Server Software Packageを使用したSP1へのアップグレード

ZENworks 6.5 Subscriberソフトウェアがインストールされているすべてのサポート対象プラットフォーム(NetWare、Windows、Linux、およびSolaris)のSubscriberサーバを、この方法を実行して自動的にアップグレードすることができます。

Server Inventoryの場合、この方法ではNetWareおよびWindowsサーバ上のInventory Agentのみがアップグレードされます。Server Software Packageを使用してManagement and Monitoring Servicesをアップグレードすることはできません。


アップグレードの概念と問題点

Server Software Packageを使用してZENworks 6.5 Policy-Enabled Server ManagementをSP1にアップグレードする場合は、Software Package Distributionを作成するための、SP1ダウンロードに含まれるzsm65sp1_polydist.cpkアップグレードファイルを使用します。次に、これをSP1にアップグレードするすべてのSubscriberサーバに送信します。

次の項目を確認することにより、アップグレードの実行内容を把握し、関連する問題点を認識します。


Upgrade Server Software Packageが実行する項目

  • ZENworks 6.5がインストールされているインストールパスを使用して、ZENworks 6.5 Server ManagementソフトウェアをSP1にアップグレードします。
  • すべてのサポート対象プラットフォーム(NetWare、Windows、Linux、およびSolaris)で、サービスを自動的に停止および再起動します。

    重要:  アップグレード .cpkファイルを含むSoftware Package DistributionをSubscriberが受け取って抽出するためには、ZENworks Server Managementサービスが実行されている必要があります。Subscriber上のサービスは、アップグレード時に停止されます。

  • 既存のファイルがアップグレードファイルよりも新しいかまたは古いかに関係なく、常にZENworksディレクトリにファイルをコピーします。ただし、ZENworksディレクトリ以外の場所にコピーされたファイルは、それらが古いファイルの場合のみ置換されます。
  • ConsoleOneへのZENworks 6.5スナップインがインストールされているSubscriberサーバ上のConsoleOneスナップインをアップグレードします。


Upgrade Server Software Packageが実行しない項目

  • ZENworks Server Managementサービスが実行されていない場合、Software Package DistributionはSubscriberサーバに配布されません。
  • ソフトウェアパッケージは、ソフトウェアがインストールされていなかったZENworks 6.5 Server Managementサーバには新しいソフトウェアをインストールしません。既存のソフトウェアのみがSP1にアップグレードされます。
  • ソフトウェアパッケージは、ZENworks for Servers 3.xサーバをZENworks 6.5にアップグレードしません。
  • ZENworks eDirectoryオブジェクトはアップグレードされません。SP1にはソフトウェアアップデートのみが含まれています。
  • ZENworks 6.5 Server ManagementのConsoleOneスナップインが、アップグレード中にローカルコンピュータにインストールされることはありません。この操作はウィザードを使用して行う必要があります。この操作については、NetWareおよびWindowsサーバでのPolicy-Enabled Server Managementのアップグレードで説明します。
  • ZENworks 6.5 Server ManagementのiManager用プラグインが、アップグレード中にインストールされることはありません。この操作は、サーバパッケージを使用したアップグレードが完了した後にウィザードのメニューオプションを使用して行う必要があります。この操作については、Novell iManagerプラグインのアップグレードで説明します。


複数ツリーのサーバのアップグレード

Software Package Distributionは、複数のツリーのSubscriberに送信することができます。したがってSoftware Package Distributionを使って、複数のツリーに存在するSubscriberサーバをアップグレードすることができます。


段階的なアップグレード

SP1へのアップグレード方法には、すべてのZENworks 6.5サーバを.cpkファイルの1つの配布でアップグレードする以外に、Subscriberグループごとに異なるChannelを設定する一方で同じDistributionを使用することで段階的(たとえば地域別に)にアップグレードする方法があります。


