第20章

exteNd Directorアプリケーションの展開

この章では、exteNd Directorアプリケーションの展開について説明します。 この節には、次のトピックが含まれています。

 
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exteNd Directorプロジェクトの展開

プロジェクトをビルドしてアーカイブすると、J2EEアプリケーションサーバへ展開できます。 新しく作成したプロジェクトも展開できます。展開する前に、アプリケーション固有の機能をプロジェクトに追加する必要はありません。

次の表は、各exteNd Directorプロジェクトタイプにサポートされている展開設定を示します。

exteNd Directorプロジェクト

共有ライブラリ設定

展開設定の説明

ポートレットアプリケーション

完全

ターゲットのアプリケーションサーバには、次のことが必要になります。

  • 完全共有ライブラリを使用するように設定されること

  • すでに展開されたexteNd Directorポータルを所有すること

サードパーティのみ

exteNd Director EARまたはWARに組み込むことが必要

非共有

exteNd Director EARまたはWARに組み込むことが必要

exteNd Directorプロジェクト

完全

ターゲットのアプリケーションサーバには、次のことが必要になります。

  • 共有ライブラリを使用

  • 展開されたポータルが無いこと

サードパーティのみ

ターゲットのアプリケーションサーバには、次のことが必要になります。

  • サードパーティJARのみのサーバとして設定されること

各exteNd Directorプロジェクトは、独自のデータベースを使用することが必要

非共有

ターゲットのアプリケーションサーバには、次のことが必要になります。

  • 非共有ライブラリサーバとして設定されること

各exteNd Directorプロジェクトは、独自のデータベースを使用することが必要

For more information    共有ライブラリ設定の詳細については、プロジェクトの共有ライブラリ設定の変更を参照してください。

展開先のサーバに応じて、展開前のセットアップを行う必要があり、さらに展開後の設定も必要となることがあります。

展開プロセスには、次のタスクが含まれます。

 
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展開前のタスク

次の表のタスクは、ポートレットアプリケーションプロジェクトおよびDirectorプロジェクトに当てはまります。 アプリケーションを展開する前に、次のことを確認してください。

確認事項

参照先

展開先のアプリケーションサーバからリレーショナルデータベースが利用できること。

exteNd Directorデータベースのセットアップ

運用のための展開では、

  • バルチャをオフにしていること

  • 新しいAESキーを生成済みであること

プロジェクトおよびターゲットサーバで同じ共有ライブラリ設定を使用していること

プロジェクトの共有ライブラリ設定の変更

必要なJARおよびファイルが、サーバの正しい場所にコピーされること

JARおよびサーバのクラスパスのセットアップ

ポートレットアプリケーションの場合は、非同期レンダリングが使用できるか確定していること

ポートレットの非同期レンダリング

サーバの展開前のタスクが完了していること

exteNd Directorデータベースのセットアップ

exteNd Directorサブシステムには、持続性データを保存するためにリレーショナルデータベースが必要となるものが多くあります。 次に示す手順に従って、データベースをexteNd Directorで使用できるようにセットアップします。

手順

タスク

詳細について

1

DBMSツールを使用して、exteNd Directorテーブルの新しいデータベースを作成します。

データベースの作成に関する詳細については、DBMSマニュアルを参照してください。

サポートされているデータベースの詳細については、『リリースノート』を参照してください。

2

サーバのツールを使用して、手順1で作成したデータベースの接続プールを作成します。

接続プールの作成については、アプリケーションサーバのマニュアルを参照してください。

サポートされているアプリケーションサーバの詳細については、『リリースノート』を参照してください。

Tomcatの設定に関しては、Tomcatの展開前のタスクを参照してください。

重要:   Novell exteNd Application ServerでOracleデータベースを使用するには、アプリケーションサーバのAdd Database機能(接続プールではなく)を使用する必要があります。

3

exteNd Directorデータベースへの接続に使用しているデータベースドライバが、アプリケーションサーバのクラスパスに存在することを確認してください。

サーバのクラスパスへの追加に関する詳細については、アプリケーションサーバのマニュアルを参照してください。

For more information    exteNd Directorデータベーステーブルのリストは、exteNd Directorデータベーステーブルについてを参照してください。

