Policy-Enabled Server Management

ZENworks Server Managementを使って、ネットワークサーバを管理することができます。

コンポーネント [説明(Description)]

Policy and
Distribution
Services

Policy and Distribution Servicesは、特定の条件に基づいた、サーバに関する詳しい設定および動作を定義するポリシーを確立して、NetWare(R)、Windows*、Linux*、およびSolaris*サーバにおける設定と動作の一貫性を保証します。Policy and Distribution Servicesを使用すると、新しいソフトウェアやアップデートされたソフトウェア、個別の実行可能ファイル、データベース、ドキュメント、テキストファイルなどを、ネットワーク上の任意のサーバに自動的に配布してインストールすることができます。

Server
Inventory

Server Inventoryは、ネットワーク上の任意の場所に存在するインベントリ対象NetWareサーバおよびWindowsサーバから、すべてのハードウェアおよびソフトウェアに関する全記録を収集します。ConsoleOne(R)から、一元化されたインベントリデータベースにアクセスすることにより、インベントリ情報に関するレポートを照会、表示、または生成できます。大規模なネットワークの場合、複数のサーバにまたがってインベントリ情報をロールアップすることができます。

Remote
Management

Remote Managementにより、まるでサーバのコンソールから操作しているように、ConsoleOneを使ってネットワーク内の任意の場所に存在するNetWareサーバおよびWindowsサーバを制御できます。各管理対象サーバにインストールされたRemote Management Agentにより、Remote Managementセッションのセキュリティが確保されます。

Linux環境のみの方は、ZENworks 6.5のWebサイトで「Linux Management」を参照してください。

インストールするポリシー対応サーバ管理コンポーネントを決定する際には、次の節を参照してください。


Policy and Distribution Servicesにおけるサーバの役割

Policy and Distribution Servicesオブジェクトは一度に1つのツリーにしかインストールできませんが、インストールプログラムを一度実行するだけで、ネットワーク内のすべてのNetWareサーバおよびWindowsサーバにPolicy and Distribution Servicesソフトウェアをインストールすることができます。したがって、インストール時に各サーバの役割を設定することができます。

サーバがNovell eDirectoryTMツリーを採用しているか、Microsoft*ドメインを採用しているかに関わらず、Policy and Distribution Servicesソフトウェアを任意のNetWareサーバまたはWindowsサーバにインストールすることもできます。これは、インストール時にツリーとドメインの両方を参照できるためです。

ツリーまたはドメインに属していないサーバについても、そのサーバにZENworks 6.5 Server Management Program CDを挿入して、Policy and Distribution Servicesソフトウェアをインストールすることができます。

サーバの役割を定義する2つのTiered Electronic Distributionオブジェクトが存在します。選択した役割に応じて、サーバにインストールされるソフトウェアが決定されます。オブジェクトには、Distributors、Databases、およびSubscribersがあります。次の節では、それぞれの役割について説明します。


DistributorサーバとDatabase

Distributorサーバは、配布タスクのほとんどを実行します。Distributorサーバは、ソフトウェアとポリシーパッケージをコンパイルして、他のサーバに配布します。

Policy and Distribution Servicesをインストールする最初のステップとして、サーバの最低要件を満たすサーバを1台選択し、それをDistributorサーバとします。これは、NetWareサーバまたはWindowsサーバのいずれかです(NetWareサーバの要件またはWindowsサーバの要件を参照してください)。

このサーバを必ずしもDistributorとして使用する必要はありません。これは、このサーバ自体にSubscriberソフトウェアもインストールできるためです。したがって、初めてインストールする場合、サーバとしての最低要件を満たしていれば、任意のサーバを選択することができます。

この最初のDistributorで作成したDistributionの割り当てを別のDistributorに変更するには、ConsoleOneでDistributionオブジェクトを右クリックして、[Assign New Distributor]を選択します。ただし、再割り当てを行うDistributionに関連するすべてのファイルを最初のDistributorから新しいDistributorのファイルシステムにあらかじめコピーしておく必要があります。

関連情報については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Distributorオブジェクトの削除とDistributionへの影響"」を参照してください。


Subscriberサーバ

Subscriberサーバは、ポリシーやソフトウェアの配布を受信します。各サーバにSubscriberソフトウェアをインストールすることにより、ネットワーク内のサーバを管理することができます。

