オブジェクトの階層構造とビューの詳細

管理対象のサーバオブジェクトを展開すると、そのサーバの内容に関する詳細情報を表示できます。次の節では、管理対象サーバで利用できるオブジェクトの詳細について説明し、各オブジェクトのビューで表示される統計データに関する情報を提供します。このトピックでは、次の情報について紹介します。


オブジェクトの階層構造

次の表は、管理対象サーバで利用できるオブジェクトの階層構造と、オブジェクトに関連付けられたアイコンを示します。オブジェクトに関連付けられている、利用可能なビューに関する詳細については、対応するリンクを参照してください。

カテゴリコンテナ サブカテゴリコンテナ オブジェクトコンテナ オブジェクト

Devices icon Devices

 

 

 

Processors icon Processors

 

Processor icon プロセッサ

D-196 (176 of 408) * Printers

 

Printers icon Printers

Adapters icon Adapters

 

LAN Adapters icon LAN Adapters

Adapters icon Adapter

Disk Adapters icon Disk Adapters

Adapters icon Adapter

Storage Devices icon Storage Devices

 

Storage Device icon Storage Device

Other Devices iconOther Devices

 

Keyboard icon キーボード(Keyboard)

Mouse icon Mouse

Ports icon Ports

 

Parallel Port icon Parallel Port

Serial Port icon Serial Port

Operating System icon オペレーティングシステム

 

 

 

 

 

 

 

 

Kernel icon Kernel

 

 

 

Threads iconThreads

Thread icon Thread

Interrupts iconInterrupts

Interrupt icon Interrupt

Memory iconメモリ

Memory icon メモリ

Address Spaces iconAddress Spaces

Address Space icon Address Space

Network iconNetwork

 

Interfaces iconInterfaces

Interface icon Interface

Connections iconConnections

Connection icon Connection

Users iconUsers

 

User icon ユーザ

Installed Software iconInstalled Software

 

Software icon Software

NLMs iconNLM

 

NLM icon NLM

Services icon サービス

 

File icon File

Volumes iconVolumes

Volume icon Volume

Print icon Print

Queues iconQueues

Queue icon Queue


オブジェクトビューの詳細

次の節では、各オブジェクトビューで利用できる統計情報に関する詳細について説明します。


Processors

プロセッサ速度を表示すると、サーバにかかる負荷の分析、およびサーバ間における負荷の分散に役立ちます。プロセッサ使用率に関するデータを表示すると、使用状況に関する問題を検出できます。さらに、サーバのバックアップなどのタスクを実行するのに適した、サーバに負荷がかかっていない時間帯を確認することができます。サーバのオペレーティングシステム(OS)によって、CPUの速度が自動的に確認され、OSのデータに基づいてレポートが生成されます。

プロセッサの速度は、サーバのパフォーマンスを決定する重要な要素です。したがって、サーバの負荷を分析し、複数のサーバ間で負荷を分散する場合、サーバのプロセッサ速度を把握することが重要になります。たとえば1台のサーバが、他のサーバの2倍の数のユーザを処理しているが、そのプロセッサが2倍の速度で処理を実行している場合、負荷は適切に分散されています。

サーバのプロセッサ使用率が通常より高くなったときに認識できるよう、サーバのプロセッサ使用率の基準を保持しておく必要があります。

管理対象サーバのプロセッサに関する情報を次のビューで表示できます。


Processorsの[Summary]ビュー

[Devices]>[Processors]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Processorsオブジェクトコンテナの[Summary]ビューにアクセスすることができます。このビューは、コンテナ内の各プロセッサオブジェクトに関する次の情報を表示します。

  • [Processor Number]: プロセッサに割り当てられる一意の番号。
  • ステータス: プロセッサのステータスは、オンライン、オフラインのいずれかです。

プロセッサがオンラインの場合にのみ、次の統計情報が表示されます。

  • [Utilization %]: このプロセッサの直前における処理負荷を示します。割合(%)で表されます。
  • [Interrupts Processed]:このプロセッサで直前に発生した割り込みの数。
  • [Time Spent in Interrupts Last Second, in Microseconds]: プロセッサが直前の割り込みの処理に費やした時間(マイクロ秒)。
  • [Number of Bound Threads]: このプロセッサにバインドされているスレッドの数。プロセッサにバインドされているスレッドは、このプロセッサでのみ実行します。バインドされていないスレッドは、必要に応じて、別のプロセッサに移行できます。

Processorの[Summary]ビュー

[Devices]>[Processors]>[processor #x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、個別のプロセッサに関する[Summary]ビューを選択できます。このビューには、次の情報が表示されます。

  • [Processor Number and Status]: プロセッサに割り当てられる一意の番号とその現在のステータス。ステータスは、オンライン、オフラインのいずれかです。

プロセッサがオンラインの場合にのみ、次の統計情報が表示されます。

  • [Utilization %]: このプロセッサの直前における処理負荷を示します。割合(%)で表されます。
  • [Interrupts Processed]: このプロセッサで直前に発生した割り込みの数。
  • [Time Spent in Interrupts Last Second, in Microseconds]: プロセッサが直前の割り込みの処理に費やした時間(マイクロ秒)。
  • [Number of Bound Threads]: このプロセッサにバインドされているスレッドの数。プロセッサにバインドされているスレッドは、このプロセッサでのみ実行します。バインドされていないスレッドは、必要に応じて、別のプロセッサに移行できます。

Processorsの[Trend]ビュー

[Devices]>[Processors]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Processorsオブジェクトコンテナの[Trend]ビューにアクセスできます。このビューには、各プロセッサに関する次のグラフが表示されます。

  • [CPU Utilization (avg.%)]: プロセッサの直前における処理負荷を示します。割合(%)で表されます。この情報は、プロセッサがオンラインの場合にのみ表示されます。


