4.1 インストールの実行

  1. 次のいずれかの方法で、ZENworks のインストールプログラムを起動します。

    GUI (グラフィカルユーザインタフェース)のインストール

    1. インストールサーバでNovell ZENworks 11 SP2インストールDVDを挿入します。

      Windowsの場合は、言語を選択するインストールページが表示されます。DVDの挿入後に自動的に表示されない場合は、DVDのルートからsetup.exeを実行します。

      Linuxの場合は、DVDをマウントしてから、sh /media/cdrom/setup.shを実行します。shコマンドを使用して、権限の問題を解決できます。

    2. 外部OEM Sybaseデータベースをインストールした場合(セクション 3.3.4, 外部ZENworksデータベースのインストールを参照)、このプライマリサーバのインストール中にデータベースが適切に更新されるようにするために、次のパラメータを適用して手動で実行可能ファイルを実行する必要があります。

      DVD_drive\setup.exe -o
      
    3. 次のステップ 2に進みます。

      メモ:ZENworks 11 SP2をWindowsにインストールすると、Strawberry Perlがルートディレクトリにインストールされます。これは、WindowsとLinuxの両方で実行される必要のあるppkg_to_xmlツールに関するPerl実行時要件を満たすためです。このツールは、RPMパッケージファイルを読み込んで、パッケージメタデータを抽出し、これらのパッケージでLinuxバンドルまたは依存バンドルを作成するために必要です。

    コマンドラインインストール(Linuxのみ)

    1. インストールサーバでNovell ZENworks 11 SP2インストールDVDを挿入します。

    2. DVDをマウントします。

    3. コマンドラインインストールを開始するために、次の操作を実行します。

      1. 全員(「その他」を除く)が読み込みアクセスと実行アクセスを持っているディレクトリにDVDをマウントするか、DVDのファイルをコピーします。

        /rootまたはその下層にあるディレクトリにマウントまたはコピーすることはできません。

        DVDのファイルをコピーした場合は、全員(「その他」を除く)がインストール先ディレクトリに対して引き続き読み込みアクセスと実行アクセスを持っていることを確認します。

      2. 次のコマンドを実行します。

        sh /mount_location/setup.sh -e
        

      インストール引数の詳細については、セクション A.0, インストール実行可能引数を参照してください。

    4. 次のステップ 2に進みます。

  2. インストール中にインストールに必要なデータの詳細を表 4-1, インストール情報内の情報で参照してください。

    GUIインストールを使用している場合は、[ヘルプ]ボタンをクリックして同様の情報を参照することができます。

    コマンドラインの場合は、「back」と入力して< Enter>を押すと、前のインストールオプションに戻って変更することができます。

  3. Windowsデバイスで次のいずれかを実行します:

    • 自動的に再起動するよう選択した場合(インストール時に[はい、システムを再起動します]オプションを選択した場合。再起動(再起動しない)を参照してください)、起動プロセスが完了してサービスが起動したら、インストールの検証に進みます。

    • 手動で再起動するよう選択した場合(インストール時に[いいえ、システムを後で手動で再起動します]オプションを選択した場合。再起動(再起動しない)を参照してください)、インストールが完了してサービスが起動するまで待ってから、インストールの検証で確認する必要があります。

    メモ:WindowsでもLinuxでも、インストール処理が完了した部分のデータベースは更新され、PRUはダウンロードされてインストールされます。処理中はいずれもCPUの使用率が高くなります。このため、サービスの開始が遅くなり、ZENworksコントロールセンターを開くのにも時間がかかります。

  4. セクション 4.3, インストールの検証に進みます。

  5. 以下のいずれか該当するものを実行してステップ 4に進みます。

4.1.1 インストール情報

必要な情報はインストールフローの順番で一覧表示されています。

表 4-1 インストール情報

インストール情報

説明

インストールパス

Windowsの場合は、%ProgramFiles%がデフォルトです。サーバが64ビットWindowsデバイスである場合、このパスは、%systemdrive%/Program Filesディレクトリへのパス以外の、サーバ上で現在使用できる任意のパスに変更できます。ただし、指定するインストールパスには、英字だけを含める必要があります。