アップグレードを実行する前に確認するチェックリスト

次の作業を行って、SP1へのアップグレードの対象となるZENworks 6.5サーバの準備が完了していることを確認します。


Server Software Packageを使用したPolicy and Distribution Servicesのアップグレード

ZENworks 6.5 Server ManagementのTiered Electronic Distributionコンポーネントを使用すると、SubscriberおよびPolicy/Package Agentソフトウェアを実行しているすべてのSubscriberサーバにソフトウェアパッケージを自動的に配布してインストールすることができます。

Server Software Packageを使用してSP1にアップグレードするためには、次の操作を順に実行します。

  1. Server Software Packageの作成および送信
  2. ソフトウェアパッケージが正常にインストールされたかどうかの確認
  3. サービスが開始しているかどうかの確認
  4. スナップインおよびプラグインのインストール
  5. サーバがSP1にアップグレードされているかどうかの確認
  6. サーバグループに対する繰り返し処理


Server Software Packageの作成および送信

  1. ZENworks 6.5 Distributorサーバを選択し、zsm65sp1_polydist.cpkをDistributorのファイルシステムにコピーします。

    .cpkファイルは次の場所に存在します。

    download_location\zenworks65_sp1\zenworks server management - software pkgs\pds

    .cpkファイルを含むSP1ファイルをダウンロードする方法については、ZENworks 6.5のWebサイトZENworks 6.5 Server Management Support Pack 1 Readmeを参照してください。

  2. Server Package Distributionを作成するときのために、zsm65sp1_polydist.cpkをコピーしたDistributorサーバの場所をメモします。

  3. ソフトウェアパッケージでアップグレードするSubscriberサーバを特定します。

    準備段階でリストを作成している場合は、ステップ 4に進みます。

    Distributorサーバは、SubscriberがアップグレードされるときにSP1にアップグレードされます。

  4. 各Subscriberの抽出スケジュールを設定します。

    Subscriberの抽出スケジュールを設定する場合には注意が必要です。

    スケジュールが[Run Immediate]に設定されており、SubscriberがDistributorと同じサーバで実行しているか、Subscriberが親であり、その下位のSubscriberに対してDistributionを転送している場合、アップデートプロセスにJavaのアンロードが含まれるため、DistributionをSubscriberに送信するプロセスが中断される可能性があります。Javaがアンロードされると、Distributionは、Javaが再ロードされて、Channelの送信スケジュールが実行されるまで一時的に停止します。

    Subscriberが親であり、Distributionを下位のSubscriberに送信している場合、ソフトウェアパッケージがJavaをアンロードしようとしている時点で、このSubscriberはDistributionを送信中ということになります。ただしJavaが再起動した後、Distributionは中止した時点から続行されます。

  5. このソフトウェアパッケージのDistributionを作成します。

    1つのDistributionオブジェクトにつき、1つのソフトウェアパッケージだけを設定できます。ソフトウェアを使って、単一のDistributionオブジェクト内で複数のソフトウェアパッケージを選択することができますが、この操作は、zsm65sp1_polydist.cpkの配布時には許可されていません。ソフトウェアパッケージをインストールするとJavaのアンロードと再ロードが実行され、これにより、残りのソフトウェアパッケージを単一のDistributionオブジェクトから正常に処理することができなくなる可能性があるためです。

    Distributionの構築スケジュールを必ず設定します。

    重要:  まず、zsm65sp1_polydist.cpkを含んだDistributionを構築、送信、抽出、およびインストールする必要があります。その後で、他のServer Managementコンポーネントをアップグレードするために、別のソフトウェアパッケージを含むこれ以外のDistributionを送信します。

    Distributionの作成に関する詳しい手順については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Policy and Distribution Services」を参照してください。