Storage Devices

ディスク容量(MB単位)、ディスクの種類、ブロックサイズなど、管理対象サーバのディスクドライブに関する詳細情報を取得できます。

各ディスクドライブのパーティション情報も表示できます。パーティション情報は特に重要です。これは、パーティション情報を利用することにより、パーティションに耐障害性が設定されているかどうか、ハードディスクがデータ整合性を失っていないかどうかを確認できるためです。

NetWareパーティションの耐障害性は、Novell ZENworks Server Managementによって提供される詳細情報の一部です。ハードディスクがデータ整合性を失っていないかどうかを確認するには、リダクレクトされた領域を検査します。リダイレクトされた領域内の数は、データ整合性を維持するためにHot Fix Redirection Areaにリダイレクトされたデータブロックの数を示します。リダイレクトされた領域内の数が多ければ多いほど、ハードディスクで障害の発生しているブロックの数も多くなります。期間内でリダイレクトされた領域の数が増大する場合、ハードディスクで障害が発生していることを示します。

NetWare版Management Agentによって管理されるNetWareサーバ、またはNovell ZENworks Server Managementエージェントによって管理されるWindowsサーバで、エージェントはCPU使用率、メモリ使用率、およびネットワークインタフェーストラフィックに関するトレンドデータを自動的に収集します。Novell ZENworks Server Managementでは、現在のトレンドデータを表示したり、時間、日、月、または年単位のトレンドデータの履歴を表示したりすることができます。トレンドデータを監視することにより、アラームしきい値の設定、サーバの使用者の割り出し、サーバに高い負荷がかかっているタイミングの確認、問題のトラブルシューティング、複数のサーバ間での負荷の分散、リソースのプランニングなどのタスクを実行できます。

管理対象サーバのストレージデバイスに関する情報を次のビューで表示できます。


Storage Devicesの[Summary]ビュー

[Devices]>[Storage Devices]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Storage Devicesコンテナオブジェクトの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには、サーバの各ストレージデバイスに関する次の情報が表示されます。

  • [Disk Name]: ディスクドライブ名。
  • [Size (KB)]: ディスクドライブの合計サイズ(KB単位)。
  • [Access]: ディスクドライブが読み取り/書き込み可能であるかどうか、または読み取りのみが可能かどうかを示します。
  • ステータス: ディスクドライブが動作しているかどうかを表します。
  • [Type]: メディアの種類。メディアの種類には、ハードディスク、フロッピーディスク、テープ、光ディスク(読み取り専用、読み取りは何度でも可能だが書き込みは一度だけ可能、読み取り/書き込み可能)、RAMディスクが含まれます。識別できない場合、このフィールドには[Other]または[Unkown]が表示されます。
  • [Driver Description]: ディスクドライブが使用するドライバ名。
  • [Block Size]: ディスクで使用するブロックの容量(KB)。
  • [Heads]: ディスクドライブ上の読み取り/書き込みヘッドの数。
  • [Cylinders]: ディスクドライブ上のシリンダの数。
  • [Sectors/Track]: ディスクドライブ上のトラックあたりのセクタ数。
  • [SCSI Target ID]: SCSIコントローラの場合にはターゲットアドレス、その他のデバイスの場合にはユニット番号。およびSCSIデバイスの場合には論理ユニット番号、その他のデバイスの場合にはゼロ。

Storage Deviceの[Summary]ビュー

[Devices]>[Storage Devices]>[storage_device_x]の順にサーバオブジェクトを展開することにより、個別のストレージデバイスに関する[Summary]ビューを表示することができます。このビューには、次の情報が表示されます。

  • [Disk Name]: ディスクドライブ名。
  • [Logical ID]: 論理パーティションに割り当てられた識別番号。
  • [Physical ID]: 物理パーティションに割り当てられた識別番号。
  • [Type Partition]: DOS、NetWare、およびUNIX*パーティションなど、パーティションの種類。
  • [Size (KB)]: パーティションのサイズ(KB単位)。
  • [Redirection Area]: Hot Fix Redirection Area全体のサイズ。
  • [Redirected Area]: Hot Fixが検出した障害ブロックの数。
  • [Reserved Area]: システム用に予約されているHot Fixリダイレクションブロックの数。
  • [Fault Tolerance]: 使用される耐障害性機能の種類。使用できる耐障害性の機能の種類は、二重化とミラーリングです。耐障害性機能が存在しない場合、このフィールドには[None]という値が示されます。

Storage Devicesの[Trend]ビュー

[Devices]>[Storage Devices]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Storage Devicesの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [File System Reads (#/min)]: 複数または単一のストレージデバイスで1分間に実行されるファイルシステムの読み取り数を示します。
  • [File System Writes (#/min)]: 複数または単一のストレージデバイスで1分間に実行されるファイルシステムの書き込み数を示します。
  • [File System Reads (KB/min)]: 複数または単一のストレージデバイスで実行される、KBボリュームあたりのファイルシステムの読み取り数を示します。
  • [File System Writes (KB/min)]: 複数または単一のストレージデバイスで実行される、KBボリュームあたりのファイルシステムの書き込み数を示します。
  • [Free Redirection Area (%)]: ディスクリダイレクトに割り当てられる領域の、総ボリュームに対する割合(%)を示します。


Adapters

I/Oポート、メモリアドレス、割り込み設定など、管理対象サーバのネットワークアダプタおよびディスクアダプタに関する詳細情報を取得できます。

同じアドレスや割り込みがサーバ内の2つのボードに設定された場合や、サーバのハードウェアのボードとコンポーネントに対して同じアドレスや割り込みが設定された場合など、設定に関する問題を検出するのにこのデータを使用することができます。2つのボードで同じI/Oポート、メモリアドレス、および割り込みを使用することはできません。