JARおよびサーバのクラスパスのセットアップ

exteNd Directorでは、次のJARのexteNd Directorバージョンを使用する必要があります。

exteNd Directorインストールからアプリケーションサーバの特定のディレクトリへファイルをコピーする必要があります。 Phaos_Crypto_FIPSファイルは、名前変更をする必要があります。

  1. インストール場所から次のファイルをそれぞれコピーします。

    コピーするJAR

    コピー元のexteNd Directorインストールディレクトリ

    xalan.jar

    extend5\Director\templates\Director\library

    xercesImpl.jar

    extend5\Director\templates\Director\library

    Phaos_Crypto_FIPS

    UNIXでは、次の場所へインストールされています。

    • Common/lib/other/Phaos_Crypto_FIPS_WINDOWS_NETWARE.jar

    Windows/Netwareでは、Common/lib/other/Phaos_Crypto_FIPS_UNIX.jarにインストールされています。

    サーバにコピーする際には、名前をPhaos_Crypto_FIPS.JARに変更します。

  2. これらのJARのexteNd Directorバージョンのコピーを、次に示すようなアプリケーションサーバの適切な場所に格納します。

    注記:   exteNd Application Serverを使用している場合は、これらのファイルはデフォルトで適切な場所にインストールされるため、変更する必要はありません。

    重要:   これらのファイルのコピー後にサーバを再起動します。

    サーバ

    JAR

    手順

    BEAWebLogic

    xalan

    1. WebLogicで使用されるJREの中に、「endorsed」という名前のサブディレクトリを作成します。たとえば、次のとおりです。

        c:\bea\jdk141_02\jre\lib\endorsed 
      
    2. exteNd Directorのxalan.jarをendorsedディレクトリにコピーします。

    xercesImpl

    1. サーバの\libディレクトリにコピーします。

    2. xercesImpl.jarをサーバのClasspathの最初の項目として参照するように、サーバの起動コマンドを編集します。

    Phaos_Crypto_FIPS

    • サーバのjre\lib\extディレクトリにコピーします。

    IBMWebSphere

    xalan

    1. サーバの\libディレクトリにコピーします (最初に、WebSphereでコピーしたxalan.jarを他の場所へ保存する必要があります)。

    xercesImpl

    1. WebSphereのxerces.jarの名前を変更し、これをWebSphere\libディレクトリから移動します。

    2. exteNd DirectorのxercesImpl.jarをWebSphereの\libディレクトリにコピーします。

    Phaos_Crypto_FIPS

    • サーバのjre\lib\extディレクトリにコピーします。

    ApacheTomcat

    xalan

    • サーバのjre\lib\extディレクトリにコピーします。

    xercesImpl

    • サーバのjre\lib\extディレクトリにコピーします。

    Phaos_Crypto_FIPS

    • サーバのjre\lib\extディレクトリにコピーします。

ポートレットの非同期レンダリング

ポートレットは、デフォルトでは非同期レンダリングに設定されます。 お使いのサーバでこの設定がサポートされているかどうか、次の表で確認してください。

サーバ

制限

Novell exteNdApplication Server

制限はありません。

BEA WebLogic

ポートレットアプリケーションは、次の場合を除いて、非同期モードで実行できます。

  • EJBを参照する場合

  • javax.transactionAPIを使用する場合、またはjavax.transactionを使用するAPIを呼び出す場合

  • java:comp/env JNDIネームスペースにアクセスする場合

ポートレットにこれらの制限要素が1つでも含まれる場合は、非同期レンダリングをオフにする必要があります。

For more information    非同期レンダリングのオフに関する詳細については、次の非同期ポートレットレンダリングをオフにするを参照してください。

IBM WebSphere

ポートレットアプリケーションは、非同期モードでは実行できません。 非同期レンダリングをオフにする必要があります。

For more information    非同期レンダリングのオフに関する詳細については、次の非同期ポートレットレンダリングをオフにするを参照してください。

Apache Tomcat

ポートレットアプリケーションは、java:comp/envを参照する場合を除き、非同期モードで実行できます。 java:comp/envを参照するポートレットの場合は、非同期処理をオフにします。

For more information    非同期レンダリングのオフに関する詳細については、次の非同期ポートレットレンダリングをオフにするを参照してください。