  6. このDistributionのChannelをセットアップするには、次の手順を実行します。

    1. このソフトウェアパッケージアップグレード専用のChannelを作成します。

    2. Channelの送信スケジュールを[Immediate]に設定します。

      アップグレードを即座に送信しない場合は、送信スケジュールを[Never]に設定しておき、送信の準備が整った段階で[Immediate]に設定します。

    3. DistributionをこのChannelに関連付けて、DistributionがChannelの送信スケジュールに基づいて送信されるようにします。

  7. ステップ 3で識別したSubscriberをChannelに関連付けます。

  8. Distributionを送信します。

    たとえば、Distributionを送信して抽出できるようDistributionを構築するには、Distributorを更新します。手動でDistributorを更新する場合、Distributorの更新スケジュールを設定したり、変更したりする必要はありません。

    Distributorを手動で更新するには、ConsoleOneでDistributorオブジェクトを右クリックして、[Refresh Distributor]を選択します。

    Distributionの送信に関する詳しい手順については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Policy and Distribution Services」を参照してください。

    Distributionは、Distributionの構築スケジュールが開始したときに自動的に作成され、Channelの送信スケジュールが開始したときに自動的に送信されます。さらに、DistributionはSubscriberサーバの抽出スケジュールに従って抽出されます。この時点で、SubscriberサーバをZENworks 6.5 SP1にアップグレードする必要があります。

  9. アップグレードソフトウェアパッケージを送信するためのChannelを[Inactive]に設定して、このSP1アップグレードがこれらのSubscriberに再送信されないようにします。

  10. Server Software Packageの作成および送信に進みます。


ソフトウェアパッケージが正常にインストールされたかどうかの確認

  1. 次に示すいずれかの方法を使って、正常にインストールされているソフトウェアパッケージのコンポーネントを確認します。

    • iManager: iManagerの[Tiered Electronic Distribution]ビューを使用して、インストール済みの全ソフトウェアパッケージの情報を表示します。

    • レポート: インストールにTiered Electronic Distributionを使用する場合、Server Managementのレポート機能を使用して、ソフトウェアパッケージの各コンポーネントのインストールが成功したか、失敗したかを確認します。

    • ログファイル: Subscriberサーバに含まれるログファイルを使用して、インストールの成功または失敗を確認します。

      ファイルコピーに関連するメッセージ:

      NetWareおよびWindows

      volume_or_drive\temp\zsm651_polydist.cpk\copylog.txt

      一般的なログファイルメッセージ:

      NetWare

      volume_or_drive\temp\zsm651_polydist.cpk\netware\upgrade.log

      Windows:

      volume_or_drive\temp\zsm651_polydist.cpk\upgrade.log

    • Linux: 次のコマンドを入力します。

      rpm -q novell-zen-zfs

      次のように表示されます。

      novell-zen-zfs-6.5-1
    • Solaris: 次のコマンドを入力します。

      pgkinfo -l novlzfs

      次のように表示されます。

      VERSION: 6.5-1

    各ソフトウェアパッケージが複数のコンポーネントで構成される場合があります。このとき、一部のコンポーネントのインストールが成功し、残りのコンポーネントのインストールが失敗に終わる可能性があります。たとえば、Distributionを受け取るサーバの1つに対してサーバプラットフォームが存在する一方で、そのプラットフォームがソフトウェアパッケージの要件に含まれていない場合があります。したがって、インストールに含まれるソフトウェアパッケージが成功した場合、それは1つ以上のコンポーネントが正常にインストールされたことを示します。

    いくつかのコンポーネントのインストールに失敗することもありますが、その場合でもソフトウェアパッケージのインストールは依然として成功したように見える可能性があります。そのため、特定のサーバで必要とされるコンポーネントが正常にインストールされているかどうかを検証するため、ソフトウェアパッケージの各コンポーネントについて、インストールが成功したか、失敗したかを確認することをお勧めします。

  2. サービスが開始しているかどうかの確認に進みます。


サービスが開始しているかどうかの確認

  1. NetWareサーバ上でPolicy and Distribution Servicesが実行されていることを確認します。

    1. 各ターゲットサーバのコンソールで、<Ctrl>+<Esc>を押してサービスを確認します。

    2. 次のサービスがリストに表示されるかどうかを確認します。

      Sybaseデータベース
      ZENworks (Policy and Distribution Servicesがインストールされている場合のみ)
      ZENworks Inventory Service
      ZENworks Web Server (Inventory ServerまたはInventory Proxy Serviceがインストールされている場合のみ)
    3. いずれかのサービスが見つからない場合は、そのコンポーネントが正常に起動されていません。

