3.3 プレインストールタスク

以下の適用可能なタスクを実行し、セクション 4.1, インストールの実行に進みます。

3.3.1 最小要件を満たしているかの確認

ZENworksインストールを開始する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。

  • プライマリサーバソフトウェアをインストールするデバイスが、必要な要件を満たしていることを確認します。詳細については、セクション 1.0, システム要件を参照してください。

  • (条件付き)プライマリサーバソフトウェアを64ビットWindows Server 2003または64ビットWindows Server 2008にインストールする場合は、デバイスにWindows Installer 4.5以降がインストールされていることを確認してください。

  • VMware ESX上で実行しているプライマリサーバのパフォーマンスを最適化するには、予約されているメモリサイズを、ゲストオペレーティングシステムメモリのサイズに設定します。詳細については、Novell Support KnowledgebaseでTID 7005382を参照してください。

3.3.2 ISOダウンロードからのインストールDVDの作成

ZENworks ソフトウェアをISOイメージのダウンロードとして入手した場合は、次のいずれかの操作を行ってインストールDVDを作成します。

メモ:ISOイメージを抽出してZENworks 11 SP2のインストールに使用することはしないでください。

Windowsを使用してISOイメージからZENworksインストールDVDを作成する

  1. ZENworks 11 SP2インストールのISOイメージをNovell Webサイトからダウンロードして、一時的にWindowsデバイスの適当な場所にコピーします。

  2. ISOイメージをDVDに記録します。

Linuxを使用してISOイメージからZENworksインストールDVDを作成する

オプションで、DVDに記録する代わりにISOマウントポイントからインストールプログラムを実行することもできます。

  1. ZENworks 11 SP2インストールのISOイメージをNovell Webサイトからダウンロードして、一時的にLinuxデバイスの適当な場所にコピーします。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • 次のコマンドを使用してISOイメージをマウントします。

      mount -o loop /tempfolderpath/isoimagename.iso mountpoint
      

      tempfolderpathを一時フォルダへのパスと置き換えて、isoimagenameをZENworks ISOファイル名と置き換え、mountpointをイメージをマウントするファイルシステムの場所へのパスと置き換えます。mountpointによって指定されたパスはすでに存在している必要があります。

      たとえば、次のようにします。

      mount -o loop /zcm11/ZCM11.iso /zcm11/install
      
    • ISOイメージをDVDに記録します。

3.3.3 外部証明書の作成

外部証明書を使用する場合は、OpenSSLをインストールし、ZENworksプライマリサーバのインストール先とするか認証役割を設定したサテライトとするデバイスすべてに対して、サーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)を件名にした個々のサーバ証明書を作成します。

個々の証明書ファイルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 証明書署名要求(CSR)の作成に必要な秘密鍵を作成するために、次のコマンドを入力します。

    openssl genrsa -out zcm.pem 1024
    
  2. 外部CAが署名できるCSRを作成するために、次のコマンドを入力します。

    openssl req -new -key zcm.pem -out zcm.csr
    

    「YOUR name」を要求されたら、ZENworks 11 SP2をインストールするサーバに割り当てられている完全DNS名を入力します。

  3. 秘密鍵をPEMフォーマットからDERフォーマットに変換するために、次のコマンドを入力します。

    openssl pkcs8 -topk8 -nocrypt -in zcm.pem -inform PEM -out zcm.der -outform DER
    

    秘密鍵はPKCS8 DERフォーマットでなければならず、署名証明書はX.509 DERフォーマットでなければなりません。OpenSSLコマンドラインツールを使用してキーを適切なフォーマットに変換することができます。このツールはCygwinツールキットの一部として、またはLinux配布パッケージの一部として取得できます。

  4. CSRを使用し、Novell ConsoleOne、Novell iManger、または実際の外部CA (Verisignなど)を使用して証明書を生成します。

Novell ConsoleOneを使用した証明書の生成

  1. eDirectoryがCAとして設定されていることを確認します。

  2. プライマリサーバに証明書を発行します。

    1. Novell ConsoleOneを起動します。

    2. 適切な権利を持った管理者としてeDirectoryツリーにログインします。適切な権利の詳細については、証明書サーバに関するマニュアルの「Entry Rights Needed to Perform Tasks」セクションを参照してください。このマニュアルは、NovellマニュアルWebサイトで入手できます。

