レポートの管理

次の節では、Novell ZENworks Server Managementレポートのカスタマイズ、生成、印刷、およびエクスポートの手順を説明します。


トポロジレポートの管理

トポロジレポートでは、サイトレベルのレポートとセグメントレベルのレポートの2つの種類を生成できます。サイトレベルのレポートには、Novell ZENworks Server Managementサイトの各セグメントで発見されたデバイスに関する詳細が示されます。セグメントレベルのレポートには、選択したネットワークセグメントの管理対象デバイスに関する情報が示されます。NCP Serversレポートは、サイトレベルでのみ使用できます。

次の節では、トポロジレポートの生成、印刷、およびエクスポートの方法について説明します。


トポロジレポートの生成

トポロジレポートを生成するには

  1. Novell ZENworks Server Managementサイトオブジェクト、ネットワークセグメントオブジェクト、またはカスタムアトラスコンテナオブジェクトを選択します。

  2. [Tools]>[Reports]の順にクリックします。

  3. 生成するレポートを選択し、[Run Selected Report]をクリックします。

  4. レポートを印刷するには、Print iconをクリックします。

  5. レポートをエクスポートするには、Export iconをクリックします。


Server Managementのヘルスレポートの管理

サーバ管理コンポーネントには、ヘルスレポートの生成に使用できる5つの標準的なプロファイルが用意されています。これらの標準的なプロファイルに基づいてレポートを設定することも、これらのプロファイルをカスタマイズしたり、レポートの基になる独自のプロファイルを作成することもできます。標準的なヘルスプロファイルについては、ヘルスレポートについてを参照してください。

この節では、次のタスクについて説明します。


ヘルスプロファイルのカスタマイズ

ヘルスプロファイルをカスタマイズするには

  1. Novell ZENworks Server Managementサイトオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Health Profiles]タブをクリックします。

  3. カスタマイズするヘルスプロファイルを選択し、[Edit]をクリックします。

    [Edit Profile]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには、プロファイルを適用するデバイスやセグメントの全体的なヘルスを計算するために使用できるパラメータのリストが表示されます。

  4. [Publish Directory]フィールドに値を入力して、このプロファイルを使用して生成するレポートの発行先のディレクトリ位置を指定します。

    ディレクトリを参照するには、参照ボタン(...)をクリックします。

  5. ヘルスを計算するために使用するパラメータを変更するには、各パラメータの横にある[In Health Calculation]チェックボックスをオンまたはオフにします。ヘルスの計算に使用されるパラメータの詳細については、ヘルスレポートについてを参照してください。

  6. ヘルスの計算で各トレンドパラメータの重要性をランク付けするには、ヘルスの計算に含めることを選択した各パラメータの[Weight]フィールドに数値を入力します。

    [Weight]フィールドには任意の整数を入力できます。システムは、この重みを使用して、全体的なヘルスの計算におけるパラメータの重要性を決定します。数値が大きくなるほど、ヘルスの計算でのパラメータの重みは大きくなります。

  7. ヘルスレポートでグラフ表示するパラメータを変更するには、各パラメータの横にある[Show Trend on Report]チェックボックスをオンまたはオフにします。

  8. 変更を保存するには、[OK]をクリックします。


新しいヘルスプロファイルの追加

新しいヘルスプロファイルを追加するには

  1. Novell ZENworks Server Managementサイトオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Health Profiles]タブをクリックします。

  3. [New]をクリックします。

    [New Profile]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [Name]フィールドに新しいプロファイルの名前を入力します。

  5. [Type]ドロップダウンリストから、プロファイルを適用するデバイスまたはセグメントのタイプを選択し、[OK]をクリックします。

    [Edit Profile]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [Publish Directory]フィールドに値を入力して、このプロファイルを使用して生成するレポートの発行先のディレクトリ位置を指定します。

    ディレクトリを参照するには、参照ボタン(...)をクリックします。

  7. このプロファイルを使用して生成されるレポート用にヘルスを計算するために使用するパラメータを選択するには、該当するパラメータの横にある[In Health Calculation]チェックボックスをクリックします。ヘルスの計算に使用されるパラメータの詳細については、ヘルスレポートについてを参照してください。

  8. ヘルスの計算に含めることを選択した各パラメータについて、全体的なヘルスの計算におけるパラメータの重要性を指定するには、[Weight]列に値を入力します。

    [Weight]フィールドには任意の整数を入力できます。システムは、この重みを使用して、全体的なヘルスの計算におけるパラメータの重要性を決定します。数値が大きくなるほど、ヘルスの計算でのパラメータの重みは大きくなります。

