この節では、デスクトップ管理起動前サービスの管理および設定について説明します。
次のトピックが記載されています。
次の各節では、各種デスクトップ管理起動前サービスサーバの設定方法について説明します。
TFTPサーバのデフォルトの設定値を変更する必要はほとんどありません。デフォルト値を変更する必要がある場合は、次の手順に従います。
Windowsデスクトップで、[スタート]>[プログラム]>[ZEN起動前サービス]>[ZEN Preboot Services Configuration(ZEN起動前サービスの設定)]>[TFTP Configuration(TFTPの設定)]の順にクリックし、[TFTP Configuration(TFTPの設定)]ウィンドウを表示します。
次のフィールドに情報を入力します。
[TFTP Data Path(TFTPデータパス)]: データパスは、TFTPサーバがクライアントによって要求または書き込みが行われたファイルを検索する対象となるディレクトリを指定する必要があります。
[すべて保存]をクリックし、新しい設定を保存します。
または
変更内容を保存せずに設定ユーティリティを閉じる場合は、[終了]をクリックします。
MTFTPサーバのデフォルトの設定値を変更する必要はほとんどありません。デフォルト値を変更する必要がある場合は、次の手順に従います。
Windowsデスクトップで、[スタート]>[プログラム]>[ZEN起動前サービス]>[ZEN Preboot Services Configuration(ZEN起動前サービスの設定)]>[MTFTP Configuration(MTFTPの設定)]の順にクリックし、[MTFTP Configuration(MTFTPの設定)]ダイアログボックスを表示します。
![[MTFTP Configuration(MTFTPの設定)]ウィンドウ](../graphics/mtftp_a.gif)
次のフィールドに情報を入力します。
[Multicast IP(マルチキャストIP)]:マルチキャスト転送時の宛先として使用するアドレスを指定します。使用するアドレスが、マルチキャスト用に指定されたIPアドレス範囲にあることを確認してください。この値を変更する場合は、プロキシDHCP設定の対応するエントリを必ず更新します。
[サーバポート]:サーバが要求を受信するポート番号を指定します。この値を変更する場合は、プロキシDHCP設定の対応するエントリを必ず更新します。
[Data Read Path(データの読み取りパス)]: MTFTPサーバが、クライアントによって要求されたファイルを読み取る対象となるディレクトリを指定します。
[すべて保存]をクリックし、新しい設定を保存します。
または
変更内容を保存せずに設定ユーティリティを閉じる場合は、[終了]をクリックします。
プロキシDHCPサーバは、起動前サービスクライアントが起動前サービスシステムに接続するために必要な情報をクライアントに提供します。
プロキシDHCPサーバの設定を確認するには、次の手順に従います。
Windowsデスクトップで、[スタート]>[プログラム]>[ZEN起動前サービス]>[ZEN Preboot Services Configuration(ZEN起動前サービスの設定)]>[Proxy DHCP Configuration(プロキシDHCPの設定)]の順にクリックし、[Proxy DHCP Configuration(プロキシDHCPの設定)]ダイアログボックスを表示します。
![[Proxy DHCP Configuration(プロキシDHCPの設定)]ウィンドウ](../graphics/pdhcpcfg_a.gif)
次のフィールドを確認します。
[Transaction Server IP(トランザクションサーバのIP)]: 起動前クライアントはこのIPアドレスのサーバに接続し、イメージング処理を確認します。
[TFTP Server IP(TFTPサーバのIP)]: PXE/起動前クライアントは、このIPアドレスのサーバに接続し、起動前クライアント(dinic.sys)とイメージングエンジン(イメージング処理が必要な場合)をダウンロードします。
[Proxy DHCP IP(プロキシDHCPのIP)]:このアドレスを設定すると、プロキシDHCPサーバはサーバ上のこのIPアドレスへのバインドを試みます。IPアドレス設定は、サーバ上で有効なIPアドレスであることが必要です。
この設定を使用すると、サーバの物理的なLANアダプタではなく、クラスタサーバ上の仮想LANアダプタを使用することをプロキシDHCPサーバに強制できます。
この設定によって、マルチホームサーバの1つのインタフェースに対してのみ応答することをPDHCPサーバに強制することもできます。
このダイアログボックスのすべてのMTFTP設定は、MTFTP設定ユーティリティに表示される設定と同じものです。[MTFTP Client Port(MTFTPクライアントポート)]、[MTFTP Open Timeout(MTFTPオープンタイムアウト)]、[MTFTP Reopen Timeout(MTFTP再オープンタイムアウト)]、および[PXE Boot Menu Timeout(PXEブートメニュータイムアウト)]設定のデフォルト値を変更しないでください。
[すべて保存]をクリックし、新しい設定を保存します。
または
変更内容を保存せずに設定ユーティリティを閉じる場合は、[終了]をクリックします。
設定ユーティリティの任意のIPアドレスフィールドを0.0.0.0に設定できます。サーバはこれらのエントリを、サーバに最初にインストールされたネットワークアダプタのIPアドレスに置き換えます。
