Remote Managementのセキュリティの設定

次の節では、Remote Managementセッションのセキュリティの設定に役立つ情報を示します。


Remote Managementポリシーの設定

Remote Managementポリシーを設定するには、次の作業を行う必要があります。

管理対象サーバのセキュリティ設定は、ZENworks_agent_directory\rmagent\zfsrcpol.iniファイルの[Remote Management Policy]セクションを編集することによって変更することもできます。


ポリシーパッケージの作成

ZENworks 6.5は、eDirectoryツリー内に、サーバポリシーを保持できるポリシーパッケージを必要とします。後でサーバポリシーを設定して有効にすることができます。

ポリシーパッケージは、オブジェクトタイプ別にグループ化されたポリシーのコレクションが含まれているeDirectoryオブジェクトです。ポリシーパッケージを保持する部門(OU)を作成する必要があります。このOUを配置する場所を決定するときは、次の点に考慮してください。

  • ツリー内にパーティションがあるかどうか
  • eDirectory内の完全識別名の256文字までの制限
  • ポリシーパッケージを見つけるための検索ポリシーの使用方法

ツリーにZENworks 6.5 Desktop Managementをインストールする場合は、ZENworks Server ManagementのポリシーとDesktop ManagementのポリシーをServer_PoliciesとDesktop_Policiesなどの独立したコンテナに保存できます。

Remote Managementの場合は、2つのコンテナを作成します。1つはTiered Electronic Distribution (TED)オブジェクト用で、もう1つはRemote Managementポリシーパッケージ用です。

コンテナを作成するには

  1. ConsoleOneで、ポリシーパッケージ用のコンテナを配置するコンテナを右クリックします。

  2. [New]>[Object]>[Organizational Unit]>[OK]の順にクリックします。

  3. コンテナにServer_Policiesなどの名前を付けて、[OK]をクリックします。

重要:  WANを介してアクセスされるパーティションがある場合は、Policy/Package Agentsがロードされるように、ポリシーパッケージオブジェクトをサーバオブジェクトと同じパーティションに配置してください。また、検索ポリシーで、サーバオブジェクトが存在するパーティション以外のパーティションを検索する必要がないようにしてください。

Remote Managementでは、Distributed Server Packageを作成する必要があります。Distributed Server Packageは、Remote Managementポリシーを管理対象サーバに配布して適用するために必要です。

Distributed Server Packageを作成するには

  1. ConsoleOneで、ポリシーパッケージのコンテナを右クリックし、[New]>[Policy Package]の順にクリックします。

    Policy Packageウィザードが表示されます。

  2. [Policy Packages]リストで、[Distributed Server Package]を選択し、[Next]をクリックします。

  3. Distributed Server Packageの名前を入力し、[Next]>[Finish]の順にクリックします。


TEDオブジェクトの作成と設定

Remote Managementでは、次のTEDオブジェクトを作成して設定する必要があります。

  • TED Distribution
  • TED Channel

TEDオブジェクトの作成と設定については、Tiered Electronic Distributionを参照してください。


サーバリモート管理ポリシーの設定

サーバリモート管理ポリシーによって、Remote Management Agentの動作を定義します。このポリシーは、指定したWindows管理対象サーバに、TEDを使用して配布されます。これによって、リモートオペレータは、管理コンソールから、Remote ManagementポリシーをWindows管理対象サーバのグループに関連付けることができます。

サーバリモート管理ポリシーを設定するには

  1. ConsoleOneで、[Distribute Server Package]オブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Policies]タブをクリックし、[Windows]サブオプションを選択します。

  3. [Enabled]列の下にある[Server Remote Management Policy]のチェックボックスを選択します。

  4. [Properties]ボタンをクリックし、[Remote Management]タブをクリックします。

  5. [General]タブをクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。

    • [Enable Session Encryption]: Remote ControlセッションおよびRemote Viewセッションを暗号化します。リモートオペレータは、暗号化有効の状態を非暗号化モードへ変更できません。このチェックボックスを選択しない場合、デフォルトではリモートセッションは暗号化されません。この場合、リモートオペレータには、コンソールから暗号化モードに切り替えるオプションがあります。暗号化セッションは、高速接続に対するリモートセッションの性能に若干影響します。

      重要:  このオプションは、ZENworks for Servers 3.xおよび以前のバージョンのRemote Management Agentでは機能しません。

    • [Allow User to Request Remote Session]: 管理対象サーバのユーザが、管理コンソールのリモートオペレータに対してリモートセッションの実行を要求できるようにします。