LANアダプタで問題が発生した場合、サーバやワークステーションが通信できないなどのネットワーク問題が生じます。ネットワークボードで使用するフレームタイプに、サポートの対象になるプロトコルがバインドされているかどうかを、LANアダプタに関する収集データを使って確認することができます(1つのネットワークボードに複数のプロトコルがバインドされている場合があります)。問題が、ワークステーションで間違ったフレームタイプを使用しているなどの単純な原因により発生しているのかどうかを即座に確認できます(たとえば、サーバではEthernet_IIフレームタイプ、ワークステーションではEthernet_802.2フレームタイプを使用している場合)。

管理対象サーバのアダプタに関する情報を次のビューで表示できます。


Adaptersの[Summary]ビュー

[Devices]>[Adapters]>[adapter_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Adaptersの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • 説明: アダプタハードウェアの種類。このフィールドには、メーカ、モデル、バージョンに関する情報が含まれます。ネットワークボードの場合、このフィールドにボードのショートネームとボードの焼き付けられたMACアドレスが含まれることがあります。
  • [Type]: アダプタの種類(たとえば、ネットワークカードまたはディスクストレージ)。
  • [Devices Attached]: アダプタに関連付けられるデバイスの数(たとえば、ディスクコントローラに接続されるドライブの数)。
  • [Driver Description]: このアダプタのドライバに関する説明。
  • [Version]: ドライバソフトウェアのバージョン番号。
  • [Interrupt Number]: アダプタが使用する一意の割り込み番号。
  • [I/O Port]: アダプタが使用する一意のI/Oポートブロック。
  • [Memory]: アダプタが使用する一意のメモリアドレス空間。
  • [DMA]: アダプタが使用するDMA(Direct Memory Access)チャネル。
  • [Slot]: アダプタが装着されるスロット。

Adaptersの[Trend]ビュー

[Devices]>[Adapters]>[adapter_ x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Adaptersの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。

  • [LSL Packets Received]: アダプタが受け取るLSLパケットの数を表します。
  • [LSL Packets Transmitted]: アダプタが伝送するLSLパケットの数を表します。
  • [Packets Received]: アダプタが受け取るパケットの総数を表します。
  • [Packets Transmitted]: アダプタが伝送するパケットの総数を表します。


Threads

管理対象サーバで現在実行中のすべてのスレッドに関する情報を表示できます。スレッドは、独立した実行単位として認識されます。

管理対象サーバのスレッドに関する情報を次のビューで表示できます。


Threadsの[Summary]ビュー

[Operating System]>[Kernel]>[Threads]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Threadsの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Name]: アプリケーションスレッド名。
  • [Share Group]: アプリケーションの共有グループ、およびグループに関連付けられたスレッドと共有。
  • [Parent Module]: このスレッドに関連付けられているモジュール(NLM)。
  • [State]: スレッドの状態。initializing(初期化中)、invalid(無効)、ready(準備完了)、running(実行中)、suspended(一時停止)、terminated(終了)、zombie(ゾンビ)のいずれかに該当します。
  • [Suspended Due To]: スレッドが一時停止する理由。スレッドが一時停止状態にない場合、このフィールドは空白になります。
  • [Execution Time, Microseconds]: 直前にプロセッサがスレッドのコードを実行するのに要した時間。
  • [Stack Size, Bytes]: スレッドのスタックのサイズ。
  • [Soft Affinity]: スレッドが優先的に実行するプロセッサ。ただし必要に応じて、スレッドをプロセッサから移行できます。
  • [Hard Affinity]: スレッドが、その実行中に特定のプロセッサに明示的にバインドされるかどうかを示します。スレッドが特定のプロセッサでのみ実行する場合には、そのプロセッサのキャッシュの状態を表示できます。スレッドが他の利用可能なプロセッサで実行できる場合、このフィールドの値はゼロになります。


Interrupts

管理対象サーバの登録済み割り込みに関する情報を表示することができます。マルチプロセッシングシステムでは、割り込み情報は、搭載されたすべてのプロセッサについて表示されるほか、各オンラインプロセッサについても個別に表示されます。

管理対象サーバの割り込みに関する情報を次のビューで表示できます。


Interruptsの[Summary]ビュー

[Operating System]>[Kernel]>[Interrupts]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Interruptsの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Name]: 割り込みルーチンの名前。
  • [Interrupt Number]: このサービスルーチンの番号。
  • [Processor]: プロセッサの数。
  • [Type]: 割り込みサービスルーチンの種類。次のいずれかになります。
    • [Bus]: 使用されるデバイスI/O割り込み(たとえば、ディスクまたはLANドライバにより使用)。
    • [Local]: 個別のプロセッサだけで使用されるハードウェアプラットフォーム固有の割り込み。
    • [System]: 一意の割り込み要件を持つシステム用に予約される割り込みカテゴリ。
    • [Interprocessor]: 1つのプロセッサによって生成され、他のプロセッサに影響を及ぼす割り込み。
    • [Timer]: 予防サポートのほかに、OSに対しタイマサービスを提供する割り込み(マルチプロセッシングシステムでは、タイマ割り込みは1つのプロセッサに限定されます)。
  • [Service Routines]: この割り込みが発生したときに起動するサービスルーチンの数。
  • [Interrupt Occurrences]: 直前に発生した割り込みの処理に要した時間。
  • [Execution Time]: 直前にプロセッサがこの割り込みの処理に費やした時間。
  • [Spurious Interrupts]: サーバの起動以降、発生するはずのない割り込みが発生した回数。

Interruptsの[Service Routines]ビュー

Interruptsの[Service Routines]ビューは、サーバで定義されているメモリアドレス空間に関する情報を提供します。

NetWareは、LANドライバ、ストレージデバイスドライバ、MONITOR、およびServer Management Agentと共に、OSアドレス空間(カーネル)で稼働します。OSアドレス空間は、物理メモリによってサポートされます。