    3. ツール]メニューで[Issue Certificate(証明書の発行)]をクリックします。

    4. zcm.csrファイルを参照して選択します。

    5. 次へ]をクリックします。

    6. デフォルト値を受諾してウィザードを終了します。

    7. 証明書の基本制約を指定して、[次へ]をクリックします。

    8. 有効期間、発効日、有効期限を指定して、[次へ]を選択します。

    9. 完了]をクリックします。

    10. DERフォーマットで証明書を保存することを選択し、証明書の名前を指定します。

  3. 組織のCAの自己署名証明書をエクスポートします。

    1. ConsoleOneからeDirectoryにログインします。

    2. セキュリティコンテナで、[CA]を右クリックして[プロパティ]をクリックします。

    3. 証明書]タブをクリックして、自己署名済み証明書を選択します。

    4. [エクスポート]をクリックします。

    5. 秘密鍵のエクスポートを要求されたら、[いいえ]をクリックします。

    6. DERフォーマットで証明書をエクスポートし、証明書を保存する場所を選択します。

    7. 完了]をクリックします。

以上で、外部CAを使用してZENworksをインストールするために必要な3つのファイルを準備できました。

Novell iManagerを使用した証明書の生成

  1. eDirectoryがCAとして設定されていることを確認します。

  2. プライマリサーバに証明書を発行します。

    1. Novell iManagerを起動します。

    2. 適切な権利を持った管理者としてeDirectoryツリーにログインします。該当する権利については、Novell証明書サーバ2.7のマニュアルの「Entry Rights Needed to Perform Tasks(タスクの実行に必要なエントリ権利)」のセクションを参照してください。

    3. Roles and Tasks(役割とタスク)]メニューから、[Novell証明書サーバ]>[Issue Certificate(証明書の発行)]の順にクリックします。

    4. 参照]をクリックして、CSRファイルzcm.csrを参照して選択します。

    5. 次へ]をクリックします。

    6. キータイプ、キーの使用方法、拡張キーの使用方法のデフォルト値を受諾し、[次へ]をクリックします。

    7. デフォルトの証明書の基本制約を指定して、[次へ]をクリックします。

    8. 有効期間、発効日、有効期限を指定して、[次へ]を選択します。ニーズに応じて、デフォルトの有効期間(10年)を変更します。

    9. パラメータシートを確認します。正しい場合は、[完了]をクリックします。正しくない場合は、変更が必要な箇所まで[戻る]をクリックして戻ります。

      完了]をクリックすると、証明書が作成されたというメッセージがダイアログボックスに表示されます。これによって、証明書がバイナリDERフォーマットにエクスポートされます。

    10. 発行された証明書をダウンロードし、保存します。

  3. 組織のCAの自己署名証明書をエクスポートします。

    1. iManagerからeDirectoryにログインします。

    2. Roles and Tasks(役割とタスク)]メニューから、[Novell証明書サーバ]>[Configure Certificate Autority(認証局の設定)]の順にクリックします。

      組織CAのプロパティページが表示され、全般ページ、CRL設定ページ、証明書ページ、その他のeDirectory関連のページが表示されます。

    3. Certificates(証明書)]をクリックして、[Self Signed Certificate(自己署名証明書)]を選択します。

    4. [エクスポート]をクリックします。

      Certificate Export(証明書エクスポート)ウィザードが起動します。

    5. Export the Private Key(秘密鍵のエクスポート)]オプションを選択解除し、エクスポート形式としてDERを選択します。

    6. 次へ]をクリックして、エクスポートした証明書を保存します。

    7. [閉じる]をクリックします。

以上で、外部CAを使用してZENworksをインストールするために必要な3つのファイルを準備できました。

3.3.4 外部ZENworksデータベースのインストール

埋め込みSybaseデータベースをインストールしてZENworks 11SP2 Configuration Management用に使用する場合は、セクション 4.1, インストールの実行を参照してください。

外部データベースを設定する場合は、次のオプションがあります。

  • プライマリサーバのインストール中にデータベースを設定する: これは最も時間がかからない、簡単な方法です。この方法の詳細は、セクション 4.1, インストールの実行を参照してください。