  9. 関連付けられたヘルスレポートでグラフ表示する各パラメータについて、[Show Trend on Report]チェックボックスをクリックします。

  10. [OK]をクリックします。


ヘルスレポートの作成とスケジュール

ヘルスレポートを作成およびスケジュールするには

  1. コンテナオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Health Reports]タブをクリックします。

  3. [New]をクリックします。

    [Edit Report]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [Name]フィールドにレポートの名前を入力します。

  5. [Profile]ドロップダウンリストから値を選択して、レポートを生成するときに使用するプロファイルを選択します。

  6. [Period]ドロップダウンリストから値を選択して、レポートを生成する頻度を指定します。

    日ごと、週ごと、または月ごとにレポートを生成することを選択できます。

  7. [Start Time]、[Day of the Week]、および[Day of the Month]フィールドで適切な値を選択または入力して、レポートを生成する日時を設定します。

    使用できるフィールドは、選択した期間によって異なります。

  8. [OK]をクリックします。

    入力した日時にレポートが生成され、関連付けられたレポートプロファイルで指定されたディレクトリに保存されます。レポートの表示については、ヘルスレポートの表示と印刷を参照してください。


ヘルスレポートの編集、スケジュール、および削除

ヘルスレポートを編集およびスケジュールするには

  1. アトラス、ページ、またはセグメントを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Health Reports]タブをクリックします。

  3. [Edit]をクリックします。

    [Edit Report]ダイアログボックスが表示されます。必要な情報を変更します。

  4. [OK]をクリックします。

    重要:  レポートのスケジュールを編集する場合は、レポートを新規作成して新しいスケジュールを設定し、元のレポートを削除することをお勧めします。

ヘルスレポートを削除するには

  1. アトラス、セグメント、またはページを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Health Reports]タブをクリックします。

  3. [Delete]をクリックします。

  4. [OK]をクリックします。


ヘルスレポートの表示と印刷

ヘルスレポートを作成すると、レポートは指定した日時に自動的に生成されます。レポートを表示するには、関連付けられたレポートプロファイルで発行ディレクトリとして指定したディレクトリにあるINDEX.HTMファイルをWebブラウザで開きます。

重要:  ヘルスレポートを表示するには、Java*
プラグイン1.3.1_01をインストールしておく必要があります。このプラグインは、Sun Microsystems, Inc.から入手できます。

ヘルスレポートを表示するには

  1. 関連付けられたプロファイルでヘルスレポートが保存されるディレクトリを参照します。

  2. ブラウザを使用してindex.htmファイルを開きます。

    index.htmファイルは、このディレクトリに保存されているすべてのレポートを含むJavaファイルです。index.htmファイルの左側の列にはレポート階層が一覧表示されます。

  3. 表示するレポートに関連付けられているプロファイルの横にあるプラス記号をクリックします。

    プロファイルオブジェクトが展開され、コンテナオブジェクトが一覧表示されます。

  4. 表示するレポートに関連付けられているコンテナオブジェクトの横にあるプラス記号をクリックします。

    オブジェクトが展開され、オブジェクトに関連付けられているレポート名が一覧表示されます。

  5. 表示するレポートの横にあるプラス記号をクリックします。

    オブジェクトが展開され、個々のレポートインスタンスが一覧表示されます。たとえば、毎日実行するようにスケジュールされているレポートの場合、毎日のレポートインスタンスが存在します。レポートには、日付と時刻の名前が付けられます。たとえば、2000.09.09_11.15.10_PDTは、2000年9月9日、11時15分10秒(太平洋標準時、夏時間)に生成されたレポートに付けられた名前です。

  6. レポート名の横にあるプラス記号をクリックして、個々のレポートページを一覧表示します。

    個々のレポートページの数は、選択したレポートプロファイルおよびレポートを生成するオブジェクトによって異なります。たとえば、Ethernet Networkプロファイルを使用して、セグメントレベルでレポートを生成する場合、そのセグメントについてレポートページは1つだけです。Ethernet Networkプロファイルを使用して、サイトレベルでレポートを生成する場合、サイト内の各イーサネットセグメントについてレポートページが生成されます。Novell NetWare Serverプロファイルを使用して、セグメントレベルでレポートを生成する場合、セグメントの各Novell NetWareサーバについてレポートページが個別に生成されます。

  7. 個々のレポートページをクリックして、右側のフレームにヘルスレポートを表示します。

    レポートの上部にはセグメントやサーバに関する統計情報が表示され、全体的なヘルスの計算が示されます。全体的なヘルスを判断するために使用されるパラメータは、関連付けられたヘルスレポートプロファイルで定義されます。プロファイルの下部には、サーバやセグメントの全体的なパフォーマンスを示すトレンドグラフが表示されます。標準的な各プロファイルでトラッキングおよびグラフ化されるパラメータの一覧については、ヘルスレポートについてを参照してください。

