Novell® ZENworks® 6.5 Handheld Managementのインストールを実行する場合、通常はZENworks Handheld Management Serverだけをインストールする必要があります。Handheld Management Serverは、Windows* NT*/2000/XPコンピュータ(サーバまたはワークステーション)のサービスとして稼働します。ZENworks Handheld Management Serverは、ZENworks Handheld Managementの一元化されたインストールポイントであり、全クライアントとの通信を管理するだけでなく、インストールに関する配布スケジュールや配布結果を保持します。
以前のバージョンのZENworks for Handheldsでは、ZENworks Handheld Management Serverに加えて、ハンドヘルドデバイスとの間で同期を実行する各コンピュータにProxy Serviceソフトウェアもインストールする必要がありました。ZENworks 6.5では、Proxy Serviceソフトウェアの代わりにZENworks Handheld Management Access PointまたはDesktop Synchronization Integrationソフトウェアが新たに導入されています。
Access Pointは、インストール時にHandheld Management Serverに対して自動的にインストールされるコンポーネントの集合体です。Access Pointを複数のコンピュータにインストールして、通信負荷を分散し、WAN設定のサポートを拡張することもできます。Access Pointを、同一LAN内やリモートWANサイトに存在する他のコンピュータにインストールすることができます。各ハンドヘルドデバイスは、接続する必要があるAccess Pointを使って設定されます。
ZENworks Handheld Management Desktop Synchronization Integrationソフトウェアを使って、ユーザのデスクトップコンピュータにデスクトップソフトウェアをインストールし、Palm HotSync、Microsoft ActiveSync、およびRIM Desktop Managerソフトウェアと統合することができます。
詳細については、Access PointとDesktop Synchronization Integrationソフトウェアを参照してください。
ネットワークからsetup.exeを実行するか、ZENworks Desktop ManagementのApplication Managementコンポーネントを使用することにより、ユーザのデスクトップコンピュータにAccess PointおよびDesktop Synchronization Integrationソフトウェアをインストールできます。さらに、setup.issファイルに適切な設定を実行することで、Access Point、Desktop Synchronization Integrationソフトウェアの両方に対してサイレント(自動)インストールを実行できるようになります。
サイレントインストールを実行することにより、インストール中に標準で表示されるプロンプトを排除して、ソフトウェアを迅速にインストールすることができます。
サイレントインストールを使用すると、setup.issファイルに保存された内容に基づいて各インストールが設定されるため、各コンピュータのAccess PointまたはDesktop Synchronization Integrationソフトウェアに対して同一設定を実行できます。たとえば、各コンピュータは同じインストールパスを使用して、同じHandheld Management Serverに接続します。
ZENworks Handheld Management Access PointまたはDesktop Synchronization Integrationソフトウェアを、さまざまなプラットフォーム(Windows 2000、Windows XPなど)のコンピュータに配布する場合、そのOSプラットフォームのコンピュータで次の手順を実行する必要があります。このコンピュータに対しては、ソフトウェアがインストールされるコンピュータと同じまたは同様の設定が適用されます。
Access PointまたはDesktop Synchronization Integrationソフトウェアのサイレントインストールを作成するには
ZENworks Handheld Management CDからローカルドライブまたはネットワークドライブにプロキシディレクトリをコピーします。
Novell Product DownloadsからZENworks Handheld Managementソフトウェアをダウンロードしてファイルを抽出した場合、すでにローカルまたはネットワークドライブにプロキシディレクトリが設定されているはずです。
プロキシディレクトリには、Access PointとDesktop Synchronization Integrationの両方のソフトウェアをインストールするためのsetup.exeファイルが含まれています。
Access Point用のサイレントインストールを作成するには、コマンドプロンプトに「SETUP.EXE -r /accesspoint」と入力します。
または
Desktop Synchronization Integrationソフトウェア用のサイレントインストールを作成するには、コマンドプロンプトに「SETUP.EXE -r」と入力します。
-rコマンドにより、Windows XPではwindowsディレクトリに、Windows NT/2000ではwinntディレクトリにsetup.issファイルが作成されます。setup.issファイルには、サイレントインストール中に表示されるインストールプロンプトに対する回答が含まれています。
Access PointまたはDesktop Synchronization Integrationソフトウェアをインストールしている場合は、ユーザのコンピュータにインストールしているときにインストールプログラムが使用する正確な設定を指定する必要があります(たとえば、インストールパス、Handheld Management Server名、通信設定など)。
手順については、他のコンピュータへのAccess PointのインストールまたはDesktop Synchronization Integrationソフトウェアのインストールを参照してください。
Windows XPではwindowsディレクトリから、Windows NT/2000ではwinntディレクトリからsetup.issファイルを、Step 1でコピーしたプロキシディレクトリにコピーします。
配布元になるネットワーク上の場所にプロキシディレクトリをコピーします。
ネットワーク上のプロキシディレクトリからsetup.exeファイルを実行して、Access PointまたはDesktop Synchronization Integrationソフトウェアをユーザのデスクトップコンピュータにインストールすることができます。
Access Pointをインストールするには、setup.exe -s /accesspointを実行します。
Desktop Synchronization Integrationをインストールするには、setup.exe -sを実行します。
ZENworks Desktop ManagementのApplication Managementコンポーネントを使ってアプリケーションオブジェクトを作成することもできます。
アプリケーションオブジェクトを作成する際、実行可能ファイルとしてsetup.exeを指定する必要があります。[Parameter]フィールドに「-s /accesspoint」と入力してAccess Pointをインストールするか、「-s」と入力してDesktop Synchronization Integrationをインストールします。