管理対象のサーバオブジェクトを展開すると、そのサーバの内容に関する詳細情報を表示できます。次の節では、管理対象サーバで利用できるオブジェクトの詳細について説明し、各オブジェクトのビューで表示される統計データに関する情報を提供します。このトピックでは、次の情報について紹介します。
次の表は、管理対象サーバで利用できるオブジェクトの階層構造と、オブジェクトに関連付けられたアイコンを示します。オブジェクトに関連付けられている、利用可能なビューに関する詳細については、対応するリンクを参照してください。
次の節では、各オブジェクトビューで利用できる統計情報に関する詳細について説明します。
プロセッサ速度を表示すると、サーバにかかる負荷の分析、およびサーバ間における負荷の分散に役立ちます。プロセッサ使用率に関するデータを表示すると、使用状況に関する問題を検出できます。さらに、サーバのバックアップなどのタスクを実行するのに適した、サーバに負荷がかかっていない時間帯を確認することができます。サーバのオペレーティングシステム(OS)によって、CPUの速度が自動的に確認され、OSのデータに基づいてレポートが生成されます。
プロセッサの速度は、サーバのパフォーマンスを決定する重要な要素です。したがって、サーバの負荷を分析し、複数のサーバ間で負荷を分散する場合、サーバのプロセッサ速度を把握することが重要になります。たとえば1台のサーバが、他のサーバの2倍の数のユーザを処理しているが、そのプロセッサが2倍の速度で処理を実行している場合、負荷は適切に分散されています。
サーバのプロセッサ使用率が通常より高くなったときに認識できるよう、サーバのプロセッサ使用率の基準を保持しておく必要があります。
管理対象サーバのプロセッサに関する情報を次のビューで表示できます。
[Devices]>[Processors]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Processorsオブジェクトコンテナの[Summary]ビューにアクセスすることができます。このビューは、コンテナ内の各プロセッサオブジェクトに関する次の情報を表示します。
プロセッサがオンラインの場合にのみ、次の統計情報が表示されます。
[Devices]>[Processors]>[processor #x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、個別のプロセッサに関する[Summary]ビューを選択できます。このビューには、次の情報が表示されます。
プロセッサがオンラインの場合にのみ、次の統計情報が表示されます。
[Devices]>[Processors]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Processorsオブジェクトコンテナの[Trend]ビューにアクセスできます。このビューには、各プロセッサに関する次のグラフが表示されます。
ディスク容量(MB単位)、ディスクの種類、ブロックサイズなど、管理対象サーバのディスクドライブに関する詳細情報を取得できます。
各ディスクドライブのパーティション情報も表示できます。パーティション情報は特に重要です。これは、パーティション情報を利用することにより、パーティションに耐障害性が設定されているかどうか、ハードディスクがデータ整合性を失っていないかどうかを確認できるためです。
NetWareパーティションの耐障害性は、Novell ZENworks Server Managementによって提供される詳細情報の一部です。ハードディスクがデータ整合性を失っていないかどうかを確認するには、リダクレクトされた領域を検査します。リダイレクトされた領域内の数は、データ整合性を維持するためにHot Fix Redirection Areaにリダイレクトされたデータブロックの数を示します。リダイレクトされた領域内の数が多ければ多いほど、ハードディスクで障害の発生しているブロックの数も多くなります。期間内でリダイレクトされた領域の数が増大する場合、ハードディスクで障害が発生していることを示します。
NetWare版Management Agentによって管理されるNetWareサーバ、またはNovell ZENworks Server Managementエージェントによって管理されるWindowsサーバで、エージェントはCPU使用率、メモリ使用率、およびネットワークインタフェーストラフィックに関するトレンドデータを自動的に収集します。Novell ZENworks Server Managementでは、現在のトレンドデータを表示したり、時間、日、月、または年単位のトレンドデータの履歴を表示したりすることができます。トレンドデータを監視することにより、アラームしきい値の設定、サーバの使用者の割り出し、サーバに高い負荷がかかっているタイミングの確認、問題のトラブルシューティング、複数のサーバ間での負荷の分散、リソースのプランニングなどのタスクを実行できます。
管理対象サーバのストレージデバイスに関する情報を次のビューで表示できます。
[Devices]>[Storage Devices]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Storage Devicesコンテナオブジェクトの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには、サーバの各ストレージデバイスに関する次の情報が表示されます。
[Devices]>[Storage Devices]>[storage_device_x]の順にサーバオブジェクトを展開することにより、個別のストレージデバイスに関する[Summary]ビューを表示することができます。このビューには、次の情報が表示されます。
[Devices]>[Storage Devices]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Storage Devicesの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
I/Oポート、メモリアドレス、割り込み設定など、管理対象サーバのネットワークアダプタおよびディスクアダプタに関する詳細情報を取得できます。
同じアドレスや割り込みがサーバ内の2つのボードに設定された場合や、サーバのハードウェアのボードとコンポーネントに対して同じアドレスや割り込みが設定された場合など、設定に関する問題を検出するのにこのデータを使用することができます。2つのボードで同じI/Oポート、メモリアドレス、および割り込みを使用することはできません。
LANアダプタで問題が発生した場合、サーバやワークステーションが通信できないなどのネットワーク問題が生じます。ネットワークボードで使用するフレームタイプに、サポートの対象になるプロトコルがバインドされているかどうかを、LANアダプタに関する収集データを使って確認することができます(1つのネットワークボードに複数のプロトコルがバインドされている場合があります)。問題が、ワークステーションで間違ったフレームタイプを使用しているなどの単純な原因により発生しているのかどうかを即座に確認できます(たとえば、サーバではEthernet_IIフレームタイプ、ワークステーションではEthernet_802.2フレームタイプを使用している場合)。
