Windowsサーバ版Management Agentのカスタマイズ

次のファイルを手動で編集して、管理対象Windowsサーバ上のWindows版Management Agentのデフォルトの設定を変更できます。

Windowsサーバ版Management Agentの.INIファイル 説明

n_ntfmw.ini

無視され、SNMPトラップを受信しない IPXアドレスを指定できます。

nttrap.ini

管理対象Windowsサーバのトラブルシューティングを行うための設定、および管理システムにSNMPトラップとして送信するWindowsイベントの種類を指定するトラップフィルタを構成するための設定を指定します。

トラップフィルタの設定およびトラップ生成の詳細については、アラーム生成の管理を参照してください。

Server Management Agentは、カスタムイベントログタイプからのイベント収集およびNttrap.iniファイルにおける否定のフィルタ条件の指定 によって強化されています。

n_nttren.ini

Windows版Management Agentによってサポートされているトレンドとしきい値の初期値を指定します。

デフォルトのトレンドおよびしきい値の変更の詳細については、デフォルトのトレンドとしきい値の設定を参照してください。


Windowsサーバ版Management Agentの設定

デフォルトでは、Windows版Management Agentは、SAP (Service Advertising Protocol) ID 0x026をブロードキャストして、IPXネットワーク上のSNMP Managementコンソールにトラップを送信します。n_ntfmw.iniファイルを編集して、トラップのターゲットとして含めないSNMP ManagementコンソールのIPXアドレスを追加できます。

トラップの自動受信の対象から除外するためにSNMP ManagementコンソールのIPXアドレスを追加するには

  1. テキストエディタでn_ntfmw.iniファイルを開きます。

  2. 次の構文を使用して、除外するSNMP ManagementコンソールのIPXアドレスを追加します。

    xxxxxxxx.yyyyyyyyyyyy

    ここで、xxxxxxxxはネットアドレス、yyyyyyyyyyyyはノードアドレスであり、01014044.00001B4DDAFDのように指定します。

  3. ファイルを保存し、Windows版Management Agentを再起動します。


カスタムイベントログタイプからのイベント収集

Server Management Agent for Windowsは、Windowsイベントログからイベントを収集し、こうしたイベントをトラップに変換します。変換されたトラップはサイトサーバに転送されます。

Windows版Server Management Agentでは、nttrap.iniを使用してカスタムイベントログタイプを指定し、DNSサーバ、ディレクトリサービスログ、ファイルレプリケーションサービスログなどからトラップを収集できます。

  1. installation_path\zfs_agnt\ntagent\iniディレクトリからnttrap.iniファイルを開きます。

  2. ファイル内の指示に従って、[Monitor Settings]セクションでカスタムログタイプのイベントを有効にします。

  3. nttrap.iniファイルを保存します。


Nttrap.iniファイルにおける否定のフィルタ条件の指定

Server Management Agent for Windowsを使って、否定の条件を指定できるようになりました。

nttrap.iniファイルで否定のフィルタ条件を指定するには

  1. installation_path\zfs_agnt\ntagent\iniディレクトリからnttrap.iniファイルを開きます。

  2. [Available Filters]セクションで、否定のフィルタ条件を指定します。たとえば、IDが500以外のイベントを収集するように指定します。

  3. [Actual Filters]セクションで、これらのフィルタを有効にします。

  4. nttrap.iniファイルを保存します。