メモ:Windowsサーバでは、マップされたドライブからZENworks 11SP2をインストールすることはできません。

インストールプログラムはZENworksソフトウェアファイルのインストール用のNovell\ZENworksディレクトリを作成します。

重要:レポーティングサーバをOracleデータベースを使用している64ビットWindowsデバイスにインストールする場合は、カスタマイズした場所を指定してZENworks Configuration Managementをインストールする必要があります。このカスタマイズした場所のパス名には括弧を使用できません。パスに括弧が含まれていると、レポーティングサーバはインストールに失敗します。

メモ:ZENworks Reporting Serverをインストールする場合は、MS-DOSのSFN(8.3とも呼ぶ)スタイルの命名法をZENworks 11 SP2サーバのインストール先に使用できるかどうか確認してください。デフォルトでは、8.3がデバイス上で有効になっています。8.3を有効にする方法の詳細については、Microsoftのマニュアルを参照してください。

インストール中に利用可能なコンテンツリポジトリ用として、Windowsパスに存在するよりも多くのディスク要領が必要な場合は、インストールの完了後に別の場所にパスを変更することができます。詳細については、「コンテンツリポジトリ」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

Linuxの場合は、いくつかの固定インストールパスが使用されます。

/opt/novell/zenworks/
/etc/opt/novell/zenworks
/var/opt/novell/zenworks
/var/opt/novell/log/zenworks/

Linuxサーバ上のディスク容量に関しては、/var/optディレクトリにデータベースおよびコンテンツリポジトリが常駐しています。十分な大きさのパーティションに配置されていることを確認してください。

レスポンスファイルパス(オプション)

インストール実行可能ファイルを-sパラメータを指定して介した場合は、ファイルのパスを指定する必要があります。デフォルトパスはC:\Documents and Settings\Administrator\で、現在のサーバ上で利用可能な任意のパスに変更することができます。

レスポンスファイルを作成するためにプログラムを実行するときにはプライマリサーバソフトウェアはインストールされません。レスポンスファイルの識別と作成に必要なインストールページを表示するだけです。

前提条件

必要な前提条件がインストールされていない場合は、インストールを続行できません。満たされていない要件は、GUIに表示されるか、またはコマンドラインに一覧表示されます。詳細については、セクション 1.1, プライマリサーバ要件を参照してください。

.NET前提条件が満たされていない場合は、説明内の[ZENworks]リンクをクリックしてZENworksにバンドルされているランタイムバージョンをインストールすることができます。.NETのインストール後、ZENworksのインストールが続行します。このウィザードの起動には、数秒かかることがあります。

管理ゾーン

新しいゾーン: 管理ゾーンで最初のサーバにインストールする場合は、なにを管理ゾーン用の名前とパスワードにするか知っている必要があります(これらは、ZENworksコントロールセンターへのログインに使用されます)。

ゾーン名は20文字に制限されており、固有の名前でなければなりません。ゾーン名に使用できる特殊文字は、- (――) _ (アンダースコア) . (ピリオド)のみです。~ ` ! @ # % ^ & * + = ( ) { } [ ] | \ : ; " ' < > , ? / $

ゾーン管理者パスワードは6文字以上にする必要があり、最大255文字に制限されています。パスワードには$文字は1回だけ使用できます。

デフォルトでは、ログイン名は「administrator」です。インストールが完了したら、ZENworksコントロールセンターを使用して、管理ゾーンへのログインに使用できる他の管理者名を追加できます。

2番目(または後続)のプライマリサーバのインストール中に、サーバはデフォルトで最初のプライマリサーバが使用したポートを使用します。それらのポートが2番目のプライマリサーバで使用中の場合は、別のポートを指定するように求められます。指定したポートは記録しておいてください。ZENworksコントロールセンターにアクセスためのURLで使用する必要があります。

既存のゾーン: 既存の管理ゾーンにインストールする場合は、以下の情報を知っている必要があります。

  • サーバID(DNS名またはIPアドレス)。これはゾーン内の既存プライマリサーバです。DNS名で署名された証明書との継続的な同期を提供するためにDNS名を使用することをお勧めします。

  • 管理ゾーン内の既存のプライマリサーバによって使用されるSSLポート。プライマリサーバがデフォルト(443)とは異なるポートを使用する場合は、そのサーバポートを指定します。

  • ZENworksコントロールセンターにログインするためのユーザ名デフォルトは「administrator」です。インストールが完了したら、ZENworksコントロールセンターを使用して、管理ゾーンへのログインに使用できる他の管理者名を追加できます。

