PlateSpin Migrate製品のパフォーマンス特性は、多くの要因に依存します。次のような要因があります。
ソースおよびターゲットのハードウェアおよびソフトウェアのプロファイル
PlateSpin Migrate Serverホストのハードウェアおよびソフトウェアのプロファイル
ネットワークの帯域幅、構成、および条件の詳細
ソースワークロードのボリュームの数とそれらのサイズ
ソースワークロードのボリューム上のファイル密度(容量の単位ごとのファイルの数)
ソースのI/Oレベル (ワークロードがどの程度取り込んでいるか)
並行マイグレーションの数とターゲットの数と種類
データ暗号化が有効か無効か
データ圧縮が有効か無効か
大規模なワークロードマイグレーションを実行しようとする場合、プロジェクト全体にわたって規則的にメトリックスを調整して、平均的なワークロードのテストマイグレーションを実行し結果をベンチマークとして使用する必要があります。データ転送プロセスに加えて、プロジェクトの必要に応じて、マイグレーションジョブが通過するその他のフェーズについても考慮します。
準備とネットワーク設定
ソースワークロードおよびターゲットマシンの検出
ターゲットの構成
必要に応じて、PlateSpin Migrateはネットワーク上で送信する前に、ワークロードのデータを圧縮できます。これにより、ワークロードマイグレーションジョブ中に送信されるデータの全体的な量を減らすことができます。
圧縮率はソースワークロードのボリュームのファイルのタイプに応じて異なり、約0.9 (100MBのデータが90MBに圧縮)から約0.5 (100MBのデータが50MBに圧縮)まで変動する場合があります。
NOTE:データ圧縮はソースワークロードのプロセッサパワーを利用します。
データ圧縮は、マイグレーションジョブごとに設定できます。グローバルに適用されるデフォルトの圧縮値を指定することもできます(デフォルトのジョブ値を参照)。
PlateSpin Migrateは、ワークロードマイグレーションの過程で、直接の送信元-対-送信先の通信により、使われる帯域幅の量を制御できるようにします。これは、マイグレーショントラフィックでの生産ネットワークの輻輳の回避を可能にし、PlateSpin Migrate Serverの全体的な負荷を軽減します。
帯域幅制限は、ワークロードマイグレーションジョブの設定プロパティのパラメータです。ネットワークオプションの指定を参照してください。
複数のワークロードマイグレーションを設定し、それらを同時に実行することができます。VMware ESXホストを使って実行されたスケーラビリティテストは、次のベンチマークの推奨を提案します。
1つのVMサーバへの複数マイグレーション: 20以下
複数のVMサーバ(ESX)への複数マイグレーション: 30以下