PDHCPサーバとDHCPサーバを同じ物理サーバで実行する場合、DHCPサーバでは、DHCPタグにオプション60(10進数)が追加されている必要があります。このオプションは文字列タイプであり、PXEClientという文字列が含まれていることが必要です。
詳細については、Windows 2000 Advanced Serverでの標準DHCP/プロキシDHCPサービスのセットアップを参照してください。
デスクトップ管理起動前サービスをインストールした後に、サーバのデフォルト値を変更する必要はほとんどありません。設定を変更する必要がある場合は、変更するサーバの適切な.iniファイルを編集します。.iniファイルは、起動前サービスサーバのsys:\systemディレクトリにあります。
この節では、次のトピックについて説明します。
tftp.iniファイルを変更することによって、MTFTP/TFTPモジュールがファイルアクセスに使用するパスを設定できます。次のオプションを使用できます。
ReadPath:MTFTP/TFTPモジュールがファイルアクセスに使用するパスを設定します。この設定のデフォルト値はsys:\tftp\です。
WriteProtect: この値を0に設定すると、MTFTP/TFTPモジュールは書き込み要求を受け入れます。値を1に設定すると、書き込み要求は拒否されます。
注: 変数名(ReadPathなど)は、大文字と小文字を区別します。
pdhcp.iniファイルを変更することによって、プロキシDHCPモジュールが使用するパラメータを設定できます。次のオプションを使用できます。
TRANSACTION_SERVER_IP: 起動前クライアントはこのIPアドレスのサーバに接続し、イメージング処理を確認します。
TFTP_SERVER_IP: PXE/起動前クライアントは、このIPアドレスのサーバに接続し、起動前クライアント(dinic.sys)とイメージングエンジン(イメージング処理が必要な場合)をダウンロードします。
PDHCP_Server_IP:このアドレスを設定すると、プロキシDHCPサーバはサーバ上のこのIPアドレスへのバインドを試みます。IPアドレス設定は、サーバ上で有効なIPアドレスであることが必要です。
この設定を使用すると、サーバの物理的なLANアダプタではなく、クラスタサーバ上の仮想LANアダプタを使用することをプロキシDHCPサーバに強制することができます。
この設定によって、マルチホームサーバの1つのインタフェースに対してのみ応答することをPDHCPサーバに強制することもできます。
BOOT_MENU_TIMEOUT: この設定では、PXEワークステーションのブート時にPXEブートメニューを表示する時間(秒単位)を制御します。
USE_MTFTP:このオプションを0に設定すると、マルチキャストTFTP転送が無効になります。これがデフォルトの設定です。
このオプションを1に設定すると、マルチキャストTFTP転送が有効になります。このモードでは、PXEクライアントは最初のdinic.sysファイルを転送するためにマルチキャストグループに加わるのを待ちます。このオプションを有効にするとPXEのブートシーケンスが10〜20秒延びるため、このオプションはお勧めしません。
MTFTP_IP: この値は、サーバがMTFTP転送に使用するマルチキャストIPを指定します。
MTFTP_SERVER_PORT: この値は、MTFTP転送に使用するサーバポートを指定します。
MTFTP_CLIENT_PORT: この値は、MTFTP転送に使用するクライアントポートを指定します。
MTFTP_OPEN_TIMEOUT: MTFTPセッションを開くまでの待機時間を設定します。
MTFTP_REOPEN_TIMEOUT: MTFTPセッションを再び開くまでの待機時間を設定します。
注: 変数名(MTFTP_IPなど)は、大文字と小文字を区別します。
dts.iniファイルを変更することによって、トランザクションサーバモジュールが使用するパラメータを設定できます。使用できるオプションは次のとおりです。
Server UdpPort: この値を使用するUDPポート番号に設定します。
注: この変数名には大文字と小文字の区別があります。
同じNetWare 6サーバ上でDHCPサーバとプロキシDHCPサーバを実行する方法については、NetWare 6.x DHCPサーバでの標準DHCP/プロキシDHCPサービスのセットアップを参照してください。
この節では、デスクトップ管理起動前サービスで使用するネットワークポートについて説明します。この節の情報を使用すると、起動前サービスによって生じるネットワークトラフィックを正しく転送するように、ルータまたはファイアウォールを設定できます。ルータの設定方法の詳細については、ネットワーク環境でのデスクトップ管理起動前サービスの展開を参照してください。
詳細情報については、以下を参照してください。
デスクトップ管理起動前サービスでは、既知のIPポートと独自のIPポートの両方を使用します。
既知のIPポートは、次のとおりです。
67 (10進数) :プロキシDHCPサーバは、PXEの情報要求に対してこのポートでリッスンします。これは、標準のDHCPサーバが使用するポートと同じポートです。
69 (10進数) : TFTPサーバは、PXEまたは起動前サービスクライアントからのファイル要求に対してこのポートでリッスンします。
111 (10進数) : ポートマッパのポートです。このサーバについては、「RFC 1057」を参照してください。
独自のIPポートは次のとおりです。