  • 管理者のパスワード。[ユーザ名]フィールドで指定されているZENworks管理ユーザの現在のパスワードを指定します。

データベースオプション

ZENworks 11 SP2には、データベースを設定する必要があります。データベースオプションは最初のサーバがゾーンにインストールされたときにのみ表示されます。ただし、データベースのインストールまたは修復をするために特にインストールプログラムを実行することもできます(セクション 3.3.4, 外部ZENworksデータベースのインストールを参照)。

次のデータベースオプションがあります。

  • 組み込みSybase SQL Anywhere: 組み込みデータベースをローカルサーバに自動的にインストールします。

    組み込みデータベースオプションを選択した場合は、これ以上データベースインストールページは表示されません。

  • リモートSybase SQL Anywhere: このデータベースはネットワーク内のサーバにすでに存在している必要があります。現在のサーバに配置することができます。

    このオプションを選択するには、リモートSybase SQL Anywhereの前提条件のステップを実行している必要があります。

    このオプションは、既存のリモートOEM Sybaseデータベースへのインストールにも使用します。

  • Microsoft SQL Server: 新しいSQLデータベースを作成するか、ネットワーク内のサーバ上に存在する既存のデータベースを指定します。現在のサーバに配置することができます。

    この時点で新しいSQLデータベースを作成しても、Microsoft SQL Serverの前提条件のステップと同じ結果になります。

  • Oracle: ZENworksで使用する外部Oracle データベーススキーマを設定するために使用できるユーザスキーマを指定します。

    新しいユーザスキーマを作成するか、またはネットワーク内のサーバ上に存在する既存のスキーマを指定できます。

    このオプションを選択するには、すでにOracleの前提条件のステップに従っている必要があります。

重要:外部データベースの場合は、次の点に考慮する必要があります。

  • データベースをホストしているサーバが管理ゾーン内の各プライマリサーバと同期している必要があります。外部データベースはローカルマシン上に存在することもできます。

  • データベースホスト名を指定した場合は、その名前がDNSで解決できる必要があります。

データベース情報

外部データベースオプション([リモートSybase SQL Anywhere]、[Microsoft SQL Server]、および[Oracle])の場合は、次に示す情報を知っておく必要があります。デフォルトでいくつかの情報が提供されていますが、必要に応じて変更できます。

  • すべてのデータベース: データベースサーバには、Sybase SQL Anywhere、Microsoft SQL、またはOracleデータベースがインストールされている必要があります。

    • サーバ名。DNS名を使用して署名された証明書と同期するために、サーバはIPアドレスではなくDNS名で識別することを推奨します。

      重要:データベースサーバのIPアドレスまたはDNS名を後から変更する場合は、企業DNSサーバがこの変更に伴って更新され、データベースサーバ用のDNSが同期していることを確認します。

    • データベースサーバで使用されるポート:

      ポート2638はSybase SQL Anywhereのデフォルトポートで、ポート1433はMicrosoft SQL Serverのデフォルトポートです。

      競合する場合はデフォルトのポート番号を変更します。

  • (オプション)SQL Serverのみ: 名前付きインスタンス(既存のZENworksデータベースをホストするSQLサーバインスタンスの名前)。名前付きインスタンスは、デフォルトであるmssqlserver以外を使用する場合に指定する必要があります。

  • Oracleのみ: データベースを作成するテーブルスペースの名前。デフォルトでは、USERSです。

  • 新しいデータベース:   

    • データベース管理者([ユーザ名]フィールド)は、データベースに対して必要な操作を正常に実行するために読み込み/書き込み権限を持っている必要があります。

    • 管理者のデータベースパスワード。

  • SQL Serverまたは新しいデータベース:   

    • Windows認証を使用している場合は、[ユーザ名]フィールドで指定したユーザが存在するWindowsドメインを指定します。Windowsドメインを使用していない場合は、サーバの短い名前を指定します。

    • WindowsまたはSQL Server認証のどちらを使用するか。Windows認証の場合は、現在のデバイスまたはドメイン内のユーザに対するアカウント情報を提供します。SQL認証の場合は、有効なSQLユーザに合致するアカウント情報を提供します。

    SQL Serverのインストールに、SQL認証を使用したか、Windows認証を使用したか、または両方を使用したかを知っている必要があります。SQL Serverオプションと一致するオプションを選択してください。それ以外の場合は認証が失敗します。

