デスクトップ管理エージェントのログインダイアログボックスを使用してネットワークにログインする場合は、デスクトップ管理エージェントのカスタマイズ方法、およびユーザに必要なログイン経験をカスタマイズするためのその他の準備について理解する必要があります。
この節では、次のトピックについて説明します。
この節では、ユーザのワークステーションにデスクトップ管理エージェントがインストールされており、ZENworks Middle Tier Serverを使用して通信している場合に、デスクトップ管理ユーザとワークステーションポリシーがeDirectoryから認証を受けるために必要なアカウント情報について説明します。
この情報は、インストール時にこれらのアカウント情報を指定する理由を理解するのに役立ちます。この節では、次の内容について説明しています。
次の表は、デスクトップ管理ユーザポリシーで必要なアカウント情報を示します。このポリシーは、デスクトップ管理エージェントおよびZENworks Middle Tier Serverを使用して、eDirectoryから認証を受けます。ユーザのワークステーションに、デスクトップ管理エージェントがインストールされていることが前提となります。
次の表は、デスクトップ管理ワークステーションポリシーで必要なアカウント情報を示します。このポリシーは、デスクトップ管理エージェントおよびZENworks Middle Tier Serverを使用して、eDirectoryから認証を受けます。ユーザのワークステーションに、デスクトップ管理エージェントがインストールされていることが前提となります。
デスクトップ管理エージェントがインストールされていて、ワークステーションにNovell Clientが存在しない場合、インストールプログラムは[Workstation Managerの設定]ページを表示します。このページを使用すると、ログイン時にユーザに表示される内容をカスタマイズできます。
[Display ZENworks Middle Tier Server Authentication(ZENworks Middle Tier Server認証を表示)]ダイアログを選択すると、カスタマイズされた[Novellログイン]ダイアログボックスが常にユーザに表示されます。
ユーザがデスクトップ管理サーバから認証を受けるのに使用できるネットワーク内に、複数のMiddle Tier Serverを設置する場合、このオプションを選択することもできます。
注: ユーザのワークステーションがWindows 2000/XPプラットフォームで、ワークステーションにダイナミックローカルユーザポリシーを適用する場合は、このオプションを使用する必要があります。
このログインダイアログボックスに、デスクトップ管理サーバのユーザIDおよびパスワード(「認証アカウント情報」)を入力する必要があります。これらのアカウント情報は、ネットワークに接続(つまりeDirectoryに接続)するときにユーザが使い慣れているアカウント情報と同じです。
インストールプログラムの実行中、[認証ダイアログでのZENworks Middle Tier Serverアドレスの変更を許可する]ダイアログを選択した場合、このワークステーション上のユーザは、eDirectoryから認証を受けるのに使用されるZENworks Middle Tier ServerのDNS名/IPアドレスを編集できます。Apache Webサーバ(NetWare(R))またはIIS Webサーバ(Windows)から認証を受けるために、代替ポートを指定することもできます。代替ポートを指定するには、デスクトップ管理エージェントのログインダイアログボックスで、[オプション]ボタンをクリックします。
IPアドレスまたはDNS名の最後にコロンとポート番号を入力して、代替ポートを指定します。例:
151.155.155.000:5080
重要: プロトコル(http:やhttps:など)をIPアドレスと共に入力すると、デスクトップ管理エージェントがZENworks Middle Tier Serverに接続できません。
ユーザに[Novellログイン]ダイアログボックスを表示しないようにする、つまりデスクトップ管理エージェントを"パススルー"して、ZENworksファイルの場所に対する認証を実行するには、ユーザのローカルワークステーションのアカウント情報が、eDirectoryのアカウント情報と同じであることをまず確認する必要があります。このログインを、"パッシブモード"ログインとも呼びます。
この同期の準備が完了すると、次のように認証が行われます。
デスクトップ管理エージェントにパススルー認証を設定するには、デスクトップ管理エージェントのインストール時にデフォルトで選択されている[Workstation Managerの設定]ダイアログボックスのオプションの選択を解除します。詳細については、エージェントのログインのカスタマイズを参照してください。
ユーザがeDirectoryでは無効なアカウント情報を使用してWindowsにログインした場合は、Novellデスクトップ管理エージェントのログインダイアログが表示されます。
ZENworksデスクトップ管理をインストールするサーバが、Windowsネットワーク環境の一部になっている場合(つまり、Novell NetWareが存在しないネットワーク)、そのネットワークにはMicrosoft Active Directoryがインストールされている可能性があり、ユーザはMicrosoftドメインのメンバーです。Desktop Management Serverのソフトウェア要件で述べたように、Novell eDirectory 8.7.3 (推奨)のインストールは、ZENworks Desktop Managementをインストールするネットワーク(この場合はMicrosoftドメイン)の前提条件でもあります。
次の例は、Windowsネットワーク環境にログインした後に、ZENworksデスクトップ管理が認証を行う方法を示しています。
デスクトップ管理エージェントのログインダイアログボックスとローカルコンピュータのアカウント情報を使用してログインする場合、ローカルワークステーションのアカウント情報をeDirectoryのアカウント情報と同期させる必要があります。この同期の準備が完了すると、次のように認証が行われます。
デスクトップ管理エージェントのログインダイアログボックスと、Microsoftドメインのアカウント情報を使用してログインする場合、ZENworks Middle Tier ServerソフトウェアがインストールされているWindows 2000/2003サーバと、デスクトップ管理サーバソフトウェアがインストールされているWindows 2000/2003サーバは、同じMicrosoftドメインまたは信頼関係に属している必要があります。Desktop Management ServerがMSIアプリケーションを配布しないかぎり、ユーザのワークステーションはドメインにログインしません。
認証は、次のように行われます。
ワークステーションにデスクトップ管理エージェントがすでにインストールされており、そのワークステーションのWorkstation Managerがワークステーショングループポリシーを受け取るようにスケジュールが設定されている場合、ユーザがログインしていなくても、ワークステーションはWindowsネットワークから認証を受け、グループポリシーの実行時間になったときにポリシーファイルを受け取ります。これは、「自動」認証と呼ばれることもあります。認証は、次のように行われます。