その他のすべてのアドレス空間はユーザ空間(ring 3)であり、仮想メモリによってサポートされます。アドレス空間で障害が発生した場合に、ユーザ空間で実行しているアプリケーションによってサーバが異常終了することはありません。

[Operating System]>[Kernel]>[Interrupts]の順にサーバオブジェクトを展開した後、[Service Routines]ビューを選択できます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Name]: 割り込みサービスルーチンの名前。
  • [Service Routine Number]: このサービスルーチンに関連付けられたサービスルーチン番号。
  • [Processor Number]: このルーチンが実行しているプロセッサの番号。
  • [Interrupt Number]: このサービスルーチンに関連付けられている割り込み番号。
  • [Interrupts Processed Last Second]: 直前にISRによって処理された割り込みの数。


メモリ

管理対象サーバのメモリに関する情報を次のビューで表示できます。


Memoryの[Summary]ビュー

[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Memoryの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Type]: メモリの種類(たとえば、DOS、割り当てられたメモリ、キャッシュバッファ、またはコードおよびデータメモリ)。
  • [Unit Size (bytes)]: メモリ割り当てのサイズ。
  • [Total (KB)]: メモリユニット[Times]ユニットサイズの数値。
  • [Units Used]: 割り当てられたメモリユニットの数。
  • [Used (KB)]: 割り当てられたメモリの容量(KB)。

Memoryの[Summary]ビューには、システムにおけるメモリの使用状況を表す円グラフも表示されます。


Memoryの[Trend]ビュー

[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Memoryの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。

  • [Cache Buffers (%)]: キャッシュバッファに割り当てられたメモリの割合(%)。
  • [Code and Data Memory (%)]: コードとデータに割り当てられたメモリの割合(%)。
  • [Allocated memory (%)]: 割り当てられたメモリの容量。
  • [Dirty Cache Buffers (%)]: ダーティキャッシュバッファメモリの容量。

[Disk Cache]ビュー

このビューは、ディスクキャッシュメモリの使用状況を表示します。キャッシュの使用状況に関する統計情報を活用して、キャッシュ用にRAMを増設する必要があるタイミングを決定します。[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Short Term Cache Hits %]: すでにキャッシュメモリに配置されたディスクブロックに対して、直前に実行されたリクエストの割合。リクエストされたデータがすでにメモリ内に存在する場合、ディスクの読み取りを実行する必要はありません。この値が98%を下回る場合、キャッシュ用にRAMの増設を検討してください。また、[Long Term Cache Hits]との比較を実行してください。
  • [Short Term Cache Dirty Hits %]: すでにキャッシュメモリに存在するが、ダーティであるディスクブロックに対して直前に実行されたリクエストの割合。ダーティキャッシュは、使用する前にディスクに書き込まれる必要があります。[Long Term Dirty Cache Hit]と[LRU Sitting Time]もチェックしてください。
  • [Long Term Cache Hits %]: すでにキャッシュに存在するディスクブロックに対するリクエストの累積的な割合。リクエストされたデータがすでにメモリ内に存在する場合、ディスクの読み取りを実行する必要はありません。この累積的な割合を使って、全体的なディスクキャッシュの使用状況にアクセスします。この値が90%を下回る場合、キャッシュ用にRAMを増設してください。
  • [Long Term Cache Dirty Hits %]: キャッシュメモリにすでに存在するが、ダーティであるディスクブロックに対して実行されるリクエストの累積的な割合(ダーティキャッシュを使用する前に、ダーティキャッシュをディスクに書き込む必要があります)。この累積的な割合を使って、全体的なディスクキャッシュの使用状況にアクセスします。このフィールドが高い値を示すか、安定して値が増加する場合、キャッシュ用にRAMを増設してください。[LRU Sitting Time]もチェックしてください。
  • [Total Cache Blocks Allocated]: サーバを起動または再起動して以降、ディスクキャッシュブロックに対して実行されたリクエストの累積数。この値は、[Allocated from Available List]の値と[Allocated from Least Recently Used (LRU)]の値を合計したものです。[Allocated from Available List]の値がきわめて大きい場合、サーバで十分な容量のRAMがキャッシュ用に割り当てられています。[Allocated from LRU]の値が大きい場合、キャッシュ用にRAMを増設する必要があります。
  • [Cache Blocks Allocated from Available List]: 利用可能リスト内のブロック(使用されていないブロック)によって実行される、ディスクキャッシュブロックに対するリクエストの数。利用できるブロックが存在しない場合、リクエストは、キャッシュブロックのLRUリストから実行されます。この値が[Allocated from LRU]の値よりもきわめて大きい場合、サーバにはキャッシュ用に十分な容量のRAMが設定されています。
  • [Cache Blocks Allocated from LRU]: LRUキャッシュブロックのブロックによって実行される、ディスクキャッシュブロックに対するリクエストの数。一時停止中のリクエストがLRUキャッシュブロックからディスクに書き込まれ、現在のリクエストに対するブロックが解放されます。LRUキャッシュは、他のキャッシュが利用できない場合にのみ使用されるため、この数値が安定して増加するときには、RAMの増設が必要であることを示します。
  • [Number of Times in Last 10 Minutes that the OS Had to Wait]: 直前の10分間で、OSがリクエストを実行するためにLRUブロックを待機した回数。この値が7を超える場合、キャッシュ用にRAMを増設する必要があります。
  • [Number of Times OS Had to Wait]: リクエストを実行するためにOSがLRUブロックを待機した回数。
  • [Total Number of Times the Write Request Was Delayed]: きわめて多くの書き込みを実行する必要があったため、またはディスクチャネルがビジー状態にあったため、書き込みリクエストで遅延が発生した回数。このフィールドに大きな値が示された場合、ディスクチャネルのI/Oトラフィックが多すぎるか、キャッシュ用にRAMを増設する必要があることを示します。
  • [Number of Times the Request Was Re-tried]: 対象になるブロックが使用されているため、ディスクキャッシュリクエストの再試行が必要となった回数。このフィールドが高い値を示すか、安定して値が増加する場合、キャッシュ用にRAMを増設してください。