      サービスを起動する方法については、NetWareサーバの場合を参照してください。

    4. サービスが正常に起動されていることを確認したら、ステップ 2に進みます。

  2. Windowsサーバ上でPolicy and Distribution Servicesが実行されていることを確認します。

    1. それぞれのWindowsサーバ上で、[コントロール パネル]を開き、[管理ツール]、[サービス]の順にダブルクリックします。

    2. 次のサービスが実行されているかどうかを確認します。

      Novell Database - Sybase
      Novell Inventory Service
      Novell ZENworks Service Manager
    3. いずれかのサービスが実行されていない場合は、そのコンポーネントが正常に起動されていません。

      サービスを起動する方法については、Windowsサーバの場合を参照してください。

    4. サービスが正常に起動されていることを確認したら、ステップ 1に進みます。

  3. Policy and Distribution ServicesがLinuxまたはSolarisサーバ上で実行されていることを確認するには、各サーバのXTermウィンドウで次のように入力します。

    /etc/init.d/novell-zfs status

  4. スナップインおよびプラグインのインストールに進みます。


スナップインおよびプラグインのインストール

  1. スナップインのSP1へのアップグレードが必要なConsoleOneのインスタンスが存在する場合は、NetWareおよびWindowsサーバでのPolicy-Enabled Server Managementのアップグレードの手順を実行してから、ステップ 2に進みます。

  2. Novell iManager 2.0.2または2.5がネットワーク内のサーバにインストールされており、iManagerプラグインをSP1にアップグレードする必要がある場合、Novell iManagerプラグインのアップグレードの手順を実行します。

  3. サーバがSP1にアップグレードされているかどうかの確認に進みます。


サーバがSP1にアップグレードされているかどうかの確認


iManagerの使用
  1. iManagerにログインします。

  2. ZENworks Server Managementの役割で、[Remote Web Console]を選択します。

  3. サーバ(サポートされた任意のプラットフォーム)を特定して[OK]をクリックします。

    IPアドレスとDNS名のいずれかを入力するか、サーバのZENworksオブジェクトを参照して選択します。

  4. [Display]フィールドのドロップダウンリストから[Policy/Package Agent]を選択します。

  5. [Configuration]タブで、バージョン情報を確認します。

    「ZENworks 6.5 Server Management Support Pack 1」が表示されます。

  6. この手順をアップグレード対象サーバごとに繰り返します。

  7. バージョンが正しいことを確認したら、サーバグループに対する繰り返し処理に進みます。


NetWareサーバの場合
  1. NetWareサーバのメインコンソールのプロンプトで、次のコマンドを入力します。

    zfsversion

  2. 現在のServer Managementのバージョン情報を表示します。

    SP1が正常に適用されている場合は、次のように表示されるはずです。

    ZENworks Server Management - Support Pack 1
  3. この手順をアップグレード対象サーバごとに繰り返します。

  4. バージョンが正しいことを確認したら、Windowsサーバの場合またはサーバグループに対する繰り返し処理に進みます。

zfsversionコマンドを実行すると、ZENworks .jarファイルとその日付の一覧が次のファイルに書き込まれます。

volume:\zenworkszfsversion.log

Windowsサーバの場合
  1. Windowsサーバ上で、\zenworks\zfsversion.batを実行します。

    zfsversion.logファイルが\zenworksディレクトリに作成されます。

  2. ログファイルを開き、現在のServer Managementのバージョン情報を確認します。

  3. この手順をアップグレード対象サーバごとに繰り返します。

  4. バージョンが正しいことを確認したら、サーバグループに対する繰り返し処理に進みます。


サーバグループに対する繰り返し処理

SP1にアップグレードする段階的サーバグループのそれぞれに対し、Server Software Packageの作成および送信からサーバがSP1にアップグレードされているかどうかの確認までの作業を繰り返します。