Policy and Distribution Servicesの管理対象に含めるすべてのサーバを記録します。これらの各サーバに対してSubscriberソフトウェアをインストールする必要があります。

大規模なネットワークまたは複雑なネットワークの場合、Subscriberソフトウェアを一度にではなく、少しずつサーバグループにインストールしていくことをお勧めします。たとえば、Policy and Distribution Servicesを段階的にロールアウトすることができます。

Subscriberソフトウェアをサーバに段階的にインストールするには、サーバのインストールグループを決定します。この『インストールガイド』の指示に従って、サーバの最初のグループにインストールします。

次に他のサーバグループにインストールするには、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「インストール後の設定」を参照してください。


Server Inventoryにおけるサーバの役割

Server Inventoryを使用すると、ネットワーク内のNetWareサーバおよびWindowsサーバに関する全ハードウェア/ソフトウェアインベントリ情報を収集することができます。ネットワーク管理者は、一元化されたデータベースを使用して、このインベントリ情報をNovell ConsoleOneで照会、表示、またはレポートできます。大規模ネットワークの場合は、サーバ間でインベントリ情報をロールアップすることもできます。

次の節では、Server Inventoryのコンポーネントについて説明します。

この『インストールガイド』では、ZENworks Server ManagementのServer Inventoryに関する理解を深めるため、パイロットシステムの設定に焦点を当てています。次の図で示すようにパイロットシステムは、管理コンソール、インベントリサーバ、Sybase*を実行しているインベントリデータベース、および1台以上のインベントリ対象サーバで構成されます。


Server Inventoryパイロットシステム

このセットアップには次の特徴があります。

インベントリスキャンサイクルは次のとおりです。

  1. Inventory Scannerは、スキャンスケジュールに従ってインベントリ対象サーバから収集したハードウェアおよびソフトウェア情報をインベントリサーバに送信します。
  2. インベントリサーバは、そのインベントリ情報をインベントリデータベースに保存します。
  3. 管理コンソールで、[レポート中]>[概要]などのインベントリツールを使用してインベントリデータベースのインベントリ情報を参照および取得することができます。

作業環境にServer Inventoryをインストールする前に、企業のインベントリサーバのツリー構造を計画して決定する必要があります。ネットワークおよび情報の要件に基づいて、インベントリの配置を決定しておく必要があります。詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Server Inventory」を参照してください。


Remote Managementにおけるサーバの役割

ZENworks 6.5 Server ManagementのRemote Managementにより、リモートにあるNetWare 5.1/6/6.5サーバまたはWindows 2000/2003サーバを、ご自分のコンピュータから制御および管理することができます。クライアントコンピュータのある場所に出かける必要がある問題が発生しても、Remote Managementを使用すれば、リモートから診断して解決することができます。

次の図に示すように、ZENworks Server ManagementのRemote Managementセットアップは、1台以上のリモートサーバ(管理対象サーバと呼ばれる)と、その管理に使用するWindowsコンピュータ(管理コンソールと呼ばれる)で構成されます。


Remote Managementの機能

次の節では、Remote Managementのコンポーネントについて説明します。


管理コンソール

ZENworks Server Management Remote Management ConsoleOneスナップインがインストールされたNovell ConsoleOneを実行しているWindowsワークステーションまたはサーバ。管理コンソールは、ネットワークを管理するためのインタフェースになります。

リモートオペレータは、サーバをリモートから表示、制御、および管理できるユーザのことです。

管理者とはRemote Managementをインストールする権利のある人のことです。管理者もリモートオペレータですが、すべてのリモートオペレータが管理者というわけではありません。


Management Server

Novell eDirectoryとZENworks Server Management Distributorコンポーネントがインストールされたサーバ。eDirectoryとDistributorコンポーネントをインストールする必要があるのは、ポリシー対応Remote Managementが必要になる場合にだけです。管理サーバを管理対象サーバに設定することができます。


管理対象サーバ

リモートからの制御または表示の対象になるNetWare 5.1/6/6.5サーバまたはWindows 2000/2003サーバ。リモートからサーバを表示または制御するには、そのサーバにZENworks Server ManagementのRemote Management Agentをインストールする必要があります。