  • プライマリサーバのインストール前に外部でデータベースを設定する: このオプションは、データベース管理者とZENworks管理者が異なる場合に特に便利です。この方法の詳細は、このセクションで説明されています。

ZENworksインストール時に、外部ZENworksデータベースをインストールまたは作成する次のオプションがあります。

  • 新規のリモートOEM Sybaseデータベースにインストールする

  • 既存のSybase SQL Anywhere外部データベースにインストールする

  • 既存のMicrosoft SQL Server外部データベースにインストールする

  • 新しいMicrosoft SQL Server外部データベースを作成する

  • 既存のOracle ユーザスキーマにインストールする

  • 新しいOracle ユーザスキーマを作成する

これらのオプションによっては、ZENworksがインストール中に書き込めるように、外部データベースを作成または設定する作業を完了する必要があります。前提条件を満たしてから、データベースのインストールを続行します。

外部データベースのインストールの前提条件

該当するセクションを確認してください。

リモートOEM Sybaseの前提条件

ZENworks 11 SP2をインストールして管理ゾーンを作成する前に、まずリモートデータベースサーバにリモートOEM Sybaseデータベースをインストールして、そのデータベースを、データベースをホストするプライマリサーバのインストール時に正しく設定できるようにする必要があります。

メモ:このデータベースについては、Novellサポートから、問題の判別、互換性情報の提供、インストールの支援、使用上のサポート、継続的保守、および基本的なトラブルシューティングが提供されます。拡張トラブルシューティングやエラー解決などの追加サポートについては、SybaseサポートのWebサイトを参照してください。

リモートSybase SQL Anywhereの前提条件

Sybase SQL AnywhereデータベースをインストールしてZENworks 11 SP2用に設定する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。

  • Sybase SQL Anywhereデータベースをインストールして設定し、ZENworks 11 SP2のプライマリサーバへのインストール時に更新できるようにします。

  • データベースユーザが、データベースサーバ上のテーブルを作成および変更するための読み込み/書き込み権限を持っていることを確認してください。

メモ:このデータベースについては、Novellサポートから、問題の判別、互換性情報の提供、インストールの支援、使用上のサポート、継続的保守、および基本的なトラブルシューティングが提供されます。拡張トラブルシューティングやエラー解決などの追加サポートについては、SybaseサポートのWebサイトを参照してください。

Microsoft SQL Serverの前提条件

Microsoft SQL ServerデータベースをインストールしてZENworks 11用に設定する前に、Microsoft SQL Serverソフトウェアがデータベースサーバ上にインストールされており、ZENworksインストールプログラムで新しいMicrosoft SQLデータベースを作成できることを確認します。Microsoft SQL Serverソフトウェアのインストール手順については、Microsoftのマニュアルを参照してください。

Oracleの前提条件

ZENworksデータベースのOracleへのインストール時に、新しいユーザスキーマを作成するか、ネットワークのサーバに存在する既存のスキーマを指定するか、選択できます。

  • 新しいユーザスキーマの作成: 新しいユーザスキーマを作成するよう選択する場合、次の要件が満たされていることを確認してください。

    • データベース管理者のアカウント情報を把握している必要があります。

    • Oracleアクセスユーザに関連付けるためには、テーブルスペースがすでに存在している必要があります。

    • テーブルスペースにはZENworksデータベーススキーマを作成および保存するのに十分な容量が必要です。テーブルスペースは、中にデータがない状態でもZENworksデータベーススキーマを作成するのに最低100MB必要です。

  • 既存のユーザスキーマの使用: 次のシナリオで、ネットワーク内のサーバにある既存のOracleユーザスキーマをインストールできます。

    • データベース管理者は必要な権限を使用してユーザスキーマを作成し、ユーザはデータベース管理者からそのユーザスキーマのアカウント情報を受け取ります。この場合、既存のOracleユーザスキーマにインストールするのに、データベース管理者のアカウント情報は必要ありません。