データベースアクセス

外部データベースオプション([リモートSybase SQL Anywhere]、[Microsoft SQL Server]、および[Oracle])の場合は、次に示す情報を知っておく必要があります。デフォルトでいくつかの情報が提供されていますが、必要に応じて変更できます。

  • すべてのデータベース: このサーバには、Sybase SQL Anywhere、Microsoft SQL、またはOracleデータベースがインストールされている必要があります。

    • データベース名. zenworks_MY_ZONEを希望のデータベース名または既存のデータベース名と置き換えます。

    • データベースユーザ名。このユーザにはデータベースを変更するための読み取り/書き込み権限が必要です。

      Windows認証も選択されている場合は、新しいSQLデータベースを作成するときには指定したユーザがすでに存在している必要があります。ユーザはSQL Serverへのログインアクセス権と作成されたZENworksデータベースへの読み取り/書き込みアクセス権を付与されます。

      既存のデータベースの場合は、データベースに対する十分な権限を持つユーザを指定します。

    • データベースパスワード。新しいデータベースでは、SQL認証が選択されている場合は、このパスワードは自動的に生成されます。既存のデータベースでは、データベースへの読み取り/書き込み権を持っている既存のユーザのパスワードを指定します。

  • Sybaseデータベースのみ: Sybase SQL Anywhereデータベースサーバの名前。

  • Oracleデータベースのみ: データベースを作成するテーブルスペースの名前。デフォルトでは、USERSです。

  • Microsoft SQL Databaseのみ:   

    • Windows認証を使用している場合は、[ユーザ名]フィールドで指定したユーザが存在するWindowsドメインを指定します。Windowsドメインを使用していない場合は、サーバの短い名前を指定します。

    • WindowsまたはSQL Server認証のどちらを使用するか。Windows認証の場合は、現在のデバイスまたはドメイン内のユーザに対するアカウント情報を提供します。SQL認証の場合は、有効なSQLユーザに合致するアカウント情報を提供します。

    SQL Serverのインストールに、SQL認証を使用したか、Windows認証を使用したか、または両方を使用したかを知っている必要があります。SQL Serverオプションと一致するオプションを選択してください。それ以外の場合は認証が失敗します。

SSL設定(管理ゾーンにインストールされている最初のサーバ用にのみ表示)

SSL通信を有効にするため、SSL証明書をZENworksサーバに追加する必要があります。内部または外部のどちらの認証局(CA)を使用するかを選択します。

管理ゾーンへのプライマリサーバの後続のインストールでは、最初のサーバのインストールによって確立されたCAが使用されます。

重要:ZENworks 11 SP2のインストール後、プライマリサーバでは内部証明書を外部証明書に変更することしかできません。詳細については、「Changing the Zone Certificate from Internal to External」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

デフォルトの復元)]ボタンはこのページに最初にアクセスしたときに表示されるパスを復元します。

署名SSL証明書と秘密鍵

信頼済みCA署名証明書および秘密鍵を入力するには、[選択]をクリックして証明書および鍵ファイルをブラウズして選択するか、またはこのサーバ用に使用する署名証明書([署名SSL証明書])、および署名証明書に関連付けられている秘密鍵([秘密鍵])へのパスを指定します。

これ以降にゾーンへプライマリサーバをインストールする際には、最初のサーバのインストール時にゾーン用に設定したCAが使用されます。ゾーンで内部CAが使用されている場合は、CA役割を持つプライマリサーバのIPアドレスまたはDNS名を指定する必要があります。指定が行われないと、ウィザードの処理が続行されません。

LinuxサーバまたはWindowsサーバへのインストール時に選択する外部証明書を作成する方法の詳細については、セクション 3.3.3, 外部証明書の作成を参照してください。

サイレントインストールを使用してサーバへインストールするための外部証明書を作成する方法の詳細については、セクション 4.2.1, レスポンスファイルの作成を参照してください。

ルート証明書(オプション)

信頼済みCAルート証明書を入力するには、[選択]をクリックして証明書をブラウズして選択するか、またはCAのパブリックX.509証明書([CAルート証明書])へのパスを指定します。

