み取ります。
IBMNAMES情報を使用したスキャンはIBMコンピュータだけを対象としており、スキャナによって定義されたIBMインベントリ対象ワークステーションのモデル名のスキャンを実行します。[設定エディタ]に一覧表示されていない新しいIBMインベントリ対象ワークステーションが存在する場合、このインベントリ対象ワークステーションのモデル番号はスキャンされません。新しいIBMインベントリ対象ワークステーションのコンピュータの種類、モデル番号、およびモデルに関する説明を追加するには、[ワークステーションインベントリポリシー]の[設定エディタ]でIBMNAMES情報を編集する必要があります。このエントリを追加することにより、スキャナは新しいモデル名を認識できるようになります。
IBMコンピュータモデルを追加するには
[ワークステーションインベントリポリシー]で、[設定エディタ]タブをクリックします。
詳細については、ワークステーションインベントリポリシーの設定を参照してください。
[IBMNAMES]サブオプションをクリックし、[Set Defaults(デフォルト設定)]をクリックします。
デフォルト値が表示されます。
[Product Names]
6260-???=IBM PC 140
6272-???=IBM PC 300GL
6282-???=IBM PC 300GL
6284-???=IBM PC 300GL
...
セクション内の各エントリの形式は、次のとおりです。
4_bytes_machine_type-3_byte_model_number=model_description
たとえば、モデルがIBM PC 140で、コンピュータの種類が6260の場合、モデルの説明としてIBM PC 140を指定します。ibmnames.iniのエントリは6260-79T = IBM PC 140になります。
モデルの説明が同じ、特定の種類のコンピュータのすべてのIBMコンピュータモデルを、スキャナを使ってスキャンする場合、3_byte_model_numberにワイルドカード文字として3つの疑問符(???)を指定します。
たとえば、モデルの説明が共通で、コンピュータの種類が6282であるすべてのモデルをスキャンする場合、エントリは次のようになります。
6282-???=IBM PC 300GL
コンピュータの種類およびモデル番号は、ラップトップの場合には背面、デスクトップワークステーションの場合には裏側に印刷されています。たとえば、760E Thinkpad*モデルには、TYPE 9546-A98.
エントリを追加または変更します。
デバイスIDエントリに間違った値を指定すると、そのデバイスはインベントリウィンドウに表示されません。
[OK]をクリックします。
インベントリ対象ワークステーションでは、バックアップデバイスおよびフロッピーデバイスなどのデバイスベンダに関するスキャン情報は、通常利用できません。こうした情報が利用できる場合でも、ベンダ情報に詳細情報が含まれることはありません。[ワークステーションインベントリポリシー]>[設定エディタ]>[圧縮された名前]の順に移動して、こうしたデバイスのベンダに関する情報をカスタマイズして更新することができます。スキャナは、これらのデバイスのハードウェアスキャンプロセスの実行中に、この情報を読み取ります。
表示用のベンダ情報をカスタマイズして更新するには
[ワークステーションインベントリポリシー]で、[設定エディタ]タブをクリックします。
詳細については、ワークステーションインベントリポリシーの設定を参照してください。
[ZIPPED NAMES]サブオプションをクリックし、[Set Defaults(デフォルト設定)]をクリックします。
デフォルト値が表示されます。
[Identifier]
iomega ZIP 100=Iomega 100MB Backup Device
iomega jaz 1GB=Iomega 1GB Backup Device
IOMEGA ZIP 100 D.13=Iomega Corporation
IOMEGA ZIP 1GB D.13=Iomega Corporation
...