[Virtual Memory]ビュー

このビューには、仮想メモリシステムに関する情報が表示されます。こうした統計情報を使って、サーバのメモリが効率よく使用されているかどうかを監視します。これらの値が一定の期間、きわめて安定しており、サーバのパフォーマンスが満足できる水準にある場合、サーバには、その負荷に対して適切な容量のメモリが搭載されています。たとえば、[Page Faults]の値が増加する場合、サーバのパフォーマンスは低下しています。逆に[Free Swap Pages]の値が増加する場合、サーバのパフォーマンスは向上しています。

[Operating System]>[Kernel]>[Memory]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Total Page-In Requests]: サーバが起動して以降(サーバの稼働中)、仮想メモリをスワップファイルから移動するために実行されたリクエストの数。
  • [Page-In Requests in Last 5 Seconds]: 4KB仮想メモリページをスワップファイルから移動するために実行されたリクエストの数。
  • [Total Page-Out Requests]: サーバが起動して以降(サーバの稼働中)、仮想メモリをスワップファイルに移動するために実行されたリクエストの数。
  • [Page-Out Requests in Last 5 Seconds]: 4KB仮想メモリページをスワップファイルに移動するために実行されたリクエストの数。
  • [Total Swap Pages]: このサーバの仮想メモリシステム内の4KBページの数(メモリページ内のスワップファイルの数は、総バイト数を4KBで除算した数値)。スワップファイルの数は、サーバの負荷に関するメモリ要件に合致するよう、大幅に増加したり、減少したりします。
  • [Free Swap Pages]: 仮想メモリシステムが使用できる4KBページの数。
  • [Reserved Swap Pages]: 仮想メモリシステムによって予約された4KBページの数。
  • [Total Page Faults]: サーバが起動して以降(サーバの稼働中)、仮想メモリシステムがスワップファイルから取得した回数。
  • [Page Faults in Last 5 Seconds]: 直前の5秒間で、仮想メモリシステムがスワップファイルから取得した回数(アクセスされたメモリは物理メモリによってサポートされなかったことを示す)。


Address Spaces

NetWareは、LANドライバ、ストレージデバイスドライブ、MONITOR、およびServer Management Agentと共にOSアドレス空間(カーネル)で稼働します。OSアドレス空間は、物理メモリによってサポートされます。

その他のすべてのアドレス空間はユーザ空間(ring 3)であり、仮想メモリによってサポートされます。アドレス空間で障害が発生した場合に、ユーザ空間で実行しているアプリケーションによってサーバが異常終了することはありません。

管理対象サーバのアドレス空間に関する情報を次のビューで表示できます。


Address Spacesの[Summary]ビュー

[Operating System]>[Kernel]>[Address Spaces]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Address Spacesの[Summary]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Name]: このモジュールが実行する仮想メモリアドレス空間の名前。
  • [Number of NLMs Loaded]: このアドレス空間にロードされるNLMプログラムの数。NetWare、LANドライバ、ストレージデバイスドライバ、MONITOR、およびServer Management AgentはOSアドレス空間(カーネル)にロードされます。GroupWise(R)、Lotus Notes、またはOracle*データベースなどのサーバアプリケーションは、それぞれのアドレス空間(ユーザ空間またはring 3)にロードすることができます。
  • [Mapped Pages]: このアドレス空間をサポートしている物理メモリページの総数。OSアドレス空間(カーネル)は、物理メモリによってサポートされる唯一のアドレス空間であることに注意してください。
  • [Restarted]: このアドレス空間で障害が発生し、自動的に再起動した回数の合計。ゼロ(0)の値は、障害が発生していないことを示します。ゼロ以外の値は、アドレス空間で障害が発生したため回復が実行されたことを示します。アドレス空間のコアダンプに関する指示については、オンラインのトラブルシューティングマニュアルを参照してください。
  • [Memory in Use, Bytes]: 割り当てられているメモリで使用中の容量。
  • [Memory Not in Use, Bytes]: 割り当てられているメモリで使用されていない容量。
  • [Memory As Overhead, Bytes]: 割り当てプールの管理、およびメモリ断片化の容量の管理に使用するメモリ容量。
  • [Total Blocks]: 使用中であり、NLMのリクエストに利用できるメモリブロックの数。
  • [Blocks in Use]: 割り当てられて、使用されたメモリブロックの数。
  • [Block Not Used]: 割り当てられたが、使用されなかったメモリブロックの数。


Network

管理対象サーバのネットワークアクティビティに関する情報を次のビューで表示できます。


Networkの[Trend]ビュー

[Operating System]>[Network]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Networkオブジェクトコンテナの[Trend]ビューにアクセスすることができます。このビューには、各ネットワークアダプタに関する次のグラフが表示されます。

  • [Packets Received (KB/min)]: 直前の1分間にアダプタが受け取ったパケット容量(KB)。


Interfaces

管理対象サーバのネットワークインタフェースに関する情報を次のビューで表示できます。


Interfacesの[Summary]ビュー

[Operating System]>[Network]>[Interfaces]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Interfacesオブジェクトコンテナの[Summary]ビューにアクセスできます。

このビューには、次の情報が表示されます。

  • [Frame Type]: この論理ボードにバインドされているフレームの種類。
  • [MAC Address]: インタフェースのMACアドレス。
  • 説明: インタフェースボードを説明するテキスト。
  • [Line Speed]: このボードを介して伝送される1秒あたりのビット数。
  • [Type]: インタフェースの種類(たとえばEthernet CSMACD)。
  • [Logical Board #]: この論理ボードに割り当てられた番号。
  • [Logical Board Name]: この論理ボードに割り当てられた名前。
  • [Protocol]: 論理ボードにバインドされているプロトコル(たとえば、IP、ARP、またはIPX)。

