Management and Monitoring Servicesのレポートの理解

次の節では、Management and Monitoring Servicesで利用できる定義済みの各レポートについて説明します。


トポロジレポートについて

トポロジレポートは、選択したNovell ZENworks Server Management Site、セグメント、またはカスタムアトラスコンテナのトポロジに関する情報を提供します。サイトレベルのレポートには、Novell ZENworks Server Managementサイトの各セグメントで発見されたデバイスに関する詳細が示されます。セグメントレベルのレポートには、選択したネットワークセグメントで発見されたデバイスに関する情報が示されます。カスタムアトラスコンテナレポートには、選択したコンテナ内のコンピュータシステムに関する情報が示されます。

レポートを生成する前に、いくつかの作業を行う必要があります。詳細については、レポートを生成するための前提条件を参照してください。

定義済みのトポロジレポートは5つあります。

注:  NCP Serversレポートは、サイトレベルでのみ使用できます。

カスタムアトラスレポートには、レポーティングが起動された現在のコンテナにあるノードの情報が表示され、サブレベルのコンテナにあるノードの情報は表示されません。


レポートを生成するための前提条件

Crystal Reportsはシステム上のDLLによって呼び出されるので、Sybase ODBCドライバをインストールする必要があります。ドライバがインストールされているかどうかを確認するには、次の手順に従ってください。

  1. デスクトップの[スタート]メニューから、[設定]>[コントロールパネル]>[ODBCデータソース]の順にクリックします。

    1. [System Data Source Name (DSN)]ペインで、[Add]をクリックします。

    2. Adaptive Server Anywhereドライバを選択します。システムにAdaptive Server Anywhereが存在しない場合は、Adaptive Server Anywhereをインストールする必要があります。companioncd\odbc\sybase\*.*にあるSYBASE.ZIPファイルからインストールできます。

  2. 古いバージョンのNovell ZENworks Server Managementが存在している場合は、レポートを実行する前に古いバージョンをアンインストールして、最新バージョンのNovell ZENworks Server Managementをインストールする必要があります。

    以前のバージョンをアンインストールするには

    1. デスクトップの[スタート]メニューから、[設定]>[コントロールパネル]>[プログラムの追加と削除]の順にクリックします。

    2. リストから[Novell ConsoleOne]を選択し、削除します。

      すでに最新バージョンをインストールしている場合は、Novell ConsoleOne\LIB\ZENからzenSnapins.jarファイルを削除します。

  3. Crystal Reportsを実行するには、特にWindowsコンピュータ上で実行する場合は、MDAC 2.6 SP1 (Microsoft Data Access Component)以降が必要です。ご自分のコンピュータにインストールされているMDACのバージョンを確認します。[コントロール パネル]>[ODBC データ ソース]の順に選択し、[バージョン情報]タブペインを選択します。最低限必要なバージョンは3.520.7326.0です。使用しているバージョンが最低要件を満たしていない場合、ODBCのコアコンポーネントをMicrosoftサイトからダウンロードしてアップグレードする必要があります。


Computer Systems by Segmentレポート

このレポートには、選択したセグメント上のコンピュータシステムの数が一覧表示されます。このレポートをサイトレベルで生成した場合、レポートには各セグメント上のシステム数が一覧表示されます。各セグメントについて、このレポートには、接続されている各コンピュータシステムに関する次の情報が示されます。

  • セグメント名
  • セグメントタイプ
  • セグメント上の合計ノード数
  • ノード名
  • ノードアドレス
  • サービス
  • MIB


NCP Serversレポート

このレポートには、選択したNovell ZENworks Server Managementサイトの各サーバについて次の情報が一覧表示されます。

  • サーバ名
  • サイトのNCPサーバの合計数
  • サーバラベル
  • サーバアドレス
  • ラベル(サーバを識別するためのその他の名前)
  • MIB


Routerレポート

このレポートには、選択したNovell ZENworks Server Managementのセグメントまたはサイトの各ルータについて次の情報が一覧表示されます。

  • セグメントまたはサイトのルータの合計数
  • IPXアドレス
  • 境界セグメント
  • サービス
  • MIB
  • IP Address
  • MAC Address


Segmentレポート

このレポートには、選択したセグメント上のコンピュータシステムの数(セグメントレベルの場合)、またはNovell ZENworks Server Managementサイトのすべてのセグメント上のコンピュータシステムの数(サイトレベルの場合)が一覧表示されます。各セグメントについて、このレポートには、セグメントに接続されているシステムに関する次の情報が示されます。

  • セグメント名
  • セグメントタイプ
  • サイトの合計セグメント数
  • IP設定
  • IPX設定
  • セグメント上の合計ノード数


Segment Topologyレポート

このレポートには、選択したNovell ZENworks Server Managementのセグメントまたはサイトのルータまたはブリッジに関する情報が一覧表示されます。