非同期ポートレットレンダリングをオフにする

Procedure 各ポートレットに対して、非同期レンダリングをオフにする

  1. ポートレットのプロジェクトを開きます。

  2. プロジェクトのnovell-portlet.xml、またはポートレットフラグメント記述子を開きます。

  3. 非同期レンダリングをオフにするポートレットの<synchronous>「要素」を追加します。 次のようになります。

      <synchronous>1</synchronous>
    
  4. novell-portlet.xmlまたはポートレットフラグメント記述子を保存します。

    For more information    <synchronous>要素の詳細については、『ポータルガイド』の「ポートレットアプリケーション」に関する章を参照してください。

Procedure 非同期レンダリングをグローバルにオフにする

  1. プロジェクトを開きます。

  2. FrameworkService-confconfig.xmlファイル(ConfigService.spf\FrameworkService-confにあります)で、次のキーをfalseに設定します。

    キー

    com.sssw.fw.api.threadpool.enabled_at_startup

    false

  3. config.xmlを保存します。

Tomcatの展開前のタスク

  1. プロジェクトタイプに応じて、次のようにFrameworkService-confおよびDirectoryService-confファイルを格納します。

    アーカイブタイプ

    プロジェクトの場所

    EAR

    \Library\ConfigService\ConfigService.spf\

    WAR

    WEB-INF\lib\ConfigService\ConfigService.spf\

  2. 次のFrameworkサービス設定が正しいことを確認します。

    FrameworkService-conf config.xmlファイル内で、次の設定を確認します。

    キー

    com.sssw.userTransaction.enable

    False (JTA拡張をインストールしていない場合)

    com.sssw.fw.datasource.jndi-name

    exteNd Directorテーブルを保存するために作成した接続プールの名前と同じ

    DirectoryService-conf config.xmlファイル内で、次の設定を確認します。 PersistManagerの値は次のようになります。

    キー

    DirectoryService/realms/readable

    com.sssw.fw.directory.api.EbiPersistMgrRealm

    DirectoryService/realms/writeable

    com.sssw.fw.directory.api.EbiPersistMgrRealm

    LDAPの値は次のようになります。

    キー

    DirectoryService/realms/readable

    com.sssw.fw.directory.api.EbiJndiLdapRealm

    DirectoryService/realms/writeable

    com.sssw.fw.directory.api.EbiJndiLdapRealm

    :

    ヒント:   PersistManager領域を使用すると、アプリケーションデータベースをユーザ認 証リポジトリとして操作できます。 LDAP領域では、ユーザ認証リポジトリがeDirectory サーバとして指定されます。

LDAPの展開前のタスク(eDirectoryのみ)

eDirectory LDAP領域設定を使用している場合は、次の操作が必要です。

UUID補助クラスのインポート   LDAPアプリケーションサーバ領域のいずれかを実装したプロジェクトを展開する前に、UUID補助クラスプロパティに指定された、供給済みの補助クラスをインポートする必要があります。exteNd Directorでは、LDAPツリーのポータルユーザへのアクセスに、このクラスが使用されます。

このクラスをインポートするには、Novell ConsoleOne\xae eDirectoryツールのNDSインポートウィザードを使用します。

Procedure ConsoleOneのUUID補助クラスをインポートする

  1. ConsoleOneでNDSコンテナを選択し、[ウィザード]>[NDS]>[インポート/エクスポート]の順に選択します。

    Edir1

  2. LDIFファイルのインポート]をクリックして、[次へ]を選択します。

    Edir2

  3. exteNd Directorインストールパスのldifファイルに移動し、これを選択します(bin/extElemImport.ldifにあります)。[次へ]をクリックします。

    Edir3

  4. LDAPホスト名およびポートを確認し、[認証ログイン]を選択して、管理者DN(識別名)およびパスワードを指定します。

    Edir4

  5. 情報を確認して、[完了]をクリックします。

    Edir5

LDAP接続のSSLの設定および使用   Secure Socket Layer (SSL)を使用してLDAP領域に接続する場合は、ここで説明した手順をすべて実行してください。