Server Software Packageを使用したServer Inventoryのアップグレード

Server InventoryのInventory Agentコンポーネントのアップグレードは、サーバソフトウェアパッケージのみで行います。Inventory Agentの.cpkファイルは自動的にインストールできます。

重要:  複数のソフトウェアパッケージを同じDistributionに含めることはできません。各ソフトウェアパッケージについて、別々にDistributionオブジェクトを作成する必要があります。また、サーバに対しインベントリサーバとInventory AgentのDistributionが、同じChannelで同時に送信されることのないようにしてください。最初に、インベントリサーバのDistributionを送信し、それが完了した後で、Inventory AgentのDistributionを送信する必要があります。これには、個々のソフトウェアパッケージがNetWare上でJVMをアンロードし、複数のソフトウェアパッケージが同時に処理されるのを防ぐ意図があります。

DistributorサーバとSubscriberサーバでInventory Agentが実行されている場合は、最初にDistributorサーバ上で実行されているInventory Agentをアップグレードし、次にSubscriberサーバ上で実行されているInventory Agentをアップグレードします。

インベントリサーバの.cpkファイルを自動的にインストールするには

  1. ZENworks 6.5 Distributorサーバを選択し、zsm651_invagnt.cpkをDistributorのファイルシステムにコピーします。

    .cpkファイルは次の場所に存在します。

    download_location\zenworks65_sp1\zenworks server management - software pkgs\invrm

    .cpkファイルを含むSP1ファイルをダウンロードする方法については、ZENworks 6.5のWebサイトZENworks 6.5 Server Management Support Pack 1 Readmeを参照してください。

  2. Server Package Distributionを作成するときのために、zsm651_invagnt.cpkをコピーしたDistributorサーバの場所をメモします。

  3. Subscriberの抽出スケジュールを設定します。

    スケジュールが[Run Immediate]に設定されている場合、アップデートプロセスにJavaのアンロードが含まれるため、SubscriberをDistributionに送信するプロセスが中断される可能性があります。Javaがアンロードされると、Distributionは、Javaが再ロードされて、Channelの送信スケジュールが実行されるまで一時的に停止します。

    Subscriberが親であり、Distributionを下位のSubscriberに送信している場合、ソフトウェアパッケージがJavaをアンロードしようとしている時点で、このSubscriberはDistributionを送信中ということになります。ただしJavaが再起動した後、Distributionは中止した時点から続行されます。

  4. このソフトウェアパッケージのDistributionを作成します。

    1つのDistributionオブジェクトにつき、1つのソフトウェアパッケージだけを設定できます。ソフトウェアを使って、単一のDistributionオブジェクト内で複数のソフトウェアパッケージを選択することができますが、この操作はZENworks 6.5 Server Managementのソフトウェアパッケージを配布する場合には許可されていません。ソフトウェアパッケージをインストールするとJavaのアンロードと再ロードが実行され、これにより、残りのソフトウェアパッケージを単一のDistributionオブジェクトから正常に処理することができなくなる可能性があるためです。

    Distributionの構築スケジュールを必ず設定します。

    まず、ZENworks 6.5 Server Managementを含んだDistributionを構築、送信、抽出、およびインストールする必要があります。その後で、ZENworks 6.5 Server Managementの他のソフトウェアパッケージを含むDistributionを送信します。

    Distributionの作成に関する詳しい手順については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Tiered Electronic Distribution」を参照してください。

  5. DistributionをChannelに関連付けて、DistributionがChannelのスケジュールに基づいて送信されるようにします。

    Channelの作成が必要になる場合があります。Channelの送信スケジュールを必ず設定します。

    ZENworks 6.5 Server Managementソフトウェアパッケージは、インストールプロセスの過程でJavaをアンロードおよび再起動します。そのため、各ソフトウェアパッケージを別々に処理する必要があります。複数のZENworks 6.5 Server Managementソフトウェアパッケージを同時に処理した場合(特定のChannelで一度に処理するなど)、Software Package Distributionのインストールに失敗する可能性があります。