各ルータについて、このレポートには次の情報が示されます。

  • ルータ名
  • IP Address
  • IPXアドレス
  • MAC Address
  • 境界セグメント

このレポートには、各ブリッジに関する次の情報が示されます。

  • ブリッジ名
  • ブリッジタイプ
  • ポート数
  • ポート:MACアドレスおよび境界セグメント


アラームレポートについて

アラームレポートには、Novell ZENworks Server Managementサーバが受信したアラームに関する情報が示されます。生成できるアラームレポートには、詳細レポートと概要レポートの2つの種類があります。

ここでは、次の内容について説明します。

注:  カスタムアトラスでは、レポーティングが起動された現在のコンテナにあるノードからのアラーム情報のみがレポートされ、サブレベルのコンテナにあるノードからのアラーム情報は表示されません。


レポートを生成するための前提条件

Crystal Reportsはシステム上のDLLによって呼び出されるため、Sybase ODBCドライバがインストールされていることを確認してください。詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Server Managementインストールガイド』の「& ODBCドライバのインストール」を参照してください。


Alarms Detailsレポート

このレポートには、サイトに関するアラームの情報が一覧表示されます。このレポートは、カスタマイズした設定に基づいて生成されます。このレポートには、接続されている各コンピュータシステムに関する次の情報が示されます。

  • アラームの重要度
  • 影響を受けるオブジェクトの名前
  • ソースアドレス
  • アラームの状態
  • アラームのカテゴリ
  • アラームの生成者
  • アラームの時刻
  • アラームの所有者
  • アラームタイプ
  • アラームの概要


Alarms Summaryレポート

このレポートには、サイトに関するアラームの概要が示されます。このレポートでは、選択した日数について、アラームの分布が視覚的に表示されます。このレポートには、接続されている各コンピュータシステムに関する次の情報が示されます。

  • アラームの重要度
  • アラームのカテゴリ
  • アラームの所有者
  • アラームの状態
  • 上位のアラームタイプ
  • 上位の影響を受けるオブジェクト
  • 上位のソースアドレス


サイトに関するAvailable Trap Informationレポート

Available Trap Informationレポートには、サイトサーバで現在使用できるSNMPトラップの情報が一覧表示されます。このレポートはサイトサーバに関してコンパイルされたMIBに基づいて生成され、次の情報が示されます。

  • 合計トラップ数
  • アラームのカテゴリ
  • アラームの重要度
  • アラームタイプ
  • トラップのOID
  • トラップの説明


ヘルスレポートについて

ヘルスレポートには、指定したNovell ZENworks Server Managementサイトまたはネットワークセグメントの全体的なヘルスに関する情報が表示されます。各ヘルスレポートは、定義済みのヘルスプロファイルに基づいています。ヘルスプロファイルは、セグメント野菜との全体的なヘルスを計算するために使用されるトレンドパラメータを定義します。定義済みのヘルスプロファイルは5つあります。

既存のプロファイルを編集したり、独自のヘルスレポートプロファイルを作成することもできます。ヘルスプロファイルのカスタマイズまたは新しいヘルスプロファイルの追加を参照してください。


Novell NetWareサーバプロファイル

このプロファイルを使用して生成されたレポートでは、次のトレンドパラメータのグラフが表示され、これらのパラメータを使用して、選択したアトラス、セグメント、またはページ内のNovell NetWareサーバの全体的なヘルスが計算されます。

  • キャッシュバッファ
  • キャッシュヒット数
  • CPU使用率
  • ボリュームの空き容量


Microsoft Windowsプロファイル

このプロファイルを使用して生成されたレポートでは、次のトレンドパラメータを使用してヘルスが計算されます。

  • キャッシュヒット数
  • CPU使用率
  • ディスクの空き容量
  • 使用可能なメモリ

このプロファイルを使用して生成されたレポートには、次のパラメータのトレンドグラフも示されます。

  • ログインしているユーザ数


イーサネットネットワークプロファイル

このプロファイルを使用して生成されたレポートでは、次のトレンドパラメータを使用して全体的なヘルスが計算されます。

  • 合計エラー数
  • ネットワーク使用率

このプロファイルを使用して生成されたレポートには、次のパラメータのトレンドグラフも示されます。

  • CRCエラーパケット
  • サイズの小さすぎるパケット
  • サイズの大きすぎるパケット
  • 断片化されたパケット
  • 超過送信


トークンリングネットワークプロファイル

このプロファイルを使用して生成されたレポートでは、次のトレンドパラメータを使用して全体的なヘルスが計算されます。このプロファイルを使用して生成されたレポートには、次のパラメータのトレンドグラフも示されます。

  • ネットワーク使用率
  • 合計エラー数


FDDIネットワークプロファイル

このプロファイルを使用して生成されたレポートでは、次のトレンドパラメータを使用して全体的なヘルスが計算されます。

  • 合計エラー数
  • ネットワーク使用率

このプロファイルを使用して生成されたレポートには、次のパラメータのトレンドグラフも示されます。

  • CRCエラーパケット
  • サイズの小さすぎるパケット
  • サイズの大きすぎるパケット
  • 損失フレームエラー