    • Oracleデータベースでユーザスキーマを作成し、ZENworks 11 SP2のインストール時に使用することを選択します。

    既存のユーザスキーマの使用を選択する場合は、次の要件が満たされていることを確認してください。

    • テーブルスペースにはZENworksデータベーススキーマを作成および保存するのに十分な容量があることを確認します。テーブルスペースは、中にデータがない状態でもZENworksデータベーススキーマを作成するのに最低100MB必要です。

    • ユーザスキーマのクォータが、インストール中に設定を予定しているテーブルスペースで無制限に設定されていることを確認します。

    • ユーザスキーマは、データベースを作成するため次の権限を持っていることを確認します。

      • CREATE SESSION
      • CREATE_TABLE
      • CREATE_VIEW
      • CREATE_PROCEDURE
      • CREATE_SEQUENCE
      • CREATE_TRIGGER

    重要:Oracleデータベースの場合、データベースが共有サーバを使用するように設定するか、専用サーバプロセスを使用するように設定するかによって、パフォーマンスに影響します。ZENworksプライマリサーバにはそれぞれデータベース接続プールが設定されており、そのサイズはZENworksシステム負荷によって変動します。このプールは、負荷のピーク時には、プライマリサーバごとに最大100の同時データベース接続まで増加します。Oracleデータベースが専用サーバプロセスを使用するよう設定されていると、ゾーン内に複数のプライマリサーバがある場合にデータベースサーバリソース使用量が大幅に増加してパフォーマンスに影響することがあります。この問題が発生した場合は、ZENworksデータベースが共有サーバプロセスを使用するように変更することを検討してください。

外部ZENworksデータベースインストールの実行

  1. 外部データベースをインストールするサーバがセクション 1.4, データベースの要件外部データベースのインストールの前提条件の要件を満たしていることを確認します。

  2. データベースインストールプログラムを起動します。

    1. 外部データベースをインストールするサーバで、Novell ZENworks 11 SP2インストールDVDを挿入します。

      DVDを挿入してデータベースインストールプログラムが自動実行された場合は、プログラムを終了します。

      サーバがWindowsの場合は、ステップ 2.bに進みます。サーバがLinuxの場合は、ステップ 2.cにスキップします。

    2. Windowsの場合は、外部データベースサーバのコマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。

      DVD_drive:\setup.exe -c

      または

      ZENworks 11 SP2がすでにデバイスにインストールされており、外部データベースインストールプログラムを使用してデバイスをZENworksデータベース(同じデバイスまたは別のデバイス上)の別のインスタンスの設定に使用する場合は、次のコマンドを実行します。

      DVD_drive:\setup.exe -c --zcminstall

    3. Linuxの場合は、外部データベースサーバで次のコマンドを実行します。

      sh /media/cdrom/setup.sh -c

      これにより、特にOEMデータベースをリモートデータベースにしたい場合には、プライマリサーバのインストール時にはない追加オプションが提供されます。ZENworksデータベースを生成するSQLファイルを表示する、アクセスユーザを作成する、作成コマンド(OEM Sybaseのみ)を参照するなどの操作を行うことができます。

      または

      ZENworks 11 SP2がすでにデバイスにインストールされており、外部データベースインストールプログラムを使用してデバイスをZENworksデータベース(同じデバイスまたは別のデバイス上)の別のインスタンスの設定に使用する場合は、次のコマンドを実行します。

      mounted_DVD_drive/setup.sh -c --zcminstall

      shコマンドを使用して、権限の問題を解決します。

      データベースのインストールでは、GUIインストールのみ使用できます。

  3. [ZENworksデータベースの選択]ページで、次のいずれかを選択します。

    • OEM Sybase SQL Anywhere: デフォルトのZENworks用Sybaseデータベースをインストールします。これはサービスとして設定され、データベースユーザが作成され、プライマリサーバ用の必要なテーブルが確立されます。

      このオプションを選択する場合、プライマリサーバソフトウェアのインストール時にデータベースを正常にインストールするために、-o(または--sybase-oem)パラメータをsetup.exeインストール実行プログラムで使用する必要があります。このパラメータを使用すると、ZENworksが何らかの操作を行う前にデータベースを認証するようにすることができます。