ライセンスキー- UNIX/Linux向けの環境設定管理、アセット管理、エンドポイントセキュリティ管理、およびアセットインベントリ用

デフォルトでは、ページにリストされているすべてのZENworks 11 SP2製品の[評価]チェックボックスはオンになっています。次の製品が付属しています。

  • ZENworks 11 Configuration Management

  • ZENworks 11 Asset Management

  • ZENworks 11 Asset Inventory for UNIX/Linux

  • ZENworks 11 Endpoint Security Management

  • ZENworks 11 Full Disk Encryption Management

デフォルト設定を維持する場合は、すべての製品が60日のトライアルライセンス付きでインストールされます。

さらに、次のいずれを行うこともできます。

  • 製品の正式ライセンス付きバージョンをインストールする: 製品を購入した際に取得したライセンスキーを指定します。ライセンスキーを指定すると、[評価]チェックボックスは自動的にオフになります。

  • インストールする製品を選択する: 製品の正式ライセンスバージョンも評価バージョンもインストールしない場合は、製品の[評価]チェックボックスの選択を手動で解除し、その製品のライセンスキーを指定しないでください。ただし、次の製品のいずれかのライセンスバージョンか評価バージョンをインストールする必要があります。

    • ZENworks 11 Configuration Management

    • ZENworks 11 Asset Management

    • ZENworks 11 Endpoint Management

    • ZENworks 11 Full Disk Encryption

    さらに、ZENworks 11 SP2 Asset Inventory for UNIX/Linuxのライセンスバージョンまたは評価バージョンをインストールできます。

    ZENworks製品の1つだけをアクティブ化したり、評価する場合は、他のZENworks製品も自動的にインストールされますが、それらは無効にされます。後からZENworksコントロールセンターでアクティブ化することもできます。製品をアクティブ化する方法の詳細については、「ZENworks 11製品ライセンス」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

Patch Managementのライセンスキー

ZENworks 11 SP2 Patch Managementソフトウェアは、自動的にインストールされます。ただし、次の条件を満たすときのみ、製品のパッチのダウンロードがアクティブ化されます。

サブスクリプションサービスは、後からZENworksコントロールセンターでアクティブ化することもできます。詳細については、「ZENworks 11製品ライセンス」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

ライセンスキーの指定では、追加で会社名と電子メールアドレスも指定する必要があります。

ZENworks 11 SP2 Patch Managementをインストールしない場合は、[アクティブ化]チェックボックスの選択を手動で解除し、その製品のライセンスキーを指定しないでください。製品は自動的にインストールされますが、非アクティブ化されます。

インストール前の概要

GUIインストール: この時点までに入力された情報を変更するには、[前へ]をクリックします。[インストール]をクリックした後に、ファイルのインストールが開始されます。インストール中に、[キャンセル]をクリックするとインストールを停止できます。その時点までにインストールされたファイルがサーバに残ります。

コマンドラインインストール: この時点までに入力した情報を変更する場合は、必要に応じて何度でも「back」と入力して<Enter>を押します。コマンドを再び前に進めるときには、<Enter>を押して前に行った決定を確定します。

インストールが完了しました(ロールバックオプション)

インストールエラーが発生した場合は、このページはこの時点で表示されます。それ以外の場合は、[インストール後のアクション]ページの後に表示されます。

インストール回復: GUIインストールおよびコマンドラインインストールでは、重大なインストールエラーが発生した場合、インストールをロールバックしてサーバを直前の状態に戻すことができます。このオプションは、別のインストールページに表示されています。それ以外の場合は、次の2つのオプションがあります。

  • 直前のインストールが途中で再びインストールする場合は、キャンセルしたインストールの進捗状況によってインストールをリセットするオプションが表示されます。リセットを選択した場合は、キャンセルされたインストール中に行われた設定が上書きされます。

  • 正常に完了されたインストールを元に戻すには、セクション 6.0, ZENworksソフトウェアのアンインストールの指示に従ってください。

重大なインストールエラーが発生した場合は、[ロールバック]を選択してサーバを直前の状態に戻すことができます。インストールプログラムの終了時に、サーバは再起動されません。ただし、インストールを完了するには、サーバを再起動する必要があります。

インストールを続行するか、ロールバックするかを決定するには、エラーが一覧表示されたログファイルを確認して、アクションに対して重大なインストールエラーがあるかどうかを判別します。続行を選択した場合は、サーバを再起動してインストールプロセスを完了した後にログに記載されている問題を解決します。

