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第5章    Cloudscapeデータベースの設定

この章では、SilverMasterまたは配備データベースとしてNovell exteNd アプリケーションサーバで使用するIBM Cloudscapeデータベースの設定方法について説明します。 この章の節は次のとおりです。

For more information    サポートされているデータベースバージョンの最新情報については、Novell exteNd アプリケーションサーバ リリースノートを参照してください。

 
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SilverMasterデータベースのセットアップ

SilverMasterデータベースとしてCloudscapeデータベースを使用するには、次の手順に従う必要があります。

  1. Cloudscapeソフトウェアをインストールします。

  2. Cloudscape SilverMasterデータベースを作成します。

次の節ではこれらの手順について説明します。

 
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手順1: Cloudscapeソフトウェアをインストールする

Novell exteNd アプリケーションサーバのDeveloper Editionを使用して、インストールプログラムはデフォルトでソフトウェアをインストールします。 3個のJARファイルがアプリケーションサーバのlib\Cloudscapeサブディレクトリにコピーされます。 JARファイルは次のとおりです。

JAR名

説明

cloudscape.jar

Cloudscape JDBCドライバを提供します。

cloudutil.jar

Cloudscapeツールを提供します。

RmiJdbc.jar

Cloudscape RmiJdbcドライバを提供します。

アプリケーションサーバのEnterprise EditionでCloudscapeデータベースを使用するには、次の手順に従う必要があります。

  1. ユーザ自身がCloudscapeソフトウェア(Cloudscape Webサイト www.cloudscape.comから入手できます)をインストールします。

  2. 次のいずれか1つを実行します。

他のSilverMasterまたは配備データベースと同様に、Novell exteNd アプリケーションサーバのホストとなっているシステムから宛先Cloudscapeデータベースに接続できなければなりません。

 
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手順2: Cloudscape SilverMasterデータベースを作成する

次のいずれかの方法でSilverMasterデータベースを作成できます。

アプリケーションサーバインストールプログラム   アプリケーションサーバのインストールプロセスの際に、インストールでSilverMaster用のCloudscapeデータベースを作成するよう指定できます。 プロンプトが表示されたら、ユーザ名、APP、およびパスワードを入力します。

Cloudscapeツール   Cloudscapeのツールを使ってSilverMasterデータベースを作成できます。 使用中のCloudscapeデータベースにすでにユーザ(APPユーザではありません)が含まれている場合は、データベースにも同じ名前のスキーマを含める必要があります。

For more information    詳細については、 Cloudscapeユーザ、スキーマ、およびアプリケーションサーバを参照してください。

 
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配備データベースのセットアップ

配備データベースとしてCloudscapeデータベースをセットアップする場合は、次のタスクを実行してください。

  1. Cloudscapeデータベースを作成します。

  2. Cloudscapeデータベースまたは接続プールをアプリケーションサーバに追加します。

次の節ではこれらの手順について説明します。

 
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手順1: Cloudscape配備データベースを作成する

次のいずれかの方法でCloudscapeデータベースを作成できます。

[Add Database]ダイアログボックスの使用   次の値を指定します。

SilverCmd AddDatabaseの使用   SilverCmd AddDatabaseを起動するには次のようにします。

  SilverCmd AddDatabase server[:port] -f file [options]

次のXMLは、-fパラメータを使用して値を指定したファイルの内容を示しています。 この例では名前がEstoreDBのデータベースを作成し、追加してユーザAPPとして接続します。

  <DatabaseOptions isObject="true"> 
    <MainDatabase isObject="true"> 
    <ConnectionOptions isObject="true"> 
     <DatabaseName type="String">EStoreDB</DatabaseName> 
     <Username type="String">APP</Username> 
     <Password type="String">password</Password>
     <LDSKey type="String">CloudscapeEmbeddedDriver</LDSKey>
     <OtherDriver isObject="true"> 
      <JDBC_URLtype="String">jdbc:cloudscape:c:/mydb/Testdb;create=true
       </JDBC_URL> 
     </OtherDriver> 
    </ConnectionOptions> 
    </MainDatabase>
  </DatabaseOptions>

 
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手順2: Cloudscapeデータベースまたは接続プールをアプリケーションサーバに追加する

Cloudscapeデータベースをアプリケーションサーバに追加するには、 手順1: Cloudscape配備データベースを作成するに記されている手順に従います。 既存のデータベースに追加する場合は、文字列 ;create=trueを指定する必要はありません。 データベースがすでに存在している場合、ストリングは無視されます。

Cloudscapeデータベースにアクセスする別の方法は、データベースの接続プールをアプリケーションサーバに追加します。 データベースの追加と接続プールの詳細については、『管理者ガイド』の データソース設定に関する章を参照してください。

 
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Cloudscapeデータベースの検索

Cloudscape JDBC URLの形式は次のようになります。

  jdbc:cloudscape:dbname

dbnameパラメータは、完全に修飾されたパス名、相対パス名、あるいはデータベース名のどれでも構いません。 アプリケーションサーバは、cloudscape.system.homeシステムプロパティを使用してデータベースを検索します(完全に修飾されていない場合)。 デフォルトでは、Cloudscapeのホームを次のディレクトリに設定します。