注記:   SSL接続は、プレーンまたはクリアテキスト接続よりも低速です。初期ポータル接続の確立には、最高で30秒かかります。

Procedure SSLをサポートするためにLDAPサーバを設定する

  1. ConsoleOneで、exteNd Directorとともに使用するLDAPサーバを表すLDAPサーバオブジェクトのプロパティを開きます。

  2. SSL環境設定]タブを選択します。

  3. [SSL証明書]フィールドで[SSL証明書]オブジェクトを選択します。

  4. SSLポート(通常636)を書き留めておきます。

  5. SSLポートを無効にする]オプションが選択されていないことを確認します。

  6. 設定を保存し、NLDAPサーバをリフレッシュします。

    1. LDAPサーバのプロパティを開きます。

    2. [一般]ページの[NLDAPサーバを今すぐリフレッシュ]ボタンをクリックします。

Procedure ルート認証局証明書をエクスポートする

  1. 前の手順で設定したSSL証明書オブジェクトのプロパティを開きます。

  2. 証明書]タブを選択します。

  3. 信頼されたルート証明書]サブタブをクリックします。

  4. エクスポート]をクリックして、ファイルを「バイナリDER形式」で保存します(通常、名前はTrustedRootCert.der)。

Procedure JSSE (Java Secure Socket Extension)をダウンロードおよびインストールする

この手順は、1.4より古いJREでサーバが実行しているが、JSSEを使用するように設定されていない場合に必要です。

次にまとめた、JSSEのインストール手順に従ってください。

  1. JSSE.JAR、JNET.JAR、およびJCERT.JARをサーバのJRE拡張ディレクトリ(たとえば、 jre/lib/ext)にコピーします。

  2. サーバのJREのlib/securityディレクトリにあるjava.securityファイル(たとえば、 jre/lib/security/java.security)を探して編集します。

  3. ドキュメントの先頭のディレクトリに従って、JSSE SSLプロバイダを追加します。

      security.provider.name =com.sun.net.ssl.internal.ssl.Provider
    

Procedure ルート認証局証明書をcacertsまたはjssecacerts認証局保存ファイルにインポートする

  1. cacertsまたはjssecacertsファイルを探します。 このファイルは、サーバのJREのlib/securityディレクトリ(たとえば、 jre/lib/security/cacerts)にあります。

  2. Javaホームフォルダに相対的な/binフォルダにあるkeytoolを探します。

    重要:   JVM 1.3かそれ以降に付属するKeytoolを使用してください。

  3. 次のコマンドを実行し、以下のリストのように置換します。

      keytool -import -alias aliasName -file TrustedRootCert.der -keystore cacerts -storepass changeit
    

Procedure DirectoryサービスでSSLを使用するようにexteNd Directorを設定する

  1. exteNd Directorプロジェクトを開きます。

  2. プロジェクト]>[Director]>[プロジェクト]>[環境設定]の順に選択します。

  3. ディレクトリ]タブをクリックして、次に下の[ディレクトリLDAPオプション]タブをクリックします。

  4. eDirectoryのSSLポート(たとえば、 localhost:636)を含めるようにLDAPホストを変更します。

  5. SSLの使用]がチェックされていることを確認して[OK]をクリックします。

  6. プロジェクトを再構築して、再展開します。

 
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展開タスク

展開前の手順がすべて完了すれば、展開を開始できます。

exteNd Director展開ツールの使用

exteNd Director展開ツールを使用するには、以下の展開タスクを完了する必要があります。

手順

タスク

詳細について

1

サーバプロファイルを定義する

『ユーティリティツール』のサーバプロファイルの作成に関する章を参照してください。

2

展開設定を定義する

『ユーティリティツール』の展開設定の作成に関する章を参照してください。

3

展開ドキュメントを作成する(ターゲットサーバで必要な場合)

『ユーティリティツール』の展開計画エディタに関する章を参照してください。

4

プロジェクトを作成およびアーカイブする

『ユーティリティツール』のプロジェクトとアーカイブに関する章を参照してください。

5

プロジェクトを展開する

『ユーティリティツール』のexteNd Directorプロジェクトの展開に関する章を参照してください。

IBM WebSphere展開ツールの使用

WebSphere Advanced Editionを展開するには、WebSphere Advanced Administrative Consoleを使用する必要があります。exteNd Director展開ツールは使用できません。 コンソールを使用する際の一般的な手順は、次のようになります。 詳細については、IBMのマニュアルを参照してください。

手順

タスク

詳細

1

exteNd DirectorでEARを作成する

exteNd Directorの[作成してアーカイブ]または[すべて再作成してアーカイブ]コマンドを使用します。このコマンドはどちらも、『ユーティリティツール』のコンパイル、作成、およびアーカイブに関する章で説明されています。