Interfacesの[Statistics]ビュー

[Operating System]>[Network]>[Interfaces]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Interfacesオブジェクトコンテナの[Statistics]ビューにアクセスできます。

このビューには、次の情報が表示されます。

  • [Frame Type]: この論理ボードにバインドされているフレームの種類。
  • [MAC Address]: インタフェースのMACアドレス。
  • [MTU]: インタフェースで送受信できるデータグラムのサイズの最大値。
  • [Admin Status]: インタフェースの望ましい状態。
  • [Oper Status]: インタフェースの現在の稼働状況。
  • [Bytes In]: インタフェースで受信したバイト数の合計。
  • [Bytes Out]: インタフェースから伝送されたオクテットの合計数。
  • [Ucast Packets In]: 上位階層のプロトコルに渡されたサブネットワークユニキャストパケットの数。
  • [Ucast Packets Out]: 上位階層プロトコルがサブネットワークユニキャストアドレスに対して送信を要求したパケットの合計数。
  • [Nucast Packets In]: 上位階層のプロトコルに渡された非ユニキャストパケットの数。
  • [Nucast Packets Out]: 上位階層のプロトコルが非ユニキャストアドレスに対して送信を要求したパケットの合計数。
  • [Discards In]: 上位階層のプロトコルに伝送できないエラーが検出されていないにもかかわらず、破棄するよう選択された着信パケットの数。
  • [Discards Out]: 伝送できないエラーが発生していないにもかかわらず、破棄するよう選択された発信パケットの数。
  • [Errors In]: 上位階層のプロトコルに伝送できないエラーが発生した着信パケットの数。
  • [Errors Out]: エラーのため、伝送できなかった発信パケットの数。
  • [Unknown Protocols In]: インタフェースを介して受信したが、未定義またはサポートされていないプロトコルが原因で破棄されたパケットの数。

このビューの[Clear Counters]ボタンを押すと、管理コンソールの値はリセットされますが、サーバの値はリセットされません。この操作を実行すると、ユーザはサーバから最新のデータを取得することができます。


Connections

管理対象サーバの接続に関する情報を次のビューで表示できます。


Connectionsの[Summary]ビュー

Connectionsの[Summary]ビューには、選択したサーバの接続に関する情報と統計が表示されます。たとえばこのビューには、サーバおよび他のクライアントが現在アクセスしているファイルの数が表示されます。Novell eDirectoryをサポートする隠しファイルなど、特定のファイルが常に開いています。[Operating System]>[Network]>[Connections]>[connection_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。

このビューには次の情報が表示されます。

  • [Connection# Login Name]: 接続番号とログイン名を示す文字列。接続0 (ゼロ)はシステムによって使用されることに注意してください。ログイン名は、適用できる場合、Novell eDirectoryの完全識別名になります。
  • [Client Address]:
    IP:xxx.xxx.xxx.xxx:port number
    IPX:network:node:socket
  • [Connection Time]: 接続が確立した日付と時刻。
  • [Privileges]: 接続には、次に示す1つ以上の権限を設定できます。
    • [Supervisor]
    • [Operator]
    • [Auditor]
    • [High_Privilege]
    • [Second_Authentication]
    • [Second_High_Privilege]
  • ステータス: 次のいずれかのステータスが当てはまります。
    • [Not logged in]
    • [Logged in]
    • [Need security change]
    • [MacStation]
    • [Connection abort]
    • [Audited]
    • [Authenticated temporary]
    • [Audit connection recorded]
    • [DS audit connection recorded]
    • [Logout in progress]
  • [Read (bytes)]: 接続の確立以降に読み取られたバイト数。
  • [Written (bytes)]: 接続の確立以降に書き込まれたバイト数。
  • [NCP Requests]: 接続の確立以降に実行されたNCPリクエストの数。
  • [Open Files]: 接続によって現在開かれているファイルの数。
  • [Locked Records]: 接続により現在ロックされているファイルレコードの数。

Connectionsの[Trend]ビュー

[Operating System]>[Network]>[Connections]>[connection_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Connectionsの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。

  • [Connections (avg.#)]: 直前のサンプル間隔における接続の平均数。

[Open Files]ビュー

Connectionの[Open Files]ビューには、サーバの接続に関する情報と統計が表示されます。たとえばこのビューには、サーバおよび他のクライアントが現在アクセスしているファイルの数が表示されます。Novell eDirectoryをサポートする隠しファイルなど、特定のファイルが常に開いています。[Operating System]>[Network]>[Connections]>[connection_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Filename]: ディレクトリパスを含む、開いているファイルの名前。
  • [Login Name]: ファイルを開いたユーザ(存在する場合)の名前。ファイルが、システムまたはNLMによって開かれた場合、[Login Name]はゼロ長の文字列になります。
  • [Volume Name]: 開いているファイルを含むNetWareボリュームの物理名。
  • [Directory Number]: NetWareボリューム内の開いているファイルを一意に識別する番号。
  • [Volume ID]: NetWareボリュームを一意に識別する番号。特定のボリュームに関するこのオブジェクトの値は、同じボリュームのnwVolIDオブジェクトと同じ値になります。


Users

選択したサーバのユーザに関する情報を次のビューで表示できます。


Usersの[Summary]ビュー

Usersの[Summary]ビューには、選択したサーバにアクセスするユーザ情報が表示されます。[Operating System]>[Users]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには、各ユーザに関する次の情報が表示されます。

