19.7 「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレット

このセルフサービスポートレットは、本人確認の回答認証を使用し、ユーザがパスワードについての情報を取得できるようにします。結果は割り当てられたパスワードポリシーにより異なりますが、次にその例を示します。

説明:説明:図

19.7.1 要件

「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットの要件は次のとおりです。

トピック

要件

パスワードポリシー

このポートレットではパスワードを忘れた場合のセルフサービスが有効で、本人確認の質問と回答が設定されているパスワードポリシーを必要とします。

ユニバーサルパスワード

このポートレットではユニバーサルパスワードを有効にする必要はありません。ただし、パスワードのリセット、またはユーザへのパスワードの電子メール送信というパスワードを忘れた場合のアクションをサポートする場合は、この限りではありません。

19.7.2 用途

「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットを使用するには、次のことを理解しておく必要があります。

ログイン時の「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットの使用方法

ログイン処理中に、ユーザが[パスワードを忘れた場合]リンクをクリックすると、「IDMログイン」ポートレットは「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットにリダイレクトします。[IDMパスワードを忘れた場合]が表示されると、次のことが行われます。

  1. usernameの入力を促すメッセージが表示されます。

  2. ユーザについて本人確認の回答認証を実行するために、「IDMログイン」ポートレットにリダイレクトします。

  3. 認証されたユーザに割り当てられているパスワードポリシーで指定された、パスワードを忘れた場合のアクションを実行します。次のいずれかを実行します。

メモ:「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットは、スタンドアロンで使用するためのものではありません。ユーザアプリケーションの共有ページには「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットを追加しないでください。このポートレットをページに配置すると、ユーザの認識または許可がないにもかかわらず無人コンピュータで何者かがパスワードを変更するという、セキュリティリスクが発生する可能性があります。

電子メールアクションのための環境設定

パスワードを忘れた場合の電子メールアクションをサポートする場合、電子メール通知サーバを適切に設定する必要があります。

  1. Webブラウザを使用してeDirectoryサーバのiManagerにアクセスし、管理者としてログインします。

  2. Roles and Tasks (役割とタスク)]>[パスワード]の順にクリックし、[電子メールサーバオプション]を選択します。

  3. 適切な設定を指定し、[OK]をクリックします。

「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットでは、2つの電子メールテンプレートが使用されます。これらのテンプレートには、iManagerの[Roles and Tasks (役割とタスク)]>[パスワード]>[電子メールテンプレートの編集]からアクセスできます。次のような名前が付いています。

  • Password hint request (パスワードヒントの要求)
  • Your password request (パスワードの要求)

これらのテンプレートは、必要に応じて編集できます(ただし、構造は変更しないでください)。

「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットの初期設定

「IDMパスワードを忘れた場合」ポートレットの初期設定は次のとおりです。

初期設定

説明

login-sequence

使用するNMASログインシーケンスです。このバージョンでは、ポートレットがサポートするのは「本人確認の回答」機能のみです。

ldap-sslport

使用するセキュアLDAPです。デフォルト値は「636」です。

allow-wildcard

ユーザ名にワイルドカードを使用できるかどうかを指定します。デフォルトは「false」です。

encoding

使用する文字のエンコードです。デフォルトは「utf-8」です。