管理対象サーバのアダプタに関する情報を次のビューで表示できます。
[Devices]>[Adapters]>[adapter_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Adaptersの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
[Devices]>[Adapters]>[adapter_ x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Adaptersの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。
管理対象サーバで現在実行中のすべてのスレッドに関する情報を表示できます。スレッドは、独立した実行単位として認識されます。
管理対象サーバのスレッドに関する情報を次のビューで表示できます。
[Operating System]>[Kernel]>[Threads]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Threadsの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
管理対象サーバの登録済み割り込みに関する情報を表示することができます。マルチプロセッシングシステムでは、割り込み情報は、搭載されたすべてのプロセッサについて表示されるほか、各オンラインプロセッサについても個別に表示されます。
管理対象サーバの割り込みに関する情報を次のビューで表示できます。
[Operating System]>[Kernel]>[Interrupts]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Interruptsの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
Interruptsの[Service Routines]ビューは、サーバで定義されているメモリアドレス空間に関する情報を提供します。
NetWareは、LANドライバ、ストレージデバイスドライバ、MONITOR、およびServer Management Agentと共に、OSアドレス空間(カーネル)で稼働します。OSアドレス空間は、物理メモリによってサポートされます。
その他のすべてのアドレス空間はユーザ空間(ring 3)であり、仮想メモリによってサポートされます。アドレス空間で障害が発生した場合に、ユーザ空間で実行しているアプリケーションによってサーバが異常終了することはありません。
[Operating System]>[Kernel]>[Interrupts]の順にサーバオブジェクトを展開した後、[Service Routines]ビューを選択できます。このビューには次の情報が表示されます。
管理対象サーバのメモリに関する情報を次のビューで表示できます。
[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Memoryの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
Memoryの[Summary]ビューには、システムにおけるメモリの使用状況を表す円グラフも表示されます。
[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Memoryの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。
このビューは、ディスクキャッシュメモリの使用状況を表示します。キャッシュの使用状況に関する統計情報を活用して、キャッシュ用にRAMを増設する必要があるタイミングを決定します。[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
このビューには、仮想メモリシステムに関する情報が表示されます。こうした統計情報を使って、サーバのメモリが効率よく使用されているかどうかを監視します。これらの値が一定の期間、きわめて安定しており、サーバのパフォーマンスが満足できる水準にある場合、サーバには、その負荷に対して適切な容量のメモリが搭載されています。たとえば、[Page Faults]の値が増加する場合、サーバのパフォーマンスは低下しています。逆に[Free Swap Pages]の値が増加する場合、サーバのパフォーマンスは向上しています。
[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
NetWareは、LANドライバ、ストレージデバイスドライブ、MONITOR、およびServer Management Agentと共にOSアドレス空間(カーネル)で稼働します。OSアドレス空間は、物理メモリによってサポートされます。
その他のすべてのアドレス空間はユーザ空間(ring 3)であり、仮想メモリによってサポートされます。アドレス空間で障害が発生した場合に、ユーザ空間で実行しているアプリケーションによってサーバが異常終了することはありません。
管理対象サーバのアドレス空間に関する情報を次のビューで表示できます。
[Operating System]>[Kernel]>[Address Spaces]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Address Spacesの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
管理対象サーバのネットワークアクティビティに関する情報を次のビューで表示できます。
[Operating System]>[Network]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Networkオブジェクトコンテナの[Trend]ビューにアクセスすることができます。このビューには、各ネットワークアダプタに関する次のグラフが表示されます。
管理対象サーバのネットワークインタフェースに関する情報を次のビューで表示できます。
[Operating System]>[Network]>[Interfaces]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Interfacesオブジェクトコンテナの[Summary]ビューにアクセスできます。
このビューには、次の情報が表示されます。
[Operating System]>[Network]>[Interfaces]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Interfacesオブジェクトコンテナの[Statistics]ビューにアクセスできます。