      -oパラメータは、Novell ZENworks 11 SP2インストールDVDに収録されているSybaseインストールを使用するときにのみ使用してください。

      また、プライマリサーバのインストール中に[リモートSybase SQL Anywhere]オプションを選択する必要があります。

    • Sybase SQL Anywhere: ZENworksの情報を書き込むために既存のSybaseデータベースをセットアップします。

    • Microsoft SQL Server: ZENworksデータベースをMicrosoft SQL Server上に作成します。

    • Oracle: ZENworksで使用する外部Oracle データベーススキーマを設定するために使用できるユーザスキーマを指定します。

    重要:外部データベースの場合は、データベースがインストールされたときに、データベースをホストしているサーバは管理ゾーン内のそれぞれのプライマリサーバと時間同期している必要があります。

  4. 次へ]をクリックします。

  5. インストール中に次の情報を参照し、知っている必要があるインストールデータの詳細を確認してください。[ヘルプ]ボタンをクリックして、同様の情報を得ることもできます。

  6. セクション 4.1, インストールの実行に進んでください。

OEM Sybase SQL Anywhereデータベースのインストール情報

必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。

表 3-1 OEM Sybase SQL Anywhereの情報

インストール情報

説明

[Sybaseデータベースのインストール]

Sybase SQL AnywhereデータベースソフトウェアのOEMコピーをインストールしたいパスを指定します。ターゲットWindowsサーバ上で、現在サーバにマップされているドライブのみを利用できます。

デフォルトパスはドライブ名:\novell\zenworksです。パスは変更できます。インストールプログラムはSybaseのインストール用の\novell\zenworksディレクトリを作成します。

[Sybaseサーバ設定]

Sybase SQL Anywhereデータベースサーバで使用されるポートを指定します。デフォルトでは、2638です。競合する場合はデフォルトのポート番号を変更します。

[Sybaseアクセス設定]

一部の情報にはデフォルトが提供され、必要に応じて変更できます。

  • データベース名: 作成するデータベースの名前を指定します。

  • ユーザ名: データベースにアクセスできる新規ユーザの名前を指定します。

  • パスワード: データベースのアクセスに使用するパスワードを指定します。

  • データベースサーバ名: Sybase SQL Anywhereデータベースサーバの名前を指定します。

[データベースファイルの場所]

ZENworks Sybaseデータベースファイルを作成したいパスを指定します。デフォルトで、インストールプログラムはSybaseのインストール用にドライブ:\novell\zenworksディレクトリを作成し、これは変更できます。\databaseディレクトリがデフォルトディレクトリに付加されます。

例 - デフォルトパスはドライブ:\novell\zenworks\databaseです。

[データベース情報の確認]

データベース設定情報を確認します。

[サーバアドレス]フィールドに、hostsファイルで設定されているIPアドレスが表示されますが、データベースのインストールには影響しません。hostsファイルは、Windowsデバイスではc:\windows\system32\drivers\etcディレクトリ、Linuxデバイスでは/etc/ ディレクトリにあります。

データベースドライバ情報はZENworksデータベースインストーラで自動的に検出されます。

[SQLスクリプトの確認]

実行されるSQLスクリプトをデータベース作成時に確認します。

[データベース作成コマンドの確認]

データベース作成に使用されるデータベースコマンドを確認します。

Sybase SQL Anywhereデータベースのインストール情報

必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。

表 3-2 Sybase SQL Anywhereの情報

インストール情報

説明

[Sybaseサーバ設定]

  • サーバ名: DNS名を使用して署名された証明書と同期するために、サーバはIPアドレスではなくDNS名で識別することを推奨します。

    重要:データベースサーバのIPアドレスまたはDNS名を後から変更する場合は、企業DNSサーバがこの変更に伴って更新され、データベースサーバ用のDNSが同期していることを確認します。

  • ポート: Sybase SQL Anywhereデータベースサーバで使用されるポートを指定します。デフォルトでは、2638です。競合する場合はデフォルトのポート番号を変更します。

[Sybaseアクセス設定]

このサーバにはSybase SQL Anywhereデータベースがインストールされている必要があります。デフォルトでいくつかの情報が提供されていますが、必要に応じて変更できます。

