次の節では、ZENworksデータベースについて説明します。
ZENworks Server Managementには、Sybaseデータベースエンジンが付属しています。この製品は1台のサーバに1回だけインストールできます。ただし、Sybaseは複数のサーバにインストールできます。
Oracle*およびSQLはサポートされていません。
Policy and Distribution Servicesでは、zfslog.dbという名前のSybaseデータベースを使用します。Server Managementは、通常、データベースがなくても機能します。これは、Policy and Distribution Servicesのレポーティングのための情報を記録するためにのみzfslog.dbを使用するからです。
zfslog.dbは、通常、サーバ上の\zenworks\pds\dbディレクトリにあります。この場所は、インストールプログラムの実行に決定されます。NetWare(R)サーバとWindowsサーバのどちらにも保存できます。
インストール時に、Novell eDirectoryTMデータベースオブジェクトが作成され、Server Management Database_server_nameという名前が付けられます。インストール時に設定されている場合、このオブジェクトのプロパティに、データベースファイル(zfslog.db)の場所が表示されます。それ以外の場合、ZENworksデータベースポリシー(SLPのプロパティパッケージ)を設定して、データベースオブジェクトを指定できます。情報を記録するためのデータベースファイルを見つけるには、この場所とポリシーが必要です。
NetWareサーバでは、データベースはmgmtdbs.ncfファイル(sys:\systemディレクトリにある)を使用して実行され、このファイルはautoexec.ncfから実行されます。
Windowsサーバでは、データベースはNovell Database - Sybaseサービスを使用して実行されます。
データベースファイルはサイズが非常に大きくなる場合があります。このため、データベースを実行しているサーバでは32MBのキャッシュを推奨します。キャッシュによって、情報のzfslog.dbへの記録の頻度が減少し、サーバのパフォーマンスが向上します。
zfslog.dbは、Policy and Distribution Servicesによって、Server PoliciesまたはTiered Electronic Distributionコンポーネントの成功と失敗をログに記録するために使用されます。ポリシーの設定にしたがってポリシー情報を自動的にパージできます。Tiered Electronic Distributionの情報は、手動でデータベースオブジェクトからパージできます。パージの詳細については、データベースのパージを参照してください。
zfslog.dbには環境設定情報は含まれていません。
次のような情報がエージェントによってzfslog.dbに書き込まれます。
データベース情報に関するレポートの取得については、レポート機能を参照してください。
データベースのデータの収集時に、情報は次のように提供されます。
ツリー内で複数のServer Managementデータベースを使用できます。データベースの数は、レポーティングを統合するかどうか、およびWAN環境でのネットワークトラフィックの増加に対応できるかどうかによって異なります。
統合されたレポーティングが不要である場合は、WANセグメントごとに、異なるサーバに1つのデータベースファイルとオブジェクトをインストールできます。これによって、DistributorによるWANリンクを介したデータベースファイルの書き込みが回避されます。
データベースファイル用に選択したサーバについて、Policy and Distribution Services用にZENworks Server Managementデータベースが存在する場合、ZENworks Desktop Managementデータベースをインストールしないでください。Desktop Managementデータベースファイルによって、ZENworks Server Managementデータベースファイルが置き換えられるので、すべてのZENworks Server Managementデータベース情報が失われます。ただし、Desktop Managementデータベースが存在する場所にZENworks Server Managementデータベースをインストールすることができ、この場合、Desktop Managementデータベース情報は失われません。
Management and Monitoring Services、Server Inventory、およびPolicy and Distribution Servicesのデータベースは、データベースファイルのファイル名が異なるので、1台のサーバ上で共存できます。ただし、データベースオブジェクトにはそれぞれ異なる名前を付ける必要があります。これらのデフォルトのオブジェクト名はすべてZENworks Databaseであるからです。