このビューには、次の情報が表示されます。
このビューの[Clear Counters]ボタンを押すと、管理コンソールの値はリセットされますが、サーバの値はリセットされません。この操作を実行すると、ユーザはサーバから最新のデータを取得することができます。
管理対象サーバの接続に関する情報を次のビューで表示できます。
Connectionsの[Summary]ビューには、選択したサーバの接続に関する情報と統計が表示されます。たとえばこのビューには、サーバおよび他のクライアントが現在アクセスしているファイルの数が表示されます。Novell eDirectoryをサポートする隠しファイルなど、特定のファイルが常に開いています。[Operating System]>[Network]>[Connections]>[connection_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。
このビューには次の情報が表示されます。
[Operating System]>[Network]>[Connections]>[connection_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Connectionsの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。
Connectionの[Open Files]ビューには、サーバの接続に関する情報と統計が表示されます。たとえばこのビューには、サーバおよび他のクライアントが現在アクセスしているファイルの数が表示されます。Novell eDirectoryをサポートする隠しファイルなど、特定のファイルが常に開いています。[Operating System]>[Network]>[Connections]>[connection_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
選択したサーバのユーザに関する情報を次のビューで表示できます。
Usersの[Summary]ビューには、選択したサーバにアクセスするユーザ情報が表示されます。[Operating System]>[Users]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには、各ユーザに関する次の情報が表示されます。
Usersの[Trend]ビューには、選択したサーバにアクセスするユーザ情報が表示されます。[Operating System]>[Users]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。
選択したサーバにインストールされているソフトウェアに関する情報を次のビューで表示できます。
Installed Softwareの[Summary]ビューには、選択したサーバにインストールされたソフトウェアに関する情報が表示されます。[Operating System]>[Installed Software]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
管理対象サーバのキューに関する情報を次のビューで表示できます。
NLMの[Summary]ビューには、選択したNLMに関する情報が表示されます。[Operating System]>[NLMs]>[nlm_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
NetWareサーバのディスクストレージ容量はボリュームに分割されます。サーバにマウントされたボリュームについて、さまざまなデータ(サイズ、空き容量、異なるディスク間にボリュームを配分する方法、容量を使用しているユーザなど)を表示することができます。個別のボリュームについて、設定、開いているファイル、セグメント、および使用状況に関するデータを表示できます。利用できるビューは次のとおりです。
Volumeの[Summary]ビューには、単一のボリュームに関する詳細情報が表示されます。[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Volumeの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。
Volumeの[Open Files]ビューにより、ボリュームで開いているすべてのファイルに関する表が表示されます。ファイルが複数の接続によって開いている場合、同じファイルについて複数のエントリが表内に表示されます。[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、[Open Files]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。
Volumeの[Segment]ビューには、ボリューム上のセグメントに関する情報が表示されます。[Services]>[File]>[Volume]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。Volumeの[Segment]ビューが表示されている限り、サーバのデータは継続してポーリングされ、ビューは常にリアルタイム情報で更新されます。このビューには、選択したボリューム上の各セグメントに関する次の情報が表示されます。
Volumeの[Usage]ビューには、各ユーザで使用されるボリュームの容量に関する情報が表示されます。Volumeの[Usage]ビューが表示されている限り、サーバのデータは継続してポーリングされるため、ビューは常にリアルタイム情報で更新されます。[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには、各ボリュームユーザに関する次の情報が表示されます。
管理対象サーバのキューに関する情報を次のビューで表示できます。
Queuesの[Summary]ビューには、管理対象サーバのプリントキューに関する次の情報が表示されます。
Queueの[Summary]ビューには、選択したキュー内のプリントジョブに関する次の情報が表示されます。
Queueの[Trend]ビューには、管理対象サーバの各キューに関する次のグラフが表示されます。
プリンタ名、ポート、ドライバと説明、ステータス、エラー状況など、管理対象サーバにインストールされているプリンタに関する詳細情報を取得できます。管理対象サーバのプリンタに関する情報を次のビューに表示できます。
[Devices]>[Printers]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Printersオブジェクトコンテナの[Console]ビューにアクセスすることができます。このビューには、コンテナ内の各プリンタオブジェクトに関する次の情報が表示されます。
[Devices]>[Printer]>[printer_x]の順にサーバオブジェクトを展開することにより、個別のプリンタに関する[Summary]ビューを表示できます。このビューには、次の情報が表示されます。