2

Administrative Consoleを使用して、アプリケーションを展開し開始する

DBMSツールを使用して、exteNd Directorテーブルがデータベースにあることを確認します。 追加が必要なテーブルのリストは、exteNd Directorデータベーステーブルについてにあります。

3

ClassLoader ModeおよびClassLoader Visibilityを設定する

アプリケーションを正常に展開した後に、次のことを確認します。

  • ClassLoader ModeがPARENT_FIRSTに設定されていること

  • ClassLoader VisibilityがApplicationに設定されていること

 
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展開後のタスク

展開の後に、次の作業が必要となります。

手順

タスク

詳細について

1

展開先のアプリケーションサーバに必要な展開後のタスクを行う

次の示す、サーバ固有の設定を参照してください。

注記:   TomcatおよびBEA WebLogicサーバの場合は、必要な作業はありません。

2

Locksmithユーザが領域の有効なユーザであることを確認する

3

展開をテストする*

展開のテストを参照してください。

4

(オプション) Autonomyを設定して概念検索を有効にする

『Content Search Guide』の概念検索の環境設定に関する章を参照してください。

* 共有ライブラリサーバに展開し、さらに、新しいJARまたは更新した既存のJARを共有ライブラリディレクトリにコピーした場合は、再展開後にサーバを再起動する必要があります。

Novell exteNd Application Server

「接続プールを使用して」exteNd Directorデータベースにアクセスしている場合、展開後のタスクを行う必要はありません(次の節へ進むことができます)。

「推奨されていないAddDatabase機能を使用して」exteNd Directorデータベースにアクセスした場合、次の手順を実行する必要があります (展開手順によってexteNd Directorデータベースにテーブルが追加されるため、スキーマの変更により、サーバで非同期のデータベーススキーマのスナップショットが作成されます。 これを修正するには、データベーススキーマを同期化する必要があります)。

Procedure データベーススキーマを同期化する

  1. サーバの実行中に、SMC (サーバ管理コンソール)を開始します。

  2. データベース]パネルを選択します。

  3. データベースの設定]で、exteNd Directorデータベースを選択します。

  4. データベーススキーマの同期化]をクリックします。

IBM WebSphere

プロジェクトで以下のいずれかを行う場合にのみ、これらの展開後タスクを行う必要があります。

Procedure 一般プロパティの定義

  1. カスタムユーザレジストリで、次に示す値と共にプロパティを定義します。

    プロパティ

    Server User ID

    admin

    Server Password

    admin

    Custom RegistryClassname

    com.sssw.fw.server.websphere.realm.EboWebSphereRealm

    Ignore case

    選択しない

  2. 保存]をクリックします。

Procedure カスタムユーザレジストリのカスタムプロパティの定義

  1. 次の値を定義します。

    名前

    driver

    exteNd Directorデータベースへの接続に使用されているJDBCドライバクラス名を入力します。 これは、Datasourceクラス名ではありません。 たとえば、Microsoft SQL Serverタイプ4ドライバのJDBCドライバクラス名は次のようになります。

      com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
    

    Oracle Thin Driverの場合は、次のようになります。

      oracle.jdbc.OracleDriver
    

    url

    exteNd Directorデータベースに接続するためのJDBC URL。

    たとえば、Microsoft SQL Serverタイプ4ドライバの場合は、次のようになります。

      jdbc:microsoft:sqlserver://host:port;user=myuser;password=secret;databasename=Directordatabase
    

    Oracle Thin Driverの場合は、次のようになります。

      jdbc:oraclce:thin:@wd40:1521:ocl
    

  2. 保存]をクリックします。

Procedure グローバルセキュリティの定義

  1. 次の値を定義します。

    プロパティ

    Enabled

    オンにします。

    Enforce Java 2 security

    オフにします

    注記:   Java 2セキュリティを使用する場合は、この値を「オン」に変更し、Javaセキュリティポリシーファイルを設定します。

    Active User Registry

    CustomまたはLDAP

  2. 保存]をクリックします。

  3. サーバを再起動してすべてのプロパティ設定を反映させます。

 
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展開のテスト

Procedure 展開されたアプリケーションをテストする

  1. ブラウザで、次のように展開設定に一致するURLを入力します。

    サーバ

    URL

    Novell exteNd(SilverMasterに展開)