GUIインストールでログファイルにアクセスするには、[ログ表示]をクリックします。コマンドラインインストールでは、ログファイルへのパスが表示されます。

インストール後の操作

ソフトウェアのインストールが正常に完了した後に実行するアクションを選択するためのオプションが用意されています。

  • GUIインストールの場合、以下のオプションがページに表示されます。いくつかの項目はデフォルトで選択されています。オプションを選択したり選択解除したりするには、チェックボックスをクリックします。次に[次へ]をクリックして進みます。

  • コマンドラインインストールでは、オプションはオプション番号付きで一覧表示されます。オプションを選択したり選択解除したりするには、番号を入力して選択状態を切り替えます。選択項目を設定した後は、番号を入力せずに<Enter>を押して進みます。

次の利用可能なアクションから選択します。

  • ZENworksコントロールセンターを実行する: (GUI付きインストールの場合のみ)再起動後(Windowsのみ)、または手動で再起動を選択した場合あるいはLinuxサーバにインストールした場合は即時に、ZENworksコントロールセンターをデフォルトのWebブラウザ上で自動的に開きます。GUIなしのLinuxインストールでは、GUI対応デバイスを使用してZENworksコントロールセンターを実行する必要があります。

    Oracle データベースでは、管理者名は大文字と小文字が区別されます。インストール時に自動的に作成されたデフォルトのZENworks管理者アカウントは、最初の文字に大文字を使用しています。ZENworksコントロールセンターにログインするには、「Administrator」と入力する必要があります。

  • ZENworksコントロールセンター用のショートカットをデスクトップに配置する: (Windowsのみ)デスクトップにショートカットを配置します。

  • [スタートメニュー]にZENworksコントロールセンターへのショートカットを配置する: (Windowsのみ)[スタート]メニューにショートカットを配置します。

  • Readmeファイルを表示する: GUIインストールでは、再起動後(Windowsのみ)、または手動で再起動を選択した場合あるいはLinuxサーバにインストールした場合はただちに、ZENworks 11 SP2 Readmeをデフォルトブラウザで開きます。Linuxコマンドラインインストールの場合は、ReadmeへのURLが一覧表示されます。

  • インストールログを表示する: 再起動した後、または手動で再起動を選択した場合には即時にデフォルトのXMLビューア(GUIインストール)にインストールログが表示されます。Linuxコマンドラインインストールの場合は、情報のみが一覧にされます。

ZENworks System Status Utility

インストールプログラムを閉じる前に、ZENworksサービスのハートビートチェックを実行できます。結果はインストールログにポストされます。

再起動(再起動しない)

正常なインストール時に、すぐに再起動するか後から再起動するかを選択できます。

  • はい、システムを再起動します: このオプションを選択した場合は、プロンプトされたときにサーバにログインします。サーバに初めてログインしたときは、データベースにインベントリデータが入力されるため、数分間かかる場合があります。

  • いいえ、システムを後で手動で再起動します: このオプションを選択した場合は、データベースにただちにインベントリデータが入力されます。

    メモ:このオプションはWindowsデバイスに対してのみ表示されます。

データベースへの入力プロセスが原因で、再起動中、またはインストールプログラムが閉じた直後(再起動しないよう選択した場合)は、CPU使用率が高くなる可能性があります。このデータベースアップデートプロセスのため、サービスの起動やZENworksコントロールセンターへのアクセスが遅くなることがあります。

通常、再起動直後に行われるPatch Managementのダウンロード中もCPU利用率が高くなる場合があります。

インストールの完了

ZENworks 11 SP2用のファイルがすべてインストールされると、選択したアクションが実行されます(それらのアクションを選択しておいた場合)。具体的には、次のようなメカニズムがあります。

  • (Windowsのみ)ZENworks Adaptive Agentアイコンを通知エリアに作成する(システムトレイ)

  • (Windowsのみ)ZENworksコントロールセンターアイコンをデスクトップまたはスタートメニューに作成する

  • Readmeを表示する

  • インストールログファイルを表示する

  • ZENworksコントロールセンターを開く

重要:コマンドラインを使用してLinuxサーバをインストールしていて、現在のセッションでzmanコマンドを実行する予定の場合は、新たにインストールされた/opt/novell/zenworks/binディレクトリをセッションのパスに追加する必要があります。セッションをログアウトしてから再度ログインして、PATH変数をリセットします。