  • [Login Name]: ユーザのログイン名。
  • [Disk Usage]: ユーザが使用しているディスク容量。
  • [Last Login]: ユーザが最後にサーバにログインした日付。
  • [Account Status]: ユーザアカウントが有効かどうかを示します。
  • [Password]: ユーザのパスワードが有効かどうかを示します。
  • [Real Name]: ユーザのNovell eDirectoryリアルネーム。
  • [Bad Login]: ユーザが失敗したログイン試行の回数。このビューに65535が表示された場合、ログイン試行の最大数に達したことを示します。
  • [Bad Login Address]: ユーザがログインに失敗した、実行元の場所のネットワークアドレス(存在する場合)。

Usersの[Trend]ビュー

Usersの[Trend]ビューには、選択したサーバにアクセスするユーザ情報が表示されます。[Operating System]>[Users]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。

  • [Logged-In Users (avg.#)]: サーバにログインしたユーザの平均数を示します。


Installed Software

選択したサーバにインストールされているソフトウェアに関する情報を次のビューで表示できます。


Installed Softwareの[Summary]ビュー

Installed Softwareの[Summary]ビューには、選択したサーバにインストールされたソフトウェアに関する情報が表示されます。[Operating System]>[Installed Software]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Name]: インストールされているソフトウェアモジュールの名前。
  • [Type]: ソフトウェアの種類(たとえば、デバイスドライバ、アプリケーション、またはオペレーティングシステム)。
  • [Date Installed]: ソフトウェアがインストールされた日付。


NLM

管理対象サーバのキューに関する情報を次のビューで表示できます。


NLMの[Summary]ビュー

NLMの[Summary]ビューには、選択したNLMに関する情報が表示されます。[Operating System]>[NLMs]>[nlm_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Name]: NLMの名前。
  • [Version]: NLMのバージョン番号。
  • [Released]: NLMがリリースされた日付と時刻。
  • [Memory (bytes)]: このNLMが使用するメモリ容量(バイト単位)。これは、NLMによって割り当てられた短期メモリ、半永久メモリ、および移動不可メモリの合計に、コードのサイズおよびNLMのこのインスタンスのデータセクションを加算した値です。
  • 説明: NLMを説明するテキスト文字列。
  • [Copyright]: NLMの著作権に関する文字列。

[Resource Tag]ビュー

[Operating System]>[NLMs]>[nlm_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、NLMの[Resource Tag]ビューを選択できます。このビューには次の情報が表示されます。

  • 説明: 所有モジュールがこのリソースタグに割り当てた名前
  • [Number in Use]: リソースタグのインスタンスの数。
  • [Resource Type]: 追跡が実行されているリソースタグの種類(たとえば、セマフォやプロセッサ)。
  • [Address Space]: リソースタグを所有するモジュールが実行しているアドレス空間の名前。


Volumes

NetWareサーバのディスクストレージ容量はボリュームに分割されます。サーバにマウントされたボリュームについて、さまざまなデータ(サイズ、空き容量、異なるディスク間にボリュームを配分する方法、容量を使用しているユーザなど)を表示することができます。個別のボリュームについて、設定、開いているファイル、セグメント、および使用状況に関するデータを表示できます。利用できるビューは次のとおりです。


Volumeの[Summary]ビュー

Volumeの[Summary]ビューには、単一のボリュームに関する詳細情報が表示されます。[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Size (KB)]: ボリュームのサイズ(KB単位)。
  • [Free (KB)]: ボリュームにおける空き容量(KB単位)。ファイルを追加または拡張すると、この数値はゼロに近づきます。円グラフにより、総容量のうちどのくらいが空き容量になっているのかを確認できます。
  • [Used (KB)]: ボリュームの総容量からディスクの空き容量を差し引くことで計算される容量。
  • ステータス: ボリュームがマウントされているかどうかを示します。ボリュームがマウントされていない場合、ボリューム名だけが示されます。
  • [Namespaces]: ボリュームでサポートされるネームスペース。サポートされるネームスペースは、DOS、Macintosh*、NFS*、FTAM、およびOS/2*です。
  • [Attributes]: ボリュームの属性。使用できる属性は、ブロック細分割り当て、ファイル圧縮、データ移行、監査、および読み取り専用です。ボリュームには属性を組み合わせて使用することができます。たとえば、読み取り専用ボリュームにブロック細分割り当て属性を設定できます。
  • [# Logical Segment]: このボリュームを構成しているセグメントの数。
  • [DS Name]: ボリュームのDirectory Services完全識別名。適用できない場合はゼロ長の文字列。
  • [Non-Purgable]: まだ消去期限が到来していない削除済みファイルによって占有されている容量(KB単位)。この容量は、削除済みファイルを消去できるようになったときにはじめて空き容量として再利用できます。
  • [Block Size]: ボリュームのブロックサイズ(バイト単位)。
  • [Dir Slots]: ボリュームで利用できるディレクトリテーブルエントリの総数。
  • [Used Dir Slots]: 現在使用中のディレクトリテーブルエントリの数。
  • [File System Name]: ボリュームのファイルシステムの種類がリモートであるかローカルであるかを示します。[File System Name]の値は、ボリュームがリモートの場合にのみ示されます。この場合、ファイルシステム名は、SITE1:/usr/xなどのリモートマウントポイントになります。

Volumeの[Trend]ビュー

[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Volumeの[Trend]ビューを選択することができます。このビューには次のグラフが表示されます。

  • [Volume % Free Space]: ボリュームでまだ利用することができる容量の割合。

[Open Files]ビュー

Volumeの[Open Files]ビューにより、ボリュームで開いているすべてのファイルに関する表が表示されます。ファイルが複数の接続によって開いている場合、同じファイルについて複数のエントリが表内に表示されます。[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、[Open Files]ビューを選択することができます。このビューには次の情報が表示されます。

  • [Filename]: ディレクトリパスを含む、開いているファイルの名前。
  • [Connection #]: ファイルを開いた接続の番号。
  • [Login Name]: ファイルを開いたユーザ(存在する場合)の名前。ファイルが、システムまたはNLMによって開かれた場合、[Login Name]はゼロ長の文字列になります。
  • [Directory Number]: NetWareボリューム内の開いているファイルを一意に識別する番号。
  • [Volume ID]: NetWareボリュームを一意に識別する番号。