      http://server:port/context/portal
    

    たとえば、次のとおりです。

      http://localhost/ExpressPortal/portal
    

    BEA WebLogic

    IBM WebSphere

    Novell exteNd(SilverMaster以外に展開)

      http://server:port/database/context/portal
    

    たとえば、次のとおりです。

      http://localhost/MyDatabase/MyPortal/portal
    

    URLの変数 この手順で示した変数には次のような意味があります。

 
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展開時のexteNd Directorサブシステムにおける処理

展開の際に、exteNd Directorアプリケーションは、コンパイルとアーカイブが行われ、指定されたサーバに展開されます(『ユーティリティツール』の展開の章で説明しています)。 1つまたは複数のexteNd Directorサブシステムに依存するアプリケーションの場合は、展開の際に発生する(ユーザの操作なしに)追加アーカイブがあります。 それらについては、次の章で説明します。

 
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Frameworkへのサブシステムの自己登録方法

サービスの利用を可能にするには、サブシステムをFrameworkへ自己登録させる必要があります。 自己登録のプロセスには、設定およびサービス情報をFrameworkにロードすることが含まれます。この情報がロードされると、適切なファクトリで、要求されたサービスそれぞれに対して、正しい実装を生成できます。 登録プロセスは、exteNd Director EARを展開するか、アプリケーションサーバを再起動すると自動的に起動する「ブートサーブレット」により開始されます。 自動開始サーブレットは、exteNd Director EARで最初にロードされるサーブレットであることが必要です。

ブートプロセス   フレームワークのブートプロセス中に、ブートサーブレットにより、フレームワークのベースファクトリが起動され、次の操作が実行されます。

  1. 各サブシステムのconfig.xmlファイルをフレームワークのメモリ空間に読み込みます。

    config.xmlファイルは、サブシステムの設定プロパティを設定します。 通常は、ConfigService.jarのsubsystem-name-confサブディレクトリに格納されています。

  2. 各サブシステムに必要なデータベースの処理を実行します。データをデータベースにロードする必要がある各サブシステムでは、ベースファクトリにより、スキーマが作成され、必要に応じてデータがロードされます。

    データベースの処理を必要とする各サブシステムでは、スキーマを作成したり、データをロードしたりするためにスクリプトが配信されます。 これらのスクリプトは、ConfigService.spfのsubsystem-name-confサブディレクトリのデータベースサブディレクトリに格納されています。

    For more information    サブシステムによるデータベースの処理の詳細については、サブシステムでの持続性データへのアクセス方法を参照してください。

  3. 各サブシステムのservices.xmlファイルをフレームワークのメモリ空間に読み込みます。

    services.xmlファイルは、サブシステムに関連付けられた各サービスに対してプロパティを設定します。 これは、ConfigService.jarのsubsystem-name-confサブディレクトリに格納されています。

  4. サブシステム固有のサービスローダに主な処理が完了したことを通知します。

  5. services.xmlファイルに含まれた自動開始サービスをすべて起動します。

    自動開始サービスには、A (自動)という起動プロパティ値があります。M (手動)という起動要素を持つサービスは、起動されません。

 
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サブシステムでの持続性データへのアクセス方法

次のサブシステムは、持続性情報を保存するため、データベースに依存しています。

フレームワークブートサーブレットにより、各サブシステムのconfig.xmlファイルが読み込まれると、サブシステムに必要なデータベースの処理が実行されます。 ブートサーブレットは、config.xmlファイルをチェックして、スキーマを作成とデータをロードが必要かどうかを決定します。この決定は、次の設定プロパティを検査することによって実行されます。

プロパティ

説明

db-load-on-startup

データベースをチェックして、以前にスキーマが作成されたかどうか確認するようブートサーブレットに指示します。

  • スキーマが作成されていない場合、自動的にスキーマを作成します。

  • スキーマが作成されている場合は、データベースの処理は実行されません。

このテストにより、サーバを起動するごとに(またはEARを展開するごとに)スキーマのアップロードプロセスが発生しないことが保証されます。

test-db-on-startup

スキーマを作成するために、どのテーブルを使用してテストするかブートサーブレットに通知します。

たとえば、Directoryサブシステムのconfig.xmlファイルには、db-load-on-startupプロパティおよびtest-db-on-startupプロパティに対して次のような設定があります。