  • データベース名: 既存のデータベース名を指定します。

  • ユーザ名: データベースを変更できるユーザを指定します。ユーザはデータベースを変更するための読み込み/書き込み権限を持っている必要があります。

  • パスワード: データベースへの読み取り/書き込み権限を持っている既存のユーザのパスワードを指定します。

  • データベースサーバ名: Sybase SQL Anywhereデータベースサーバの名前を指定します。

[データベース情報の確認]

データベース設定情報を確認します。

データベースドライバ情報はZENworksデータベースインストーラで自動的に検出されます。

[SQLスクリプトの確認]

実行されるSQLスクリプトをデータベース作成時に確認します。

[データベース作成コマンドの確認]

データベース作成に使用されるデータベースコマンドを確認します。

MS SQLデータベースのインストール情報

必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。

表 3-3 Microsoft SQL Serverデータベースの情報

インストール情報

説明

[データベースの選択]

新規データベースを作成するか、既存データベースに接続するか、選択できます。

[外部データベースサーバの設定]

データベースサーバにはMS SQLデータベースがインストールされている必要があります。デフォルトでいくつかの情報が提供されていますが、必要に応じて変更できます。

  • サーバアドレス: DNS名を使用して署名された証明書と同期するために、サーバはIPアドレスではなくDNS名で識別することを推奨します。

    重要:データベースサーバのIPアドレスまたはDNS名を後から変更する場合は、企業DNSサーバがこの変更に伴って更新され、データベースサーバ用のDNSが同期していることを確認します。

  • ポート: MS SQLデータベースサーバで使用されるポートを指定します。デフォルトでは、1433です。競合する場合はデフォルトのポート番号を変更します。

  • 名前付きインスタンス: これは既存のZENworks データベースをホストするSQLサーバインスタンスの名前です。名前付きインスタンスは、デフォルトであるmssqlserver以外を使用する場合に指定する必要があります。

  • データベース名: ZENworksデータベースをホストする既存のMS SQLデータベースの名前を指定します。このオプションは、既存データベースについてのみ利用できます。

  • ユーザ名: データベースを変更できるユーザを指定します。ユーザはデータベースを変更するための読み込み/書き込み権限を持っている必要があります。

    Windows認証の場合は、現在のデバイスまたはドメイン内のユーザ名を提供します。

    重要:インストーラウィザードは資格情報を確認せずに続行するため、正しい資格情報を確実に提供する必要があります。 このため、インストールプロセスの最後になってインストールが失敗する場合があります。

    SQL認証の場合は、有効なSQLユーザと一致するユーザ名を提供します。

  • パスワード:ユーザ名]フィールドで指定したユーザのパスワードを入力します。

  • ドメイン: SQL Serverのインストールに、SQL認証を使用したか、Windows認証を使用したか、または両方を使用したかを知っている必要があります。SQL Serverオプションと一致するオプションを選択してください。それ以外の場合は認証が失敗します。

    Windows認証を使用している場合は、[ユーザ名]フィールド内で指定したユーザが存在するWindowsドメインを指定します。Windowsドメインを使用していない場合は、サーバの短い名前を指定します。

[外部データベースの設定]>[データベースの場所](新規データベースの場合にのみ該当)

SQLサーバ上の既存のMS SQLデータベースファイルのパスを指定します。デフォルトは、c:\databaseです。データベースをホストするデバイス上にパスが存在することを確認します。

[データベース情報の確認]

データベース設定情報を確認します。

[SQLスクリプトの確認]

実行されるSQLスクリプトをデータベース作成時に確認します。スクリプトは表示のみが可能です。

Oracleデータベースのインストール情報

必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。

表 3-4 Oracleデータベースの情報

インストール情報

説明

[Oracleユーザスキーマオプション]

新しいユーザスキーマを作成するか、またはネットワーク内のサーバ上に存在する既存のスキーマを指定できます。ユーザスキーマを使用して、ZENworksで使用する外部Oracleデータベーススキーマを設定できます。

新しいユーザスキーマを作成する場合は、Oracleアクセスユーザに関連付けるためにテーブルスペースがすでに存在している必要があります。既存のユーザスキーマで、権限とテーブルスペースが設定されている必要があります。

[Oracleサーバ情報]