セクション内の各エントリの形式は、次のとおりです。
[Identifier]
device_id=vendor_display_name_you_specify
device_idには、インベントリ対象ワークステーションにデバイスをインストールするときにベンダによってレジストリ内に生成および更新される一意のIDが入ります。
たとえば、このセクションの内容は次のようになります。
[Identifier]
iomega ZIP 100=Iomega 100MB Backup Device
このエントリは、インベントリ対象ワークステーションにインストールされた100MBのZipドライブを示しています。
エントリを追加または変更します。
デバイスIDエントリに間違った値を指定すると、そのデバイスはインベントリウィンドウに表示されません。
[OK]をクリックします。
[ワークステーションインベントリポリシー]で、[設定エディタ]タブをクリックします。
詳細については、ワークステーションインベントリポリシーの設定を参照してください。
[アセット情報]サブオプションをクリックし、[Set Defaults(デフォルト設定)]をクリックします。
次のエントリが適用されます。
[ASSETTAG]
DMI1_CLASSNAME=
DMI1_ATTRIBUTEID=
DMI2_CLASSNAME=
DMI2_ATTRIBUTEID=
[SERIALNUMBER]
DMI1_CLASSNAME=
DMI1_ATTRIBUTEID=
DMI2_CLASSNAME=
DMI2_ATTRIBUTEID=
[MODEL]
DMI1_CLASSNAME=
DMI1_ATTRIBUTEID=
DMI2_CLASSNAME=
DMI2_ATTRIBUTEID=
[COMPUTERTYPE]DMI1_CLASSNAME=DMI1_ATTRIBUTEID=
[MODELNUMBER]DMI1_CLASSNAME=DMI1_ATTRIBUTEID=
値を指定します。
[Asset Information]には、次のセクションが含まれます。
各セクションには、特定のDMIクラス名およびDMIクラス属性IDが含まれます。
[Asset Information]の書式は次のとおりです。
[ASSETTAG]
DMI1_CLASSNAME=DMI_class_name_for_asset_tag
DMI1_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_asset_tag
[SERIALNUMBER]
DMI1_CLASSNAME=DMI_class_name_for_serial_number
DMI1_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_serial_number
[MODEL]
DMI1_CLASSNAME=DMI_class_name_for_computer_model
DMI1_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_computer_model
[Asset Information]の各セクションの値には、最大64文字長の文字列を設定できます。
DMIクラス名には、DMTF|COMPONENTID|00x以外の任意のDMIクラスを設定できます。
異なるカスタムDMIクラスを実装しているDMIベンダが複数存在する場合、複数のDMIクラスを指定できます。前に示したセクションでは、最大5つのクラスを指定できます。たとえば、5つのクラスを指定した場合の資産情報は次のようになります。
[ASSETTAG]
DMI1_CLASSNAME=DMI_class_name_for_asset_tag
DMI1_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_asset_tag
DMI2_CLASSNAME=DMI_class_name_for_asset_tag
DMI2_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_asset_tag
DMI3_CLASSNAME=DMI_class_name_for_asset_tag
DMI3_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_asset_tag
DMI4_CLASSNAME=DMI_class_name_for_asset_tag
DMI4_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_asset_tag
DMI5_CLASSNAME=DMI_class_name_for_asset_tag
DMI5_ATTRIBUTEID=DMI_attribute_ID_for_asset_tag
スキャナはDMI1を処理し、DMI1の値が有効な場合は、残りのDMIクラスを処理しません。
[OK]をクリックします。
インベントリ対象ワークステーションでスキャンを実行します。
eDirectoryの[最少限の情報]および[Workstation Summary(ワークステーションサマリ)]ウィンドウにインベントリ情報が表示されることを確認します。
モニタでスキャンされる属性は次のとおりです。
Nominal Size: モニタの対角線上の長さを示す数値(画面の片隅から反対側の隅までの距離)。たとえば、17インチ。
Viewable Size: イメージを縁取る黒い枠を除いて、画面イメージの対角線上の長さを示す数値。たとえば、15.8インチ。
インベントリスキャナは、Windowsインベントリ対象ワークステーションのモニタの表示可能サイズを自動的にスキャンします。ワークステーションインベントリポリシーを使用して、レポートするモニタの公称サイズをカスタマイズできます。
重要: インベントリスキャナは1997年以降に製造されたモニタのインベントリ情報のみレポートします。
モニタの公称サイズのスキャンをカスタマイズするには
[ワークステーションインベントリポリシー]の[設定エディタ]タブをクリックして、[HWRules]サブオプションをクリックします。
![[ワークステーションインベントリ]ダイアログボックスでのHWRules.iniファイルの設定](../graphics/hwrules_desktops.gif)
[Set Default]をクリックします。
デフォルトの値が[Configuration Editor]ボックスに表示されます。
エントリを追加または変更します。
HWRules.iniの書式は次のとおりです。
[MONITOR_SIZE_RANGE]
minimum_viewable_size_you_specify:maximum_viewable_size_you_specify = nominal_size_you_specify
[MONITOR_NOMINAL_SIZE]
model_ID_reported_by_scanner = nominal_size_you_specify
[MONITOR_SIZE_RANGE]セクションに、表示可能サイズの最小と最大の範囲、およびモニタの対応する公称サイズを指定します。Inventory Scannerは、モニタのモデルIDをスキャンし、HWRules.iniファイルの[MONITOR_NOMINAL_SIZE]セクションに設定されている公称サイズをレポートします。
[MONITOR_NOMINAL_SIZE]セクションで、モデルIDとInventory Scannerからレポートされた対応する公称サイズを指定します。この情報は、[Hardware/Software Inventory]>[Hardware]>[Monitor]属性の[Inventory Summary]ダイアログボックスに表示されます。
スキャンしたモデルIDが[MONITOR_NOMINAL_SIZE]に表示されていない場合、Scannerはモニタの表示可能サイズをスキャンします。表示できるサイズに基づいて、スキャナは、HWRules.iniファイルの[MONITOR_SIZE_RANGE]セクションで設定された公称サイズをレポートします。
たとえば、HWRules iniファイルの内容は、次のようになります。
[MONITOR_SIZE_RANGE]
10.0:12.0=12.0
13.2:13.7=14.0
[MONITOR_NOMINAL_SIZE]
IBM1990=17.0
PHL080B=15.0
[OK]をクリックして、内容をワークステーションインベントリポリシーに保存します。