  8. レポートを印刷するには、左側のフレームの下部にある[Print Report]ボタンをクリックします。


ヘルスレポートの実行

通常、ヘルスレポートは、日、週、月の指定された時刻に実行されるようにスケジュールされていますが、必要なときにヘルスレポートを実行することもできます。必要に応じてヘルスレポートを生成するには、次の手順に従ってください。

  1. アトラス、セグメント、またはページを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Health Reports]タブをクリックします。

  3. 生成するレポートを選択し、[Now]をクリックします。

    レポートプロファイルで指定されたディレクトリにレポートが保存されます。ヘルスレポートの表示と印刷を参照してください。


全体的なヘルスの計算

全体的なヘルスは次のパラメータを使用して計算されます。

  • ヘルスの計算用に選択した属性。
  • 各属性に割り当てられた重み。

    関連付けることができるのは、ヘルスの計算で使用される重みだけです。

  • 各属性の値。

    Yellow threshold (YT)、Red threshold (RT)、および最大値(maxValue)。

  • グローバルしきい値。

    Global Green threshold (GG)は100、Global Yellow threshold (GY)は66、Global Red threshold (GR)は33です。


ヘルスの計算

全体的なヘルスの計算で使用される各属性について、レポートの生成時に指定したスケジュールに基づいてサンプル値が収集されます。これらのサンプル値は、グローバルしきい値と属性のしきい値を使用して正規化されます。ここで、Global Greenは100、Global Yellowは66、およびGlobal Redは33です。global Green range = global Green - global Yellow、 global Yellow range = global Yellow - global Red、および global Red range = global Redです。


正規化の式

Normalized Value = Global Threshold - ((value - attribute Threshold))/(attribute Threshold Range) * (Global Range)

if (value > attribute's RED threshold)

global Threshold = global Red

attribute threshold = attribute Red threshold

attribute threshold range = attribute maxValue - attribute Red threshold

global Range = global Red range

if (value > attribute's Yellow threshold)

global threshold = global Yellow

attribute threshold = attribute Yellow threshold

attribute threshold range = attribute Red - attribute Yellow

global range = global Yellow range

if (value > 0)

global threshold - ((value)) / (attribute threshold range) * (global range)

global threshold = global Green

attribute threshold Range = attribute Yellow threshold

global range = global Green range

これらの各属性には、それぞれのプロファイルで設定された重みが割り当てられている場合がありますこれらの各属性サンプルには、次の式を使用して対応する重みが乗算されます。

value = value * attributeWeight / TotalWeight;

ここで、valueは正規化後の特定のサンプル、attributeWeightは属性に関連付けられた重み、TotalWeightはヘルスの計算で使用されるすべての属性の重みの合計です。

ヘルスレポートに表示されるその他の値は、次のように計算されます。

  • Minimum Value = 特定のサンプルのすべての値の最小値
  • Maximum Value = 特定のサンプルのすべての値の最大値
  • Average Value = すべての値の合計/サンプル数
  • TrendはSlopeに基づいて計算されます。

    Slope = (n * sigma icon x *y - sigma icon x * sigma icon y) / (n * sigma icon x * x - sigma icon x * sigma icon x)
       ここで、
          n = サンプル数
          x = これらのサンプルをキャプチャした時刻
          y = トレンド値。
    Slope > 0の場合、トレンドは増加です。
    Slope < 0の場合、トレンドは減少です。
    Slope = 0の場合、トレンドは一定です。

  • Intercept = (D~-424 (404 of 406) * y - Slope * D~-424 (404 of 406) * x) / n
  • Next Week ProjectionまたはNext Month Projection Value = Slope * time + Intercept
       ここで、time = Report Schedule Time (レポートがスケジュールされていた時刻) + 7 * 24 * 60 * 60 * 1000 (Weekly Projectionの場合)
  • Report Schedule Time (レポートがスケジュールされていた時刻) + 30 * 24 * 60 * 60 * 1000 (Monthly Projectionの場合)

警告:  データをCSV (カンマ区切り)、文字区切り、およびTSV (タブ区切り)形式でエクスポートする場合、完全なデータがエクスポートされません。回避策として、まずデータをMS Excel形式でエクスポートし、次に必要な形式で保存する必要があります。

生成されたレポートをHTMLまたはDHTML以外の形式でエクスポートする場合、正しいページ番号が表示されません。すべてのページで、ページ番号がPage -1 of 1と表示されます。