7.3 レイターの管理

レイターは、[Rater Explorer]ウィンドウを使用して管理します。レイターは、追加、編集、または削除することができるほか、検出されたマシンに対してアタッチまたはデタッチすることもできます。Rater Explorerでは、現在のレイターとそのアタッチ状況も表示できます。

1つのマシンに複数のレイターを持たせることができ、1つのレイターを複数のマシンで使用することができます。料金の評価は、1マシン対1レイターベース(つまり、レイターは一度に1つのマシンからのデータを考慮する)で実行されます。

7.3.1 レイターの作成

  1. Rater Explorerで、次のいずれかを実行します:

    • [New Rater]アイコンアイコンをクリックします。

    • 作成するレイタータイプを右クリックし、[New Rater]アイコンNew]をクリックします。

    [New Rater]ダイアログボックスが表示されます。

    [New Rater]ダイアログボックス
  2. レイタータイプを選択します。

    ステップ 1でレイタータイプを右クリックして新しいレイターの作成を選択した場合、そのレイタータイプが自動的に選択されます。レイタータイプの詳細については、セクション 7.2, レイターの使用を参照してください。

  3. レイターの名前を指定します。

  4. (オプション) 説明を指定します。

  5. Resource]ドロップダウンリストで、レイターのリソースを選択します。

    リソースは、使用量をカウントするのが目的であるため、カウンタとも呼ばれます。リソースの詳細については、セクション 7.2.1, レイターのリソースを参照してください。

  6. グレー表示されていない場合は、使用するオプションを[Measurement]および[Time Period]で選択します。

    Measurement]に対して[Average]を選択すると、[Time Period]に対して選択した期間全体における平均値が使用されます。[Maximum]を選択すると、[Time Period]に対して選択した期間内のすべての平均値の中から、最大の平均値が使用されます。たとえば、時間別データには1日に24個の平均値があるため、それらの24個の平均値すべての中で最大の平均値が、料金の値に対して使用されます。

  7. Factor]オプションで、課金に使用するために選択されているリソース単位の倍数である「係数」を指定します。

    たとえば、使用されたディスク領域3GBごとに、2ドルを課金するとします。この場合、[Factor]には「3」を指定します。

  8. Charge]オプションで、レイターの料金(金銭価値)を指定し、ドロップダウンリストから通貨タイプを選択します。

    詳細については、セクション 7.2.2, レイターの料金を参照してください。

  9. (オプション) 割り当てレイターの場合(仮想マシンのみ)、[Method]ドロップダウンリストから仮想サーバのレイター方式を選択します。

    詳細については、セクション 7.2.3, 仮想サーバのレイター方式を参照してください。

  10. OK]をクリックします。

    新しいレイターが、[Rater Explorer]ウィンドウの適切なレイタータイプの下に表示されます。

7.3.2 レイターの削除

[Rater Explorer]ウィンドウで、次のいずれかを実行します:

  • 削除するレイターを選択し、[Delete Rater]アイコンアイコンをクリックするか、または<Delete>を押します。

  • 削除するレイターを右クリックし、[Delete Rater]アイコンDelete]をクリックします。

7.3.3 レイターの編集

  1. Rater Explorerで、次のいずれかを実行します:

    • 編集するレイターを選択し、[Edit Rater]アイコンアイコンをクリックします。

    • 編集するレイタータイプを右クリックし、[Edit Rater]アイコンEdit]をクリックします。

    [Edit Rater]ダイアログボックスが表示されます。

  2. レイターの値を希望どおりに編集します。

    メモ:レイタータイプを編集することはできません。レイタータイプを変更するには、レイターを削除してから、希望のタイプのレイターを同じ名前で新規に作成する必要があります。

  3. OK]をクリックします。

    確認のプロンプトウィンドウが表示されます。

  4. OK]をクリックします。

    レイターの名前を変更した場合、古い名前を持つレイターは[Rater Explorer]ウィンドウから削除され、新しい名前を持つレイターが[Rater Explorer]ウィンドウに追加されます。

    マシンにアタッチされたレイターを削除しても、削除されたレイターに固有のチャージバック計算からマシンが除外されるだけで、マシンには影響はありません。

7.3.4 マシンへのレイターのアタッチ

マシンは、そのリソースにレイターがアクセスできるようにするために、インベントリされる必要があり、ほとんどの場合、監視される必要があります。その後、レイターをマシンにアタッチすることで、マシンにコストを計算させ、レポーティング用にそのコストを使用可能にする必要があります。

PlateSpin Reconでは、料金を計算するために、インベントリデータを使用する合計プロセッサ、合計メモリ、および合計ディスクを除くすべてのカウンタに関する監視データが必要です。

  1. Rater Explorerで、次のいずれかを実行します:

    • マシンにアタッチするレイターを選択し、[Edit Rater]アイコンアイコンをクリックします。

    • 編集するレイタータイプを右クリックし、[Edit Rater]アイコンAttach]をクリックします。

    [Select Raters]ダイアログボックスが表示されます。

    [Select Raters]ダイアログボックス

    また、[Data Center Explorer]ウィンドウを使用して、レイターをマシンにアタッチすることもできます。レイターの追加先となるマシンを右クリックし、メニューから[Chargeback]をクリックします。[Raters for machine_name]ウィンドウが表示され、その中でレイターを選択し、[Add]ボタンまたは[Remove]ボタンを選択することで、レイターを追加または削除できます。このウィンドウでレイターを追加または削除すると、[Rater Explorer]ウィンドウでレイターをアタッチまたはデタッチした場合と同じ結果になります。

  2. レイターの追加先となるマシンの隣にあるチェックボックスを選択します。

    マシンは複数選択することができます。

    レイターは、[Select Raters]ダイアログボックスから選択することで、グループ、サイト、またはフィルタにアタッチできます。

  3. OK]をクリックします。

    レイターをアタッチしたマシンが、[Rater Explorer]ウィンドウ内のそのレイターの下に表示されます。

7.3.5 マシンからのレイターのデタッチ

Rater Explorerで、次のいずれかを実行します:

  • レイターのデタッチ元であるマシンを選択し、[Detach Rater]アイコンアイコンをクリックします。

  • レイターのデタッチ元であるマシンを右クリックし、[Detach Rater]アイコンDetach]をクリックします。

レイターは直ちにデタッチされ、[Rater Explorer]ウィンドウ内のレイターの下にマシンが表示されなくなります。