      重要:  このオプションは、ZENworks for Servers 3.xおよび以前のバージョンのRemote Management Agentでは機能しません。

    • [Display Remote Management Agent Icon To Users]: Remote Management Agentを実行しているWindows 2000またはWindows 2003管理対象サーバのシステムトレイに[Remote Management Agent]アイコンを表示します。

  6. [Remote Control]タブをクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。

    • [Prompt User for Permission to Remote Control]: リモ−トオペレータが開始したRemote Controlセッションを受け入れるか拒否するかを管理対象サーバのユーザが選択できるようにします。

    • [Give User Audible Signal when Remote Controlled]: リモートオペレータが管理対象サーバをリモート制御するたびに、管理対象サーバに通知音を発生させます。通知音を発生させる時間間隔を変更することができます。

    • [Give User Visible Signal when Remote Controlled]: リモートオペレータが管理対象サーバをリモート制御するたびに、リモートオペレータとコンソールコンピュータの名前を示すビジュアル信号を管理対象サーバに表示します。名前を表示する時間間隔を変更することができます。

    • [Allow Blanking User's Screen]: リモートコントロールセッションの際に、リモートオペレータが管理対象サーバの画面を消去したり、マウス操作やキーボード操作をロックしたりできるようにします。

    • [Allow Locking User's Keyboard and Mouse]: リモートコントロールセッションの際に、リモートオペレータが管理対象サーバのキーボード操作やマウス操作をロックできるようにします。

  7. [Remote View]タブをクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。

    • [Prompt User for Permission to Remote View]: リモ−トオペレータが開始したRemote Viewセッションを受け入れるか拒否するかを管理対象サーバのユーザが選択できるようにします。

    • [Give User Audible Signal when Remote Viewed]: リモートオペレータが管理対象サーバをリモート表示するたびに、管理対象サーバに通知音を発生させます。通知音を発生させる時間間隔を変更することができます。

    • [Give User Visible Signal when Remote Viewed]: リモートオペレータが管理対象サーバをリモート表示するたびに、リモートオペレータとコンソールコンピュータの名前を示すビジュアル信号を管理対象サーバに表示します。名前を表示する時間間隔を変更することができます。

  8. [Apply]>[Close]の順にクリックします。

  9. サーバリモート管理ポリシーを右クリックし、[Edit Schedule]を選択します。

  10. スケジュールを変更します。

  11. [Apply]>[Close]の順にクリックします。

  12. サーバリモート管理ポリシーを管理対象サーバに関連付けるには、[Distribution]タブをクリックします。

  13. [Add]をクリックします。

  14. Distributionオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。

  15. [Apply]>[Close]の順にクリックします。


Remote Management用のDistributionオブジェクトの設定

Remote Managementポリシーを配布するためのDistributionオブジェクトを設定する必要があります。

Distributionオブジェクトを設定するには

  1. ConsoleOneで、Distributionオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Type]タブをクリックします。

  3. [Select Type]ドロップダウンリストから[Policy Package]を選択します。

  4. [Add]をクリックし、サーバリモート管理ポリシーが含まれているDistributed Server Packageを選択します。

  5. [Schedule]タブをクリックします。

  6. スケジュールを変更します。

  7. [Apply]>[Close]の順にクリックします。


DistributorオブジェクトとSubscriberオブジェクトの設定

DistributorオブジェクトとSubscriberオブジェクトを設定する方法については、Tiered Electronic Distributionを参照してください。

管理対象サーバが別のeDirectoryツリーにある場合や、Windows 2000/2003サーバにeDirectoryがインストールされていない場合、他のツリー内の管理対象サーバに存在するSubscriberにDistributionを送信するには、External Subscriberオブジェクトを作成して設定する必要があります。External Subscriberの詳細については、External Subscriberを参照してください。


管理対象サーバでのエージェントのパスワードの設定

管理対象サーバのユーザは、Remote Managementセッションをセキュリティで保護するために、Remote Management Agentのパスワードを変更できます。

エージェントのパスワードを変更するには

  1. Windows 2000/2003管理対象サーバのシステムトレイにある[Remote Management Agent]アイコンを右クリックします。

  2. [Security]>[Set Password]の順にクリックします。

    10文字以内のASCII (非拡張)文字を使用してパスワードを作成します。パスワードでは、大文字と小文字が区別されます。また、空欄にすることはできません。

パスワードを変更するたびに、新しいパスワードをリモートオペレータに通知する必要があります。