データベースサーバにはOracleデータベースがインストールされている必要があります。デフォルトでいくつかの情報が提供されていますが、必要に応じて変更できます。

  • サーバのアドレス: DNS名を使用して署名された証明書と同期するために、サーバはIPアドレスではなくDNS名で識別することを推奨します。

    重要:データベースサーバのIPアドレスまたはDNS名を後から変更する場合は、企業DNSサーバがこの変更に伴って更新され、データベースサーバ用のDNSが同期していることを確認します。

  • ポート: データベースサーバによって使用されるポートを指定します。デフォルトでは、1521です。競合する場合はデフォルトのポート番号を変更します。

  • サービス名: 新規ユーザスキーマの場合、ユーザスキーマが作成されるインスタンス名(SID)を指定します。既存のユーザスキーマでは、ユーザスキーマが作成されているインスタンス名(SID)を指定します。

[Oracle管理者](新規ユーザスキーマのみに該当)

  • ユーザ名: データベースを変更できるユーザを指定します。ユーザはデータベースを変更するための読み込み/書き込み権限を持っている必要があります。

  • パスワード: データベースのアクセスに使用するパスワードを指定します。

[Oracleアクセスユーザ]

  • ユーザ名: 新規ユーザスキーマでは、名前を指定します。既存のユーザスキーマでは、Oracleデータベースにすでに存在するユーザスキーマの名前を指定します。

  • パスワード: 新規ユーザスキーマでは、データベースのアクセスに使用するパスワードを指定します。既存のユーザスキーマでは、Oracleデータベースにすでに存在するユーザスキーマへのアクセスに使用するパスワードを指定します。

  • デフォルトテーブルスペース: 新規ユーザスキーマでは、ユーザスキーマを作成するテーブルスペースの名前を指定します。既存のユーザスキーマでは、[ユーザ名]フィールドで指定されたユーザスキーマを持つテーブルスペースを指定します。

    デフォルトでは、USERSです。

[データベース情報の確認]

データベース設定情報を確認します。

[SQLスクリプトの確認]

実行されるSQLスクリプトをデータベース作成時に確認します。

3.3.5 Mono 2.0.1-1.17のSLES 11へのインストール

ZENworks 11 SP2 Configuration ManagementをインストールするSLES 11デバイスにMonoがインストールされていない場合、次の手順に従ってMono 2.0.1-1.17をインストールします。

  1. 次のいずれかの方法で、ZENworks 11 SP2 Configuration Managementのインストールプログラムを起動します。

    • GUI(グラフィカルユーザインタフェース)のインストール: Novell ZENworks 11 SP2インストールDVDをマウントし、sh /media/cdrom/setup.shを実行します。shコマンドを使用して、権限の問題を解決します。

    • コマンドラインインストール: 次を実行します。

      1. インストールサーバでNovell ZENworks 11 SP2インストールDVDを挿入します。

      2. DVDをマウントします。

      3. コマンドラインインストールを開始するために、次の操作を実行します。

        1. 全員(「その他」を除く)が読み込みアクセスと実行アクセスを持っているディレクトリにDVDをマウントするか、DVDのファイルをコピーします。

          /rootまたはその下層にあるディレクトリにマウントまたはコピーすることはできません。

          DVDのファイルをコピーした場合は、全員(「その他」を除く)がインストール先ディレクトリに対して引き続き読み込みアクセスと実行アクセスを持っていることを確認します。

        2. 次のコマンドを実行します。

          sh /mount_location/setup.sh -e
          
  2. ZENworks 11 SP2 Configuration ManagementにバンドルされたMonoをインストールします。

  3. (オプション)ZENworks 11 SP2 Configuration Managementインストールプログラムでは、ZENworks 11 SP2 Configuration Managementのインストールを続行できます。ZENworksのインストール方法については、セクション 4.1, インストールの実行を参照してください。

3.3.6 依存RPMパッケージのLinuxデバイスへのインストール

ZENworksをLinuxサーバにインストールする場合、特定のRPMパッケージがあらかじめサーバにインストールされている必要があります。Linuxデバイスで必要なRPMパッケージの詳細については、依存RPMパッケージのLinuxデバイスへのインストールを参照してください。