  AppServerInstallDir\db

アプリケーションサーバはシステムプロパティを使用してもデータベースを検索できない場合、現在のディレクトリを検索します。

 
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Cloudscapeユーザ、スキーマ、およびアプリケーションサーバ

アプリケーションサーバが特定のユーザ(APPユーザではありません)としてCloudscapeデータベースに接続する場合は、データベースに同じ名前のスキーマが含まれている必要があります。 たとえば、ユーザDBADMINとしてデータベースに接続する場合、データベースには同じくDBADMINと呼ばれるスキーマが含まれている必要があります。

For more information    ユーザおよびスキーマ作成の詳細については、Cloudscape Webサイト www. cloudscape.comのCloudscapeマニュアルを参照してください。

 
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Cloudscapeデータベースへのアクセス管理

Novell exteNd アプリケーションサーバ (Developer Edition)と一緒に出荷されるCloudscape DBMSのバージョンは、1つのデータベース接続をサポートするように設計されています。 アプリケーションサーバのlib\Cloudscapeディレクトリが存在するか、またはAGCLASSPATHにCloudscape JARがある場合、Cloudscapeデータベースは単一の接続が許可されているアプリケーションサーバによって自動的に起動され、処理中となります。

Cloudscapeデータベースの自動起動の停止   Cloudscapeデータベースを起動したくない場合は、他に影響を及ぼさないよう考慮してCloudscapeディレクトリを削除するかまたは名前を変更します。

クラスタサーバ環境でのCloudscapeの実行   Cloudscapeデータベースは、複数のプロセス間で同時に共用することはできません。また、クラスタサーバ環境に対しては適当ではありません。

他のツールからCloudscapeに接続   アプリケーションサーバでデータベースをオープンさせる場合、異なるソースからデータベースに接続するには別々のJDBCドライバとURL、たとえばJDBCプログラムやCloudscapeツールなどを使用する必要があります。 Cloudscapeのijを使用するには、通常次の手順に従います。

  java COM.cloudscape.tools.ij 
  ij> connect \qjdbc:cloudscape:d:/MyDbs/MyDatabase\q;

しかしアプリケーションサーバの実行中に接続する場合は、次の手順に従って実行します。

  java -Dij.driver=COM.cloudscape.core.RmiJdbcDriver COM.cloudscape.tools.ij 
  ij> connect \qjdbc:cloudscape:rmi:d:/MyDbs/MyDatabase\q;

CloudViewでは、データベースに接続する前に[Connection]タブをクリックして、プレフィクスフィールドをjdbc:cloudscape:rmi://localhost:1099/に変更します。 これを行うことによってドライバは自動的にCOM.cloudscape.core.RmiJdbcDriverに変更されます。

外部アプリケーションからCloudscapeへのアクセス許可   Novell exteNd アプリケーションサーバがCloudscapeデータベースと接続する場合、他のアプリケーションはアプリケーションサーバの「RMI/JDBCリスナ」経由のCloudscapeのリモートRMI/JDBCブリッジを介してしかデータベースにアクセスできません。 アプリケーションサーバは、RMI/JDBCリスナのスタートアップを制御するため次のプロパティ(httpd.propsファイルの中にあります)が提供されています。

  http-server.com.sssw.db.cloudscape.cloudscapeDatabaseRMIJDBCListener=
  [true|false]

次の表はプロパティ設定の説明です。

プロパティの値

説明

true

この値がtrueに設定されていると、アプリケーションサーバはサーバのスタートアップ時にCloudscape RMI/JDBCリスナを起動します。

このリスナを起動すると他のアプリケーション(Novell exteNd Workbench EJB Wizardなど)がCloudscapeデータベースと接続可能となり、これによってアプリケーションサーバもまたCloudscapeのリモートRMI/JDBCブリッジドライバを使用してデータベースに接続(あるいは接続保留)します。

false (デフォルト)

この値がfalseに設定されていると、アプリケーションサーバはサーバのスタートアップ時にCloudscape RMI/JDBCリスナを起動しません。 外部アプリケーション(Workbenchなど)はアプリケーションサーバが接続されているどのCloudscapeデータベースにも接続することができません。

外部からCloudscapeにアクセスする必要がない場合は、このフラグの設定はfalseのままにしておきます。 Cloudscape RMI/JDBCリスナが使用可能になっていると、アプリケーションサーバは追加の処理を行う必要があるため低速でシャットダウンします。 falseに設定されていると、このフラグは通常のシャットダウンより低速になるのを防ぎます。

単一のホスト上で複数のアプリケーションサーバを起動   1台のコンピュータ上でNovell exteNd アプリケーションサーバの複数のインスタンスを実行し、Cloudscapeを実行する場合、各サーバごとに異なるCloudscape 「RMI/JDBCポート番号」(デフォルトはポート1099)をhttpd.propsファイルの中に指定する必要があります。

  http-server.com.sssw.srv.cloudscape.RmiJdbcPort=number

このラインではポート番号の競合を避けるため、各サーバごとに異なるポートを設定します。 単一のホスト上で複数のサーバを実行するため他のポートおよびプロパティの設定についての詳細は、『管理者ガイド』の サーバの実行に関する章を参照してください。

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