Volumeの[Segment]ビュー

Volumeの[Segment]ビューには、ボリューム上のセグメントに関する情報が表示されます。[Services]>[File]>[Volume]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。Volumeの[Segment]ビューが表示されている限り、サーバのデータは継続してポーリングされ、ビューは常にリアルタイム情報で更新されます。このビューには、選択したボリューム上の各セグメントに関する次の情報が表示されます。

  • [ID]: ボリュームセグメントに割り当てられた識別番号。
  • [Logical Partition ID]: 論理パーティションに割り当てられた識別番号。
  • [Physical Partition ID]: 物理パーティションに割り当てられた識別番号。
  • [Size]: セグメントのサイズ。
  • [Fault Tolerance]: セグメントで使用されている障害対策の種類。使用できる種類は、二重化とミラーリングです。障害対策機能が設定されていない場合、この値は[None]になります。
  • [Disk Drive]: セグメントが設定されているディスクドライブの名前。

Volumeの[Usage]ビュー

Volumeの[Usage]ビューには、各ユーザで使用されるボリュームの容量に関する情報が表示されます。Volumeの[Usage]ビューが表示されている限り、サーバのデータは継続してポーリングされるため、ビューは常にリアルタイム情報で更新されます。[Services]>[File]>[Volumes]>[volume_x]の順にサーバオブジェクトを展開した後、このビューを選択することができます。このビューには、各ボリュームユーザに関する次の情報が表示されます。

  • [Used KB]: 現在使用している容量(KB単位)。
  • [Limit KB]: ユーザの制限容量(KB単位)。
  • [Username]: ユーザのログイン名。


Queues

管理対象サーバのキューに関する情報を次のビューで表示できます。


Queuesの[Summary]ビュー

Queuesの[Summary]ビューには、管理対象サーバのプリントキューに関する次の情報が表示されます。

  • [Queue Name]: キューの名前。
  • [Type]: キューの種類(たとえば、アーカイブキュー、ジョブキュー、またはプリントキューなど)。
  • [# Jobs]: 現在キュー内に存在するプリントジョブの数。
  • [# Print Servers]: このキューによってサービスされているプリントサーバの数。
  • [Volume]: キューが設定されているボリューム。
  • [Add Job State]: キューがジョブを追加できるかどうかを示します。
  • [Attach State]: キューが追加できるかどうかを示します。

Queueの[Summary]ビュー

Queueの[Summary]ビューには、選択したキュー内のプリントジョブに関する次の情報が表示されます。

  • [Job #]: プリントジョブに割り当てられた一意の番号。
  • [Position]: プリントキュー内のプリントジョブの順序。
  • [Bytes]: 印刷されるバイト数。
  • 説明: プリントジョブに関する説明。
  • [User]: ジョブを送信したユーザのユーザ名。
  • [Entry Time]: ジョブがキューに追加された時刻。
  • [Control Flags]: ジョブのコントロールフラグを表す値。たとえば、使用できるコントロールフラグとして、service auto start(サービス自動スタート)、execute(実行)、user hold(ユーザ待機)、operator hold(オペレータ待機)が挙げられます。
  • [Target Time]: ジョブが印刷される日付と時刻。
  • [Target Server]: ジョブのターゲットサーバ。
  • [Actual Server]: 現在ジョブを処理しているサーバの名前。

Queueの[Trend]ビュー

Queueの[Trend]ビューには、管理対象サーバの各キューに関する次のグラフが表示されます。

  • [Wait Time of Next Ready Job (sec)]: 次に用意されているジョブがキュー内で待機する平均時間。


Printers

プリンタ名、ポート、ドライバと説明、ステータス、エラー状況など、管理対象サーバにインストールされているプリンタに関する詳細情報を取得できます。管理対象サーバのプリンタに関する情報を次のビューに表示できます。


Printerの[Console]ビュー

[Devices]>[Printers]の順にサーバオブジェクトを展開した後、Printersオブジェクトコンテナの[Console]ビューにアクセスすることができます。このビューには、コンテナ内の各プリンタオブジェクトに関する次の情報が表示されます。

  • [Printer Name]:プリンタの名前。

Printerの[Summary]ビュー

[Devices]>[Printer]>[printer_x]の順にサーバオブジェクトを展開することにより、個別のプリンタに関する[Summary]ビューを表示できます。このビューには、次の情報が表示されます。

  • [Printer Name]:プリンタの名前。
  • [Printer Status]:このプリンタデバイスの現在のステータス。ステータスは、アイドル、印刷中、ウォームアップ、未定義の状態のいずれかです。
  • [Error Condition]:lowPaper、noPaper、lowToner、noToner、doorOpen、jammed、offline、またはserviceRequestedで示されるエラー状況。


Other Devices

このビューからは、管理対象サーバにインストールされているキーボードやマウスなどの、その他のデバイスに関する情報を取得できます。


Other Devicesの[Console]ビュー

このビューには、キーボードやマウスなどの、その他のデバイスが表示されます。

キーボードに関する情報は次のとおりです。

  • [Keyboard Name]
  • [Keyboard Type]
  • [Driver Name]
  • [Class]
  • [Bus Type]

マウスに関する情報は次のとおりです。

  • [Mouse Name]
  • [Mouse Type]
  • [Driver Name]
  • [Class]
  • [Bus Type]


Ports

このビューから、管理対象サーバにシリアルポートやパラレルポートをインストールできます。


Portsの[Console]ビュー

このビューには、COMポートなどのシリアルポートやLPTポートなどのパラレルポートに関する情報が表示されます。ポートに関する情報は次のとおりです。

  • [Port Name]
  • [Controller]
  • [Bus Type]