この節では、LinuxサーバにManagement and Monitoring Servicesの次のエージェントをインストールする手順について説明します。Server Management AgentとAdvance Trending Agent。
Management and Monitoring ServicesのエージェントをLinuxサーバにインストールするには、ZENworks 6.5 Server Management Program CDに収められているLinuxインストールスクリプトを使用します。このインストールスクリプトは、1台のLinuxサーバにインストールするために使用します。
この節では、LinuxサーバにManagement and Monitoring Servicesのエージェントをインストールする基本的な手順について説明します。この処理を開始する前に、実装について完全に理解し、計画する必要があります。
Management and Monitoring Servicesインストールスクリプトを使用して、次のエージェントを1台のLinuxサーバにインストールできます。
Linux Management Agent: Linuxサーバを管理および監視します。これには、障害管理やパフォーマンス管理が含まれます。
Advanced Trending Agent: SNMP変数のトレンドデータを収集します。これには、しきい値の設定やSNMPトラップの生成が含まれます。
インストールの手順で示されているすべての例では、大文字と小文字が区別されます。インストールの手順に書かれているとおりに値をコピーしてください。
Management and Monitoring ServicesのエージェントをLinuxにインストールした後、Linuxコンピュータ上でSNMPサービスを設定する必要があります。詳細については、Linux上でのSNMP Serviceの設定を参照してください。
Management and Monitoring ServicesのエージェントをインストールするLinuxサーバで、次の操作を行います。
rootとしてログインします。
ZENworks 6.5 Server Management Program CDをCDドライブに挿入します。
自動マウントが行われない場合は、手動でCDドライブをマウントします。
Readmeでインストールに関する最新情報を確認します。
製品のReadmeは、Program CDの\document\enディレクトリにあります。
X Windowsを実行している場合は、Linuxサーバのコンソールで[XTerm]ウィンドウを開きます。
サーバプロンプトで、Management and Monitoring Servicesのインストールスクリプトが存在するディレクトリに移動します。
cd /device_directory/ZfS/SvrMgmt/mms/Linux
device_directoryはCDデバイスのマウントポイントを表し、platformはLinuxです。
インストールスクリプトには次の名前が付けられています。
注: この手順の例で使用されているフォントは、この節では大文字と小文字が区別されるテキストを表すために使用されており、例に示されているとおりに入力する必要があります。
Management and Monitoring Servicesのインストールスクリプトを実行するには、次のように入力します。
./MMS_Linux_Install.pl
[Welcome]ページが表示されます。<Enter>キーを押して次のページを表示します。
<Enter>キーを押して使用許諾契約を表示し、<Spacebar>キーを押して使用許諾契約をスクロールします。次に「y」と入力して<Enter>キーを押し、使用許諾契約に同意します。
いずれかの数値を、空白またはカンマで区切って入力し、インストールする対象を指定します。
1 Linux Management Agent
2 Advanced Trending Agent
3 両方
たとえば、「3」と入力し、<Enter>キーを押します。
選択したオプションに基づいて、Linux Management Agent、Advanced Trending Agent、またはその両方がインストールされます。
選択した項目を確認するには、「y」と入力し、<Enter>キーを押します。
インストールスクリプトはRPM (Red Hat Package Manager)を使用して、プログラムファイルをインストールします。インストールの進捗状況がページに表示されます。
ステップ 9でAdvanced Trending Agentをインストールすることを選択した場合は、インストールの最後に、トラップを送信する必要があるサーバのIPアドレスとコミュニティ文字列を指定し、「q」と入力して終了します。複数のトラップターゲットを追加することもできます。
snmpdマスタエージェントによって使用されるsnmpd.confファイルを編集することによって、トラップターゲットを手動で追加できます。ConsoleOneからのアラームを管理するには、サイトサーバになる送信先コンピュータのIPアドレスを指定する必要があります。複数のIPアドレスを指定することもできます。詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Management and Monitoring Services」を参照してください。
Linux Management Agentの場合は、手動で設定ファイルを編集する必要があります。詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』を参照してください。
<Enter>キーを押して続行します。
ログファイルを参照して、インストールの成功または失敗のステータスを確認します。
このインストールスクリプトは、すべてのアクションのログを/var/opt/novell/zenworks/log/zfs-mms-install.logファイルに記録します。Management and Monitoring ServicesがLinuxサーバに正しくインストールされているかどうかを確認するには、このログファイルを開きます。
特定のエラーを解決するためにインストールに関するエラーメッセージを参照することもできます。
インストールに成功したら、各Linuxサーバでこの手順を繰り返します。
Management and Monitoring ServicesのエージェントをLinuxサーバにインストールした後、インストールスクリプトは自動的にLinux Management AgentおよびAdvanced Trending Agentを起動します。ただし、エージェントは手動で起動および停止できます。詳細については、Linuxサーバでのエージェントの起動またはLinuxサーバでのエージェントの停止を参照してください。
Linuxコンピュータ上のManagement and Monitoring Servicesのエージェントにアクセスするには、LinuxコンピュータでSNMP Serviceを設定する必要があります。
Linux上のSNMPサービスは、/etc/snmp/ディレクトリにあるsnmpd.confファイルから読み込んだ設定を使用します。サービスの設定を変更するには、この設定ファイルを直接編集します。サービスに設定の変更を反映させるには、snmpd.confファイルを編集した後、SNMPサービスを再起動します。
Linux上でSNMPサービスを設定し、Management and Monitoring Servicesのエージェントで必要なOIDにアクセスできるようにするには、snmpd.confファイルに次の行を追加します。設定の詳細については、man snmpd.confマニュアルページを参照してください。
ローカルホストおよびサイトサーバのMIBツリー内のすべてのOIDに対する読み込みアクセスを提供するには、snmpd.confファイルに次の行を追加します。
サイトサーバに対する書き込みアクセスを提供するには、snmpd.confファイルに次の行を追加します。
注: <read_community>をLinuxコンピュータ上で検出するには、NetExplorerTMのNXPCONで指定する必要があります。
このビューを表示するには、[Property Page]の[SNMP Properties]タブで、<read_community>および<write_community>を指定する必要があります。