  6. このソフトウェアパッケージを受信するSubscriberをChannelに関連付けます。

  7. Distributionを送信します。

    たとえば、Distributionを送信して抽出できるようDistributionを構築するには、Distributorを更新します。Distributionの送信に関する詳しい手順については、『Novell ZENworks 6.5 Server Management管理ガイド』の「Tiered Electronic Distribution」を参照してください。

    Distributionは、Distributionの構築スケジュールが開始したときに自動的に作成され、Channelの送信スケジュールが開始したときに自動的に送信されます。さらに、DistributionはSubscriberサーバの抽出スケジュールに従って抽出されます。

  8. 次のログファイルを参照して、Inventory Agentの.cpkファイルのインストールが成功したかどうかを確認します。

    • NetWareサーバの場合:sys:\etc\cpk65logs\cpk65_invagnt.log
    • Windowsサーバの場合:%windir%\cpk65logs\cpk65_invagnt.log

    .cpkファイルが正常にインストールされた場合、ZENworksサービスが自動的に開始されます。


Server Software PackageによるRemote Managementのアップグレード

次の節では、Remote Managementにソフトウェアパッケージをインストールするための詳しい手順を説明します。

重要:  アップグレードしようとしているコンピュータにすでにフックドライバがインストールされている場合、そのフックドライバはアップグレード中にアンインストールされます。

注:  Server Software Packageのインストールではパスワードを設定できません。ただし、パスワードがすでにサーバに設定されている場合は、RConJエージェントがロードされます。

RConJエージェントをNetWare 6.5クラスタサーバにロードする場合は、ZENworks 6.5 Server Managementアップグレードウィザード、ZENworks 6.5 Server Management SP1のインストールの順に実行してパスワードを設定する必要があります。


ソフトウェアパッケージの自動インストール

ZENworks 6.5 Server ManagementのTiered Electronic Distribution (TED)コンポーネントを使用すると、SubscriberおよびPolicy Packageソフトウェアを実行しているすべてのサーバにソフトウェアパッケージを自動的に配布してアップグレードすることができます。

重要:  複数のソフトウェアパッケージを同じDistributionに含めることはできません。各ソフトウェアパッケージについて、別々にDistributionオブジェクトを作成する必要があります。これには、個々のソフトウェアパッケージがNetWare上でJVMをアンロードし、複数のソフトウェアパッケージが同時に処理されるのを防ぐ意図があります。

自動インストールに必要な次の前提条件がすべて満たされていることを確認してください。

  • サーバがZENworks 6.5 Remote Managementの一般的な要件を満たしていること
  • Policy and Distribution Servicesがサーバにインストールされ、ソフトウェアパッケージのDistributionを送信、受信、およびアップグレードできる状態にあること
  • Policy and Distribution ServicesがZENworks 6.5 Support Pack 1にアップグレードされていること

Remote Management Agentの.cpkファイルを自動的にインストールするには

  1. ZENworks 6.5 Distributorサーバを選択し、zsm651_remmgmt.cpkをDistributorのファイルシステムにコピーします。

    .cpkファイルは次の場所に存在します。

    download_location\zenworks65_sp1\zenworks server management - software pkgs\invrm

    .cpkファイルを含むSP1ファイルをダウンロードする方法については、ZENworks 6.5のWebサイトZENworks 6.5 Server Management Support Pack 1 Readmeを参照してください。

  2. Server Package Distributionを作成するときのために、zsm651_remmgmt.cpkをコピーしたDistributorサーバの場所をメモします。

  3. Subscriberの抽出スケジュールを設定します。

  4. このソフトウェアパッケージのDistributionを作成し、Distributionの構築スケジュールを設定します。

  5. DistributionをChannelに関連付けて、DistributionがChannelのスケジュールに基づいて送信されるようにします。必要に応じて、Channelを作成し、Channelの送信スケジュールを設定してください。

  6. このソフトウェアパッケージを受信するSubscriberをChannelに関連付けます。

  7. Distributionを送信します。

    Distributionは、Distributionの構築スケジュールが開始したときに自動的に作成され、Channelの送信スケジュールが開始したときに自動的に送信されます。さらに、DistributionはSubscriberサーバの抽出スケジュールに従って抽出されます。