  <property>
   <key>DirectoryService/db-load-on-startup</key>
   <value>true</value>
  </property>
  <property>
   <key>DirectoryService/test-db-on-startup</key>
   <value>AUTHGROUPS</value>
  </property>

サブシステムに対してデータベース処理が必要な場合、ブートサーブレットにより、ConfigService.spfのsubsystem-name-confサブディレクトリのデータベースサブディレクトリにあるスクリプトが実行されます。

注記:   exteNd Directorサブシステムで提供されたデータベーススクリプトは、編集しないでください。 これらのスクリプトは、そのまま使用する必要があります。

 
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サブシステムでのアプリケーションリソースへのアクセス方法

exteNd Directorサブシステムでは、データベースに保存されていなかったり、サブシステムの設定およびサービス要素で定義されていないアプリケーションリソースにアクセスしなければならないことがよくあります。リソースセットでは、これらのリソースに対して確認されている場所が指定されます。 リソースセットには、exteNd Directorサブシステムに搭載された機能を実装するルール、ページフロー、ポートレット、スタイル、および各種の記述子に対する定義が保持されます。 また、アプリケーションのJavaクラスおよびイメージを保持することもできます。

また、リソースセットは、展開されたJARに加えて、ディスクからもリソースがロードされるよう設定できるため、開発を能率化するツールでもあります。リソースのダイナミックロードを使用すると、exteNd Director EAR全体を再展開しなくても、変更および変更内容のテストが行えます。

For more information    リソースセットの使用方法の詳細については、を参照してください。

 
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展開のトラブルシューティング

この章では、次のカテゴリのトラブルシューティングについて説明します。

 
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一般的なトラブルシューティング

問題

原因

解決法

次のエラーが発生することがあります。

  サーバコンソールトレース:
  -------------------------
  警告: このアプリケーション
  コンテキストDirector51が
  PortalService-conf/config.xml
  ファイルに設定されているportal.contextプロパティと一致しません。
  データベースごとに使用できるポータルは
  1つだけです。 データは、
  以前のポータルコンテキストを
  使用してロードされています。
  これを修正するには、
  以前のポータル名
  に戻す必要があります。
  マニュアルを参照してください。
  java.lang.reflect.InvocationTargetException

アプリケーションサーバは共有ライブラリを使用するように設定されており、exteNd Directorポータルはすでに展開されています。つまり、ポータルが含まれている他のアプリケーションを展開しようとしています。

共有ライブラリ環境では、展開できるポータルは1つに制限されます。 2つの方法から選択します。次のことができます。

  • サーバおよびプロジェクト設定を非共有ライブラリに変更し、複数のポータルを展開できるようにする。

For more information    詳細については、プロジェクトの共有ライブラリ設定の変更を参照してください。

または

  • 次の手順に従います(展開済みのポータルを非展開にして、新しいプロジェクトを展開できるようにします)。

  1. サーバのツールを使用して、既存のexteNd Directorポータルを含むアーカイブを非展開にします。

  2. 新しいポータル用に新しいexteNd Directorデータベースを作成し、その新しい接続プールを作成します。

  3. 新しいポータル(および、必要であれば展開計画)のプロジェクトを作成します。

  4. [プロジェクト]>[Director]>[共有Lib]の順に選択します。

  5. [JARのコピー]をクリックして、共有ライブラリJARをサーバの適切な場所にコピーします。

注記:   この手順を実行しなければ、直前に展開されたポータルの設定への参照がアプリケーションサーバに残るため、同じエラーが発生します。

  1. アーカイブを展開します。

 
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BEA WebLogic展開のトラブルシューティング

問題

アクション

EARの再展開に失敗する

以前に展開したことがあり、[更新]展開オプションによる既存EARの置換に失敗した場合は、WebLogicコンソールを使用してEARを削除できます。 その後に、[展開設定]を開き、[展開オプション]の値を[展開]に戻してから、もう一度展開します。

ターゲットが生成されない

展開の後、ターゲットが設定されなかったことを通知するエラーが表示される場合があります。その場合は、WebLogic Consoleを使用して、EARの各Webモジュールに対してターゲットサーバを指定できます。

メモリ不足エラーが発生する

WebLogicに何度も展開すると、メモリ不足エラーが発生する場合があります。2つの個別のEARを展開する場合に、このエラーが発生することがあります。次のように、WebLogic.cmdによってメモリはデフォルトで64に設定されます。

  -ms64m -mx64m

使用可能なメモリの量を増やすには、次のように値を大きくします。

  -ms64m -mx256m

Portal URLが相対でない

展開の後、アプリケーションに関連付けられたURLのいくつかが相対ではなく、代わりにlocalhostを参照している場合があります。この問題を解決するには、展開用にセットアップしたコンピュータの設定を変更する必要がある場合があります。 コンピュータを選択して[サーバ]タブをクリックします。その後、必要に応じて[選択済み]リストにサーバ(myserverなど)を追加し、[適用]をクリックします。 これらの変更が完了したら、サーバを再起動します。

大きなファイルをアップロードできない

大きなファイルをWebLogicにアップロードする場合、操作がタイムアウトする場合があります。WebLogicのJTAタイムアウト設定が小さすぎる場合にこのエラーが発生します。デフォルトのタイムアウト設定は30秒です。タイムアウト設定を大きくするには、mydomainからJTAを選択します。その後、[タイムアウ秒]フィールドで値を大きくしてから[適用]をクリックします。

ヒント:   exteNd Directorに対するWebLogicの設定の詳細については、リリースノートを参照 してください。

 
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展開設定の変更

exteNd Directorアプリケーションを設定するときは、使用する予定のアプリケーションサーバに応じた選択を行います。 後で別のサーバに展開する場合、いくつかの変更が必要になります。 exteNd Directorエディタを使用してすべての変更が行えます。

For more information    変更の詳細については、の手順を参照してください。

変更が必要な項目は次のとおりです。

変更内容

変更方法についての参照(exteNd Directorのアーカイブレイアウトに対するパス)

ユーザ認証の領域

ディレクトリ環境設定を参照してください。

Locksmith ID

フレームワーク設定を参照してください。

アプリケーションデータベースのJNDI名

リモートリソースのセットにリソース要求をリダイレクトする場合にプロキシリソースのセットで使用されるURI

resourcePathおよびlibPathのエントリの処理を参照してください。

注記:   リモートリソースのセットが展開されたサーバも変更する場合は、プロキシリソースのセットのURIを編集して、新しい場所をポイントするように設定する必要があります。

 
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exteNd Directorデータベーステーブルについて

exteNd Directorデータベーステーブルには、サブシステムで維持する必要のある情報が保持されます。

注記:   リスト化された項目は、exteNd Directorで使用できるように保留されます。 このリストは、あくまでも参考のための情報です。

サブシステム

Table

Directory

AUTHGROUPBINDINGS

AUTHGROUPS

AUTHUSERS

Content Management

CMCATEGORIES

CMDOCCATEGORIES

CMDOCCONTENTS

CMDOCCONTENTSVERSIONS

CMDOCFIELDIDS

CMDOCFIELDS

CMDOCFIELDVALUES

CMDOCLAYOUTS

CMDOCLAYOUTSTYLES

CMDOCLINKS

CMDOCTYPES

CMDOCUMENTS

CMFOLDERS

CMLAYOUTDOCUMENTS

CMREPOSITORIES

Portal

PORTALCATEGORY

Portlet

PORTALPORTLETHANDLES

PORTALPRODUCERREGISTRY

PORTALPRODUCERS

PORTALREGISTRY

PORTALPORTLETSETTINGS

ユーザ

PROFILEGROUPREFERENCES

PROFILEUSERCONTENTS

PROFILEUSERFIELDVALUES

PROFILEUSERMETA

PROFILEUSERPREFERENCES

PROFILEUSERS

RSS

RSS

Security

SECURITYACCESSRIGHTS

SECURITYPERMISSIONMETA

SECURITYPERMISSIONS

Workflow

WFAUDIT

WFAUDITLOG

WFDISPATCH

WFDOCUMENT

WFENGINESTATE

WFFINISHEDPROCESS

WFMESSAGE

WFPROCESS

WFPROCESSSTATE

WFQUEUE

WFSUSPENDEDACTIVITIES

WFWORK

WFWORKITEM



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