  8. Subscriberサーバに含まれるログファイルを使用して、インストールの成功または失敗を確認します。

    いくつかのコンポーネントのインストールに失敗することもありますが、その場合でもソフトウェアパッケージのインストールは依然として成功したように見える可能性があります。そのため、特定のサーバで必要とされるコンポーネントが正常にインストールされているかどうかを検証するため、ソフトウェアパッケージの各コンポーネントについて、インストールが成功したか、失敗したかを確認することをお勧めします。


ソフトウェアパッケージの手動インストール

ソフトウェアパッケージダウンロードに含まれるStandalone Packageプロセッサを使用して、SubscriberソフトウェアおよびPolicy/Package Agentが実行されていないサーバにRemote Management Agentの.cpkファイルを手動でインストールする必要があります。

手動インストールの前に、次のことを行います。

  • InvRemStandAlonePacPro.zipファイルへのアクセス権があることを確認します。このファイルには、zsm65_remmgmt.bat(Server Management AgentをWindowsサーバにインストールする際に使用)およびzsm65_remmgmt.ncf(Server Management AgentをNetWareサーバにインストールする際に使用)が格納されています。
  • アップデートするコンポーネントについて、サーバがZENworks 6.5 Remote Managementの一般的な要件を満たしていることを確認します。
  • Policy and Distribution ServicesがZENworks 6.5 Support Pack 1にアップグレードされていることを確認します。

Remote Management Agentの.cpkファイルを手動でインストールするには

  1. InvRemStandAlonePacPro.zipファイルを次のいずれかの場所に解凍します。

    Windowsサーバの場合:c:\

    NetWareサーバの場合:sys:\

    これにより、Standalone Package Processorのファイルが、サーバのファイルシステムのルートに、一時ディレクトリを起点として解凍されます。

    .zipファイルを含むSP1ファイルをダウンロードする方法については、ZENworks 6.5のWebサイトZENworks 6.5 Server Management Support Pack 1 Readmeを参照してください。

  2. 手動でインストールする.cpkファイルを、関連する.batファイルまたは.ncfファイルが存在する一時ディレクトリにコピーします。例:

    Windowsサーバの場合:c:\temp\zfs65

    NetWareサーバの場合:sys:\temp\zfs65

  3. ターゲットWindowsサーバにJRE 1.3.1がインストールされていない場合は、JREをダウンロードしてインストールします。

  4. JRE 1.3.1がインストールされた各ターゲットWindowsサーバについて、zsm65_remmgmt.cpkに対応する.batファイルで、JREROOT変数パスをJRE_installation_path\JRE\BINに変更します。

  5. このバッチファイルで、CPKTEMP変数にインストールディレクトリの場所を指定します。例:

    Windowsサーバの場合:CPKTEMP = c:\temp\zfs65

    NetWareサーバの場合:CPKTEMP = sys:\temp\zfs65

  6. エージェントをインストールします。

    Windowsサーバにzsm651_remmgmt.cpkをインストールするには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。c:\temp\zfs65\win\zsm65_remmgmt.bat

    NetWareサーバにzsm651_remmgmt.cpkをインストールするには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。sys:\temp\zfs65\NetWare\zsm65_remmgmt.ncf

  7. インストール中に作成されたログファイルを参照し、正常にインストールされているソフトウェアパッケージのコンポーネントを確認します。

    次のログファイルには、Remote Managementのインストールが成功したかどうかについて、詳しい情報が格納されます。

    NetWare

    sys:\etc\cpk65logs\cpk65_rmagnt.log

    Windows:

    %windir%\cpk65logs\cpk65_rmagnt.log